入学式の日となり俺は雄英へと足を運ぶ
「・・・・・・・・」カリッ
教室へと着くとバカでかい扉がありそれを開けると中に数名いた
「・・・・・・」
書かれている席を探す
「君っ!」
俺が席を探しているとメガネのナイスなお便りリスナー君が早足で近寄ってくる
「ん?なんだ?ナイスなお便りリスナー君」
「ネクタイはしっかり締めてボタンはしっかりとめたまえ!シャツもズボンに入れるんだ!それに指輪も外したまえ!」
「・・・・・」
「ここは雄英高校!全国でもトップレベルの学校だ、ならばそこで学びを受ける我々もそれに見合った服装をするべきだろう!」
「入学そうそう絡んでくるなよ。ナイスなお便りリスナー君」
「俺は飯田天哉だ!雄英は最高峰学校だ!最高峰の学生として他の模範となるべく行動するべきだ!違うか!」
「あぁ、ごもっともだ」
俺はそう言い片手を振りながら席を探す
「待ちたまえ!もっともだと思うなら今すぐただしたまえ!」
「すまない、メガネ君。個性の都合上できないんだ」
「なに?」
「俺の個性は不良っぽくしてないといけない制約があるんだ、だからタバコじゃなくココアシガレットを咥えてるんだ」
「そ、そうだったのか!すまなかった!」
そう言い飯田は頭を下げてくる
「いや、いいんだ。誤解されるのは慣れてるから」
俺は少し寂しそうな目をしてみせる
「くっ!すまなかった!ヒーローを志すものが見た目だけで叱咤するとは!まず、君の理由をきくべきだった!」
「いや、いいんだ・・・・・・嘘だから」
「そうか・・・・・・ん?」
「だから嘘だから気にすんな」
俺はそう言って固まる彼の肩をポンポンと叩き席次を確認すると席へと向かう
「嘘だとー!!君ーーーっ!」
飯田は角ばった動きでズンズンと歩いてくると
「ヒーローを志すものが嘘をついていいのか!」
「ぷっ!あはははは、面白いなお前さん。嘘はいいだろ犯人との交渉で必要だからこうして今も鍛えてるんだ」
「た、たしかに・・・・・交渉の時などは必要になってくるのか」
「まぁ、鍛えてるってのも嘘でお前をからかってんだけどな」
「な、何をーーーっ!」
「クックックッ、いい反応するじゃねぇのメガネ君」
「飯田天哉だ!君は・・・・・・嫌いだ!」
「おっと残念!俺はお前を気に入ってたぜ?からかいがあって、シガレット食うか?」
「食べん!」
「まぁ、そうカリカリしなさんなメガネ君」
「飯田だ!」
俺がケラケラと笑いながらメガネ君をからかっていると
「お二人ともそこまでですわ」
ですわ
俺達が見るとつり目巨乳のポニーテール女子がいた
「お、はじめまして美しいお嬢さん、俺は大空虹夜よろしくな。お近づきの印にココアシガレットでもどうだ?」
「駄菓子ですの?私食べたことないんですの!いただいてしまってよろしいのですか?」
「あぁ、いいぜ!」
少女はキラキラした目で一本とる
「ありがとうございます。・・・・・・あら、美味しいですわね」
「俺は飯田天哉、今は彼と大事な話をしているんだ。またにしてくれないか?・・・・・・・すまない、名前を伺ってもいいだろうか」
「これは名乗り遅れましたわ。私の名前は八百万百、飯田さんの方は大空さんにだいぶからかわれていらっしゃるようで、このままでは大空さんにいいようにからかわれるだけと思い、お声がけしました。」
「ぐぬっ!・・・・・・たしかに、彼の調子に乗せられていた。感謝する八百万君」
「いえ」
彼女はすました顔で言うと俺の方をキリッとした顔で見てくる
「大空さん、飯田さんの言う事はごもっともですわ、私達は教授を受ける側の人間、身なりはきちんととしないといけませんわ」
「はい!」
俺はピシッと服を入れるとネクタイをギュッと絞める
「おい!何故彼女が言うとすんなり受け入れる!」
「装飾品も必要ないのでは?」
「あぁ、コイツは俺の個性に必要なもんなんだ、コイツがないと何かあった時危険だからな」
まぁ憤怒の炎だけなんて使いづらくてしゃーないわ
「それに、俺のつけてるリングのウチ7個は親の形見だからな」
「そうでしたの」
「君、また嘘じゃないだろうな」
「いや、これは本当だ。死んだ親父の遺品だ」
「む、それならすまなかった。そこまで考えが至らなかった」
「これで解決ですわね。」
そう言い彼女は笑う
ああ、かわええ
「あら、ネクタイが曲がってますわよ?」
「ん?あぁ」
俺は直すが
「仕方ありませんわね」
八百万がクイクイと調整してくれる
「・・・・・・」
えぇ匂いや
美少女にネクタイ直して貰えるとか最高かよ
「ありがとう、いやぁ美しいお嬢さんにネクタイを直して貰えるとか男冥利に尽きるねぇ〜」
「あら、お上手ですのね」
「本当にね」
「「「え?」」」
いきなり現れた声に俺達がみると
イヤホンの耳たぶをしたショートカットの女の子がいた
「よう、試験ぶりだな。足は大丈夫か?」
「そうだね、あの時はありがとう」
「どういたしまして、俺は大空虹夜。よろしくな」
「飯田天哉だ」
「八百万百ですわ」
「誰にでも、可愛いとか美しいとか言う大空虹夜に、飯田と八百万ね。ウチは耳郎響香よろしく」
「うん?」
「あれ、何か違ったっけ?」
「いや、余計な称号が」
「私の胸揉んだ、大空だっけ」
「な!胸を揉んだだと!き、君達!不純異性交遊はいかんぞ!」
「まだ不純異性交遊してねぇわ!」
「最低ですわ、とぼけるんですの?」
「てか、いつもんだんだよ!?」
「あっそ・・・・・なかった事にすんだ。いや、俺達試験の後は今日が初めてだよな!」
「その初めてあった試験で揉んだクセに」
「「初対面でっ!?」」
二人はドン引きしたようにこっちをみてくる
「ちょっとまてい!俺は揉んでない!」
「そっか、あんたにその程度(気づかない程ちっちゃい胸)だったんだね・・・・・・まぁ、あん時は助けてくれたお礼も言えなくて悪かったね」
「ま、まて!この誤解を解いてくれ」
「誤解も何も事実だけど?まぁ、忘れたならいいよ、ウチも犬に噛まれたとでも思って忘れるから」
「その言い方やめて!!なんか怪しく聞こえるからやめて!!」
「大空君!」
おお、神よここで声をかけるとはありがたや飯田神
「君も男なら真摯に向き合うんだ!責任逃れはやめたまえ!」
「ぶち殺されてぇのかクソメガネ!!そのメガネ叩き割って眼球くり抜いた後ケツに詰め込まれてぇのか!」
「なっ!?君、凄く口が悪いな!」
「大空さん、ヤッてしまったのならしっかりと責任をとるべきですわ」
「ヤッとらんわ!乳揉むぞ!」
「やっぱりおっきいいのがいいんだ」
「最低ですわ」
八百万は俺から体を隠すように胸を隠しながら身をよじり
耳郎はジトーっとみてくる
「俺は乳に貴賤はねぇ派だ!って何言わせんとんねん!」
「っていっても私の胸揉んでわすれるくらいだし、誰にでも可愛いとか美しいっていう奴みたいだしなぁ」
「信じられませんわね」
二人の凍てつく視線に俺の心は折れそうになる
「わぁ、盛り上がってる!何話してんの!」
「私達も混ぜて〜」
そう言い新たに女子が現れる
ピンクの肌と髪に角が生えてる女子と透明な女子
透明・・・・・・まさかな
「いや、自己紹介してただけだよ」
「えぇ・・・・・・・ただ少し不愉快なお話を聞いただけですわ、お騒がせして申し訳ありません」
「え〜何話してたの?」
「いや別に」
「彼が耳郎君、こちらのイヤホン少女の胸を揉んでそれを忘れてしまった話だ」
「「うわ〜〜〜」」
二人からはドン引きした声がする
「・・・・・・・・・」
もう泣いていいよね俺
身に覚えない痴漢で捕まる男ってこんな気持ちなんだな
今なら全力でなく自信があるぞ?
なくぞ?
いいのか?
高校生のガチ泣き見せるぞ
「ねぇ、それなら女子だけで離そう!」
「いいね〜、ガールズトークしよ!ガールズトーク!」
「そうですわね」
「いいね」
そう言い4人は去っていく
「もう、寝る・・・・・レオン」
俺はギアからレオンを出す
「アイマスク」
そう言うとレオンはアイマスクになり俺の目を隠す
「大空君!大空君!」
俺が寝ていると大声が聞こえてくる
「起きるんだ!大空君!」
「んあっ!?」
目の前は真っ暗だ
「まだ夜か」
「アイマスクを外せ!早く起きるんだ!」
俺がアイマスクを外すと
「起きたか大空君!もうホームルームは終わったぞ!今から体力試験だすぐに着替えに行くぞ!さぁ!早く!」
「あぁ・・・・・・・先生は?」
「起こっていたぞ!君を起こす時間が合理性にかけるといって指示をしてもう行ってしまった!」
「そうか・・・・ありがとうな飯田」
「それより早く着替えてグラウンドに行くぞ!」
俺は飯田に引っ張られながら着替えグラウンドに向かった
引っ張られるなら女の子が良かったな
俺達がグラウンドに並ぶと
「えぇ、これから君達には個性把握テストをやってもらう。」
『個性把握テスト!!?』
その言葉で俺以外の全員が驚く
「それじゃあ入学式は?ガイダンスは?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ。雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り」
その後もうんたらかんたら長ったらしい事を言っている
この国の平均がなんたらとか、文部科学省の怠慢がうんたらとかあんたも一回その仕事やってみろ
そんな事を考えながらボーッとしていると
「大空」
「はい?」
「確かヒーロー科入試の成績1位だったな。さっき居眠りしていた罰として実演してみろ」
「ん?」
そう言い先生からボールを渡される
「個性を使ってそのボールを遠くに投げろ」
「俺の個性だと投げるのに向いてませんけど?」
「はぁ、何なら個性の相性がいい、種目は体力テストの項目だ」
「なら50メートルが幅跳びですかね」
「なら50メートルを個性を使ってやってみろ、ちなみに中学の時の成績は幾つだ?」
「生憎中学は家庭の事情でほとんど行ってなくて記録したことありせんよ」
俺はスタートラインにつくと
「そうか・・・・・・まぁいい、それじゃあ始めろ」
先生が言うと機械から合図がなる
憤怒の炎の推進力で一気にゴールへと飛ぶ
「ふぅ」
『2秒59』
こんなもんか
「うおおおっ!スゲーっ!」
「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
先生が小型タブレットを他の生徒に見せる。そこに表示された数字は
『2秒59』
「なにこれ!?面白そう!!」
「3秒切るってまじかよ!?」
「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!!」
クラスメイトがウキウキとはしゃぐ言葉で担任の雰囲気が変わる
「……面白そう…か」
表情がと視線が一気に冷たくなる
「ヒーローになるための三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」
その雰囲気に飲まれ、大人しくなるが
担任はあくどい笑みを浮かべると
「よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」
『はあぁぁぁぁっ!?』
「最下位は除籍って・・・・・・入学初日ですよ!?いや、初日じゃなくても理不尽過ぎる!!」
まぁ、たしかに理不尽だよなぁ
「・・・・・・ふぁ〜っ」
「理不尽ねぇ、そう感じてない奴もいる見たいだが?」
あくびをしてる俺を担任は見てくる
「たしか、大空だったな。お前は自身の力で除籍されないと思っているのか?それとも危機感のないだけか?それとも俺が除籍しないとでも思ってるのか?」
「いや、別に除籍されても俺にとっては理不尽でも何でもないので」
俺はそれ以上の理不尽を知っているから
除籍されたところで何も変わらない
「ほう?除籍が理不尽じゃないと?」
「だってそうでしょ。雄英には成績や個性しだいで普通科とかからの入れ替えもあるし、雄英体育祭で個性を見せる事ができれば他校のヒーロー科に編入することだってできる、俺は別に雄英にこだわる理由なんざありませんし・・・・・・・まぁ、戻るなり転校するなりするまでの期間考えればデメリットっちゃあデメリットですけどね・・・・・・・人は生きてりゃあ何とでもなりますからね」カリッ
俺はそう言うとポケットからシガレットを取り出し齧る
「生きてりゃあ何とでもなるか・・・・・・・」
担任は目を閉じて考える素振りをすると
「ならお前にとっての理不尽ってのはなんだ?」
「それ、答え教えたらそうしてくるやつでしょ先生?」
「あぁ、自然災害、大事故、身勝手なヴィランたちいつどこから来るか分からない厄災、日本は理不尽に溢れてるもちろんヴィランの中にはお前達の素性を調べ復讐して来るものもいるだろう。それを覆して行くのがヒーロー、その為に君達には3年間雄英は全力で苦難を与え続ける。そして、俺はそれに例外を作るつもりはない・・・・・・故に教えろお前にとっての理不尽をお前がヒーローになる為に苦難をプレゼントしてやると言ってるんだ」
「俺にとっての理不尽ですか・・・・・・・俺にとっての大切な人や親しい人の俺の手が届かないところで殺されたり傷つけられる事ですかね」
「・・・・・・・・」
『・・・・・・・・』
俺は満面の笑みで担任を見る
「まぁ、俺の親も親しかった大切な人は、もう殺されてるか俺が潰すべき存在になってますし、生きてたとしても何処にいるかも、生きてるかすらもわかりませんけどね・・・・・・だから今の俺に失うものも恐れる理不尽もないんですわ、なんだったら自分の居場所すら失ってますからね」
ニッと笑う俺
「・・・・・・」
『・・・・・・・・』
場の空気がシーンとなってしまう
「なら、何の為にお前はヒーローを目指してる」
「まだ生きてるのなら、救いたい人がいるからですかね?ヒーローだったら合法的に個性を使って探す事も救うことできますけど・・・・・・まぁ、必ずしもヒーローである必要はないんですけどね、ヒーローじゃないと邪魔が多そうなんでヒーローを志望してますけど」
「っ!?」
俺と目を合わせると担任は息をのみ凍てつくような視線で俺をみてくる
「・・・・・・・・」
「ん?どうしました?先生」
「・・・・・・・・」
担任は俺を見たまま黙って何かを考えているようだ
「それなら尚更除籍は不都合じゃないのか?1分1秒」
「別に、最短でも年単位で掛かるんです。数週間、数ヶ月なんて関係ありませんよ・・・・・・それに、さっきも言いましたが救うだけならヒーローである必要はありませんから」
「・・・・・・そうか、ならこれから大空虹夜と言う人間を良く見ていくとしよう。それじゃあ始めるぞ、安心しろ最下位の除籍はちゃんとあるから元気だして行こう」
皆は沈んだまま低いテンションで動きだした
「どうした?先生が元気だしてこうって言ってくれてんださっきみたいに元気だしてこうぜ〜。いえ〜い」
あれ?皆が睨んでくるが俺なんか変な事いったか?