超常黎明期にTS転生 作:野原ひろしと思い込んでいる殺人鬼
奥羽山脈の名も無き山で暮らし初めて6年、俺は16になった。
この山での6年間の自給自足生活はAFOの襲来にあったり――とかはなかった。正に平和、いや、世捨て人と言った方が良いのか?
俺がこの山でやった事は2つ。
①個性伸ばし
②家の増築
②の家の増築は単純に倉庫とか作って家を広くしたかったから。①の個性伸ばしに関しては家の増築している時に一々鋸使って木を斬るのが面倒になったからコレつかえばいけるのでは?と思って6年間毎日ぶっ通しで訓練しました。
おかげさまで、【無】の制御は完璧…とは言いがたいけど細かな調整はマスターしたと言って良いだろう。見ろよ!うさ耳のリンゴができたぞ。
閑話休題
俺は山で暮らしているせいか、今日本がどうなっているのかは分からない。
藤原家に居た頃は少しずつ治安が悪化してるとは言っていたけど、あの
こんな事考えてる暇があるなら自分の足で情報集めてこいだって?16年間家と山で引きこもってる前世コミュ障のオタクにそんな事できる訳ないだろう?
ぶっちゃけ、活動方針とかもないし、このまま山で家事してシコって寝る生活するのが一番なのか?AFOとかと戦いたくないし。
……うだうだ考えても意味が無い。とりあえず近くの川に設置した罠に魚がかかってるか確認するか。
☆☆☆
「君が山に住んでいる天狗かな?」
さっき、AFOの話は聞かなかったとか宣っていた俺を殴りたい。
何故かって?
目の前にいるんだよ馬鹿野郎!しかも若い!全盛期のAFOが目の前にいるんだけど!?
あいつも返答を待ってるし、取り敢えず答えるか。
「"天狗"の方は知らないけど……この山に住んでいるのは俺だ。」
「やっぱり君か。"天狗"はこの山に住んでいる、今時着物を着てる珍しい女がいるって噂からきてるらしいよ。」
成程……えっ?俺が1人この山に住んでの地域住民にバレてんの?こマ?
「幾つか質問して良いかな?」
「……答えられる範囲なら。」
「この山に額に斜めの傷がある男とバンダナを着けた水色髪の男達が来なかったかな?」
「そんな男達はこの山に来ていない。」
真実言ったし、これで大丈夫だろ!
「そうか……この山には来ていないか。ありがとう、協力感謝するよ。」
「質問が終わったならさっさと帰ってくれ。」
ディ・モールト ベネ!良し!さっさと帰れ!!
「あぁ、忘れていたよ。君にもう1つ用があったんだ。」
ん?唐突に嫌な予感が――
「君、強力な異能を持ってるんだって?その
クソがッ!!!この梅干し金玉野郎!!!
☆☆☆
鳥が一斉に飛び立ち、鼠が大移動をし、近くの野犬は山に向かって吠え始める。
まるで、災害が来る前兆のように――
「クソが!!」
AFOが強奪発言した途端、あいつの体から雷やら炎やらが噴き出しやがった!
それだけで山の一部が禿やがった!あいつ火力オカシイって!インフレしきったジャンプのラスボスじゃないんだからさ!!あ、こいつラスボスだったわ。
【無】の全身ガードが間に合って良かった~。コレ間に会ってなかったら俺死んでたぞ。
……どうしよう?山で暮らしてたから身体能力高いと思うけど、物理で勝てるイメージが湧かん。
じゃあどうするか、
結論、【無】で防御しながら近づいてAFOを霧で覆って殺すしかねえ!(やけくそ)
そうとなれば早速やる!!最高速でぶち抜いたる!!
「へぇ、それが君の異能か。」
俺が出した霧を見ながら、空に浮かぶAFOは何やら考え込んでいた。
(あの霧に触れた物体を如何にかする個性ってとこかな?)
「…試してみるか。」
そう言った途端、俺の目掛けて軽自動車程の大きさの岩石群が襲いかかる。
ちっ、【無】の能力を確かめるつもりか?
ゴギャ!!
投擲された岩石を霧で包み込み、嫌な音を立てながら【無】によって砕かれ無に還る。
(あの霧に触れた――いや、実態が無いな。実態が無いとなると…あの霧に包み込まれるorあの霧に触れる事で消滅させる異能か。良いね、欲しくなってきた。)
…あの顔、「コレ欲しい!」って言って仮面ライダーのベルトをねだる子供と同じ顔だ!
やべぇよやべぇよ。あいつ完全に俺の事ロックオンしやがった!
(とはいえ使われると厄介極まりない。幾つか
「【高温】×2+【加熱】×2+【広範囲熱波】」
熱っ!あの野郎、周囲の気温を上げたのか?だが、【無】で俺の周りを包めば問題無い。
(ふむ、霧で自身の周囲を囲ったのか。あの霧、熱も遮断できるのかとなると――)
「音はどうかな?」
「【高音】×2+【高周波】+【拡散】+【振動】×3」
キイィィィィィィィィィィィィィンンン!!!
「ガァッ!?グ、アァァァッ!!!」
やべぇっ!!猛烈に頭が痛い!!頭の中に爆竹ぶち込まれて何度も爆発してるよーな感じだ!!何だ!?何をしやがった!?この梅干し野郎!!!
「――ほど、高…――周波が――…点……――だね。」
クソが、耳鳴りがして上手く聞こえねぇ!
「ふ…――、では、君の
くそ……が、上手く【無】をコントロールできない。このままじ……あいつに奪われる。何かないのか?あいつを撃退する方法!
……コレにかけるしかねぇ。
☆☆☆
戦闘は終わり、後はAFOがいつもの様に分不相応な力を持った者から力を奪うだけだ。
(コレなら、
AFOは喜んでいた。自分に歯向かう愚者達を追ってきたら、
だが、AFOは1つ勘違いをしていた。
地面に跪き、嗚咽を漏らしている黒髪の女が
「…ッ!?グアァァァッ!!」
女から個性を奪おうと女の肩に触れた直後、AFOの右腕が内側から裂け、幾つかの力が失われた――
(作戦成功……かな。)
【
触れた生物の身体能力・体質・寿命等を操る個性。
――但し、自身に対して発動する場合は自らの"個性因子"の性質すら変化させる事ができる。
女は自分の
「この……ッ!売女がッ!!」
(うるせー、バ~カ。お前の攻撃のせいで碌に言葉も発せないんだよ。おっ、きたきた。帰ってきたよ。俺の【
このままでは、集めた力と体が消滅させられると焦ったAFOは
(あ?何だこの感じ。俺のじゃない、違うのが
「大…丈夫…か?オー…ル、フォ、ワ…ン?」
目の前で悶える白髪の大男を見ながら口角を吊り上げ、嗤う。
その言葉を聞き逃さず、AFOは目を吊り上げ、苦虫を100万匹嚙み潰したよう顔で個性を発動しようとするが――
「くらえ。」
第2ラウンドが始まる直前、上空から現れたのは、――額に斜めの傷を負い、両腕にガントレットを装備したオレンジレッドの髪色の青年――この山での戦闘が起きた遠因こと、
「くぅぅぅどおおおおっ!!」
がらにも無く大声を張り上げながら、AFOは歪んだ笑みを浮かべながら個性を発動させる。
先刻戦っていた女の事などどうでも良いとばかりに個性を使い、目の前にいる男を駆除しようとする。
自分が負傷を負ったのも、今まで集めた異能の4分の1を失ったのも、弟を失ったのも、全てこいつのせいだ――と言わんばかりに今までの怒りと、出会えた喜びを混ぜて戦闘を開始する。
☆☆☆
つ か れ た。
今日のAFOとの戦闘の結果は、この一言でしか表せねぇ。
いやー、マジでヤバかった。特に高音波攻撃!あれ防御できないとか自分でも知らなかった。
おかげで【無】を奪われかけたけど、【操命】で咄嗟に個性因子の性質変化させて【無】を俺に戻させるとかいう、控えめに言っても頭オカシイとしか言いようが無い作戦思いつかなければやばかった。
あと、2代目の乱入。あれのおかげでAFOが目的を俺から2代目達の殺害にシフトして、俺がターゲットじゃ無くなって何とか逃走する事ができた。
マジで2代目ありがとう。
……感謝すべきなのか?今日の戦いって、2代目達を捜索してたAFOとのランダムエンカだし、……むしろ、2代目達が諸悪の根源なのでは?
あぁ~駄目だ。あんなジャンプの終盤インフレバトルした所為で頭が働かん。
疲れたし、家帰ったら熟成した猪肉でも食べよ。
その後、自宅に帰るとAFOと攻撃の余波により自宅は半壊していた模様。
書いてて気づいた。
主人公の見た目、公開してなくね?
という訳で、ここに主人公のプロフィールとか書いておきます。
性別:両性具有(ふたなり)
身長:173cm
体重:64~66kg
容姿:ぬらりひょんの孫の羽衣狐をイメージすれば大丈夫です。
髪型:腰まで届く黒髪
体格:胸は標準、但しデカ尻
個性:【
こんなところですかね。あくまで、作者のイメージなので皆さんの頭の中で自由に主人公の姿を考えてください。
次回、次々回辺りで主人公の名前を出すつもりです。