超常黎明期にTS転生 作:野原ひろしと思い込んでいる殺人鬼
AFO襲来から約2週間経過した。
AFOによって壊された自宅も支柱等は無事だったからか修理は1週間程で終わった。
机を挟み目の前にいる男の様子を窺いながらそんな事を考えていると、心が読める異能でも持っているのか、俺の目線に合わせて薄い笑みを顔に貼り付けながら話し始める。
「どうしたんだい?何か考え事かな?」
目の前にいるのは白髪にスーツを着た悪人面の俺の自宅を破壊した張本人――AFOだ。
☆☆☆
何故俺と
要約するとこうだ。
AFO「やっ、久しぶり。今時間ある?あー、そんなに構えなくて良いよ。今日は戦いに来た訳じゃなくてある提案をしにきたんだ。」
こんな感じだ。えっ?要約しすぎ?面倒だからこれくらいで良いでしょ。俺の家壊したクズにはこれくらいで丁度良いんだよ。
「何を考えているか知らないけど、そろそろ本題に入らせて貰って良いかな?」
「さっさと言え、そしてはよ帰れ。」
AFOの提案……絶対に碌なものじゃないと思う。多分、may be。
「ㇷㇷッ、せっかちだね。じゃあ、話させて貰うよ。」
どうせ碌な提案じゃ――
「君と不可侵条約を結びたい。」
…………ぷえ?
「より正確に言えば、僕から奪った3つの異能との交換条件さ。見返りとしては、僕と関わりがある組織は君の住んでいる地域……そうだね、宮城県には僕と部下達は一切干渉しない事にする。この条件でどうだい?」
えっ……?あ……あのAFOが不可侵条約?信じられるか?あの姑息で卑しい鬱展開製造機が俺に対して不可侵条約?とてもじゃないが信じられない。
「……本当にそれだけか?」
「本当さ。2週間前の戦闘で君を敵にまわした時の面倒さは分かったからね。」
面倒さ……、あぁ、個性因子ボンバーの事か。
この感じ……、さては本気だな?
「分かった。その提案受け入れよう。」
「ㇷㇷッ君がすんなり受け入れてくれて助かったよ。」
「これで取引は終了だ。さっさと帰れ。」
「此方としても用事は終わったからね。帰らせて貰うよ。え~と……そう言えば君の名前を聞いていなかったね。何と言うんだい?」
”君の名前”
その言葉を聞いた瞬間、俺はある事に気が付いた。
俺……名前なくね?
屋敷に居た10年間は名前じゃなく、「アレ」とか「ソレ」で呼ばれてたし、唯一俺に好意的に接してくれた祖母でさえ、俺を「御使い様」としか読んでいなかった。
そっか、俺って名前がないのか。
「……ん?どうしたんだい?」
「あ~……。その……何て言うのかな、俺って名前無いんだよ。」
「へぇ、そうなのか。」
ニチャアと笑みを浮かべながらコッチを向きながらAFOが1つ提案をする。
「僕が名前をつけてあげようか?」
却下で。こいつの場合、名付けをした生物を操る能力とか持ってそうで嫌だから。後、こいつに
「却下だ。次お前と会う時まで考えておく。」
「そうかい、それは残念。」
ケタケタと笑いながらAFOは去って行く。なんか……無性にイラつく。
何故かは分からんが……下に見られた様な気がする。
☆☆☆
AFOが去ってから俺は考えていた。1つ目は自分の名前、2つ目は自分の立場についてだ。
1つ目については単純に名前が無いと色々と不便だし、AFOの様な輩に下に見られる可能性が高く、そう見られるのは不愉快極まりないからだ。
2つ目の立場について、これはめんどい。今は超常黎明期、即ちAFO一強の時代(2代目達の様な反抗組織はいるが)だ。そんな時代でAFOが唯一干渉しない地域があり、2代目経由で「AFOと引き分けた奴がいる」なんて噂が立ったら
「……まずは名前か。」
やっぱりというか何というか、名前が無いと不便だからな……。でも、俺ネーミングセンス無いんだよな。
おばあちゃんが置いといてくれた本の中に辞書あった筈だから、そこから適当に漢字とか選ぶか。
正直な事を言うと、名前とか適当で良いと思うけど、ヒロアカ世界って名前がそのまま個性を表してるから考えるの難しいんだよな。
俺の個性は【
良し、寝よう。1日寝ればなんか思いつくやろ。(前世のフロム信者の友人から教わった難題解決方法。)
主人公の名前考えるの難しい。
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