デンマークの首都コペンハーゲンにて 作:そら@カンピオーネ続編希望
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こちら30分くらいで書いた駄文となります。コーヒーをお供にどうぞ
ある少女の始まり。
「はじめまして、賢人議会の皆さん今回は私のためにお集まりいただきありがとうございます。さて、これが正式な会談ならともかくとして今回は非公式となりますので、どうぞお飲み物をご用意の上お聞きください」
これは橘瑠衣という少女が神を殺すまでの始まりの物語
▪️
デンマークの空は低く、冬の色をしていた。
観光目的で訪れたはずの首都コペンハーゲンで、橘瑠衣は「道を間違えた」
それは比喩ではない。
角を一つ曲がった瞬間、街の音は消え、空気が薄くなり、時間が止まった。
次に気づいた時、彼女は同じ路地に立っていた。
時計を見る。
針は進んでいない。
歩き出す。
数分後、世界が崩れ、また路地に戻る。
──ループ
それが理解できるまで、瑠衣は三度、同じ死に方をした。
何か見えないものに首を折られて、三度死んだ。
痛みは本物で、死は確かだった。
だが、目を覚ますたび、世界は最初からやり直される。
「ふふ……なるほど」
四度目のループで瑠衣は笑った。
恐怖よりも先に来たのは理解だった。
ここは現実の世界ではない。
だが夢でもない。
限りなく現実に近いされど違う場所
アストラル界
魔術師ならそう呼ぶ場所
そして、このループを管理している何者かがいる。
七回目のループで彼女は見つけた。
路地の奥、決して近づけなかったはずの場所に、一人の女が座っていた。
未来。
瑠衣の視線を捉えたのは、静かに糸を紡ぐ女神だった。
スクルド
未来を知り、運命を織る者。
「あなたは、ここから出られないわ」
穏やかな声だった。
されど断定された。
「あなたの未来は、ここで終わるわ。私の世界に紛れ込んだ誤差の少女」
瑠衣は肩をすくめ笑った。
「未来が一つしかないなら、確かにそうだろうね」
スクルドは首を傾げた。
彼女にとって未来は事実であり、選択肢ではない。
だから理解できなかった。
人間が、外れる未来を選び続けるという発想を。
何十回、何百回とループする中で、瑠衣は観察した。
スクルドが介入するタイミング。
彼女が「安全」と判断する瞬間。
未来が固定される、わずかな間。
そしてこの世界に残された異物、初めの三度自分が死ぬ原因になった神具トールの斧
雷神の武器。
神話においてはそれは常に「決着」をもたらす鋼の神具
振るわれた瞬間勝敗は確定し物語は終わる
デウス・エクス・マキナ
瑠衣は理解した。
──これは賭博だと
未来が見える神と何も見えない人間との間で行われる賭博だと。
賭け金は自分の死と、時間と、正気。
▪️
最後のループ
スクルドはいつも通りそこにいた。
「無駄よ。どんな未来も、私は知っている」
瑠衣は斧を握り、ゆっくりと息を吐いた。
「それは違う」
一歩、前に足を踏み出す。
「ギャンブルはね──」
雷鳴が鳴り響く
「賭け金がないと成立しないんだよ。神様」
スクルドが未来を見た瞬間、それは安全な未来だった。
だから、斧が振るわれる未来を彼女は選ばなかった。
選ばなかった未来は、失敗を積み重ねた少女の手によって、現実になる。
雷神の斧が未来を固定する。
神の首が、まつろわぬスクルドの首が落ちた。
血の匂いと共に、世界が崩壊していく。
円環を回す妖艶な女神が現れた。
「いいわ、橘瑠衣」
神殺しの母は確かに満足していた。
「あなたは、勝ち方を知っている」
こうして未来に抗い続けた少女はカンピオーネへと至った。
それは英雄の物語ではない。
──勝った者の物語である。
橘瑠衣の権能
賭け金は全てここに(All the bets are here)
自分が被るはずの失敗・死亡・敗北を一定時間後払いにできる運命改変の権能
ただし必ず後で対価を払わなくてはいけない。
権能としてはネメシスの因果応報とか幸いなる聖者への恩寵とかに似てる
不安を煽るような女。俺がなんとかしてあげないとみたいな。
ドニ、アイーシャ、蓮と仲良し、逆にそれ以外は相性悪い。アレクなんか不倶戴天