りかしぃの幼馴染マネージャーの話   作:桜紅月音

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16話 ドライブデート

 

「光司さん、私の運転する車に乗ってください」

 

あの後、栞葉さん達になんとか離してもらって、梨花が迎えにきてくれたので梨花に任せて僕は夕方まで仕事をしていたのだが、石神さんは残っていたようだ。

 

「光司さんが今日は電車で来ていたというのを聞いていたので待ってました」

 

「わざわざ待っててくれていたんですか?」

 

「そうですよ。2人きりで話したいこともありましたし」

 

「それじゃ行きますか」

 

と石神さんに付いて行くよう歩いて行く。

 

「ちょっと散らかってますけど、気にしないでください」

 

「全然散らかってないですよ」

 

石神さんは散らかっていると言っているけど、言うほど散らかっていない。一時的ではあるが、梨花の部屋の方が汚かったと思う。

 

「それじゃ、助手席に座ってください」

 

「ありがとうございます」

 

石神さんに案内されるがまま、彼女の車の助手席に座る。

しばらくして石神さんも運転席に座るのだが、すらっとした足が目に入ってかっこいいと思ってしまった。

 

「どうかしました?」

 

「石神さんって本当に綺麗だなって改めて思ったんですよ」

 

と言うと、ハンドルを握っていた石神さんの顔が真っ赤に染まって

 

「光司さん!恥ずかしい事を言わないでくださいよ」

 

「そんな石神さん初めて見ました」

 

「光司さんのせいです…」

 

「ごめんなさい…」

 

「いいですよ〜あー緊張し過ぎてやばいです…」

 

「僕がいるからってそんなに緊張しなくていいんですよ」

 

「分かってますよ」

 

と石神さんはエンジンをかけて、車を発進させる。

その後は、何気ない会話をしながら石神さんが運転する車は進み進んでいく。そして、赤信号に引っかかった時に彼女からこんな事を言われた。

 

「そうそう、光司さんと2人きりで話したいって言ってたじゃないですか」

 

「言ってましたね」

 

「私に対して石神さんというのを辞めて、のぞみって呼んで欲しいです!

後、私も光司さんの事を君呼びで呼びたいです」

 

「いいよ。僕の事君呼びで、僕ものぞみで呼ぶようにするね」

 

「ありがとうございます。話し方もりかしぃやるる先輩と同じような感じで話してもらいたいです」

 

「要望が多いなぁ〜でも、かれこれ長い付き合いにはなってるし、いっか。その方が僕も気楽になれるし」

 

「光司君ありがとね。石神の話を聞いてくれて」

 

「いいって、こうやってのぞみと話す機会も無かったし」

 

「うん。今後も石神のドライブに付き合って貰ってもいいかな?」

 

「言ってくれたら合わせるから、教えて頂戴ね」

 

「なんなら、このままドライブデートに行きたいくらいだよ」

 

「いいんじゃない?配信の時間までに家に居ればいいんだし」

 

配信時間は告知したけど、僕らの集合時間は特に決めていない。

それに加え、仕事をしていた僕は何も言われていないし。

 

「それじゃ、石神のお勧めの場所があるんです!ここから、そんなに離れてないので行きましょうよ」

 

「うん。行こっか」

 

そして、そのままのぞみとドライブデートをする事になり、2人で写真を撮ったりした。そのまま僕の家に帰ると、玄関を開けた瞬間に梨花とエリーが怒った様子で出てきた。

 

「光司様、石神様とドライブデートに行かれたんですよね?」

 

「そうだよっ!なんで2人きりでデートなんてしてるの!」

 

「ごめんって…」

 

「私もつい調子に乗ってしまって…」

 

のぞみと2人で怒られるのである。

 

「私も免許を持ってるので私ともドライブデートに行きましょうね光司様?」

 

「はい…」

 

「石神は安心だと思ってたんだけどなー倉持より警戒しないといけないわ」

 

隣では梨花がそんな事を愚痴っていた。

 

「話は変わるけど…るるちゃんは?」

 

「るる先輩なら部屋の中にいるよ」

 

「るる様、私達よりも怒ってらっしゃるので気をつけた方がいいです」

 

「まじかー」

 

梨花とエリーの言葉に恐怖を感じながら部屋の扉を開ける。

 

「光司君?のぞみちゃんとデートしたんだって?私とはデートした事ないのに〜?」

 

「えっと…」

 

かなりまずい。

怒らない事で有名のるるちゃんが見た事ない怒り方をしている。

 

「言い訳は聞きたくないから。素直に答えてくれると嬉しいな」

 

「はい…なんでも言ってください」

 

「のぞみちゃんとは付き合ったのかな?」

 

「恋人関係にはなってないです」

 

「私からも言いますけど…光司君と石神は付き合ってないです」

 

「…光司君…?」

 

「あっ…やべっ…」

 

のぞみが口を滑らした事にるるちゃんが気づいてしまった。

 

「石神!なんで光司の事を君呼びしてんの!」

 

「そうだよ、いつの間に君呼びになったんだよお前!」

 

「私も呼びたいのに」

 

「恋人になってないんだね?それは分かったけど、なんでのぞみちゃんが光司君の事を君呼びしてるの?梨花ちゃんは幼馴染だから分かるけど、のぞみちゃんは昨日までさん呼びだったよね?なんでかな?」

 

「えっと…のぞみからお願いされて許可したの」

 

「今、のぞみちゃんの事…呼び捨てにしたよね…?」

 

「えっと…それは…」

 

「どうやら私と話がしたいみたいだね」

 

「ふふふ、今日の夜楽しみだね?」

 

「光司君とのぞみちゃん、梨花ちゃんと2人でじっくり話しようね?」

 

「光司君…これ大丈夫ですか?」

 

「今日は諦めた方が良い」

 

 

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