「光司、母ちゃんが倒れた…」
「えっ?」
とある日、父から電話がかかってきた。
電話に出ると、なんでも母親が倒れたというのだ
「今すぐには帰ってこいとは言わないけど、帰ってきてくれないか?」
「分かった。会社には連絡入れて、なるべく早く行くよ」
「分かった、待ってるぞ」
とは言うが、実家まで新幹線を使ってもそれなりの時間がかかるのだ。
「中野さん…母親が倒れたので3.4日程お休みを頂いていいですか?」
「大丈夫なの!?」
「倒れたとしか聞いてないので…容体は分からないです」
「いいよ、有給もたくさんあるし3.4日とは言わずにしばらく休みなよ。その間は私達でなんとかするから」
「ありがとうございます」
「挨拶はいいから早く行きな」
と中野さんに言われて、事務所を後にする。
「光司〜どうしたの?そんな荷物を詰めて」
「ちょっと悪い。急いでるから」
「えっ!?どうしたの光司」
「戸締りはしっかりとしてくれ」
とだけ言って、梨花の言葉を聞かずに、家を飛び出す。
その後は最短距離で新幹線に飛び乗る。
ここからはどう足掻いても早くはならないので、スマホに目を通す。
『光司?何かあった?話聞くよ?』
『梨花さっきはごめんな。お母さんが倒れたって連絡来たから急いでて…」
『おばさんが?言ってよ!私も後から行くから』
『いいって』
『何言ってんの?いつも助けてもらってるんだから、こういう時こそ私を頼ってよ!』
『分かった…お母さん、ここの病院に入院してる。僕は先に行ってるけど、梨花はゆっくりで良いからまた後で合流ね』
とだけメッセージを打って、スマホの電源を落とす。
*****
その頃、光司の家では
「りかしぃ、どうしたの?そんなに慌てて…」
「光司のお母さんが倒れて…私も行く事になったので…」
「えっ?光司さんの…」
「なので私、そろそろ行きますね」
「りかしぃ待ちな」
そんな中、何故か石神が光司の家にやってきた。
「石神どいて!今、遊んでる場合じゃないの!」
「光司さんのお母さんが倒れたんでしょ?」
「知ってるなら…」
「だから話を聞けって」
「私達は新幹線じゃなくて車で行こうって話になって…」
「車でってそれなりの時間がかかるよ…」
「知ってるよ。でも行かないとでしょ?普段助けてもらってるんだから、こういう時は私達が助けないと」
「石神…」
「私も行きたいけど…りかしぃ達に私は託したい。光司さんのこと頼むねみんな」
「リゼ先輩の気持ち受け取りました」
「所でるるさんとエリコニさんはどこに?」
「光司さんが出る時に、2人ドタバタしてた様な…私寝てたから分からないけどもしかしたら…」
*****
リゼの言うとおり、るるとエリーは光司と合流していた。
「光司様〜こういう時はエリーに頼ってください〜」
「そうそう。泣きたいなら私の胸を貸してあげるなら泣いていいよ」
「2人がいるだけで気持ちが楽になってるからありがと」
「それからいいのですが…本当に辛い時は言ってくださいね」
とエリーとるるちゃんに心配されながらも地元の駅まで帰ってきた。
「光司、思っていたより早かったね。エリーちゃんは久しぶり、そちらは確か鈴原るるさんかな。はじめまして私は光司の姉の彩です」
「お姉様久しぶりです」
「彩さん始めまして」
「こちらこそ宜しくね。先に言っておくけど、お母さん命に別状はないよ。まぁ、疲労骨折したからしばらくは安静しないとだけど」
「それ聞けて安心したよ…」
姉から聞いた言葉で一気に体から力が抜けていく。
「光司…だらしないよ。お母さんまだ病院に居るけど行く?」
「うん。それはそう」
「うん分かった。すぐだからね。2人も行きましょうか」
「はい!お姉様」
「エリーちゃんにお姉様と言われると照れるね。本当にお似合いだから結婚すれば?」
と姉ちゃんが言った言葉にるるちゃんが頬を膨らせていた。
「その様子だとるるちゃんも光司の事が気になるのかな?」
「はい。私もお姉様って呼んで良いでしょうか?」
「ふふふ、好きな様に呼んでもらっていいよ」
と姉ちゃんと軽い話をしているとあっという間に病院に着いた。
「光司、わざわざありがとうね」
「お母さん大丈夫か?」
「大丈夫よ。すぐに治るわ。あれ?今日は梨花ちゃん居ないのね?」
「梨花は後で来るってさ」
「そうなのね。会えるのが楽しみだわ〜エリーちゃんも久しぶり、そちらの美人さんは初めてね」
「は、はい。鈴原るるって言います!」
「知ってるわよ。いつも配信見てるわ」
「ありがとうございます」
すると、外が騒がしくなり始めて
「おばさん大丈夫!」
「あらら〜梨花ちゃん久しぶり〜大丈夫よ〜それに美人さんがいっぱいね〜」
思っていたより早く梨花が到着した事により病室がすぐに満タンとなった。