-にじさんじ本社-
「なんで…私のマネージャーになってくれないんですか!光司さん!」
「そうですよ!りかしぃのマネージャーになるなら、私もやってください」
本社に出社すると、リゼさんとソフィアさんが声をかけてきた。
そして、こういうときのパターンは決まっている。
「これ以上は流石に僕の負担になるので…信頼してくれるのはありがたいんですけど…」
「それなら、私、直談判してきます!」
「それなら私も行くー」
おいおい、勘弁してくれ。
直談判して、成功した例があるだけに怖いんだが
「光司さんも大変っすね」
「鏑木さん、リゼさんはともかくソフィアさんは止めてくださいよ」
「いや無理だね。鏑木も〇〇さんにマネージャーして欲しかったし」
「まさかですけど…鏑木さんも直談判するとか言わないですよね…?」
「光司さんのご迷惑になるようなことはしたくないのでしないっす。けど、最終的には鏑木の元に居ればいいっすよ」
その鏑木さんの元とはどう意味なんだろう。
「光司さん‥大変ですね…」
「本当にそうですよ。最近は毎日こんな感じです…」
「そうみたいですね。マネージャーが公開されてから暴れてますし…女性ライバーの方々が…」
「社さんも襲われないように気をつけてくださいね」
「それは光司さんの方だと思いますよ」
「まぁ…そうですよね…」
いや、本当に社さんみたいな人が居ると助かるんだよね。
「それじゃ、僕行きますね」
「はい。光司さんお気をつけて」
簡単な話ではあったけど、社さんと話が出来て良かった。
*****
「光司さんをマネージャーにしてって言ったのに許可してくれなかった…」
「ちょっと、ソフィ、私の光司に手を出さないで」
梨花と石神さん、倉持さんのマネージャーになったので、形だけでもイディオスの皆さんに挨拶をしようと、楽屋に向かうと直談判に失敗したのかソフィアさんが落ち込んでいて、隣で梨花が怒っていた。
「これ以上、担当を増やすと光司さんだって負担になるんだから、そんなに落ち込まなくても」
「そうだよ!」
「2人は担当になったからそんな事が言えるんだよ」
「そう考えたら、なんで2人が選ばれたのか分からないよね」
「それはそう」
なんか入りにくいオーラになってる。
「光司さん、どうしました?」
部屋の前で突っ立っていると、大山さんが声をかけてきた。
大山さんは、石神さんや倉持さんのマネージャーになった事で話す事が増えた後輩さんです。
「大山かい、いや、入りにくい雰囲気だったから…」
「あーイディオスは、光司さん絡みになるといつもこんな感じなので気にしなくていいですよ」
「えぇ…」
大山から聞かされた言葉に、思わず困惑してしまった。
「とりあえず挨拶だけでも済ましてしまいましょうか」
「そうだな」
そして、大山がドアを開けて先に入っていく。
「あっ!光司さんだぁ〜」
「ソフィ、光司にくっ付くのやめて!」
ドアを開けるや否かソフィアさんが目を輝かせて抱きついて来た。
その後ろから梨花がやってきて、僕から強引に引き離そうとしている。
「私も混ざっていいかな?あれ」
「辞めなさい。光司さんを困らせるような事をしたらマネージャーにさせないって言われたんでしょ?」
「そうだけど…ソフィアは許されてて、鏑木だけは禁止なのはずるいでしょ!」
「ソフィアさん、今日は挨拶に来たので、一旦離して頂いてもいいですか?」
「嫌だー光司さんと離れるなんて出来ないー」
「はぁ…このまま挨拶してしまいましょうか光司さん」
「このままでするんですか…」
「仕方ないでしょ…先輩だって時間ないって言ってたじゃないですか」
「まぁ…そうだね…」
大山の言う通り、僕のスケジュールは嬉しい事で埋まっている為、挨拶で時間を取られすぎるのは良くないのだ。
「えっと…知ってるという前提で挨拶するけど、高橋光司です。梨花の幼馴染で、梨花と石神さん、倉持さんの担当マネージャーになりました。けど、こちらに顔を出せない時もあると思うので、急な話し合いとかは大山に頼んでくださいね」
「えー光司、私達に構ってくれないの?」
「イディオスには大山が居るからね。エリー優先なんだよ」
「流石に先輩には勝てないかー」
「という訳なので…今日はこのぐらいにして、後は大山に任せるから、後の事は頼むわ」
「はい、任されましたー!」
「という訳でソフィアさん離れてください…」
「やだ、私達と一緒にするなら離してあげるけど…」
「梨花、強めでもいいから引っ張ってくれる?」
「分かった」
そして、梨花のおかげでソフィアさんを引き離す事に成功した。
****
「はぁ…光司さんをマネージャーにしてくださいって言ったら無理とはっきり言われました。なんでも、光司さんは人気だから空いてる人を入れるからと」
「それで、イディオスの担当が減ったから入れられたという訳ですか…」
「なんで…光司さんはそんなに人気なんですか…るるちゃんが卒業した後に言ったらダメって言われたんですよ!そしたら、笹木さんがなってて、今回もですよ?私だって怒りますよ」
「リゼさんの担当の話来てたのは知ってたんですけど…その時は笹木さんに強く押されたので気づけばなってました。今更ですけど…ごめんなさい」
「謝って欲しい訳じゃないので…でも、機会があれば次は私を選んでくださいよ」
「覚えておきます」
この言葉は近い未来に叶えられるとかないとか