イディオスの3人のマネージャーになって挨拶を済ましてから数日が過ぎた。仕事量が増えた以外には何も変わらない。
「光司さん…話あるんですけど…いいですか?」
「石神さんどうかしました?」
パソコンに向き合って仕事を淡々とこなしていると、石神さんが声をかけてきた。
「その、光司さんと話をしたくて」
「大山さんじゃなくて…?」
「光司さんに直接言いたくて」
イディオスの企画とかは大山さんに任せていたので、石神さん単独でやりたい事でもあるんだろうか。
「それなら聞いてあげるよ」
「光司さんってゲーム上手ですよね…?」
「まぁ…それなりには…」
「そうですよね。私の配信でマリオを教えてくれませんか!」
「それこそ他のライバーさんとか頼れば良いのでは…?」
「私は光司さんに頼ってるんです」
「教えるのは構わないのですが…配信に出るのは…」
公式番組や梨花のチャンネルにはちょくちょく顔を出してるので抵抗はそこまでないのたが、それ以外の配信にはほとんど顔を出していないので抵抗がある。やる事としては一緒の事なんだけどね
「先日の配信で一緒に配信したので大丈夫ですよ」
「確かに…Xに石神さんと倉持さんとまたコラボ配信してくださいってコメント来てたけど…」
マリパをして終わった後、Xを開くとたくさんの通知が来ていて、『面白かったです』とか『りりしぃの配信にずっといてください』とかあったけど、1番多かったのはまたコラボしてだったんだよな
「それなら、尚更しましょうよ〜」
「分かりました。スケジュール確認してみます。できる日をメッセージで送りますね」
「ありがとうございます。楽しみにしてますね」
とだけ言って石神さんは笑顔で去っていく。
「いいんですか、そんな約束をして…」
「配信出てるのは事実なんで、ライバーさん達がやりたいと言ってきたらしてあげるのがスタッフの役目だと思ってるんで」
「それはそうなんですけど、エリーさんとか五十嵐さんが知ったら…」
大山が隣から声をかけてくる。
というか居たのかよ
「まぁ…なんとかなりますし、僕がなんとかしますよ」
「光司さんが言うなら…」
「その話は置いておいて、イディオスの企画案はどう?」
「今のところ順調に進んでますよー先輩に負担をかける訳には行かないので」
本当にできる後輩で良かった。
さとて、僕のスケジュールを確認しないと…
*****
「光司…私がなんで拗ねてるか分かる?」
「なんとなく…」
仕事を終え、家に帰宅すると僕のゲーム機を勝手に起動して、グラセフをやっている梨花が居た。そして、かなり拗ねてる
「のんちゃんと2人きりでゲームをするんだってね」
「石神さんから聞いたの?」
「うん。メッセージで、内容がウザかった」
石神さんの事だから揶揄い目的でやってるというのは理解できる。
「それでなんで拗ねてるの?」
「私と2人きりでゲーム配信はしてくれないのに、のんちゃんとするんだと思っただげだよ」
そういえば、裏で手伝いついでに2人きりでゲームをする事はあっても、配信でやった事はなかった。
「梨花もして欲しいの?」
「そりゃね、光司が来てくれるとリスナーの盛り上がり方違うもん」
「確かにゲストとかで出るといつもの配信とは違う気がするね」
「だから、光司には私と一緒にゲーム配信をして欲しいんだけどな」
「僕にもスケジュールとかあるし、行ける日とか時間とか言うから、やって欲しい時は言ってくれ」
「うん。分かった、約束ね」
と梨花と指切りをした。
「じゃ、とりあえず今月はこんな感じ」
「エリー先輩が独占してるじゃん…じゃ、この日とこの日、グラセフやろ?」
「オッケー、そのままスケジュールに書いといて」
「うん」
と梨花とゲーム配信をする約束をするのだった。