「久しぶり、光司君」
「久しぶり、るるちゃん」
「るるちゃんじゃなくて、るるで良いって!しばらく会ってないうちにまた戻ってしまったの?」
と頬をむすッとしながら言っている彼女は、鈴原るる。
一度は卒業したが、この度帰ってきたライバーさんです。
「流石に呼び捨ては出来ないよ…」
「昔な、もっと仲良しだったのに、他人事みたいに感じるんだけど…?」
「久しぶり過ぎて感覚がね…」
だって4年半だよ。
実際には、その後も会う事があったから実際に4年半という訳ではないけど
「それで、あの時の約束を守ってくれる?」
「いや…あれは無理でしょ…」
「私と結婚するって約束は果たしてもらうよ」
「言ってない言ってない。友達としては付き合うと言ったけど」
確かに最後の挨拶する時に、そんな事を言われたけど。
できる訳無いし。
「だから、戻ってくる時に光司君の名前を聞いて嬉しくなっちゃった」
「鈴原ちゃん、マネージャーは高橋さんじゃないと嫌って言ってたわよ」
隣から声をかけてきたのは坂本さん。
僕と同期のおばちゃんです。
「坂本さんお久しぶりです!聞いてください。光司君が私のプロポーズを断ったんですよ、どう思いますか」
「あら…光司君もやるわねぇ〜幼馴染の梨花ちゃんいるのに、鈴原ちゃんにプロポーズされるなんてね。モテる男の子っていいわね」
「…えっ…?光司君、女の子の幼馴染いたんだ…へぇ…」
ちょっと坂本さん、るるちゃんを怒らせるのは辞めていただけませんかね。止められなくなるんですこの子は
「るるちゃん…とりあえず落ち着いて」
「その子と…私…どっちの方が可愛いですか…?」
「おっと…私、余計なことしちゃったわね。あら、いけない大事な用事があったわ。じゃあねー」
「ちょっと坂本さん!?」
この場から逃げだした坂本さんに声をかけたら、止まるはずもなく絶望する中、気づければ床に倒されていた。
「光司君…私とその子…どっちが可愛いですか…?答えてください」
僕のお腹に乗って、可愛い印象とは正反対のオーラを出し、目もガンギマリでそう聞いてくる彼女は怖い。
「どっちも可愛いじゃ…ダメだよね…」
「もし、それが答えでしたら、私は光司君を監禁しないといけなくなります」
「ねぇ…鈴原さんって高橋さんだとあんな感じなの?」
「そうだよ。鈴原さん、高橋さんに惚れて結婚すると言うくらいだよ」
背後からは後輩達の声が入ってくる。
「るるの方が可愛いよ…」
「合格ですね」
とるるはそう言って、僕から降りてくれる。
「なので、私と一緒に配信に出てくれますか?」
「配信って言っても…復帰配信は無理だよ?」
「流石の私でもそこまでは言いません。しばらくしたらで構いませんので」
「いいんじゃないですか。公式配信にも顔を出してますし」
「大山…」
後ろから現れた大山が口を挟んできたことによって、出る事が確定みたいな雰囲気になってるよ…
「光司君、るると一緒に配信出てくださいね」
「そこまで言われたら出るしかないじゃないですか…全く…」
「じゃ、光司君、その話も含めて、今後の話をしようよ」
と彼女は僕の手を引いて、会議室へと連行されてしまった。
「るる先輩ってあんな人だったの」
「うん、というか私達やばくね…?」
「そうだよね。エリー先輩がいるのに、るる先輩があそこまで本気なら私達…勝ち目ないんじゃ…」