ウルトラワールド補完計画 スクランブルコミュニティ 作:おろさん
今回の話は、ウルトラワールド本編の『第9話:見つめる狩人シンフォニー』の補完となります。
第9話をまだ読んでいない方は、先にそちらを読んでみてください。
・本日の出演者
○オリキャラ
ドクター・エビテン
蛯名コロモ
瑠璃川ダイヤ
???「いらっしゃいませ。ホテル・クレイジークロックへお越しいただき、ありがとうございます。
本ホテルでは、狂気に満ちた非日常の体験をご用意しております。日常の規律を脱ぎ捨て、心ゆくまで羽目を外してお楽しみください……」
……。
コロモ「随分と格好をつけて、何をやっているんだ? 瑠璃川ダイヤ。」
――√BACK-DOORS。ホテルのロビーのような空間。
瑠璃川ダイヤ、蛯名コロモ、そしてドクター・エビテンの三人がいる。
なおエビテンは、カウンターでバーテンダーのように振る舞っている。
コロモはそのカウンター席に座り、ダイヤを見つめていた。
???→ダイヤ「何をやっているも何も、せっかくホテルっぽい場所なんですから。やってみたくなるじゃないですか。」
コロモ「……そういうものなのか?
……いや、そもそもここは、守護者の者共が質問コーナーのようなものをする場所ではなかったのか?」
エビテン「そう言うな、コロモ。補完計画――つまり、私たちクレイジークロック側の設定を開示したところで、何の問題もない。
それに、彼女たちは今、本編の展開的に出づらいだろう?」
コロモ「それはまあ……そうか。」
ダイヤ「そういうわけです。まあ、今回の進行は私がやりましょう。
……私が本編でまともに活躍するのは、早くても――おそらく遅くても、第24話目くらいからですし。」
コロモ「えっ」
*****
ダイヤ「というわけで、読み上げさせていただきます。
PN『日本人ならシャケを食え』さんから。
『侵蝕世怪人を作るためのワイルドライザー、アレはいつ作ったシャケ?』とのことで。
そこのところはどうなんですかね、技術担当さん。」
エビテン「……長く説明するまでもないさ。指輪の戦士が使っていたクロステライザー――あれのデータを長い時間をかけて集め、指輪の力を使えるように作ったのが『ワイルドライザー』だ。」
そう言って、赤く歪な形状の、右手を模した武器――『ワイルドライザー』を取り出す。
エビテン「これを使えば、クロスタルリングによって侵蝕世怪人を作り出せる。
それと、やりようによっては使い方の幅も広い。実際、剣のパーツはあるから武器としても使える。
さらに、未発見のクロスタルリングの探知、防御などの結界の展開、ワープホールの生成、等々……といったところだな。他にもあるが、そこは本編で語ることだ。」
ダイヤ「……ざっくりした説明、ありがとうございます。」
コロモ「……とりあえずはこれで良いのだろうが、他にお便りはないのか? 瑠璃川ダイヤ。」
ダイヤ「とは言われましても。守護者の方々と違って、私たちの活躍は本当にこれからなので、深い話は……
まあ、これだけだと短いので、もう一つ読んでみますかね。」
そしてハガキを取り出す。
ダイヤ「PN『早く出たいクレイジークロックの新参幹部』さんから……おや、まさかの。」
コロモ「新参……となると、彼女のことか?
今はまだ遠征に出向かせていたんだったよな、瑠璃川ダイヤ?」
ダイヤ「ええ。本編の投稿が本来の予定より遥かに遅れたからか、どうやらお便りの形で割り込んできたようですね……どれどれ……」
『こんにちは。皆様お元気でしょうか。
作者曰く、今後の話では、たくさんの設定と(私を含めた)多彩なキャラクターが登場することになっているとのことで、正直こちらも楽しみな気持ちがあります。
しかし本編を読んでいる方はご存知の通り、1話1話が長い故に書き終えるのに手間もかかっている上、ゴジュ○ジャーもすっかり終わっているにもかかわらず、現在あまり話が進んでおりません。
それを踏まえると、まだ登場できずに待たされるこちらの身にもなってほしいので、第17話以降から本格登場していく作品のヒントを、ちょっとだけ送らせていただきます。』
ダイヤ「……ふむ。それでヒントが……これですか。」
テーブルの下から、一枚のパネルを取り出す。
そこには、そのヒントと思われる単語がいくつか記載されている。
順番に――
『魔法少女になってよ』
『超○○○人』
『魔女裁判』
『ワルキューレ』
と書かれてある。
エビテン「……これがどんな意味を指しているのか、気になるところだな。」
ダイヤ「いろんな作品を出す予定ができて、結果ス○ロボみたいになってきたらしいですが……まあ、その分作者が書くときの楽しみが増えるということで。
さて、そろそろこの辺にして、私たちは親睦会として一杯飲みませんか?」
エビテン「悪い、私はそろそろ戻る。」
コロモ「私も帰還する。それに、どのみち私は飲めん。」
二人はそう言うと、それ以上言葉を交わすこともなく席を立つ。
エビテンは軽く手を振り、コロモは背を向けたまま淡々と歩き出す。
やがて、二人の姿は空間の出口の向こうへと消えていった。
ダイヤ「……連れないですねぇ」
ぽつりと呟きながら、ダイヤはカウンターのグラスを指先で軽く回す。
先ほどまで賑やかだったはずのロビーには、ふっと静けさが戻っていた。
ダイヤ「……まあ、いいですけど。」
誰に聞かせるでもない独り言を残し、ダイヤは肩をすくめる。
どこか言葉にしづらい感情を浮かべたまま、置いてあったカクテルを飲み始めた。
――静かなロビーには、ただ時計の針が進む音だけが響いていた。
第4回:終演