対話ログ 雨宮吾郎⇄天童寺さりな
『せんせ、せんせ!見てみて!すっごく面白いブログ見つけた!』
『……地下アイドルのホームページじゃないか。いいかい、さりなちゃん、地下アイドルなんて碌なもんじゃないぞ。人気と金取る為にラップ越しにファンにキスしたり、そうしてファンから巻き上げた金全部ホストに貢いだり……』
『せんせ、女に対して妙に擦れてるよね』
『東京で色々見てきたんだよ。さりなちゃんはこんな邪悪と関わっちゃいけないよ』
『だいじょぶ、大丈夫!そーゆのじゃないから、このブログ。アイドル研修生の子がひたすら日常の出来事を書いてる的なやつでさ、でもただの日記じゃなくて、美味しそうなご飯作ったり、変な虫飼ったり、事務所でお花生けたり、面白い本を上手に紹介してくれたり……なんか読んでるだけで、自分までアイドル研修生として東京に住んでる気分になれるくらい、色々書いてくれるんだ〜』
『……アクセスカウンターも結構回ってる。更新頻度も高い。こりゃ結構やり手のブロガーだな。ブログの内容も学が無い地下アイドルが書けるもんじゃない。ゴーストライターだろ、これ』
『いや、ゼッタイ違うよ!私には分かる!だって、自分のことじゃなかったらこんなにも気持ちが籠ってる文章書けないよ!』
『いや、普通は自分の事でも気持ちを込めた文章なんて書くのは難しいんだぞ。それに彼女ら12才だろ?12才の医者志望のシャーロキアンアイドル研修生とか設定盛り過ぎだろ。絶対色々分かってる悪い大人が書いてる』
『むぅ〜、……やっぱり、嘘、なのかな』
『……まぁ、本当にもしかしたら、こんな子も何処かにはいるかもしれないよ』
『あっ、せんせがまた別の女のこと考えてる!ほんと酷いんだぁ〜、浮気者。……ヒドいと言えばさ、このブログの子、アイドルなのに顔出させてもらえないんだよ。"髪まで"すっぽり覆うタイプのお面つけさせられてさ。研修中、とかなんだとか言ってるけど、ゼッタイ他のどのメンバーより頑張ってるのに……ほら、これライブ動画』
『……』
『お面の下はどんなお顔なんだろ?やっぱり可愛い系かな、それとも綺麗系?意外とボーイッシュな感じなのかな?』
『この子のお面が取れるとこ、見てみたかったなぁ』
『……縁起でも無い事言うなよ、さりなちゃん。地下アイドルでメインのグループ人数は3人。研修生はこの人一人。常識的に考えて、研修なんて一瞬で終わるさ』
▲▲▲
はい、前回カンストしていた美貌と魅力が1になったところから再開です。
さて、ここからは内政期間は終わり、ついに実戦に突入します。
まず、『推シミュ』に於ける実戦、即ち芸能界の仕様について解説しなくてはなりませんね。
まず、大雑把な枠組みから。
芸能界でやる事は2つに大別出来ます。
それは業務取得と業務遂行。
ではまず、業務取得から。
これは自身の能力/知名度とグループ全体の評価、事務所の地位、そして人間関係由来のコネの4要素により、自機に対して依頼される業務からプレイヤーが事務所AIやキャラクターAIの機嫌を取りつつ決めていきます。
今回の星野アイの場合、個人的能力は封印/知名度は無論0、グループの評価も無く、事務所の地位も0、コネだけは壱護が有していますが……まだ有効に使えるような段階の代物はありません、あまりにも底辺過ぎるからです。
ぶっ飛ぶレベルの不利スタートです。原作でもここから星野アイの個人的能力一点特化でドーム行くので、如何に彼女がぶっ壊れキャラかが分かりますね。
というわけで最初は自主レッスン・ビラ配りとかしかありません。
『自主レッスン』は収入も知名度も無く、ただいつか来るかもしれない仕事を待ち侘びながら、修練に励むコマンドです。ずっとやっていれば無限に力が伸びていく、なんて事もなく現場を挟まないと早々にキャップにぶつかります。……大体、このゲームで負けが込んでくると予定表が全部これになり、キャラクターの精神力が日々不安と虚しさですり減らされていき、ゲームオーバーになるのです。星野アイの場合、半年ほど自主練オンリーになったらリセラインです。斎藤壱護が居て、アイのスペックがあって仕事が来ない場合、大抵、何か事故みたいなものに遭って業界を干されていますから。逆に重曹やアクアの場合、多少出ないことがあってもいつでも盛り返せるような設計のキャラなので、閑古鳥が鳴くことを恐れてはいけません。
『ビラ配り』は街頭に立ち、ティッシュだとかチラシだとかを配りながら挨拶回りをするアレです。無論、給料は出ませんし、何の芸能的成長も起こりません。肝心の知名度も本当に雀の涙程しか上がりません。現代人は広告・宣伝をシャットアウトする機能を持っているのです。あと、アイの見た目でこれやると、本当に不審者がダース単位で来て仕事になりません。私が難易度・黒星を初めてプレイしたときの星野アイの死因は8年前倒しになった不審者ナイフでした。
さて、どちらを打てば良いのかというと、……むっ、星野AIがなんか提案してきましたね。
キャラクターAIコメント
"『無断路上ライブ』『ブログコンテンツの拡充』『カラオケ大会への出場』、やりようはあるよ!"
ゆ、有能ですね。ピンで動けるから、色々フッ軽です。
……このゲームの面白くも厄介なポイントの一つは、前も少し出ましたが、たまにキャラクターAIがこんな感じでコンソールに介入してくる点ですね。よくやってくるキャラはアクアと覚醒後あかねで、初心者があまりにすっとろい動きしてると、コンソールが注釈だらけになります。AIを操作してるのか、AIに操作されてるのか分からなかった、とは私がこのゲーム布教した人の弁です。
『無断路上ライブ』
"私、小学生だから、これくらいじゃ捕まんない"
"あっ、でも警察に注意されたら仮面の下、身バレしちゃう、却下、却下!"
選択肢が消滅しました。
なんだったんだ。
『ブログコンテンツの拡充』
"とりあえず、今日のメンバーのロケ弁、的なコーナー作って〜、あと事務所で変な虫飼ったら話題性ありそ!"
ネットですね、現在まだまだ2,000年代初頭。バーチャル分野は萌芽と言える段階で、メイン軸に据えるには弱いですが、先行投資としては大きいでしょう。加えてコストが時間以外かからないのも良いですね。
サイト自体は『45510』で言及されていたように、メンバーが遊びで作っていた奴が存在するため、それをアイが魔改造する形になりそうです。
……二十年くらい運営出来たら、ほんとに投稿数だけで45510件を達成出来そうですね。
これは採用しましょう。
『カラオケ大会への出場』
"コネとか無くても出られるし、力さえあれば地方のご当地大会くらいなら上位狙えるかも"
うーむ、死ぬ程有名な一般人路線ですか。同種のものに、敢えてインタビューに引っかかりまくって顔を覚えてもらったり、アマチュアの大会で優勝しまくったりというものがあります。低難易度ならこういう飛び道具も悪くないんですが、高難易度だとプロフェッショナルとして正規に戦わず、こういうアマチュア世界で無双してるとパッシブ・『小物界の大物』がつき、全ステータスに解除不能のレベルキャップが被せられます。
このゲーム、高難易度になるとこんな感じの飛び道具潰しが結構あり、今後流行る分野をメタ知識で先回りしまくって完全占領したら、その流行り自体が起こらなくなったりと中々難しいものがあります。さっきのブログに関してですが、あれは原作イベントという保護がかけられているので、飛び道具判定に抵触しません。先見性があったB小町初期メンに感謝ですね。
という訳で、今後の業務は自主練しつつ、B小町ブログを更新し先輩方を讃え宣伝し続ける感じになりそうですね。足りない技能やパッシブはコンピュータ関連ですが、ここまでの学習っぷりを見ると、まぁサクッと習得するでしょう。
はい、では、次に業務遂行について説明します。
このゲームの実質的な戦闘といえる部分はここ。
一番盛り上がり、演出も派手な部分なので、私のような極度の内政家以外はみんなこれ目的で、プレイ動画もこの部分にクローズアップされたものが多いですね。
ちょっとシステムが複雑なのですが、頑張って解説していきます。
はい、まず業務遂行と一口に言っても、また二つに分岐しちゃって、一般業務遂行と精密業務遂行の2種があります。
一般業務遂行は、とても簡単で業務取得したら何も操作せずとも決められたリソースを使ってキャラクターがその仕事を済ませます。該当する仕事は『自主練』や『ビラ配り』、今回の場合は『ブログコンテンツの拡充』だとかもそうですね。仕事の影響がリアルタイムでは無く、個人的且つ小規模な仕事はこのシステムが採用されています。ぶっちゃけこれもまだ内政の範囲。
精密業務遂行、問題はこれです。
ライブや映画・ドラマ撮影、テレビ番組出演などの推しの子と言えば!という部分は全てこちらのシステムが採用されており、これがまぁ、難しい。
出来るだけ単純に説明致します。
まず、精密業務遂行とは結局何が目的なのか?という部分。バトルっぽいとは言え、相手を物理撃破するのはカミキ軍団だけ。基本は箱(その仕事の現場)にある限られた観客影響度と業界人評価を同業者と取り合いつつ、箱全体のクオリティを上げていく事になります。
で、この同業者との取り合いの部分が、がっつり戦闘です。
このゲームで採用されているシステムは、リアルタイムダイスバトル。要は同じシーンにいる奴らがその場面に求められているステータス沿ってに一斉にサイコロ振って、その中で出目が高い奴らが勝利、そのシーンの観客影響度や業界人評価を持っていきます。
じゃあ、ただの運ゲーじゃん、と皆様は思われるかもしれませんが……そうではありません。人によって、サイコロが平等じゃないのです。
実際に見てもらった方が早いので、参考映像を用意しました。
ちょっと先の時間の地下ライブの精密業務のゲーム場面です。
『要求ダイス 美貌・魅力
シーン参加者 星野アイ・新野冬子
シーンクオリティノルマ 20〜
*星野アイ(カルバノグ)
⬛︎ダイス
1〜1
⬛︎カード
巫山戯る、賑やかし、引き立て……
⬛︎パッシブ
・名やられ役
相手との出目の差を、シーンクオリティに追加
・封印
所定のパッシブの効果が消去されている
*新野冬子(ニノ)
⬛︎ダイス
10〜35
⬛︎カード
・基本的なアイドル仕草×2、パンダの愛嬌……
⬛︎パッシブ
・B小町センター
B小町メンバーとマッチ時ダイス出目に+5
・スポットライト
マッチ勝利時、得られる観客影響度増加
─────
───
─』
はい、これはアイがニノの引き立て役になっている一シーン。色々と分かりやすいのでこれを使って解説していきます。
まず諸々のパラメータの見方から。
一番上の要求ダイスというのは、そのシーンに求められているステータスのことを示します。基本的に要求ステータスの平均値〜-20の範囲の20面ダイスがキャラに与えられるのです。平均ステータスが20に満たない場合、1d(平均値)のダイスが与えられます。今回のアイは、1d1なので何をやっても1しか出ないダイス、ニノは10から35の出目が出るダイスを与えられています。
……はい、パッシブ・ギミック抜きでもこのレベルで平等ではありません。芸能界は厳しい世界なのです。
で、次はシーンクオリティノルマ
これはそのシーンの出来として、最低限担保しなければいけないノルマで、ある意味、シーン参加者全員と会場とのダイスマッチです。
算出方法は基本的には全員の出目の合算。このマッチに勝てなければ、そもそもシーン自体が無効化され、たとえマッチに勝っていたとしても観客影響度を取得できません。
あと、変わり種としては、相手をボコボコに負かせ過ぎないことが設定されてる場合もあります。原作で言うと有馬かなの『今日あま』や星野アイの初出演映画はそんな感じで、特定キャラを大きくマッチ敗北させるとシーン失敗となるような条件が設定されており、これがひたすらステで殴ればいいだけでは無い難しさを作り出しています。
はい、次はカード。
この部分が唯一プレイヤーが操作出来る部分。
ダイスにカードを紐づけて、そのシーン・その出目のダイスで何をするか決定します。
カード毎に色々な効果やコストがあり、単純に強いカードを撃ちまくればいいというものでもないのですが、簡易な解説からは外れるのでここでは省略。因みにカードはイベントやパッシブに付随して勝手に入手されていて、今回はすでに結構持ってます。封印されていて使えませんけど。
兎に角、プレイヤーは仕事前にどんなパフォーマンスをするかデッキを組んで、シーン毎にノルマや相手キャラの出目を見ながらパフォーマンスカードをダイスと紐づける。プレイヤーのすることはこれだけですが……これがほんッッッとうに難しい!芸能界の上の方、特に映画やドラマの現場になると大体、カードと後述のパッシブ読んでる時間が一番長くなります。
で、次はパッシブ。
これは今まで散々見て、取得してきたアレらの中からそのシーンで有用な、即ち効果のあるものだけ描かれます。
大体、ダイスの出目を弄ったり、そもそもダイスの数を増やしたり、使用したカードもう一回引いたり、カードを使うためのコストを補給したりと、これだけで勝負が決していることがほとんど。『推シミュ』が『戦略』ゲーと言われている所以ですね、戦う前の準備で勝負が決まります。だから今まで散々苦労して内政やってきたんですね。……水の泡になりましたが(血涙)
はい、こんな感じのダイスバトルをステージ開始から終了まで、シーンの数だけ続ける。これが精密業務の内容になります。他にもスタミナや精神力、器用値など様々な要素が絡み合ってきますが、ここでは一旦省略、また出てきた時に解説します。
……ほんと、内政システムもそうですが、このゲームのシステムは全体的にライトゲーマーをぶっ殺すためだけの仕様してて、アニメゲーとしてはマジもんのクソゲーと言わざるを得ないでしょう。
内政と戦闘で求められるゲームセンスが違い過ぎますし、どっちも程よく出来ないと最低難易度の自称・芸能人でも原作再現すらままなりません。
その分、この精密業務の演出は回想やカットイン、アニメーションなどをふんだんに用いて物凄く精巧に作られていて、本当にステージの上で自機のキャラクターが輝けた瞬間のカタルシスは凄まじいものがあります。
是非ともこの機会に皆様もこのゲームプレイして見てください……と軽く布教を挟んだ所で、本来の時間軸に戻りましょう。
状況としては、B小町が売れるまで、星野アイの代表的な能力が全封印されていて、今回上振れた、ヘンテコ技能軍団で芸能界を駆け上がる、最低でもゴールデンタイムのクイズ番組をやっている7つのテレビ局から全てにお呼びがかかるくらい、時の人、大ブームを起こさねばなりません。
……ゆるキャラ、色物枠がトレンドになるのは2010年代中期なのでまだ時流は悪め。
加えてさりなちゃんの状況やカミキとの邂逅、姫川・上原夫婦の事件やニノとリョースケ君の交際など、対処しなければならない事は山のように積み上がっています。
特に、どの期間に誰の種で誰を転生者として人体錬成するかは、星野アイプレイの最難関事項の一つ。
常識的に考えて、いい感じの死人が二人と現役アイドルとヤっちゃう節操なしが一人必要なのでコストとリスクがバカ高いです。
特にこのチャート・今のプレイ状況だとアクアの中の人の決定に難儀します。原作通り、吾郎を入れるかどうかという事からまず吟味する必要があって、生存時、即ち雨宮吾郎として存在する場合と、星野アクアマリンとして存在する場合のメリットデメリットをよくよく検討する必要があります。
加えて、彼は自機では無いので、そっち方面のフラグをキチンと立てて殺害→転生を誘発しようとしても、なんだかんだで死んでくれないこともあります。
某ゲームのトロツキーよろしく、しぶとく暗殺から生き残るケースがあるのです。
こうなるとホントに困ったことになります。
アクアの中の人が予測不能になるのです。
一番確率が高いのが、リョースケ君。
雨宮吾郎が生存した場合、高確率で襲った側のコイツが逆に崖から落ちて死ぬイベントが発生します。アクアINリョースケは中身スペックが低過ぎて色々困った事になっちゃうのです。最初から彼を中に入れるつもりならやりようは幾らでもあるのですが、対策無しでは絶対に取りたくありません。
他にも、イベント・『逆襲のリョースケ』が発生。リョースケ君のパッシブスキル『誇大妄想』がクリティカルし、殺人教唆してきたカミキヒカルをアイの彼氏だと認定。意味不明な逆上をされてカミキがぶっ殺され、捨てられた元カノの子に転生、なんていう可能性もあったり。
斎藤社長が吾郎の代わりに殺されて、グラサン付けた色々な意味で『ボスベイビー』が爆誕したり。……こうなってしまった状況下では、ミヤコさんとは色々気まずいです。
吾郎もリョースケもカミキも社長も生存してる場合は、ホントにどなたですか?て位、何の関係もないトラックに轢かれたパンピーが中に入る事もあります。このゲームでオリキャラ使う時はこの導入が使われますね。mod無しのバニラ状態だと『星なきもの』化した星野アイと同様で、一般ピーポーは人生方針ツリーやステータスなどがあまりにも貧弱。星野アクアの美貌を以てしても、正直お話にならない事がほとんどです。
……はい、実はリョースケ君の方がパンピーが入るよりステ高いです。あんなのでもニノ落として、現役アイドルの彼氏やってましたから。お土産のセンスもいいし。
という訳でとても面倒くさい転生者周りのイベントですが、これやらないと星野アイフルスペックは遥か彼方なんですよね。
加えて前にも述べたように、さりなちゃんがアイを認知しないとイベント開始すら出来ません。
さりなちゃんがブログを見つけてくれる事を星に願いつつ、今回はここまで。
次回は、内政と雑魚戦(だった筈のもの)をやりながら、ララライのワークショップイベ、即ちカミキ遭遇前まで一気にプレイしていきたいと思います。
ご視聴ありがとうございました。