自機・星野アイで実績『クイズ王』解除プレイ   作:海毛虫

3 / 12
3.オフィウクス

 

 

"第一印象は、良くも悪くもなんだか気が抜ける人だった"

 

"適当だなぁ、適当な人だなぁ、って"

 

"───『適当なふり』をしている人なんだなって"

 

 

 

 ▲▲▲

 

 はい、雨宮吾郎と公園でばったり出会ったところから再開。

 

 雨宮吾郎との対談は星野AIに任せて、私はちゃっちゃと取引要望リストを作成していきます。

 

 はい、やっとまともに対人コンソールを弄れますね。

 このゲーム、星野アイの周囲の人間が終わっているから今までは分かりにくかったでしょうけど、基本的にこの対人コンソールで取引しまくって遊んでいくゲームです。

 

⬛︎雨宮吾郎 →15 カワイイ

      ←-1 邪魔

 

 雨宮吾郎は、どう言い繕ってもロリコンですね、これ。

 この時期が、恐らく原作で言及された、女食いまくってる時期なので(高校までは宮崎だし、研修先も宮崎でさりなちゃんとガッツリ関わっているから女食っている暇が無い)男女関係の汚いところに触れ過ぎて、少し彼は消耗しているのです。

 

 そんな時期に、生まれた瞬間から美貌がカンストしていて、何処か闇のある幼女アイをちゅどーん。

 

 効果は抜群です。母親/祖父にネグレクトされたという境遇まで似ているのでそりゃ、もう吾郎のほうは脳を溶かされてしまいます。

 

 一見、アイプレイをするなら原作ルートを取っていたとしても接触しておいて損は無い、と思われますが、キチンとかなり大きなデメリットが存在するので初心者にはお勧めしません。

 

 では、吾郎の名前のところをクリックします。

 

『雨宮吾郎

 関係性 公園の先住民

 ステータス

 ──────

 ───

 ─

 取引をする

 ───

 ─────』

 

 はい、星野あゆみで見た、コンソールが出てきます。

 今回は、真ん中くらいにある『取引をする』をクリック。

 

 星野アイ⇄雨宮吾郎

 

 こちらの要求

 お願い❤︎⇄ご飯の作り方

 お願い❤︎⇄なんかの本 

 

 相手の要求

 星野アイの両親の開示⇄両親を一緒に探す

 

 こちらの対価を特に設定せず、吾郎から無賃で物を引き出します。こういう時に初期美貌がぶっちぎってる星野家の女(アイ、ルビー)は楽でいいですね。

 そして選択するのは、最優先で飯。飯の作り方。

 

 ガラス飯なんて食ってたら治る発狂も治りません。

 おお、星野AIがイベント『白いご飯が苦手な理由』で援護してくれました。

 これは吾郎に効果抜群です。星野AIは下手な中級者よりも、余程上手く動くときがあります。まぁ、暴走するのでトントン所か、ちょいマイナスなんですけれど。

 

 で、要求で示したもう一つの方である『なんかの本』、はぶっちゃけガチャです。

 特に指定していないのも、吾郎が今、持っている本が欲しいからです。

 『雨宮吾郎と出会った時の最初の本』という思い出補正や『センセの本』という持ち主補正も相まって、どんな難解な本、または読書傾向(後述)と合わない本が出てきてもその本から学べる事を全部取れる特殊補正目的なのです。

 

 はい、ここでこのゲームの読書システムについて少し記します。

 

 現代の人間は、その知恵の多くを物を読む事によって習得しますが、この読む、という作業にはかなり複雑な向き不向きが存在します。

 

 漫画しか読めない、SNSでも3行以上読めない、仕事や勉強が文字読む事だから余暇でまで文字読みたく無い……etc、多くの理由から人は読書に対するストッパーがかかるのです。

 

 そして、そのストッパーは人それぞれ、千差万別で人の数だけ読書傾向があり、万人が読める本など存在しません。

 あぁ、後、そもそも音楽や映画などの視覚・聴覚に対して直接働きかけるような分野にハマる場合もあり、『読書傾向』という言葉で今まで表現したのも、不適だったかもしれません。

 

 

 閑話休題、肝心の星野アイの読書傾向ですが───

 

 

 

 『完全ランダム』

 

 

 

 "好きな本は?"

 

 "それはナイショ"

 

 

 はい、これこそが私がこの"星野アイ・教養重視プレイ"に沼っている理由です。

 

 毎回毎回、違う本を読むので、毎回毎回、違った人生哲学を有します。

 

 あるときは、キリスト教系の教典を読みまくり後光がさすガチマリアになり。

 

 あるときは、『トリコ』や『ゲッターロボ』を履修して、ミームに優しいアイドルになったり。

 

 はたまたあるときは、詰将棋本に沼って、奨励会入って和服着て『龍王・星野アイ』に……。

 

 通常プレイでは、マジで台本とSNSくらいしか読書コマンド打たないんで意外と知られていない仕様であります。勿体ないので、視聴者諸君も星野アイに変な本沢山読ませよう。

 

 閑話休題、さて、今回の雨宮吾郎の鞄から出てくる本は……

 

 

 ファウスト (ゲーテ)

 

 

 おお、傑作古典ですか。中々に渋いところいきますし、『ファウスト』は一期EDの『メフィスト』の元ネタとなった作品でもあります。中々に運命を感じますね。

 

 まぁ、当たり枠は目標に直結する『デートで使える!話題用意外な雑学集!』なんですが、まぁ良いでしょう。酷いときは『四季報』とかのせいで、無駄に金融に強い星野アイが出来上がったりします。

 

 そして拝金主義と化した星野アイは、それはもう周囲から憎まれまくるので『星野家流マーシャルアーツ』でどうにかなる範囲を逸したりするのですが、それはまた別のお話。

 

 取り敢えず、この感じだと、今回はかなり『本質的な教養』を求める知恵の旅路になりそうですね。こういう本物の教養ってエンタメ受けはしないんですが、それは本人が生まれ持って搭載しているウケ成分で十分です。

 

 まぁ、まだ、この後のランダム傾向で古典・文学・思想書とか全く無理!とかなる可能性もあるんですがそのときはそのときです。

 

 さて、次は相手からの要求を処理しないといけませんね。

 

 雨宮吾郎は良識ある人物なので、普通に幼い子供が一人でいたらまずは親を探します。

 

 で、これが罠で、親を探すために親の情報を星野アイに聞くと、DVだとかネグレクトがあれよあれよと発覚していきます。

 

 まぁ、諸々の状況次第では、アイが両親について嘘を吐く場合もあるので、安心し切ることは出来ません。

 

 

『会話ログ 雨宮吾郎⇄星野アイ 交渉

 

「今日は、お父さんのお使いなの」

 

 "私は、盗んだ財布を示して、嘘を重ねる"

 

 "我ながら、程度の低い、酷い嘘"

 

 "でも、これでおあいこだから"

 

「そうだったのか……いや、じゃあ何で公園なんかにきて、平日真っ昼間から白衣着ながらサボってる医大生なんかに話しかける。道に迷った、って口でも無いだろう」

 

 "案の定、見抜かれた。怒られるのだろうか"

 

「成る程、お嬢さんもサボりか。気が合うな」

 

 "本当に、気が抜ける人だ"』

 

 うーむ、悪くは無いですが、家庭事情の暴露は遠ざかりましたね。

 

 吾郎が聞かれたく無い空気を察して、一歩引いています。

 

 ガラス飯エピソードは言っちゃってるんでヒント自体はあり、訝しんではいますが、無理に聞くと会話の成立自体が危ぶまれる可能性がある。

 

 医者らしい、そして色男らしいバランス感覚ですね。

 

 正義、道徳的正しさを振り翳すのは簡単且つ気持ちの良いことですが、この男はそれを嫌い、当事者の意思を汲んで、当事者に出来るだけ負荷がかからないように問題を解決する事を好みます。無論、道中に自身にかかる負荷は度外視です。

 

 彼は、転生前も転生後も、当事者が自分で勝手に助かる事を好み、それは星野アイと比較的高相性です。

 

 星野アイは、徹底した自力救済主義者で、基本的に一人で勝手に悩み、一人で勝手に助かります。

 

 他者からの悪意・敵意という圧で苦しみ、悩むのではなく、その圧を感じられない、怒りを理解できない自分自身に思い悩むのです。

 

 だからこそ、最終目標が『愛』への理解。それは即ち、他者の実在を実感すること。

 

 ……まぁ、今述べたことは星野アイエミュレート精度10%以下のカスの戯言なのであまり気にしないでください。私自身はこう考えて動かしている、程度のお話です。

 この人はこうである!と数十文字で述べられる程、人の心は一面的ではありませんし、完璧な答えなんてありません。

 

 閑話休題、さて、どうしましょうか。

 

 正直、メタ的に見れば吾郎側のアクション待ちなのですが、こちら側としても打てる手は打っていきましょう。

 

 星野アイ⇄雨宮吾郎

 

 こちらの要求

 お願い❤︎⇄貴方がサボってる理由の開示

 

 まぁ、ダメ元ですが、これは聞いておきます。

 

 吾郎がアイに同情的な行動を直接起こしてくれないなら、アイに吾郎の状況を同情、共感……そうとまではいかなくともただ知らせるという逆説的な思考です。これだけでも後々の布石になります。

 

『交渉が承認されました』

 

 ……おお、通った。さては吾郎の精神値かなり低い状態だな?

 

 回想入りの対話ログを要約すると、ホントは難病から人の命を救うカッコいい脳外科医になりたかったけど祖母の悪意なき圧に屈して、産婦人科になることに。

 

 何の為に医者になる為の努力をしているのか、そんな虚無と絶望を感じて、一時的にドロップアウト中、といった具合ですね。

 

 アイの反応としては、親から望まれているように振舞わされる、そんな部分をわからないながらに読み取って、それなりの同情は淡白に感じているようです。

 

『対話ログ 雨宮吾郎 終幕

 

「お兄さんの『ホントの本音』、私にちょうだい?お兄さんが捨てた、えーと、のーげかい?っていうのになる夢」

 

"私は、星のように輝いていた尊い夢を"

 

"どうせ捨てられるなら、欲しいと思った"

 

"嘘しかない、私の心の中に"

 

"この、優しい人がこっそり捨てた『ホント』なら"

 

"拾って、輝かせたいと、思ったから"』

 

 

 ───星明・『ラサルハグェ』を習得しました。

 

 

 ▲▲▲

 

 

 星明かりスキル群とは、推しの子シミュレーションの世界観に於ける、ある種の絶対的な能力であり、目に星を宿したものが使用出来る、夜空の星の名前を冠した特権です。

 

 星野アイは、両目に星を宿しており、星明かりを二つ選ぶ事が出来る『片寄ゆら、神木輝、覚醒後黒川あかね』のような最上位キャラの一角。

 

 今回手に入れた星明かりは、

 

 蛇遣い座(オフィウクス)α星『ラサルハグェ』

 

 アラビア語で「蛇遣いの頭」の意。

 

 蛇遣い座の蛇遣いの元ネタは、ギリシャ神話の『医神・アスクレピオス』

 

 即ち、その意味は医神の頭。

 

 能力は、天才的な医師の素養・医師として・又はそれを目指すにあたっての強い使命感。

 

 本来は、復讐を再び諦め、後追い星『アルデバラン』を捨てた後の生き残ったアクアが手にする星明かり。

 

 器用さ・精神力・知性、そして教養の成長率に大幅な補正が掛かり、行動指針に『人の救済』が追加される。

 

 ───さーて、面白くなってきました!

 

 芸能界(げいのうかい)脳外科医(のうげかい)

 

 そんな言葉遊びな二足の草鞋を履き揃え、

 

 医師として命を、アイドルとして心を救う。

 

 ついでにクイズ番組で優勝する(これホントにいる?)

 

 推しの子シミュレータ、今回はここまで。

 

 次回もまだまだ吾郎編。貰うもん貰っちゃったけど、基礎的な部分が足りちゃいない。もっとよこせ(強欲)

 

 ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。