添い寝屋やってたら先生が来た   作:秋月 ヒカリ

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 タイトルはあんまり(というかほぼ)関係ないです。

 引き続き、緩い感じで読んでいただけると幸いです!


え?ミメシス?んなもん、ワンパンで余裕でしょ。byルイ

 〜アリウス殴り込み隊 道中〜

 

 

 「オラァッ!ドスケベシスター共ッ!道を早く開けんかーいッ!!」

 

 「あのですね、ルイさん......!ユスティナ聖徒会は、決してそのような存在では......!」

 

 「え?でも、どう見たってあのエグい角度のラバースーツ?みたいな格好で、聖職者は無理でしょ」

 

 「あれは由緒正しき正装で......!!」

 

 「マリーちゃんはどう思う?」

 

 「えっ!?わ、私ですか!?ええっと......。あ、あははは......」

 

 「マリー......?どうして否定しないのですか......?マリー?」

 

 「そんなことよりも、だ。サオリ!ルートはこっちでいいんだなっ!?」

 

 「そんなことっ!?」

 

 「ああっ!この先のアリウス分校旧校舎まで突き進んでくれっ!」

 

 「了解っ!!」

 

 

 ......てなわけで。アタシらは今、アリウス自治区を全速力で駆け抜けている。

 

 道中大量のドスケベシスターこと、『ユスティナ聖徒会』のミメシスに絶賛襲撃を喰らっているが実力者揃いの面子だ。ほぼほぼ、ワンパンで仕留めて先を急いでいる。......いやサクラコちゃん、ごめんて!取り消す!ドスケベ言ったこと、取り消すから!だから涙目でそんなに詰め寄らないで!

 

 

 「はぁ。あなた達、何やってるのよ......。錠前さん。その旧校舎に行けば、目的のバシリカに侵入できるのね?」

 

 「サオリでいいぞ、風紀委員長。姫......アツコに聞いた話だが、旧校舎にはかつて聖徒会がアリウス分校を建設する際に、バシリカと分校をつなぐ地下回廊を作ったらしい」

 

 「私もヒナでいいわ。それにしても、聖徒会が?確か聖徒会は......」

 

 「......はい。その昔ーーートリニティ連合に反対したアリウスの脱出を支援したのが、ユスティナ聖徒会です」

 

 

 私とサオリがそう話していると、シスターフッドの長である歌住サクラコが会話に割って入る。

 

 

 「アリウスを最も糾弾したのも私達の前身であるユスティナ聖徒会ですが、そのアリウスのトリニティ自治区外脱出と再建を主導したのもまた......ユスティナ聖徒会なのです」

 

 「サクラコ様......」

 

 「なぜ、そのような行動を起こしたのかは詳しい文献が残っていないので分かりません。ですが、聖徒会の方々も今の私達と同じ思いだったのかもしれません」

 

 「同じ、とは?」

 

 「はい。......今は共に歩むことは出来ない。それでもいつか再び、同じ未来へ向けて共に歩むことが出来るようにと。そう、祈りを込めて......」

 

 「祈り、か......」

 

 

 その言葉を聞いて、遠い過去に想いを馳せる。私達の祖先と言えばいいのだろうか?アリウスの先人たちは、トリニティやゲヘナに対する憎しみや恨みは確かにあったのだと思う。

 

 ......けれど。ルイと出会い、こうやって私達のために動いてくれる”仲間”を得た今だからこそ思う。私達の祖先はきっと......トリニティとゲヘナと手を取り合う、この”未来”へ思いを馳せ、祈りを込めていたのだと......。

 

 そう思うと私は、気付かないうちに涙を流していた。

 

 

 「サっちゃん?大丈夫?」

 

 「......ああ。大丈夫だ、アツコ。今の話を聞いて少しだけ、嬉しくなっただけだからな」

 

 「リーダー......」

 

 「私達の祖先が夢見た未来が今、ここにある。そう思うと、より決心が強くなった。......必ずベアトリーチェを倒し、アリウスを私達の手に取り戻す!」

 

 (ああ、眩しいな......。ついさっきまでは、あんなに憎悪に塗れた目をしていたのに今は希望に満ちている......。うん。やっぱりアタシは、子供たちのこの”光”が大好きだ。この輝きを護るためなら、いくらでも頑張れる!)

 

 

 サオリの輝きを目にして、アタシの中で力が増したような気がした。その感覚に更に気合を入れ直していると、目的地が見えてきた。

 

 

 「......見えた!皆、あれが旧校舎だ!」

 

 ”ここがアリウス分校の、昔の校舎......”

 

 「私達も中に入ったのは初めてです......」

 

 「そうだね。旧校舎っていうより、もはや遺跡に近いところだから」

 

 「アツコ。回廊の場所は分かるか?」

 

 「うん。皆、こっちだよ」

 

 

 アツコの先導により、回廊へと辿り着く事ができた私達は、ここで一度一息入れることになった。

 

 

 「救護騎士団は、今のうちに救護が必要な方に救護を!!」

 

 「救急医学部は、救護騎士団と協力して治療と補給を行ってください。それからーーー」

 

 ”各部活で必要な物があったら言ってね!必要そうなものは用意してるから!”

 

 「癒しが必要な子は、アタシのトコに来な!こっからが本当の正念場だ。気力の回復は大事だぜ!」

 

 「あ、あの......。癒しをお願いしても、いいですか?」

 

 「君は正実の子か。......ほら、遠慮せずにおいで♪」

 

 「は、はい......!」

 

 「よしよし。こんなにちっちゃな身体で、必死に戦えて偉いね♪皆のために頑張ってくれて、ありがとう♪」

 

 「ほ、ほあぁぁ〜......。にゃにこれ〜......。わらひのぜんぶ、とけちゃう〜......」

 

 「え。そ、そんなに凄いの......?わ、私もお願いしようかな?」

 

 「見てよあの顔......。人って、あんなに幸せそうな顔ができるものなの......?」

 

 「ごくりっ......!え、英気を養うのは大切ですわよね。......次は(わたくし)ですわ!」

 

 「あ、ズリぃぞ!次は私だ!」

 

 「いいえ!ここは私が!」

 

 「ワタシだ!」

 

 

 アタシが俗に言う、正実モブちゃんを癒していると周りでアタシの取り合いが起きていた......。

 

 癒しを求める子供たちに、アタシは癒しの本能を刺激され今出せる最大限の母性を乗せて声をかける。

 

 

 「みんな?喧嘩しなくても、ちゃんとアタシはみんなを癒してあげるからね?だから喧嘩しないで、ほら。いらっしゃい♪」

 

 『......ママ〜♪』

 

 

 アタシの声に感化されたのか、ちょっとばかり幼児化した生徒たちがアタシに抱きついてくる。......ふっ。アタシがみんなのママでちゅよ〜♪

 

 

 「......先生、私思うんだけどさ。もしかしなくても、ルイがやろうと思えばキヴォトスを支配できるんじゃないかな?」

 

 ”ミサキ......。怖いこと言うのやめよう?言霊ってあるからさ......”

 

 「完全否定できないのが、怖いところよね......。ルイの癒しを一度でも受けたことのある人は、簡単にそうなった場合のキヴォトスを想像できるもの......」

 

 ”ヒナまで......。けど、確かに否定はできないよね......”

 

 

 私は母性全開で生徒たちを癒すルイを見る。

 

 もし、彼女との間に本当に子供が出来たらルイはいいお母さんになりそうだな......。って、待て待て待て待てっ!私は何を考えているんだ!?しかも私、父親側を”私自身”で想像したよね!?最近の私はオカシイぞっ!?

 

 

 「先生?どうかしましたか?」

 

 ”うわあっ!?な、ナギサっ!?なんでもないよ!うん!なんでもない!”

 

 「そ、そうですか?」

 

 ”えーっと、そういえばナギサはどうしたのかな?何か用事でもあった?”

 

 「あ、はい。......その、改めて先生にはご迷惑をお掛けしたことへの謝罪を。そして、本来なら有り得なかったであろうゲヘナとトリニティ。それにアリウスが手を取り合う今を実現できたことに対する、感謝をお伝えに参りました」

 

 ”そのことなら気にしていないよ。それに、この光景は私ではなくルイの功績だしね?”

 

 「ふふっ。先生もルイさんと同じようなことを言われるのですね」

 

 ”ルイと?”

 

 「はい。出発前に少しだけお話をさせていただいたのですが、その際にルイさんが『アタシは先生を助けに来ただけだ。だから、感謝をしたいなら先生にしな?』と言われてましたので」

 

 

 いやまあ確かに切っ掛けは私かもしれないけど、子供たちのためにって私より張り切ってたのはルイだよね?

 

 

 「ふふふっ。お二人は通じ合っているようで、何だか少し妬けてしまいますね?」

 

 ”もう、大人をあんまりからかうものじゃないよ?”

 

 「はーい♪うふふっ♪」

 

 「わーお......。今のナギちゃん、なんだか小さかった時の雰囲気に似てるじゃんね」

 

 「ナギサの小さかった頃かい?」

 

 「うん。ナギちゃんって、昔はけっこうやんちゃだったんだよ?今でこそ私が振り回してるけど、昔は逆に私の方が......」

 

 「ミカ?なんだか面白そうな話をしていますね?私も交ぜてくれませんか?」

 

 「ふぇあっ!?な、ナギちゃん!?」

 

 「おっと、私は少しツルギ委員長とハスミ副委員長に用があったんだ。失礼するよ」

 

 「あっ!逃げたね、セイアちゃん!」

 

 「ミカ?」

 

 「ひ、ひーんっ!」

 

 ”あまりに平和すぎて忘れそうになってたけど。私達今から黒幕の所に行くんだよね?さすがに気が緩み過ぎじゃーーー”

 

 「(ピキーン!)先生!危ない!」

 

 ”へ?おわっ!?むぐっ!?”

 

 

 ニュ●タイプ的直感が働いて、先生を片手で抱き寄せてもう片方の手で飛んできた弾丸を払う。

 

 ......今のは明らかに先生を殺すために撃ってきやがった。コイツは少しばかり、キツめのお仕置きが必要だなぁ?

 

 

 「全員、戦闘用意ッ!!先生の安全を最優先に、周囲の警戒を厳にッ!!」

 

 「近くの者でチームを組みなさいッ!各個撃破されないように、互いにカバーし合うようにッ!いいですねッ!?」

 

 『ハイッ!!』

 

 

 ヒナとナギサの号令で、直ぐ様に動き出す。

 

 出発時にはぎこちなかった連合だったが、指示通りに近くのゲヘナ、トリニティ関係なくチームを組み互いの背中を預けている。その様子を見ながら、アタシも先生を背に隠しながら拳を構えて警戒する。すると......。

 

 

 「ーーーまったく。今の初撃で仕留めるつもりだったんですがね?」

 

 「お前か?先生を撃ったのは?」

 

 「ええ。アナタは確か、癒夜志ルイでしたか?......なるほど、マダムが言っていたことは本当のようですね」

 

 「......スバルッ!!」

 

 「錠前サオリ......。アリウスの裏切り者が、気安く名前を呼ばないでくださいよ」

 

 「......私は、私達はアリウスを裏切ったつもりはない!」

 

 「はっ!かつて我々を迫害した者たちを引き連れて来たくせに、裏切っていない?随分と面白い冗談を言うようになりましたね」

 

 ”君はアリウスの生徒、でいいんだよね?”

 

 「これはこれは。シャーレの先生。ええ、お初にお目にかかります。私は、(かけはし)スバルと申します。あ、別に覚えなくていいですよ?ここにいる全員、纏めて始末しますから」

 

 「そいつは聞き捨てならねぇな。そんな事、させると思うか?」

 

 「出来ますよ?ーーーさあ、皆さん。作戦開始です」

 

 

 スバルと呼ばれた生徒が指を鳴らす。するとアタシ達を取り囲むように、アリウスの生徒とミメシスの大群が姿を現す。

 

 

 「さあ、始めましょうか。戦闘開始です(復讐の始まりです)

 

 

 ここで全部......全部、終わりにして差し上げますよッ!




 この作品は、即落ち二コマでお送りしております。
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