面白いと思ってくれた、アナタのために続きを書きます。どうぞ!
~キヴォトス某所 ショッピングセンター~
「あ、アタシ転生者だ」
「どしたん、ルイ?頭、大丈夫?おっぱい揉む?」
「(むにぃ)揉む。あと、アタシの頭はいつも通り最高にハッピーだ」
「んっ!......うん、考えるよりも先に行動するのは間違いなくルイだわ。それと、頭ハッピーって聞きようによってはヤバい返答だからね?」
「覚えとくよ。......ふむ、97点」
「おい、人の胸に勝手に点数つけるな!まったく......」
ある日、アタシは大学の友人と一緒にショッピングに来ていた。就活に疲れた身体と心を癒すために、散財しに来たのである。
「てかさ、その転生って何?遅れてきた中二病?」
「気にすんなって。いつもの発作だよ」
「なーる。あ!この後さ、あそこ行こうよ!最近出来たカフェ!SNSでの評判いいんよねー。ルイとも就職したら滅多に会えなくなるだろうし、今のうちに楽しめるだけ楽しんじゃおうっ!」
「言っといてなんだが、「なーる」の一言で納得されんの釈然としねぇ......って、おい!置いて行くなっ!」
いつもの日常、友人との他愛もない一幕。そんな何でもない日に、唐突にアタシは
ーーーブルーアーカイブ。
前世で、中々に人気を誇っていたアプリゲームだ。アタシ?もちろん、やってたともさ。
......てかさ?こういうのって、普通はもっと早い段階で思い出して「物語りに干渉して、悲劇を失くす!」って具合に青春するもんなんじゃないの?
アタシ、もう大学生よ?就活真っ最中よ?なんならつい先日、先生がシャーレに赴任したってニュース聞いたよ?今更、自分の人生以外にモチベ振れないって!
「どぉーすっかなぁー......。ズゾゾっ!」
「こらっ!大きな音たてて、ストロー吸わない!お行儀悪いよ?それはそれとして、どしたん?話、聞こうか?」
「んあ?悪りぃ悪りぃ。んー......そうなぁ、何というか社会の歯車にこのまま黙ってなっていいのかなぁーって。どう思う?」
「いや、漠然としすぎだし。んー......でも、ルイって結構いいとこに就職内定決まってたよね?なのに、何が不安なん?」
「不安......。アタシ、不安がってるのか?」
「違うの?めっちゃ顔に出てるけど。この辺とか♪えいっ!」
「んおっ!?やーめーろーよー!」
「あはははっ!変な顔ーっ!」
一頻りルイの顔で遊び、満足した友人は不満顔でこちらを睨むルイに微笑み尋ねる。
「どう?少しは不安、失くなった?」
「......まあ、多少はな。......ありがと」
「そっか♪......ねえ、ルイ。もし、ルイが私にも言えないようなことで悩んでるならさ?いつもみたいに、自分の心に正直になっちゃいなよ」
「アタシって、そんな単純に生きてるように見えてんの?」
「ふふっ、自分の事になるとホント鈍感だよね?ルイはさ」
「えー......?」
「......ルイってね、きっと誰よりも真剣に生きてるんだと思う。自分の”心”が、それは間違ってる!とか、こうした方がきっと面白い!って感じたことを誰に何と言われようと、絶対に貫いてやり通すでしょ?」
「でも、それって普通じゃない?」
「ルイはそうかもね。......私だったら、人と違う事をするのは怖くて、誰かの意見に流されちゃうもん」
友人は飲みかけのカップに口をつけ、こくりと喉を潤してから続ける。
「私はね?そんなルイだから憧れて、友達になって、大好きになって......ずっと傍で”癒したい”って、思ったんだ」
「......ズリぃだろ、それは。お前も十分、自分の”心”に素直に生きてんじゃん?」
「大好きな親友がねー?傍でいっつも、お手本見せてくれるからさー。私、その子色に染められちゃった♪」
「ぶほっ!?お、おまっ!?お前なぁっ!?」
「あははっ♪ルイったら、可愛いなぁ♪」
「はぁ.....。こんなやり取りしてても、疲れよりも”癒し”を感じてる辺り、アタシもお前に相当染められてんのかもな?」
「っ!!??」
殺し文句のようにルイの口から放たれた言葉に、友人は顔を真っ赤に染めて俯き呟く。しかも満面の笑顔付きだ。......あれ?何か開いちゃいけない扉が、開きかけてるような?
「私はノーマル......!私はノーマル......!」
「どした?急に俯いて。具合悪くなったか?」
「ぴぃっ!?にゃ、にゃんでもにゃいにょっ!?」
「無理あるだろ、それ......」
そこから買い物を続けて、今日は友人の家に泊まりに行った。
今は友人のベッドで二人、寄り添って寝ている。友人の寝顔を見ながら、ルイは昼間の事を思い出していた。
(アタシを”癒したい”、か......。アタシはこの世界の事を思い出した。でも正直、物語りに干渉したいとは思わない。前世の自分の事は、これっぽっちも思い出せないし、アタシはアタシだ。癒夜志ルイだ。それ以上でも、以下でもねぇ。そうだな......目の前のコイツが、アタシを癒すってんならアタシはーーー)
「んぅ、るいー......。自分の思うように、やってみなー......」
「......あいよ。アタシは、アンタを含めた誰かを癒せるように生きてみるよ。......お休み、アタシのお姫様」
友人の額に口付けをして眠りにつくルイ。その顔には一切の曇りはなかった。
ーーー翌日。
「あ、そうだ。アタシ、内定蹴って添い寝屋を始めるわ」
「なんでさっ!!??」
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それからは色々あった。
店を開くために物件探してたら、何か伝説のスケバン?とかいうのに絡まれて喧嘩になった。6時間殴り合った末に叩きのめしたけど。
そしたら何故か懐かれて、ブラックマーケットの隅ではあるが幾つかあるらしい、アジトの一つを提供してもらった。なので、そこで営業を始めることにした。......そういえば、あのスケバンって七囚人の娘では?
ま、まあ?メインキャラではなかった筈だし?実装もされてないキャラなら、特に問題は無いっしょ!......だからね、アケミ?週7で店に通うの止めて?......え?ちゃんと料金は払ってる?なんならもっと払う?止めろーッ!確かにお前はお嬢様っぽいけど、
ーーー閑話休題ーーー
とまあ、色々ありながらアタシは添い寝屋を営んでいる。最近はアケミも自重して、週3通いにしてくれたから新規顧客も増えている。......あれ?自重してるかな、これ?
友人も初めは戸惑っていたけれど、今では応援してくれている。ちなみに友人には客としてではなく、アタシがたまに泊まりに行って癒し癒されの関係を築いている。アイツとは、金の絡む関係になりたくないからな!
ちなみに友人やアケミに強く言われて、客は予約制で女性のみだ。アタシとしては男女問わずで構わなかったんだが、二人曰く「同姓でも危ないのに、異性なんてもっての他」らしい。どういう意味だ......?しかも二人とも、何かやけに意気投合してたし。......ま、いっか!
「ああー......。今日も癒したなぁー。......てか、こんな店にこうも需要あるのな。開いといてなんだけど」
いつも通りの営業を終え、店を閉めようとしていたその日。アタシは二人との約束も忘れて、初めて異性と添い寝することになるのだが......どうなることやら。
相変わらず、感想お待ちしてます!あ、ルイの友人の名前もよければ募集したりしなかったり......?