皆さん、ありがとうございます……!
引き続きちょこちょこ書いていきます。
「それで?噂の先生さんが、何で
”......大したことではないんだけどね?”
話を聞くと、少し前にアビドスで大きな事件があった。それを先生とアビドスの生徒らで解決、昨日はその後の様子を見にアビドスへ出張していた。
暫く最近の様子を生徒たちに聞いたりしながら雑談していると、件の事件の際に知り合った別の学園の生徒から連絡が入る。
内容を聞くと、ブラックマーケットに欲しい物があり来訪。すると目的の物を手に入れたはいいが、不良たちに目を付けられて帰るに帰れなくなったという。そこで、アビドスの生徒たちと一緒に救出に向かい無事に救出。
そこで皆とは別れ帰路につくも、連日の徹夜業務と今回の戦闘による疲労で限界がきた。少しでも休んでから帰ろうと、フラフラと彷徨っているとアタシと出会う。何故かこの店と、アタシが気になり声をかけて後は現在に至る......らしい。
”ね?大した内容じゃないでしょ?それどころか、自己管理が出来てなくて恥ずかしいよ......”
”たはは......”と力なく笑う先生を見て、アタシは何故か無性にイラッときて先生の手を掴むとソファーにドカっと座り、問答無用で膝の上に頭を載せる形で引き倒す。所謂、膝枕を強制的に敢行したのだ。
”る、ルイさんっ!?ちょっ......!?”
「うるさい、黙れ。そんでもって、黙ってアタシの柔肌を堪能しとけ」
”えぇ〜......?それって普通、女性が言うことじゃなくない?”
「残念だったな?アタシは普通の女じゃないんだぞ♪......ほら、無駄口叩いてないでリラックスしな」
”いや、でも、こういうシチュエーションで、リラックスするのは難しいといいますか......”
「はあ?いつも沢山の女子を口説いてんだから、女馴れしてんだろ。童貞かよ」
”ど、どどどどど童貞ちゃうわっ!......ていうか、生徒たちとの交流を「口説く」とか言わないでよっ!?”
「あー......髪傷んでるぞー先生?撫で心地が悪いから、普段からもっと気ぃ使いなね?あと、スキンケアもだ。アタシは、もち肌が好みだぞ♪」
”人の話聞いてないし!?大体、ルイの好みを聞いてもしょうがないでしょっ!?もう来ないんだしっ!”
「ん?なんだよ、来てくれないのか?......アタシとは、
”ぐっ......!”
「ウチの店、女性限定の店なのに先生のこと見捨てられなくて、異性だけど初めて夜を共にしたのになぁー。噂の先生って、責任も取らないクズ野郎だったんだなー」
”ねえ、やめて!?なんか私が、女性を食い物にする最低な人間みたいに聞こえるじゃんっ!?”
「そう聞こえるように言ったんだぞ♪」
”いい性格してるよね!?君!”
「よく言われるぞ♪」
あ〜、なんだろうな〜。先生と話してると、スッゲぇ満たされんなぁ〜。......いや、いやいやいや!おかしいだろっ、アタシ!?こんなん、友人のアイツとつるんでる時ぐらいしかなかったぞ!?
......それに、先生が「もう来ない」って言った時、何か胸が締め付けられたし。......何なんだよ、これ?
”......ルイ、どうかした?”
「へ?い、いや、どうもしないけど?」
”そう?なんだか寂しいっていうか、そんな顔してたから。気になっちゃってさ”
「〜〜〜っ!!」
”わっ!?ルイっ!?何で、手で私の目を隠すのさっ!?ねえ!”
〜〜〜っ!!うっせえわ!!今はアタシの顔、見てほしくねえんだよっ!何でこっちの気持ちは察せるのに、そういうとこは察せないんだよ!!ばかっ!!あほっ!!先生っ!!
ーーー閑話休題ーーー
「どうだ、先生。少しは休めたか?」
”うん。結構騒いだはずなのに、不思議と癒されてたよ。ありがとう、ルイ!”
「っ!!そ、そうかよ......」
”それじゃあ、そろそろ行かないと仕事に間に合わないから。もう行くね?あ、お代は......”
「お代はいいよ。まあ、なんだ......アタシも昨日は仕事というより、人助けのつもりでやったことだからな。金は貰えねぇよ」
”でも、朝御飯までご馳走になったし......。せめて、何かお礼を......”
「......なら、さ。その、も、モモトーク!を、交換しないか......?」
”いいけど......それでいいの?”
「その......連絡先を交換しとけば、相談とか、色々と繋がり、できるだろ?そ、それに?先生と繋がっとくと、何かと便利そうだしな!」
”......そうだね。私も、実はもっとルイと話したいって思ってたからさ。それがお礼になるなら、私としても嬉しいかな”
そう言って本当に嬉しそうに、アタシに向かって笑いかける先生。その笑顔を見て、私は自分の全身が熱を持つのを感じた。今までの人生で、一度も感じたことのない感覚にアタシは困惑する。
(なんだコレなんだコレなんだコレぇー!?助けて、友人っ!!)
”それじゃあ、はい。これが私の連絡先ね”
「お、おう。アタシのは、これな」
お互いに連絡先を交換し終えると、先生は店の外に歩いていく。
”それじゃあ、ルイ。昨日から今朝にかけて、本当にお世話になりました!”
「ああ、お世話しました。あんまり自分を追い込みすぎんなよ?」
”あはは......善処します。......それじゃあ”
「はい♪それでは、またのご来店をお待ちしておりますね?先生♪」
”だから、もう来ないってば!......またね!”
アタシの言葉に苦笑しながら、手を振って去っていく先生。
......寂しいな。
「......って、何考えてんだアタシはっ!?はぁ、今日はアイツんとこに癒されに行こう......。今日は休みだし、どうせこんな調子じゃ誰も癒せないしな......。うし!今から押しかけるか!」
こうしてアタシは、予め休みだと知っている友人の家に突撃するのであった。
**********************
そんなこんなで、押しかけた友人宅。
いつも通り、文句も言わずに笑顔で向かい入れてくれた友人と過ごし、今は夜。ベッドの中で先生と出会ったことを、友人に話した。一連の話を聞いた友人はーーー。
「いや、ルイ。それって恋じゃない?」
「んぐっふ!こ、恋だぁ〜?」
「正確には、一目惚れ?かなぁ〜。私はそう感じたけど」
「いやいやいや!お前といる時みたいな安心感や、満足感。それにちょーっとだけ、癒しを感じただけだぞ?それじゃぁ、アタシはお前にも惚れてることになるじゃんか!」
「ルイはさぁ......本当にさぁ......。ま、聞いた感じ、ルイと同類みたいな感じだし?相性はいいんじゃない?」
「なんでそっちの路線で話を進めるんだよっ!?いいか、アタシは......!」
「はいはーい。今日はもう寝んねしましょうねー?はーい、ぎゅうぅ〜」
「ふあぁ〜......。ひゃめろぉ〜......あらし、それによわ......ぐぅー......」
「ふふっ♪相変わらず、ルイは私のハグに弱いねー♪それにしても、先生か......」
ルイの話を聞く限りでは、悪い男ではないようだけど......。まあ、そもそも悪意がある人間なら、ルイは気づくだろうし?心配はしてないけど......。
「今までは私が、唯一の特別だったのに......。変な男なら、私が成敗してやるんだからっ!」
私はそう決意してルイを優しく、されど強く抱きしめて眠りについていった。
先生とルイは無自覚に周りの人を勘違いさせる......。友人、よく百合の花咲かねえな......。