ーーーーーー私だってッ!1月1日に投稿したかったッ!......私は、他の作者様のようには、なれない............。
〜???〜
「やあ、この物語を観測しているであろう観測者の諸君。......明けましておめでとう。本年も、私達の
「え、怖......。アタシ、先生の隣で寝てたはずだよな?いつの間にか知らん場所に居たと思ったら、不思議ちゃんがいるんだが......」
「おっと、すまないね。驚かせたかな?」
「驚くというより、不思議ちゃんの頭が心配になったかな」
「......ふむ。先ずは自己紹介が必要なようだね。私は「百合園セイア」。本来のティーパーティーホストさ」
「百合園セイア......。てことは、ここはセイアの夢の中か。ん?でも待てよ?ここに来るのは先生の筈じゃあ......?」
「......やはり、そうなんだね。何もかもが虚しく、全てが破局へと至るエンデイング。いかなる希望を抱き、足掻き、運命に抗おうとも......無意味な苦痛が連なるだけだったはずの物語。これは各位が追い詰められ、誰かが誰かを殺めてしまう......人殺しにならざるを得ない話だった」
アタシの目の前で、いつの間にか設置されていた椅子に腰掛け疲れたように呟くセイア。......やたら物騒なこと呟いてんな。
「不快で、不愉快で、忌まわしく、眉を顰めたくなるお話だ。悲しくて、苦しくて、憂鬱になるような。それでいて、ただただ後味だけが苦いお話......そうは思わないかい?......癒夜志ルイ」
「あれ?アタシら初対面だよな?自己紹介もしてないと思うんだが......」
「癒夜志ルイ。君が先程こぼした「ここに来るのは先生の筈」という言葉......。確かに私は、先生に接触をするつもりでいた。でもそれは、君という存在を知る前の話だ。......さて、ここで疑問なのだがね。君はまるで、これから起こることが判っているかのような言動を度々しているね?......果たして君は、この本来の物語に登場する人物なのだろうかね?」
「......それ、もう殆どお前さんの中で結論出てる疑問だろ?」
「なに、何事にも答え合わせは必要さ。折角、ここへ招待したんだ。是非とも答えてほしいのだがね?」
「はぁー......。
「おや、私は懇切丁寧にそう説明していたはずだが......。どうやら君には少々、難しすぎたようだ」
「......あはっ☆セイアちゃんのその可愛いお口に、マカロンをしこたま詰め込んでやるじゃんね☆」
「......悪かった。私が悪かったから......!ミカの口調を真似て、真顔で詰め寄ってくるのを止めないかっ!!待て、そのマカロンどこから......ひゃめろぉっ!?」
ーーー
「んっ、ご......くんっ!はぁー......。ひ、酷い目にあった......」
「しっかしこの空間、便利だなー。慣れると仕組みは分かんねえけど、大体の物は作り出せるし、逆に消したりも出来るんだなー」
「普通はね?早々簡単に慣れるものでもないし、そういった芸当を身に付けるにしてもそうだが、もっと時間がかかるものなんだよ?」
「そういうもんか?ま!アタシ、大概のモンは大体でも理解できれば、モノに出来る質だからな!」
「......改めて君が、イレギュラーな存在だと認識できたよ。では、そろそろ本題に入ろうか?」
「あ、その話な。うん。セイアの考える通りアタシは本来、居ない筈の存在だよ」
「本題に入るよう振ったのは私だが......随分と軽く、それも躊躇いなく答えるんだね?」
「別に困ることでもないしな。自分から態々この事を話すつもりはないが、聞かれりゃ答えるくらいはするよ」
「......それで周囲の君を見る目が変わってもかい?仲の良かった友人や想い人に、異質なものを見るような目で見られ、孤独になるかもしれないのに?」
「そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。セイア。お前さんはタラレバの話をする前に、もっと人を信じる心を持つべきだ」
「......私の今までの境遇を知っても、同じ事を君は口にするのかな?」
「
「君は......ルイは酷いね。私なりに足掻いて、何度も絶望して、それでもと叫び続けた結果の今だというのに......まだ私に頑張れと、鞭を打つのかい?もう、私は疲れ果てたというのに......」
アタシの言葉に、その綺麗な耳と尻尾を力なく垂らして俯くセイア。たくよぉ......。何で、キヴォトスの子供ってのはこう......。
「っ!......ルイ?」
「セイア......。辛かったよな......苦しかったよな......。一人だけ未来を知っているというのは、孤独だったよな?けど、もう大丈夫だぞ。これからは一人じゃない。アタシがいるから......」
「る、ルイはやっぱり酷い大人だ......!私が苦しんでいる時には、側に居てくれなかったくせに!一番誰かに側で支えてほしい時には居なかったくせに!絶望して、諦めて、その先の物語を視ることを止めた途端に現れて......!」
「ごめんな......」
「っ!今だって......!「最後まで足掻け」なんて言って......!」
「そうだな......アタシは酷い大人だ」
「こ、怖いんだっ!これ以上を知ることが......!本当の”終わり”を視てしまうことがっ!私は、怖いんだよっ!」
「セイア......」
抱きしめているアタシに、今まで抱えていたであろう感情をぶつけてくるセイア。普段の様子とは違い、今の感情的なセイアからは、年相応の幼さと子供らしさを感じる。
震えながら、声を張り上げながら、アタシに強くしがみついて訴えるセイアに、アタシは胸を締め付けられる。
「......でも、ルイの言葉を聞いて思ったよ。怖がって、諦めたふりをして、このまま最悪のエンディングをただ待つほうが、もっと怖いって......!」
そう言ってアタシの顔を見上げてきたセイアの顔は、涙でぐちゃぐちゃで、身体はずっと震えていて......なのにその瞳には、力強い意志を宿らせて。......あぁ、セイア。お前は強い子だよ......。
「もう、大丈夫そうか?」
「ぐじゅっ......。もう少し、このままがいい......」
「はいよ。気の済むまで寄り添うさ。アタシは添い寝屋だからな」
「すぅ......すぅ......」
可愛い寝息を立て始めたセイアを抱きかかえ幼子をあやすように、ぽんぽんと背中を一定のリズムで叩いてやる。
すると小さく「んぅ」と言って身動ぎした後、スリスリとアタシの胸に頭を擦り付けてまた寝息を立てる。......か、可愛い!何だこの子狐は!?助けて、マリ!アタシこのままじゃ、セイアのママになっちゃうっ!!
「すぅ、すぅ......。んぅ、かあさま......」
......アタシがママだっ!!
ーーー暫く経って......。
「ん......。ふぁー......!あふ......。あれ?私は寝てしまっていたのか?」
私は目を擦りながら、ここ暫く感じていなかった心地好くもスッキリとした寝起きの感覚に、ふわふわとした気持ちで周りを見渡す。
そうすると、私のすぐ真上から声がかかる。
「目が覚めた?」
「ああ、ルイ。すまないね。どうやらあのまま、ルイに抱きついて寝てしまったみたいだね?ふふっ♪それにしても本当にルイに添い寝してもらうと、何ていうのかな?そう......とても癒されるんだね?これは数多の人が夢中になる筈ーーー」
「もうっ、何言ってるの?セイアちゃん。ルイ、ルイって......ちゃんといつもみたいに、”ママ”って呼んで?」
「......すまない。寝起きだからかな?よく聞き取れなかったよ。もう一度、お願いできるかい?」
「ふふっ♪セイアちゃんったら、照れてるのかな?はい♪あなたのママですよー♪よしよし〜♪」
「......ママ、もっと撫でて?」
「喜んで〜♪」
......ふむ。目を覚ますと、ルイが私の母を名乗り甘やかしてくる、か。私は、ちゃんと本来の産みの親がいると認識はできている。できているが......まあ?別に?害があるわけではないし?むしろ、どんどん健康になっていっている気もするしね?つまりだ......。
ーーー今は、全力でこの癒しを堪能する......!
こうして私は、癒夜志ルイという沼にズブズブと嵌っていくのであった......。
セイアとの邂逅、そしてセイアを癒すという回でした。え?シリアス?この作品に限っては、知らない子ですね!