アインクラッドの英雄   作:夕方の月

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誤字多めかもしれません。


9 フロアボス攻略会議

 あの日の翌日、とあるプレイヤーが現在迷宮区を攻略中の全プレイヤーに向けて招集を掛けた。その内容はまだ明かされていない、ただSAO攻略に向けた重要な話があるらしい。おそらくボスが見つかったのだろう。

 

 もちろん俺たちはこの要請に応じた。別に何も考えないで来たわけではない。例えばもしこの招集を掛けたのがどこの馬の骨かも知らないプレイヤーだったらデマの可能性もあるのだが、今回それはあり得ない。なぜならこの招集を掛けたプレイヤーは俺のフレンドでもある元ベータテスターのディアベルだからだ。

 

 SAOサービス開始から2日目、はじまりの町で話を聞いたプレイヤーのうちの一人が彼なのだ。それから今まで噂話だとか又聞きのテイでベータテスターの情報をいくつか教えてもらったことがある。本人は自分がベータテスターであることを否定しているが彼とある程度関わったことがある人間ならばある程度察せるだろう。だけど彼なら信用できる、少なくとも俺はそう思っている。

 

 集合場所はトールバーナーのとある広場、おそらく今日この会議が始まる時初めてSAO攻略に動いて最前線に立っている前プレイヤーが一同に揃うのだろう。ボス戦前だというのに少しだけワクワクする。

 

 ちなみに集合場所の広場にはもう付いている。ここには始めてきたが確かに会議をするならここだろうといった場所だ。広場はすり鉢状になっていて中心の一番低い位置に舞台がある。その周りからすり鉢状の端までをおそらく石材でできた椅子が囲んでいた。現実の建造物で例えるとしたら古代ギリシャの劇場に近いだろうか。

 

 開始時間よりも10分ほど早く着いたがもう多くのプレイヤーが集まっていて、見たことのない顔もやはり複数あり思ったよりも賑わっていた。

 

 まさかこんなにも多くのプレイヤーが攻略に動いているなんて、一言でいえばそんな感情だ。この中の幾人かはフレンドだし話したことがあるプレイヤーも少なくはない、だけれども今ここに集まっているプレイヤーの2.3割ほどが知らない人だった。

 

 幾人かの知り合いに挨拶して少し話していると遅れてきたシアが話しかけてくる。

 

「これってもう始まる感じ?」

 

「いや、でももうすぐかも」

 

 会話の輪から二人で外れ、良い感じの場所を見つけそこに座る。前過ぎず後ろ過ぎない中央の少し後ろ側の席、大学で講義を受ける時も似たような席に座るが今回もそうなった。もう1カ月、あの頃はずっとサボりたいと思っていたのに今では懐かしいような、まあ春休みとか夏休みはもっと長いんだけどね。

 

 もう1分ほどで会議の開始時間だ、俺たち以外のプレイヤーもそれぞれのパーティー同士で固まったり、または一人や二人で各々の好きな場所に座っていく。

 

 そういえばキリトもこの会議に参加すると言っていたので

 

「なあシア、キリトって見た?」

 

「いやまだ来てないっぽいな、……あ、いたよ。ほらあそこの端の方」

 

 シアが指さす方向には確かにキリトが座っていた、手を振ってみるとあちらも気づいたようで手を振り返してくる。せっかく同じ会議に参加するというのに離れた場所に座るとはもったいない。そういえばSAOが始まって以来シアを除けば一番長い時間接したプレイヤーはキリトなのかもしれない。次点でアルゴあたりかな。

 

 こちらが手を振るとあちらも気づいたようで、小さく手を振り返してくる。どうやらあちらは合流する気はないようでこちらから行こうかと思ったせっかくいい感じの席が確保できたしもう始まりそうな雰囲気になってきたし一旦ここはおとなしくしておこう。

 

 舞台の方を見るとちょうど一人のプレイヤーが立っていた。

 

「はーい、それじゃあそろそろ始めさせてもらいまーす」

 

 今舞台に立って声を出しているのはディアベルだ。その雰囲気は舞台の真ん中で多くのプレイヤーに囲まれて視線を一心に受けているというのに普段と変わらない、会議を始める前に軽い自己紹介をしているのだが軽いジョークを言って少しおちゃらけているようにも見える、だが彼の軽いジョークのおかげで緊張していた場の雰囲気がすこし緩んだのを肌で感じる。もしかしたら彼は現実でもこういったことをする職業だったのかもしれない。

 

「まずは6人のパーティーを組んでみてくれ」

 

 6人でパーティーを組むといってもおそらくこの場にいるプレイヤーを6では割り切れない、この指示はおそらく1パーティーの最大人数を指しているだけだろう。右に座っているシアを確認する、これでひとまず二人だとしてキリトも入れて3人、少し少ないような気もするがまあ取り巻きくらいなら問題もないだろう。

 

「ひとまずこの二人プラスキリトも誘っていい?」

 

「いいんじゃない、そこらへんは任せるわ。——てかキリトの方はなんか別の人とチームを組むっぽいよ」

 

 シアの言葉につられてキリトの方を振り向くと何やら微妙な距離感でフードを被ったプレイヤーと話していた。

 

「まあ一応聞いてくる」

 

「いってら」

 

 シアを置きさっそくキリトたちの方へ行く、歩きながらも思い出すのは昨日の一件、フードを被ったプレイヤー、武器は細剣、昨日キリトが言っていた心配なプレイヤーとはあの人なのかもしれない。

 

「キリト久しぶり、さっそくだけどパーティー申請送ってもいい?そっちのきみも」

 

「ああ大丈夫だ」「……」

 

 フードを被ったプレイヤーはうなずくだけで声を発想とはしなかった。二人にパーティー申請を送るとすぐに視界の端に変化が起きる。見慣れたSiaと緑のゲージの下に新しくKiritoとAsunaの2つの名前と二本のゲージが追加された。

 

 フードを被ったプレイヤーはアスナという名前、フードで顔を隠し、マントで体格を隠しているが、もともと細身で中世的なキリトと比べてもかなり華奢だ。これだけで判断するのも早計だが、おそらく女性なのかもしれない。

 

 まあSAOプレイヤーの中でも女性は少ないしこの広場の中ではぱっと見、片手の指の数よりも少ない、フードを被って顔を隠すっていうのも、もしかしたら自衛の一つなのかもしれない。

 

 その後、一人アルゴのガイドブックに目を落とすシアを呼んでキリトたちと四人で座る。その頃にはほかのプレイヤーたちもパーティー申請が終わったらしく広場は落ち着いていた。

 

「よーし、そろそろ組み終わったかな、じゃあ「ちょ、まってんか」」

 

 そうディアベルが続けようとしたとき広場全体に第三者の声が響いた。

 

 広場全体に響き渡る大きな声とともに登場したプレイヤーはすぐさま舞台の上に飛び降り名前をなのった、名はキバオウというらしい。

 

「ワイはキバオウというもんや、ボスと戦う前に言わせてもらいたいことがある」

 

 いきなりの登場、そしてディアベルの発言を遮り舞台の中央に立つ。なかなか、いやかなり無礼な人間だ、おれは思わず立ち上がろうとしたものの、様子を見るとどうやらディアベルはキバオウの発言を聞く気らしい。浮いた腰を再度降ろしてキバオウの言葉に耳を傾ける。

 

「こん中に、今まで死んでいった2000人に詫び入れなあかん奴がおるはずや」

 

 元ベータテスター、キリトやアルゴがそうだ、たぶんディアベルも。SAOサービス開始の数か月前にあったベータテストその参加者たちの呼称、だが今や蔑称として彼らを嫌うプレイヤーから呼ばれている。

 

 彼らはサービス開始直後他のプレイヤーたちを見捨て、効率のいい狩場やクエスト、強力な武器装備を独占したとして一部のプレイヤーからは強く嫌われている。いまや自分からベータテスタと名乗るプレイヤーはいないといってもいい。

 

「こんなかにもおるはずやでベータ上がりの奴がな。そいつらに土下座させて、ため込んだ金やアイテムを吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん」

 

 大げさな身振り手振りで一通り言いたいことを言うと最後には腕組みをしの大演説だ。一部のプレイヤーはそれに圧倒され、また一部のプレイヤーは顔をそらした。

 

 ある程度キバオウ言い分がわからないわけでもない。元ベータテスターであることの恩恵は計り知れない。それこそ俺とシアは元ベータテスターの恩恵を受けたからこそ今ここにいると言われても否定はできない。ただそれでも俺はキバオウの言い分が気に入らない、アルゴのように情報を発信する人もいれば、俺らみたいにベータテスターに直接助けてもらったプレイヤーも少なくない。彼らがいなければSAOの攻略はもっと停滞していたはずだ。

 

 元ベータテスターの恩恵を受けたものとして、アルゴの手伝いをしたものとして、反論してやろうとシアやキリトと少し離れてから立ち上がろうともじもじしていると、雰囲気が悪くなった広場の空気を一閃するように低い声が広場にこだました。

 

「発言良いか」

 

 舞台にもう一人登場した、がっちりとした体格に浅黒い肌そして身長もかなり高い、190はあると思う、アフリカ系の顔立ちで日本人には見えない、だが日本語がかなり流暢だしハーフなのかもしれない。

 

「俺の名前はエギルだ、キバオウさんあんたが言いたいことはつまりベータテスターが面倒を見なかったせいでビギナーがたくさん死んだ。その責任を取って謝罪、賠償をしろということだな。」

 

 彼が取り出したのはアルゴが出版している、今も俺たちの手元にあるガイドブックだ。

 

「このガイドブックあんたももらっただろ、道具屋で無料配布してるからな」

 

「もろたで、それがなんや!」

 

「配布していたのは元ベータテスターたちだ」

 

 そうそう、アルゴが配ってんだぜ、おれの友達のアルゴが、あいつすごいよな。

 

「いいか情報は誰にでもてにいれられたんだ、なのにたくさんのプレイヤーが死んだ。その失敗を踏まえて俺たちはどうボスに挑むべきなのかそれがこの場で論議されると俺は思っていたんだがな」

 

 エギルの声は広場全体によく響いた、そしてその言葉には説得力のようなものがあった。エギルの説得によりキバオウは実際に納得したかはわからないがおとなしく席に座り、エギルもまた席に座りなおした。

 

「よし、じゃあ再開していいかな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 明日は朝十時に出発する、では解散」

 

 

 解散の合図とともに多くのプレイヤーが一斉に立ち上がり広場を去っていった。

 

「じゃあ俺たちは明日までに連携の練習でもしとく?」

 

 そういいながらキリトとアスナの方へ振り替えると二人とももういなかった。

 

 あたりをも回しても見つからなかったので寝てたシアをたたき起こして俺たちも広場を去り明日の準備を早々にすることにした。

 

「会議のことちゃんと聞いてた?」

 

「いや~」

 

「まあいいよ、俺たちに関してはいつもと同じだ」

 

「いいんだ……」

 

 2時頃から始まった会議は3時間ほど続き、そこから明日のためのポーション類の買い物や装備のメンテナンスで1時間ほど、アインクラッドは北の方にあるのか日が短い。俺たちがここ最近お世話になっているに宿の着くころにはもう空も暗くなり、せっかくだから何か食べに行こうと夜の町に繰り出すことになった。町には会議中に見た顔も多くあり、パーティーごとに親睦を深めていた。

 

 こういう時、行く店は大体シアが決める。こいつはもともと食べるのが特別好きってわけではなかったのだが、SAOにとらわれてからは食にうるさくなり、今ではいろんな店に行きそのことをしっててよく教えてくれる。こないだだってトールバーナーの気になる店について熱弁していた。

 

「どうせならいいもん食べたいよな、最後の晩餐になるかもしれんし。そういえば前にトールバーナーにパスタ屋があるって言ってたじゃん。そこいこうぜ」

 

「いやあそこはだめだった。普通においしくなかった」

 

「はあどんな風に?」

 

「二回行って、一回目はカルボナーラを食べたんだけど、麺はそうめんっぽいしソースは卵とか生クリームって感じじゃなくて思いっ切り牛乳だった、かなり牛乳だったあとバター、甘くないやつ。普通にまずかった…」

 

「おう、——じゃあ二回目は?」

 

「二回目はたらこパスタにしてみたんだけどカルボナーラと同じ麵にたらこっていうかいくらっぽい魚卵とアオサっぽい海苔だった。めっちゃしょっぱかった」

 

「そっか……じゃあ今日はどこ行こうか、——他になんか知ってる?」

 

「いやとくにはないな~ユートはどっか行きたいとかない?」

 

「あ~、そういえばこのままちょっと行って路地に入ったところに焼き鳥っぽいのを売ってる店があるじゃん、先週見つけたやつ、あそこにしない?」

 

「いいじゃん、そういえば行ってなかったな」

 

 言葉は数少なく俺たちは夜の街を歩いていく、ファンタジーな世界観ではあるものの街頭が多くそして仲間と騒ぐプレイヤーがあちらこちらに見える明るい夜の街を歩いていく。

 

「そういえば教会の話って聞いた?」

 

「教会?知らんけど」

 

「なんか最近、黒鉄宮近くの教会で子供の保護してる人がいるんだって」

 

「へ~聖人もいるもんだね」

 

「な~すごいよな」

 

 騒がしい場所を少し離れると街灯も少なく少し薄暗い、よく言えば雰囲気のある広場を横切る。

あの道ってここらへんだったよな、と何日か前の記憶をたどっているとシアがひそひそとした声で話しかけてくる。

 

「なあ、…あれってキリトとアスナじゃない?」

 

 シアが指をさす先には二人並んで花壇に腰掛けるキリトとアスナがいた。

 

 会議の後何も言わずに忽然と消えたことへの意趣返しをしようかと、二人でこっそり近づくとキリトたち二人の話声が聞こえてきた。

 

「美味しいものを食べるために、私はこの町に来たわけじゃない!」

 

「じゃあなんのため?」

 

「私が私でいるため、最初の町に閉じもってゆっくり腐っていくくらいなら、最後の瞬間まで自分のままでいたい。たとえ怪物に負けて死んでも、このゲーム、この世界には負けたくない。どうしても——」

 

 まあわからんでもない、俺たちもあの日、決心がつかず町で助けを待つ選択肢をしていたら、きっと今でも町でただ助けを待つ。そんな腐った一日を過ごしていたかもしれない、まあ十中八九どっかで町から出るとは思うが。

 

 それでもあの日そうしていなければ、キリトやアルゴとはで会わなかっただろうし今日の会議にもいなかっただろう。これ聞いてもよかったやつかな、なんかこっそり聞いたらダメなような気もするけど——まあいっか。

 

アスナの言葉に耳を傾けながらばれないようにこっそりとキリトたちの斜め後ろに立ち声をかける。

 

「俺はいいと思うよその考え」

 

 声をかけた瞬間二人とも勢いよく振り向いてきた、キリトはとても驚いた様子でアスナは剣を鞘から抜こうとさえしている、なんかちょっと面白くなってきたし揶揄ってみようかな。

 

「ちょうどよかった、会議の後に声をかけようとしたらいつの間にかいなくなって……まさか二人でデートしてるなんてな」

 

「そんなわけないでしょ、こんな人とデートなんてするわけ、それであなたたちいつから聞いていたの」

 

 怒鳴られてしまった、まあ大事そうな話を盗み聞きしていたわけなんだししょうがないか。フードを被っていて顔は見えないが怒気は十分伝わってくる。結構フランクに行ったつもりなんだけどかかなり警戒されてんな。

 

 俺は片手をあげ顔の前で謝るようなポーズを取る。

 

「すまんな、シアと二人で飯でも行こうと思って歩いてたらたまたまみつけて近づいてみたんだけども、まさかこんなに大事そうな話をしてるとは、すまん」

 

「べつにそこまで大事な話をしてたわけじゃないし——もういいわ」

 

「いや大事だろ戦う理由なんて、そうだ、これから焼き鳥を食べに行こうと思ってたんだけど二人も来る?今日は奢るよ」

 

声の音量を一段上げシアと何やら話してるキリトにも話しかける。

 

「それじゃあご同伴にあづかろうかな」

 

「キリトはいいとしてアスナさんは?」

 

 若干和らいだ雰囲気がまた冷たくなる、なにか地雷でも踏んだのかな。

 

 アスナはややこちらを警戒しながらさっきまでとはまた一段低い声で訊ねてくる来る。

 

「私の名前、どこでしったのよ」

 

 ――いや…え、パーティーメンバーの名前なんか常に視界の端に浮かんでるもんだし今も見える、もしかして設定とか違うのか……いやたしかこれはデフォルトからいじってないはず。いやまあ聞いてみるか。

 

「いや会議の時にパーティーになったじゃん、視界の左上の方にHPバーと一緒に映ってない?」

 

 どうしよう、黙ってしまった。

 

 言い方が悪かったか?いや嫌味な言い方をしたわけでもないしやっぱなんか地雷でも踏んでたのか?

 

 俺たちから二、三歩離れた場所からシアとキリトがこちらを見守る。

 

「……なんだ、そうだったのね疑ってしまってごめんなさい」

 

 よかった、セーフ。

 

「まあ普段あんまりパーティーを組んだことがなかったらわかりにくいって、……それでアスナさんはご飯来る?」

 

「私はいいわ、晩ご飯はさっきて食べてしまったの」

 

 まあ盗み聞きをした時の話から断るんじゃないかとは思ってたけども、まあせっかく同じパーティーに仲間になったわけだし、それにこのまま彼女を置いていくとちょっとまずい気がするし、もうちょっと粘ってみようかな。

 

「え~、別にいいじゃん。空腹じゃなくなったってだけでしょ、それにこの世界だったらどんだけ食べてもなんも問題ないんだし、せっかくだし行こうよ」

 

また彼女の雰囲気が鋭くなった、今日だけで何回目だろうか。

 

「私たちの話を聞いてたらわかるでしょ、べつに美味しいものを食べたいわけじゃないの、親睦を深めるのはいいと思うけどあなたたちだけでして」

 

「だから誘ってるんじゃん、言っとくけど今の君の雰囲気、こっちからしたらいつ死ぬか心配だよ?」

 

 言い返してこない、言い返さないのか言い返せないのか、まあ人の話をさえぎらない、いい子なだけかもしれないけど。

 

「少なくとも俺は……今の君みたいな子をこのままをほおって行くのはいやかな」

 

 誰も口を開かない、この辺りには俺たち以外には人もいないし虫の声もない、たぶんアスナは今もフードの中で俺をにらんでいるのかもしれない、多分。ただ静かな何も起こらない時間が数秒続いた。ちなみに俺はこういった沈黙にはたえられない。

 

「だから…まあ……あれだ、ほら、いったんリラックスというか……腰を据えてだな…うん」

 

 言葉が出てこない。自分の語彙力の低さが恨めしい。

 

 数秒の沈黙ののちアスナはコンソールの何かを、操作しだした。

 

 決闘を挑まれるのかと慌てて武器を担ぎ直そうとこちらもコンソールを操作し始めていると彼女の上半身が青白い光に包まれる。

 

 その光から出てきたのは栗色の髪を伸ばした少女だった。




アンケートはフロアボス討伐まで続けようと思います。
この作品プロット自体かなりふにゃふにゃしてるのでアンケート通りにはならないかもしれないのですがご協力ありがとうございます。



あと投稿時間のおすすめってあります?

やっぱヒロインっていた方が花があるよね、でも思いつかないんだ。

  • アルゴルート
  • シノンルート
  • シリカルート
  • リーファルート
  • ヒロインなし
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