二部終章レイド前の僕「これは終章前に考えたものです(唯一の出来上がりを投稿)(命乞い)(何に?)」
虎は捕らゆるなり。人を捕らゆる獣なり。
貝原益軒『日本釈名』
西暦2030年、人類種は絶滅した。
1999年7月に起きた人類史上初めてとなる世界大戦。
総力戦などという未知の概念が、人類を殺して、殺して、殺し尽くした。
『ノストラダムスの大予言』における恐怖の大王は核兵器ということで話はおしまい。
そんな500年後の世界を観た。
「赦されざることさ。世界は平和であるべきなのだから」
「500年後ですか。意外と長い、いえ短い? どちらなのかわかりませんが、ご愁傷様ですね!」
とある城の一室にて、二人の少女が向かい合って座っている。片や難しい顔をして、片やニコニコと顔に笑みを浮かべていた。
「あの、虎千代くん? そんなサラッと受け入れないで? ほら僕、全力で抵抗する構え見せてるよね? よーし、世界平和目指しちゃうぞー! って」
「あはははは! しかし
高らかに笑いながら道理をぶつけた虎千代に対し、師は瞠目しながら答える。
「それはその通り。だから生きている内にやれることをやるんだよ」
「やれること、というと?」
「統一さ」
目を開き、師は虎千代を真っ直ぐ見据えた。
「関東のみならず、天下のみならず、この星全てを統一する。国が一つになれば、国と国との核戦争なんて起きないだろう?」
***
「晴信ー!
「武田のノッブなら織田のノッブと仕事中だよ。だから遊ぶのはまたの機会に。あと殺し合いはやめてね」
「おや
「笑って誤魔化さない」
「にゃー」
「鳴いて誤魔化さない」
やれやれと肩を竦めてから、師は軽く手を叩いた。尚もにゃんにゃにゃーんと鳴いていた女性は、空気が変わるのを感じて目を細める。
「人払いですか、次の戦……には早いでしょうし。もしや大陸の方に動きが?」
「いいや、そうではなくて君の話だよ、我が主」
「私の?」
きょとんと目を丸め、心当たりを探った。師に任せておけばいいやと目も通さず放置している領国経営の報告書、酒はほどほどにしなさいと言われつつ隠れて入手した馬上で呑める酒杯、今は手を出すべきときではないと言われたから逆に気になって突撃してみた小田原城。なんと、結構ありますね。
「そう、延ばし延ばしになっていた婚姻についてだ。君の実子がいないと碌な未来にならない。逆に子作りさえしてくれれば相手が誰だろうと構わないとも! 家同士の関係とかは僕が調整するからね、なんなら今現在敵対している家の姫でも、将来的には味方になるのだから構わないさ。というわけで、気になってる姫とかいないのかい?」
「姫、ですか……」
そういえば、そんな話もあった。家の主として家を存続させるための後継が必要、というのは聞いていたし、責務を果たすのに抵抗はない。しかし、しかし。
「実はですね、
「うんうん」
「私、女なのですよ」
「うん……うん? いや知っているよ。だって君を男だと周囲に誤認させているのは他ならぬ僕だからね。それが何か?」
「
「あぁそこか。大丈夫だよ、一旦君に生やすから」
「一旦私に生やす」
「うん」
「……では、
「うんうん」
「そなたが私の妻となってください」
「うん……うん? ……えええええ!?」
???:という感じで予告編のようなプロローグだね。まだまだ謎の多いオリ主たる僕と原作との何かしら差異のありそうな旦那様……この二人は如何にして天下統一を為したのか! 僕たちの戦いはまだまだこれからだ!
ぐんしん:はい、まぁこれ嘘予告といいますか、次回からは生前飛ばしてFate/GrandOrderの話をするみたいですが
???:えええええ!?(二回目)