ゴゥオオッ!!
コンゴウが
「うお、やべえっ!」
アレックスは盾で受けきれないと判断し、素早く回避! コンゴウに突っ込まれた廃屋の壁が破砕され、無残に
――アレックス!
「俺の方が気にくわねえみてえだな……手助けはいらねえよ!!」
すると、
必死に盾で防ぐアレックスだったが、徐々に、その表情に余裕が生まれた。
「――へっ、威力はデケえが、動きは遅い。隊長に比べりゃハエが止まるぜ!!」
アレックスは大剣を地面に突き刺し、盾を展開。
コンゴウが再び攻撃を加えた瞬間、地面の負荷をバネに大剣を跳ね上げ、強烈なカウンターを見舞った!
うまい! 盾の
「跳べぇ! カイ!!」
肩に乗せた大剣の切っ先を僕に向けるアレックス。僕は瞬時に彼の意図を読み取った。
僕は
真下で
ギャゴアァァッ!!
コンゴウの悲鳴。仮面は完全に砕け散り、灰白色の体液が止めどなく流れ落ちた。
ディノに教わったアラガミの倒し方が脳裏をよぎった。しかし、捕食をする方法は……
その時だった。
『――ハラヘッタ』
声。何者かの声。
『――ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ』
いや。耳には何も聞こえない。声、というよりも“意思”のような。
『ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ』
これは……ただ空腹を訴えているのではない……“許可”を、求めているのだ。
この意思は神機の意思なのか? ならば。
『ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ。ハラヘッタ』
――喰えっ!!
瞬間、僕の神機のつばの部分から肉が上下に大きく盛り上がり、巨大なオオカミの
そのままコンゴウの顔面に食らいつく!
――まだだ! もっと奥へ! 結合崩壊した場所を
神機の顎がコンゴウの結合崩壊した個所を食らいながら進む! そのたびにコンゴウの顔面から血のようにおびただしい量の灰白色の体液が飛び散った!
――喰い潰せぇっ!!
ギュギャアアアッッ!!
バグン! と僕の神機がコンゴウの肉を食い
体内の奥に、オレンジ色に輝く物体が一瞬見えた。あれがヤツのコアか。
その時、僕の体に大きな変化が
――うっ……!?
神機と右手首に繋がる血管を通じて、大量の
鼓動とともに全身を駆け
呼吸をするだけ、少し身じろぎするだけのカロリー消費に対し、過剰なほどのエネルギーが常にフィードバックされるような……恐怖すら感じるほどに
足下がふらつく。意識が持って行かれそうになりながらも何とか耐えていると、
『対象アラガミの身体変異を確認!
見ると、コンゴウは捕食で
いや――違う! 先ほどとは異なり、胴体から顔にかけて
そして脊柱の奥には、巨大な目玉と脳が融合したような
管のような6本の脊柱の先端を僕に向ける。その様子に、僕はとある兵器を想起した。
回転する6本の脊柱――ガトリング砲の
「避けろカイっ!!」
DRRRRRRRRRRRRRRRRR!!
脊柱の先端から
僕は身を
疾走する僕の背後で、周囲の廃屋が次々に
すると、前方の地面に白い粉のような何かが
つむじ風を起こす化学物質――これは罠――ガトリングで追い立てられ逃げ場はない――
しかし!
この攻撃は読んでいた!!
僕は走りながら盾を展開! 足下で発生するつむじ風を受け、一気に跳んだ!
コンゴウの右側面、砲撃の
「だめだカイ! 反撃されるぞ!!」
コンゴウは射撃を止め、身をひねり丸太のような右腕を振り落ろした!
だが。その腕は止まる。
いいや、僕が止めた。
僕の胴よりも大きなコンゴウの拳を、僕は自らの左腕一本で受け止めてみせた。
ゴガァッ……!?
僕の体の奥底で声が、意思が響く。
弱い。弱い。どうしようもない
ミシリ、と指先に力を入れ、コンゴウの拳に指をめり込ませる。スパイクシューズのごとく肉を固定。そして――力いっぱいブン投げる!!
ズガアッッ!!
轟音とともにコンゴウを瓦礫の山に叩きつけた。
無防備にもこちらへさらし出したヤツの腹を――真っ二つに切り裂いてやる!!
「避けろ!
アレックスの声が届くと同時に、まるでトラバサミの如くコンゴウの巨大な両腕が閉じる!
しかし、寸前で僕は跳躍して回避。
宙で一回転すると同時に神機でヤツの腕を斬りつけた!
ギャッ!
コンゴウの悲鳴。
だが、まだだ。
神機を斬りつけると同時に、斬った肉の反発力を利用しさらに跳ぶ。
さらに回転。
まだだ――まだっ!!
さらに跳ぶ。さらに斬る。さらに跳ぶ。再び斬る。斬る。斬る!
さながら回転ノコギリの
20回転――30回転――40っ!! 僕は回転を止め、地面に降り立った。
地面を見下ろすと、全身をほとんど真っ二つにされ微動だにしないコンゴウ。
オレンジ色のコアまで両断されており――ほどなく、ヤツの