ゴッドイーター/レッドストーム   作:アガラちゃん

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※視点が主人公に戻ります※


【オオグルマの過去】

 支部長から一通のメールを受け取った。

 

 イリアが神機を手に執務室へと向かっている――理由は全くわからなかったが、すぐに現場へ向かうよう指示を受けた。

 

 アレックスも同じくメールを受け取ったのだろう。合流しエレベーターで執務室へ向かうと……明らかな異変が起きていた。

 

 開け放たれたドアの向こうに、めちゃくちゃになった調度品(ちょうどひん)が見える。

 

 まさか……イリアの仕業(しわざ)なのか……?

 

「こりゃただ事じゃねえぞ! 急ごうぜ!!」

 

 アレックスと共に走って執務室の扉をくぐる。

 

 そこにいたのは――拳銃型神機を手に(たたず)むスミスさんと、壁に叩きつけられ、右腕から大量の出血をするイリアの姿だった。

 

 ――イリアっ!!

 

 急いで駆け寄るが、彼女は僕の声に反応せず、左手で出血を抑えながら顔を(うつむ)けている。

 

 ……命に別状はなさそうだが、力なく足元を見つめる瞳。どうやら完全に戦意を喪失(そうしつ)しているようだ。

 

「良いタイミングだ。医療センターへ彼女を連れて行くといい。朝までには傷跡もなく完治するだろう。……ああ、念のため鎮静剤も処方してもらうように」

 

 冷静なスミスさんの声に、アレックスは(まゆ)を寄せ、問い詰める。

 

「おい、これ……あんたがやったのかよ? なんでイリアを……!?」

 

「神機を持ち出し押し入って来たため、相手をした。それだけだ」

 

「なんでだよ!? なんでイリアは神機を……」

 

「事情は知らん。彼女に聞くといい」

 

 にべもなく淡々と答えるスミスさん。これ以上この人に()いても事情はうかがい知れないだろう。

 

 と、その時――部屋の奥の小型エレベーターの扉が開き、エル支部長が姿を現した。

 

「……ずいぶんと派手に暴れたな」

 

「困りますな。勝手に出てこられては」

 

「お前に任せきりでは格好がつかん。問題を部下に押し付け、部屋に閉じこもったままの司令官になぞ誰も付いてこないからな」

 

 ――エル支部長……

 

「カイ君。事情は僕にもわからない。推測だが、おそらくはあのオオグルマがらみの問題だろう……今はとりあえず、彼女の怪我を治すことを優先してくれ」

 

 僕は支部長に(うなづ)き、イリアに肩を貸し立ち上がらせようとした。

 

アレックスにも手伝うよう声を掛けたが――彼は腕を組み、憮然(ぶぜん)とした表情で支部長を見る。

 

「そのエレベーターの先……どこに繋がってるんすか? 自分たちだけ安全に隠れられるシェルターっすか?」

 

 スミスさんの眉がぴくりと動き、そのまま彼が口を開く

 

「仮にそうだとして、一体なんの問題が? 支部長を失えばこの支部の運営にも大きな影響が及ぼされる。突然上司を失った時の混乱は君もよく理解していると思ったが?」

 

「…………なんだと?」

 

 ジロリとスミスさんを(にら)み上げるアレックス。

 

 ため息とともに、エル支部長がスミスさんを(いさ)めた。

 

「言葉が過ぎるぞスミス」

 

「……失敬。少々無神経な発言だった。()びよう」

 

 そう言い、わずかに頭を下げるスミスさんに、アレックスは舌打ちを返す。

 

「エレベーターの先は地下の工場と発電所だ。金属類の精錬(せいれん)や加工を行う施設に、自動管理された穀類(こくるい)の農場、食肉細胞の培養・精製工場、地下水から水素を取り出し発電する核融合施設……ここラスベガス第二支部を支える重要な施設だ。

 ここの責任者として、正常に稼働しているか都度(つど)確認しなければならない。そのためのエレベーターだ」

 

「……どうだか。アラガミに攻め込まれたら真っ先に逃げ込むシェルターなんじゃねえの?」

 

 流石(さすが)にこのアレックスの発言は支部長に失礼だ。僕はこれ以上ケンカ腰で話さないよう彼をたしなめたが、アレックスは口の(はし)を歪めるだけで決して謝ろうとしなかった。

 

「どう思おうと君の勝手だ。批判したくば好きにするといい……ともかく、彼女の手当てが先だ。医療センターへ連れて行ってくれ」

 

「フン、分かってるよ……カイ、手を貸そうか? って、必要なさそうだな」

 

 僕はイリアの左肩を(ささ)え、ようやく彼女を立ち上がらせたところだった。ばつが悪そうに、アレックスは肩を落とした。

 

 と、その時だった。

 

 部屋の反対側で何者かがゆっくりを身を起こす。見ると、黒衣の制服を身にまとうブラックハウンドの青年、ディノであった。

 

「…………」

 

 目は半開きで、ふらふらとまるでゾンビのような足取りで部屋を行ったり来たりしている。見かねて、スミスさんが一言。

 

「ディノ。トイレは部屋を出て真っすぐ行った先の左だ」

 

「…………」

 

 ディノは無言で片手を挙げて礼をし、フラフラヨロヨロと部屋を出て行った。

 

 ……もしかして、イリアとスミスさんが戦っている間、ずっと熟睡していたのか……? 酔っていたとはいえ、一体どんな神経しているんだか……

 

「やれやれ、我々は部屋の掃除に取り掛からねばならんか……問題はPCだな。完全に壊れている」

 

「総務への連絡はあなたに任せましょう。倒れた棚や机は私が片づけます」

 

「頼もしい態度だな。このPCにとっての致命傷は、誰かさんの放った弾丸のようだが?」

 

「あなたのPCの命を狙う謎の刺客(しかく)(まぎ)れ込んでいたようですな。なんとも恐ろしい」

 

「……馬鹿馬鹿しい。好き勝手に暴れた分、きれいに片づけるように」

 

「承知いたしました」

 

 そんな支部長とスミスさんのやり取りを聞きながら、僕たちはイリアを治療センターへと送り届けた。

 

 傷は小さく、明日になれば問題なく完治すると医師は話していた。

 

 一体彼女にどんな事情があったのか……詳しく聞かなければ。

 

 

◆◆◆

 

 

 翌日。

 

 僕が食堂に向かうと――先に食事をとっていたイリアと目が合った。

 

 ――怪我はもう大丈夫?

 

「うん……処方してもらった回復錠を飲んだら、すっかり……」

 

 回復錠とは、ゴッドイーターの身体の新陳代謝を高め怪我を高速治癒させる薬剤のことだ。

 

 大怪我すら一瞬で治すOC(オラクルキュア)アンプルとは違い、回復錠は消化・吸収というプロセスを(はさ)んでいるからか、怪我を回復する速度はアンプルよりも緩やかだ。

 

 ただし、OCアンプルと違い肉体全体の疲労回復といった効果も得られるのは回復錠の強みと言える。戦闘中の怪我の治癒はOCアンプル、戦闘から一時退却後に態勢(たいせい)を整えるなら回復錠といったように使い分けるのが一般的なようだ。

 

「よう! すっかり元気そうだな!!」

 

 遅れて食堂に現れたアレックスが、笑みを浮かべながらこちらへ合流した。

 

「……?」

 

 イリアは、そんな僕たちを不思議そうな顔で見上げていた。

 

「えっと……ひょっとして、心配してくれてたの……?」

 

 僕はアレックスと顔を見合わせ、二人して苦笑した。

 

「なに言ってんだ? 当たり前だろ?」

 

 ――仲間を心配するのは当然のことだよ。

 

「…………」

 

 今度は驚いたように目を見開くイリア。

 

 もしかして……仲間、友達とか……今までできたことがなかったんだろうか……?

 

「そっか。わたし、あの人の言う通り……知ろうとしなかっただけ……なのかも……」

 

 深刻な表情で目を()せるイリア。放っておくとどんどん下に沈んでいきそうな気がして。

 

 僕は話題を変えるべく、彼女に質問する。

 

 あの夜、一体なぜ神機を持って支部長の元へ向かったのか――

 

「……そうだよね。うん、みんなには、話さないと……」

 

 ――もしかして、あのオオグルマって人と関係してる……?

 

 イリアは、両手を膝の上で握りしめ、小さくうなずいた。

 

 やはりあの男が裏で糸を引いていたのか……

 

 何が目的だったんだ? 彼女を自分の意のままに操り、エル支部長を亡き者としようとしたというのか? 一体なぜ? 何が理由で……?

 

 確かめようにも、すでにあの男はこの大陸から極東へと移動してしまっている。奴から直接問いただすことはもはや不可能だ。

 

 あの日、イリアの居室から顔をのぞかせた、あの男の(あざけ)るような笑みが脳裏(のうり)をよぎった。同時に怒りの感情がせり上がり、思わず奥歯を噛みしめる。

 

 自分の身勝手な目的のため人の心を、精神をいいように(だま)し、操る……人間の魂への侮辱にほかならない! あんな手合(てあ)いは、絶対に許してはいけない……!

 

 その時。

 

 全世界の支部のニュースを伝える食堂中央のホログラムが、驚愕(きょうがく)の情報を伝える。

 

『次のニュースです。極東支部より北方地域で、ロシア支部に向かう一団がアラガミに襲撃されました。

 車両に搭乗(とうじょう)していたとされる、心理療法士のオオグルマ・ダイゴ氏は死亡。氏の警護に当たっていたとされる私設護衛兵団もアラガミに捕食されたと見られます。フェンリル本部は襲撃をしたアラガミの調査を続けるとして――』

 

 馬鹿な。

 

 あの男が――オオグルマが、死んだ……? こんなにあっけなく……?

 

 ホログラムに映る被害者の顔は、間違いなくあの男の顔だ。同姓同名の他人などではなく、確実に。

 

 イリアへと振り返る。驚愕の顔でホログラムを見ていたが……やがて、その死を受け入れるように沈痛な面持ちで拳を胸の前でぎゅっと握りしめていた。

 

 なんのはげましにもならないだろうけど、せめて声を掛けてあげよう。彼女へ口を開きかけたその時、予期(よき)せぬ者から逆に声を掛けられる。

 

「因果応報ってやつかねえ? へへへへ、人様の心をいじり回した(むく)いってやつさ」

 

 振り返る。そこには――食堂の椅子に腰掛け、朝から配給ビールを片手にこちらを見返す黒衣の男、ディノがいた。

 

「教えてやろう。あいつは腕のいい心理療法士だったんだ……あの女に出会うまではな」

 

ディノの語った話は以下のような内容だ。

 

 オオグルマの仕事は、アラガミに殺されかけたゴッドイーターや、あるいは仲間を目の前で殺されたゴッドイーター達のトラウマを取り除き、再び戦場へ立たせることだった。まさしく傷ついた精神を癒す魂の救護人(きゅうごにん)ともいえる。

 

 当時の彼は真面目だった……真面目すぎた。傷ついたゴッドイーター達を本気で案じ、全力でその精神を完治させようと持てる知識と技術をすべて注ぎ込んで治療に当たっていた。

 心を癒すべく、患者の精神の奥底へ、さらに奥底へと潜りこむ……そんな無茶なやり方を続けていたからこそ、とある悲劇が起きた。

 

 一人の女性ゴッドイーターに心を奪われてしまった。

 

 彼女の精神を癒すべく心に入り込みすぎたのだ。彼女の精神と同調しすぎた結果、そのまま一つになってしまいたいという欲求に囚われてしまった……

 

 しかしオオグルマの仕事は心理療法士。心を癒し、ゴッドイーターを再び戦場へ送り届けることが使命……

 

 ……そう。ゴッドイーターが使い物にならなくなるまで、心を治して延々と戦場へ送り届ける。オオグルマはその時、初めて己の仕事のおぞましさに心底嫌気が()した。そして同時に思った。彼女だけは二度と戦場には向かわせないと。

 

 そこで一計(いっけい)を案じた。治療に時間が掛かると報告し続け戦線へ復帰させないようにした。そして同時に裏で手を回し、支部から脱走できるよう手筈(てはず)を整えたのだ。

 

 すべて事を終えたら彼女と二人で愛の逃避行をするつもりだった。

 

しかし……脱走計画の終盤に事件が起きる。その女性ゴッドイーターは、オオグルマを見捨てて別の男のゴッドイーターと共に脱走してしまったのだ

 

 彼女と心を一つにしていたはずだったオオグルマだったが、実際は体よく利用されていただけだった。彼女の全てを理解していたつもりだったが、逆に見透(みす)かされその心をまんまと利用されていた……

 

 心理療法士としてのプライド。そして彼女を愛する純粋な心の両方がズタズタに斬り裂かれてしまったのか。

 

 二人の脱走によってその支部は大きな被害を受け、死人も出た。

 

オオグルマは脱走のほう助の罪でしばらく拘禁されたが……これがマズかった。狭く暗い牢屋という空間が、オオグルマの精神をさらに歪ませることになったのだ。

 

 彼が牢屋の中で考えていたことは何だったのか。ディノは当時のオオグルマの心情を代弁(だいべん)するかのように、こう語る。

 

『ゴッドイーターとは、何よりも争いを好むのだ。私との平穏より、支部やフェンリルへの反乱という形で離脱し争いと混沌(こんとん)を良しとした。

 精神療法を受けて癒されたにもかかわらず、すぐに戦場へと向かう度し難いその精神。

 まるでヴァルハラへと(いさ)んで(おもむ)くエインヘルヤルの(ごと)く……なるほど、GEとは人に(あら)ず。ならばこの私も外道に落ちよう。殺し合い滅ぼし合おう。彼女の(おもむ)くままに』

 

 

 やがてオオグルマの拘束は解かれ自由の身となったが、彼の精神は完全に壊れていた。

 

 まるで仲間を求めるように、各地の支部を訪れてはGEの精神を汚染し己と同じように破壊し、従属させていった……

 

 彼の“生徒”はロシア支部、極東、中国支部、カナダ支部、アメリカ支部にまでいたそうだ……全員が若い女のGE。それは、裏切った彼女への意趣返(いしゅがえ)しなのか?

 

 そして、そんな風に派手に動き回っていれば、報いというものが必ずやってくる。

 

 GEとはフェンリル本部が管理する人員であり戦力でもある。オオグルマはそれを己の手駒として従属(じゅうぞく)させた。これはフェンリルへのれっきとした背信(はいしん)行為でもある。

 

その結果が――

 

「……ま、そんなわけでな。アラガミの襲撃と触れ込んでいるが、実際はフェンリル本部が追っ手を差し向け始末したのが実情ってわけだ。いや~なんつうか? これも純愛? ってやつかねえ? へへへへ」

 

 オオグルマの命を奪ったのは……アラガミではなく、フェンリル本部……?

 

 いや、待て。ちょっと待ってくれ。ここまでの話、どうしてこの男は……?

 

 僕の疑問を察知したのか、ディノが僕に向かい、剣呑(けんのん)な暗い笑みを向ける。

 

「“な~んでお前そんな事知ってんの?”って顔だなブラザー? それはな? 始末したのが俺の元同僚だからさ……事の経緯と一緒に画像も送ってきてよ~。あのクソ女、こっちは二度と関わりたくねえんだけど、ホント律儀(りちぎ)っつうかなー」

 

 ディノの同僚――ブラックハウンド部隊……フェンリル直属のゴミ処理部隊……

 

 唖然(あぜん)とする僕たちに対し、ディノは証拠といわんばかりにその同僚が送ったとおぼしき画像を端末に表示させて見せた。

 

 破壊された装甲車。血の海に倒れる大勢の女性ゴッドイーター達。

 

 そして――左手に吊るされた、血を(したた)らせる男の生首。

 

 舌をだらりと()れ下がらせて絶命するその顔――間違いなく、あのオオグルマだった。

 

「――う、……」

 

 イリア。オオグルマの成れの果てを見て、顔を青くして絶句している。

 

 僕は急いでディノの携帯端末を手で(さげぎ)った。これ以上彼女を追い詰めてはいけない!

 

「おっと。刺激が強すぎた感じか? へへへへ、悪い悪い、へへへへへ」

 

 全く悪びれていない様子でディノは携帯端末を懐にしまった。この男は……

 

「ま、事の経緯(けいい)はこんな感じだな。不可解なのは、一介(いっかい)の心理療法士である奴がどうして五つの支部にまたがって大規模に活動できたかって話だけどよ。

 あいつの行動をウラで支える、“大きなお友達”でもいたのかねえ? あのフェンリル本部が見逃すはずねえんだけど、情報がねえってことは……あえて泳がせているのか?    

 それとも……“支部長クラス”の大物でも(から)んでいるのか? 謎だなあ? 謎が謎を呼んでる感じかなあ? へへへへ」

 

 奴のバックにいたのが何者なのか。情報がない以上、推測(すいそく)(いき)を出ない。これ以上考えても無駄なのだろう。

 

 ……ディノは、オオグルマを狂っていたと断じていた。

 

 だが、それは本当なのだろうか?

 

『誰もが嘘をつく。相手を傷つけぬように発したその言葉は、しかしわずかな“ささくれ”が残っている――』

 

幾十(いくじゅう)、幾百の言葉のささくれが、相手を疲弊(ひへい)摩耗(まもう)させてしまうこともあるのだ。言語とは、人間が生み出した恐るべき“毒”なのかもしれない――』

 

 あの時、オオグルマはそう語り、その瞳にはやや自嘲的(じちょうてき)な光が宿っていた――ただの狂人が発した言葉とは思えない。

 

 あるいは、彼は正気を保っていたのかもしれない。

 

 そのうえで、冷静に人の道を踏み外し外道の道を目指していたのか。

 

 傷ついたGEの心を癒すという崇高な己の志とキャリアをためらいなく生贄(いけにえ)とし、己の“生徒”である女性GE達をも生贄とし、愛し()がれたたった一人のGEのためにそのすべてを捧げようとする――己の精神すら(あざむ)蹂躙(じゅうりん)する振る舞い、それは冷静に狂気の道を選んだのか、それとも狂気ゆえの冷静さだったのか――

 

 ゾッと背中に冷たいものが走った。奴が亡くなってしまった以上、真実を知る術はもはや存在しないだろう……

 




※補足というか蛇足※
 一作目のゴッドイーターをプレイ時、オオグルマが死亡したと知り、私は確実に謀殺されたものと考えました。
 明らかにタイミングがおかしい。口封じのために殺されたのだと思いましたが……結果として真実はうやむやのまま、“アラガミに襲われた”という事実のみ残されました。

 本当にそうなのか?

 ふとあのゲームのことを思い返し、つらつらとあの状況を思い返すと、いろいろとおかしなことに気づきました。

 口封じのために殺されたとして、誰が殺したのか?

 ヨハネス支部長が? いや、それはありえない。

 アリサのアレがバレたとて、支部長という立場であればいくらでも揉み消せます。そもそも、主人公やサクヤさん達がいくら訴えようとも末端の兵士である彼らの言葉を本部が本気で受け取るわけがない。わざわざ支部長がオオグルマを始末する必要性は全くないんです。

 じゃあどうして謀殺されてしまったのか?

 むしろ……本部が直接始末してしまったのでは?

 え……ていうか、あの世界の本部ってめちゃくちゃ怪しくないか……?

 とか妄想が膨らみまくり、現在このお話を作成するに至っているわけですね。発端はオオグルマだったわけです。

 極東支部のキャラクターは直接出演させる気はありませんが、思い入れのあるオオグルマだけは直接絡ませたのはそういう理由です。はい。

 いいキャラでしたよね、オオグルマ。ええ。
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