吞みながら書くのはやっぱアカンみたい。
ラスベガス第二支部は四方を分厚い対アラガミ
外壁は定期的に
大型アラガミですら
ただし、それは高度一万五千メートル地点からの
だが、下部
さらに運の悪いことに、現在この第二支部で尉官以上の
この状況でまともに戦えるのは、第一部隊――つまり僕達しか存在しなかった。
「クソ……無事でいろよ、ガキ共……!」
屋根伝いに
ファームにはブラウン牧師だけじゃない。10歳前後の大勢の幼い子供達もいる……最悪の事態となる前に、何としても
――僕が先行する! ポチっ!!
ガウルルッ!!
オオカミ形態となったポチにまたがると、ポチは
速く。もっと速く。最悪の事態となる前に――!
ホログラムが指し示す場所まで約800メートル。すると遠く前方に異様な存在を見つける。
人間のように二本の足で直立する青黒い存在。しかし体高は3メートル近くあり、組んだ腕の両肩から、さらに巨大な
表情がうかがい知れない仮面のような装甲をまとう顔が、真っすぐに
「逃げなさい! 早くっ!!」
牧師の言葉に
確か――ザックスという子だ。ゴッドイーターになりたいと夢を語っていたあの子が、実際にアラガミを目にした恐怖で動けずにいる……!
――ポチっ! もっと速く! 突っ込むんだ!!
ポチはさらに加速を続ける。しかし。
シユウが動いた。体を地面と平行にし、低空での
ブラウン牧師は両腕を広げる! 身を
このままでは間に合わない――!
――カンナっ! 撃つんだ! アラガミを撃てっ!!
遠距離狙撃を得意とする彼女を呼んだ。
しかし――返答はなかった。
代わりに、彼女のものとおぼしき荒い呼吸がスピーカーから聞こえる。
……後に聞いた話だが、彼女はこの状況下で重大な決断を
「ハア、ハア……!」
彼女は7キロメートル後方の地点から全てを見ていた。
右目にかけていた“スポッターモノクル”は、
成功率は――30%前後。普段の彼女なら絶対に引き金を引かない数値だ。
さらに、アラガミが滑空したことでこの数値がさらに下降。
市民に攻撃を加えようとしている――当たらなくてもいい、とにかく引き金を――!
しかし。
スポッターモノクルが警告を発した。
着弾想定範囲内に、市民が――牧師までも含まれてしまったから。
けれど、このまま撃たなければ牧師はアラガミに殺される。
撃てない。でも――撃たなきゃ――撃たなきゃ――!
彼女の指先は、
人を誤って撃ってしまうことが怖かった。
……違う。そうじゃない。
本当はわかっていた。
なにより怖いのは、誰よりも優れていると自負していた射撃に失敗すること。
小さい頃から何をしてもダメで、人から笑われたり
もしも。
もしも失敗してしまったら、あたしは……
もしも人を傷つけてしまったら、あたしは……!
それは人を守りたいとする感情ではなかった。己の、ちっぽけな自分自身の、さらに
わずか0.5秒。わずかなそのためらいが、未来を決定的なものとしてしまった。
スポッターモノクルが激しい警告を発する。さらに降下を続ける着弾率。
モノクルを通じた望遠映像が、牧師の
神よ。
私はどうなろうと構わない。
どうかこの子をお守りください。
罪なき子供らをお救いください。どうか子供たちに未来を――!
神への願い。神への
しかし、この世に神はいない。
ゆえに、奇跡も起こらない――
ヴオオっ!!
シユウの巨大な翼腕が振り下ろされ。
ブラウン牧師の上半身は無残に吹き飛ばされた。
骨も
地面にへたりこむザックスの頭上から、大量の血の雨が降る。
生ぬるい体温が残る血の雨。噴水のように血を噴き上げる下半身。
それらが――父親のように
「あ、あ、あたし……あたし、あたしは……」
カンナは――最後まで撃つことができなかった。
――ポチぃぃっ!!
僕は