地底世界に落ちた転生者&それを見守る掲示板の仲間たち 作:マリ餅
亀よりも遅い投稿頻度になるかもですがよろしくお願いします...
その4
「おい、ニンゲン。」
突然背後から声を掛けられた。突然の事だったので恐怖で体が動かない。
「初めて会うのに挨拶もナシか?」
「こっちを向いて握手しろ。」
言われた通りに振り向き、それと握手をする。
...下品な音が鳴る。
「手にブーブークッション仕掛けといたんだ。お約束のギャグだよ。」
その骸骨は笑いながら僕に言った。初対面の人にイタズラするなんて意地悪な...
「しかし...流石にありゃビビり過ぎじゃないか?いきなり走り出して、オイラも驚いたぜ。」
そりゃあそうだろう。突然後ろから枝が折れる音がしたら誰でもビビる。
「オイラはサンズ。見ての通りスケルトンだよ。」
…本当にスケルトンだ。手の触感も硬く、指が骨だけだからか自分の手より細い。
「…あー、ジロジロ見すぎじゃないか?そんなに気になるか?オイラの手。」
これ以上はサンズに悪いので手を離そう。
「さて…オイラ的にはニンゲンをつかまえるとかどーでも良いんだが…」
「弟のパピルスは筋金入りのニンゲンハンターなんだ。ま、ここで立ち話もなんだし、そこの橋を渡って、向こうの見張り小屋で話でもしようぜ。」
振り返り、橋を見る。大きいゲートのようなものがある。
…見た目的に柵だろうか?柱の間隔が広すぎて普通に通れてしまう。
「おっと、パピルスが来そうだ。とりあえず、そこの丁度良い形のランプに隠れてくれよ。」
僕の形ぴったりの丁度良い形のランプが見える。なんでこんな好都合なものがあるのだろう…
そう考え事をしていると、全くその場から動かない僕を見てサンズは
「…まぁそこに居たいなら居ても構わんが…」
と諦めた。なんかゴメン…
奥の方から背の高いスケルトンがやってくる。恐らく彼がパピルスだろう。
「兄ちゃん!ニンゲンは見つかったか!」
「うん。」
「ホントか!ウヒョウ!じゃあ、仕事は片付いたなッ!」
パピルスはそれだけ言って去っていった。
「上手くいったな。」
上手くいったのか????
思わずサンズを睨む。
「...オイラの顔になんか付いてるか?」
なんもついてない、サラサラなスケルトンボディーだ。
「率直に言わせてもらうぜ。」
先に進もうとすると、後ろからサンズに話しかけられる。
「パピルスの夢は、ニンゲンに会うことなんだ。だから...あー...」
「そのままニンゲンのフリしててもらえると嬉しいぜ。」
どんどんと先へ進んでいく。道中出会ったモンスターは勿論全員殺していく。
サムいギャグを言い続ける鳥に、変な帽子を被ったモンスター、装飾を飾り付けられた鹿など、色々なモンスターに出会った。
雪だるまにも出会った。体の一部を持って行って欲しいらしいので一欠片貰う。...凄く美味しい。どうせなので取れるまで取った。
それと、パピルスが幾つもパズルを用意していた。あまり頭を使うのは苦手なので全部スルーさせてもらったが...少し悪いことをしたかなぁ。
ここではイヌのカップル、大きな鎧を纏った子イヌ、青い攻撃を使うイヌなど...イヌ系モンスターと良く戦った気がする。可愛いかったが全員殺した。Gルートなんだからしょうがない、しょうがないんだ。
かなり進んだ所で、大きな吊り橋にたどり着く。奥の方にはパピルスとサンズがいる。
「いいかニンゲン!最後のゲームだ!こいつは、これまでで一番危険だぞ!」
「見ろ!「恐怖の、死刑執行マシーーーン」!」
パピルスがそう大きな声で言うと、様々な方向から物騒なものが現れる。
大砲に槍に巨大なトーチ、吊り下げられたイヌにモーニングスターなど...おい待てなんか今おかしいのあったぞ
「オレが「やれ!」と一言合図をすれば、たちまち動き出すのだ!」
「大砲が発射され!槍が突き刺し!ナイフが切り刻む!」
「全ての凶器が、容赦なく、攻撃を始めるぞッ!」
いきなりえげつないな?!今までのパズル?ゲームは、お子さまチャレンジとか、ビリビリ迷路とか、ルールが複雑なパズルだったのにこれだけ物騒過ぎない?!
「覚悟はいいか!いいなら...いくぞ!よいな!」
ぐ...これだけはスルーできないか...よし!どこからでもかかってこい!
「いっ...せーの...ほ、本当にやっちゃうからな!」
...
「...」
「...動かないぜ?故障かな?」
「失敬な!いま...合図するところだ!」
...
「...」
「...まだ?全然動いてるように見えないぜ?」
「だって!...どーせまた、スルーされるに決まってるもん」
いやこれはスルーしようと思っても出来ないよ?!
「全然楽しくないもん。」
「うーん...じゃあもうニンゲン捕まえなくていいって事か?」
「そうは言ってないよ...捕まえたいよ」
「捕まえて、有名なロイヤル・ガードになりたいよ!」
「だけどさ、せっかく頑張ってパズルを作ったのに...」
「これじゃまるで、お誕生日のパーティを...」
「罠も爆発も無しで祝うのと一緒?」
「そう!こんなの、全然意味無いよッ!」
モンスター達の誕生日パーティってそんな物騒なの?!なんで罠が?!
「オレ様も兄ちゃんみたいになまけて、パズルなんか作らなきゃ良かった...」
...なんというか、少し...いや、かなり申し訳ない。
「つまり、オイラの方が正しかったってこと?ホントに?」
「...」
「いや、そんなはずがない!兄ちゃんは、根本的に、間違っているぞ!」
「今回は相手が悪かったんだ!アンダインなら、間違いなく、大喜びだぞッ!」
「爆発!チシブキ!全部アンダインの大好物!」
そのアンダインって人...どんだけ危険な人物なんだ...?!
「だからこのパズルは、貴様なんぞにはやらせん!」
「だってウワキは良くないもん...」
「もっと大事にしなくちゃ...今、自分の傍に居てくれる友だちを!」
パピルスがそういうと、僕を囲んでいた凶器たちはどこかへ消えていった。...あのイヌ、どうやって吊り下げられてたんだろう。
「ふう!大切な事に、気づいて良かった!」
「ニャハハハハ!」
パピルスは去っていった。...と、とりあえず生きてここを渡れそうで良かった。橋を渡り切り、パピルスの去っていった方へ進む。
「結局...楽しく遊ぶのにアンタの協力なんて要らなかったな。」
「...」
「なあ...アンタもうすぐパピルスと戦うつもりだろ?オイラから1つ忠告だ。」
「このまま今のやり方を続けてたら...」
「...」
「お前はそのうち、最悪な目に遭わされるぞ。」
サンズは、まるで最初から居なかったかのようにそこから消えていた。