英雄たちのヴィクトリーロード〜ドラゴンvsタイガーvsフェニックス〜   作:梟帥

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明かされる、海坊主の正体!(次回持ち越し)(おいぃっ!!?)


海坊主!?

南雲原学園:百目階段前

 

 

 

「さて、今日できることは終わった。

 

 おとなしく帰るとしましょう」

 

「OK」

 

「ああ」

 

「はいよ〜」

 

 

 

 一行が帰路に行くその時……。

 

 

 

「海坊主が出たぞおぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

 

 

「……ん?」

 

「あ?」

 

「……アレ? この展開前にも……?」

 

 

 

 笹波たちは周囲を見回すと、百目階段の方に‘海坊主’がいたっ!! 

 

 

 

「ああっ!! アレなんだっ!?」

 

『ウミ!?』

 

 

 

 海坊主はすぐさまに南雲原学園の方に逃げ去った!! 

 

 

 

「ああ……アレってこの間の?」

 

「ああ、この前のヤツだな?」

 

「海坊主ってマジでいたんだ!?」

 

 

 

 立花と桜咲は慣れた感じだったが、木曽路本人は大はしゃぎ! 

 

 そんな時、笹波は海坊主の後を追いかけ始めた! 

 

 

 

「雲明!?」

 

「おいっ!? 何やってんだ!?」

 

「決まってるでしょ? 追いかけるんですよ!」

 

「えっ!? なんで!?」

 

「ああいうのは、関わらん方が限るぜ!」

 

「いや、むしろこれは()()()()なんです! 

 

 海坊主は()()()()()()()のカギになるんだ!」

 

「なんだって!?」

 

「ええっ!? どういうこと!?」

 

「とにかく、他の人たちに捕まえる前に()()()()()()()()()!」

 

「たっ助けっ!? ……なんだかよくわからんが、雲明の頭ん中は何かわかったって感じだな!」

 

「はあっ!?」

 

 

 

 雲明達は海坊主の後を追いかけた! 

 

 

 


 

 

 

南雲原学園:校庭

 

 

 

(海坊主の‘正体’は察しがついている。

 

 僕の予想が正しければ……!)

 

 

 

 校庭を見回すと、そこには海洋研究部達と写真部達が血眼になって海坊主を探していた! 

 

 

 

「おいおい……こりゃどうなってんだ!?」

 

「なんかえらい騒ぎになってんぞっ!?」

 

「そりゃ海坊主だよ!? 探すに決まってる……」

 

 

 

 すると、空からフワリフワフワとクラゲのように漂う海坊主を発見した!! 

 

 

 

「いたっ!!」

 

「あんな高いところで……何をしているんだ?」

 

「恐らく()()()()()()んだ」

 

「何……ああ、そういうこと?」

 

 

 

 海坊主が発見したことで、探していた人たちは血眼になって海坊主の元に集まった!! 

 

 

 

「おいおい……どうするんだ? あれじゃ助けようが……!」

 

「そうだよ、助けるったってあんなに人がいるんじゃあ……!」

 

「大丈夫です」

 

「はあ?」

 

「なにが?」

 

「僕に考えがあります、聞いてください……」

 

 

 

 雲明は3人に耳打ちをした……。

 

 

 

 一方、海坊主は高いところからフワフワとしていた。

 

 しかし下には写真撮りたさと調べたさで結託していた部員達がいた……。

 

 

 

「皆さん!! そんな乱暴な方法じゃあ海坊主は逃げる一方ですっ!!」

 

 

 

 雲明は海洋研究部と写真部達に訴えかけた! 

 

 

 

「なっなんだ!?」

 

「君たちは、サッカーグループ!?」

 

「何しに来たんだ!?」

 

「何をしに? 決まってます、僕たちも海坊主を捕まえるんですよ!」

 

 

 

 雲明の言葉に、一同は驚いた。

 

 

 

「でも、皆さんのその方法じゃあ海坊主は逃げます。

 

 捕えるためには、皆さんの力を無くしてはできません! 

 

 その為に、僕の言うとおりにすれば確実に捕えることができます!!」

 

 

 

 運命の言った言葉に、一同は動揺が走った……。

 

 

 

「……できるのか?」

 

「お前らが?」

 

「できる? できるできないじゃない、やるんですよ! 

 

 桜咲先輩! 木曽路! 立花さん!」

 

 

 

 雲明の号令に3人が現れた! 

 

 

 

「みなさんは3人と共に協力して下さい! 

 

 僕の言う通りのフォーメーションの通りに……」

 

 

 

 突然の登場に困惑し、雲明たちと共同戦線をすることになった。

 

 桜咲・木曽路・立花の3人はグループのリーダーとなり、それぞれのフォーメーションをとった。

 

 

 

(雲明の言うとおりにやるが……勝算あるのか……?!)

 

 

 

 雲明の指示通りに3人それぞれのエリアについた。

 

 桜咲は校庭の中側に立ち、立花は外回りに立ち、木曽路はその間に立っていた。

 

 それを見た海坊主はゆっくりと降下した。

 

 

 

「降りてきたぞ、こっからどうする?」

 

「静かに……」

 

 

 

 降下してきた海坊主はそそくさに動いた!! 

 

 

 

「動いた! 雲明!!」

 

「はい、桜咲先輩! 木曽路!」

 

「おう!」

 

「わかった!!」

 

 

 

 桜咲グループは海坊主を追い、木曽路グループは挟み撃ちをするように動いた! 

 

 しかし、そんな両者のチームの動きを掻い潜るように避けていった! 

 

 

 

(素早っ!? 小回り効いて速く感じる……!)

 

(なんだぁ!? 早いしスイスイしてっ!?)

 

 

 

 海坊主は難なく避けてその場を離れるが、その先には立花グループが陣取っていた! だが海坊主はその包囲を難なく避けた、その時! 

 

 避けて抜け出た先にはタツキの猛ダッシュのスライディングによって動きが止まった! 

 

 

 

「よっしゃドンピシャっ!! 囲めぇっ!!!」

 

 

 

 立花グループは全速力で取り囲み、桜咲と木曽路のグループも後を追うように隙間無く囲んだ!! 

 

 

 

「上手く行ったぜ、雲明!」

 

「みんな、よくやった!!」

 

 

 

 海坊主の捕獲成功で海洋研究・写真両部は勝鬨を上げて叫んだ。

 

 

 

「…………」

 

 

 

『作戦は、立花にあります。

 

 桜咲先輩と木曽路は立花のチームに誘導するように追いかけてください。

 

 追いかけてその先に立花のチームは()()()()()()()()()()()構えてください、あとはわかりますね?』

 

 

 

(流石だな、雲明……。

 

 即席とはいえ、こんな作戦を……! 

 

 心疾患がなけりゃあ鬼道有人の再来と称えられていただろうな……?)

 

 

 

 包囲したことで、海坊主は身動きがとれなくなっていた。

 

 写真をと言わんばかりにカメラを構え、目をギラつかせていた……。

 

 

 

「これが海坊主……! 近くで見ると可愛いっていうかなんていうか……」

 

「ったく、なんだってこんなやつ一匹のためにこんなことを……?」

 

「親近感が湧くというか……」

 

 

 

 そんな時、雲明もその中に入って海坊主に問いかけた。

 

 

 

「君は誰なの?」

 

 

 

 突然、雲明の言葉に一同は驚いた。

 

 

 

「君は誰なの? 前から気になっていたんだけど、君自身のことと()()()()のことを話してもらえるかな?」

 

「??? ご主人様? 雲明、それどういう」

 

 

 

 すると、海坊主は高く飛び立った!! 

 

 

 

「うおっ!?」

 

「なんだ!?」

 

「っ!? みんな離れろっ!!」

 

 

 

 一同は驚くものの、素早く海坊主から離れた。

 

 そして海坊主は謎の光線を発した! 

 

 光線を発し、砂塵を舞い上げて小規模な嵐が起こった!! 

 

 

 

『ウーミーン』

 

 

 

 すると、目の前の海坊主が大きくなってしまった! 

 

 その瞬間と光景に海洋研究・写真部は恐怖驚愕の声が溢れかえった!! 

 

 

 

「こっこれは!?」

 

「うそだろ!? 海坊主が巨大化したぁ!? 

 

 海に連れてかれるーっ!!」

 

 

 

 そんな光景に驚き、恐怖のあまりに逃げようとする部員達と驚愕の光景にシャッターチャンスを撮ろうとする写真部。

 

 そんな騒ぎを関わらず、雲明は前に出た! 

 

 

 

「みんな落ち着いて! あれは海坊主じゃない!」

 

「はあ!?」

 

「なんだって!?」

 

「ええっ!? だったら何なのー!?」

 

 

 

 のっしのっしと近づく海坊主、怖じけることなく雲明はじっと見つめていた! 

 

 

 

「サッカーボールを持ってきます! その間時間を稼いで下さい!!」

 

 

 

 そういって雲明はその場から離れた! 

 

 

 

「おっおい!? ボールったって何処に!?」

 

 

 

 そんな時、巨大化した海坊主こと「キングビッグ海坊主」はゆらりゆっくりと近づき始めた。

 

 

 

『こうなってしまった以上、ご主人様の命にて君たちを消えてもらうボ! 

 

 最終形態‘海神’モードで、君たちを海の底に沈めさせてやるボ!』

 

 

 

 恐怖驚愕の悲鳴と絶叫が飛び交うものの、海洋研究・写真グループは歓喜をあげて己が身を顧みずに近づこうとする者とシャッターチャンスを撮ろうと躍起になっていた者たちがいた。

 

 

 

「部長っ! これヤバいって!! 逃げましょうよっ!!!」

 

「何を言っているんだっ!! こんなチャンスは滅多にないぞっ!!」

 

「うおおっ!!! これは凄まじいぞっ!! ここで撮らなければ一生涯の後悔になるうぅぅぅぅぅぅっ!!!!!」

 

「部長っ!! ここは命最優先にっ!! 

 

 逃げるが一番ですからっ!!!!」

 

 

 

 そんな混乱の中、海坊主はそんな彼らを無視して立花達の方にのっしのっしと近づいていた。

 

 

 

「おいぃぃぃっ!!? なんか俺たちの方を狙っているんですけどおぉぉぉっ!!?!?」

 

「知るかぁっ!! こっちが聞きたいくらいだぁっ!!!」

 

「言い争ってる場合ですかっての!? 俺たちが目ぇ付けられてるなんておかしいでしょっ!?」

 

「おかしいも何も追われているから仕方ねぇだろうがっ!!」

 

「えええっ!?」

 

 

 

 のっしのっしと近づく海坊主に、危機感とプレッシャーを与え続けていた。

 

 立花達は走って逃げていた、移動速度が遅いもののその圧倒感は三人に与えていた。

 

 

 

『ウーミーン』

 

「くっそどうすりゃいいんだよ!!」

 

「どうしろって言われても、妖怪の手も借りたいってか!? 借りれるなら借金しまくって借りたいよっ!!!」

 

「そんなことできるんだったらやって下さいよおぉぉぉぉぉっ!!」

 

 

 

 ゆっくりと近づき、のっしのっしと圧をかける海坊主。

 

 その目は獲物を捉えた狩人の如くに、立花たちを追いかけ回した。

 

 

 

「おいおいおいおいっ!! なんであいつは俺たちを狙ってんだ!?」

 

「知るかぁっ!! 海坊主に聞いてみろってか!?」

 

「聞いたところで答えるように見えないけどおぉぉぉっ!!?」

 

 

 

 三人は走り続けるも、桜咲と木曽路は息が上がり疲弊し始めた。

 

 

 

「くっそ! 厄日通り越して厄年かあっ!?」

 

「ひいぃぃぃっ! もうダメだぁ!! 連れてかれるうぅぅぅっ!!!」

 

「桜咲っ! 木曽路っ!!」

 

 

 

 あわや万事休すと思われたその時! 

 

 

 

「立花さんっ!!」

 

 

 

 窮地に現れたのは笹波雲明、雲明はすかさず汚れたサッカーボールを立花に向けてスローインをした! 

 

 

 

「雲明!」

 

「雲明っ!!」

 

「雲明!? ……っ! そういうことかっ!!」

 

 

 

 スローインしたサッカーボールをトラップし、立花は必殺のシュートの姿勢を構えた! 

 

 立花はボールを蹴り上げた、蹴り上げたボールを螺旋回転を加えさせて連続蹴りを繰り出した!! 

 

 

 

「死んだらごめんよっ! ‘柔の一撃’!」

 

 

 

 螺旋回転を加え、風をも切るそのシュートは海坊主に命中した! 

 

 命中したことで海坊主はのけぞった表紙に空気が抜かれて平べったくなってしまった! 

 

 

 

『まずい! やられちゃった! ……あれ? 反応が……』

 

 

 

 突然の出来事で動転していた空気は、立花の必殺シュートの前でその場は静まり返った。

 

 

 

「……やった……てか、やっちゃった?」

 

「いや、むしろ助かったが……なんなんだ?」

 

「死んだのかな……?」

 

 

 

 三人が立ち尽くす中……。

 

 

 

「ぬああぁぁぁぁぁっ!!」

 

「ひいぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

 

 

 海洋研究部・写真部の部長たちは声にならない悲鳴をあげていた。

 

 

 

「海坊主がっ!! 海坊主さまがあぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

「なっっなあ゛なっっ゛っ! っ!! ゛゛゛゛゛! なん゛っ゛てぇ゛事゛っっ゛っを! し゛ぃ! てえ゛え゛え! くぅぅう゛っれっえたぁっっんっんっだぁっ! っっっ゛!!」

 

「落ち着け!! あと泣きすぎだって部長っ!!」

 

「あの、大丈夫でしたか!?」

 

「え? ああ、なんとかな?」

 

 

 

 泣き喚く部長たちを抑えてる間に、雲明は立花たちの元に駆けつけた。

 

 

 

「流石ですね?」

 

「流石も何も、あの場であんたの意図に気づいた自分も流石としか言いようがない……で? これどうする?」

 

 

 

 立花の指を指した先には平べったいものになってしまった海坊主があった。

 

 

 

「どうするも何も……」

 

 

 

 雲明は海坊主に近づいた。

 

 

 

「うっ雲明っ!?」

 

「おいっ!? 何やってんだ!?」

 

「…………」

 

 

 

 雲明が海坊主を調べていると、その時金属の感触を感じた。

 

 

 

「やっぱり……」

 

 

 

 そして、その金属……ファスナーに触れて開けると……。

 

 

 

「……へっ!?」

 

「これって!?」

 

「マジかよ!?」

 

 

 

 雲明たちとその場にいた海洋研究部と写真部たちは海坊主の正体を知った。

 

 それは、雲明とタツキたちサッカー部の命運を左右するキッカケとなった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 南雲原学園:旧体育館倉庫前

 

 

 

 旧体育館倉庫の前に立つ雲明とタツキたち。

 

 彼らの表情は以前にも本気度合いが滲み出ていた。

 

 

 

「では、入ってみますよ」

 

「ああ、本当に長かったぜ……!」

 

「何が長かっただ? テメェの場合は大空振りしていただけじゃねえか?」

 

「でも、逆転したぜ?」

 

「あの〜コントしてるとか悪いけどよ? お化けとかは出ないよな? 

 

 真っ白いお化けや腹巻きをした赤い猫とか出てきたりしないよな?」

 

「バァカ、ガキかよ?」

 

「つーか、海坊主の件は昨日でわかったんだから大丈夫だろ?」

 

「ははは、それもそうか……」

 

「…………」

 

 

 

 この扉の向こうに、サッカーが待っている……。

 

 でも、始まったばかりでスタート地点にも立っていない……。

 

 

 

ようやく、始まるんだ

 

 

 

 

 

 

 

僕たちのサッカーがっ!! 

 

 

 

 雲明は旧体育館倉庫の扉を開けた! 

 

 それは、かつてイナズマイレブンの伝説を蘇らせたかの円堂守を彷彿させる光景だった……! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こっちはポエマーかよ……」

 

「雲明って、なんだかんだで言葉選び(ワードセンス)が鋭くて良いよな?」

 

「ああ、なんかわかるかも……」

 

 




次回。
どん底から最高へ!
学園アイドル、忍原来夏登場!!
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