どけ!!俺は出久のお兄ちゃんだぞ!! 作:俺もお兄ちゃんだぞ!!
たまに存在しない記憶は生えてますが、ちゃんと設定集にはあったので元からです。
単語並べてるだけの設定集なので結局考えて書かないといけないけど。
前世お兄ちゃんの短編が挟まれてます。
続きは案外期待してくれてる人居るんだと思いましたが、アンケートに関してはヒロインに並ぶイレ先どういうことだよ。これプレゼント・マイクじゃなくて絶対イレイザーヘッドが大半だろ。
・緑谷転間。
ヒーロー名:オリジン。
“原点”を意味する。
身長:175cm。
緑髪にエメラルドのような翡翠の目を持つ少年であり、『現代最強の
個性:『収束』→『無限』
初期の収束は引き寄せる程度であったが、ひたすら努力と鍛錬を繰り返すうちに個性を拡張させて蒼、一部マニュアル不可侵→全身マニュアル不可侵、短距離ワープ、瞬間移動(条件あり)など数々の力を身につけていく。
ちなみに大半が脳であるため、脳の負担がヤバい。
・覚醒。
ある程度以上にまで鍛え上げた“個性”は、それ以前の限界やルールを逸脱して、その性質を大きく変異させることがある。発現状況は不明。
彼もまた個性を覚醒させた者である。
そしてそれは、個性社会史上初の数段覚醒者。
・第一段階。
ある事件で死に瀕した際に“呪いの力”を収束してしまったため宿すことになり、弟の涙がきっかけであの世から強引に帰還しようと死の瀬戸際で“反転術式”を無意識に使用。
そこから個性を反転した能力、発散を手に入れる。
それにより衝撃波を放つ赫と脳を治癒する回復能力を手に入れた。
雄英高校入学の際、仮免前に全盛期オールマイトを殺すためとして開発した『虚式“茈”』を自らの手で習得した。
なお、この時はまだ術式に関しての知識がなかったため、『虚式』はなく、普通に茈だったらしい。
・二段階覚醒。
海の事件において嵐のような環境とほぼ見えない真っ暗な闇の中、クラーケンとシーサペントに追い詰められた際に、そもそも無限バリアは見えない攻撃を防ぐために身につけた力ということを思い出した彼は個性を弄って拡張。
オートで不可侵を発動出来るようになり、黒閃を経て個性の核心に触れたため、個性の制御が全体的に上手くなったため使用制限が解放され、半日は回せるように。
ちなみに個性発現した5歳の頃、12年間休まず鍛え上げたからこそ可能としたとされる。
・三段階覚醒。
殺す気で攻撃してきたスターアンドストライプの一撃で意識を失った際に、お兄ちゃんの矜持とやらでマリオネットのように動き出し、その際に発動した黒閃で“呪力”……ではなく“お兄ちゃんパワー”を自覚。
身体能力強化を自らの意思で行えるようになり、反転術式の使い方も習得。
再び意識を失った際に自身の生得領域内で五条悟にボコボコにされ、真の最強が何たるかを“わからせ”られたが彼から術式の使い方を、呪詞を記憶の中に送られて会得。
・最終到達点。
ヴィオラの協力を得て、200%の茈を習得。
しかし魔虚羅として復活した存在が発動させた領域展開を反転による治癒だけで生き延びたが枯渇しかけた力だったため追い詰められ、意識を失って自身の生得領域内に意識を引き込まれる。
その際に以前苦汁を飲まされた五条悟を再び相見え、彼による指導で精密な“
現実世界で黒閃を4度発動した際に個性の真髄に辿り着き、その経験から“領域展開”を発現させた。
現在は個性ならほぼ1日中使い続けるのも可能になっている。
・人物・性格
前世の記憶を持ち、本人曰く社畜。
弟が好きすぎるあまり基準として弟最優先になってしまっているが、母親も大切に思っている。
敵には容赦ないが懐に入れた相手に対して優しく面倒見が良い。子供相手には流石に優しい。
飄々としていて掴みどころがなく、察し力が良かったり悪かったり。
明るく面倒見がいい性格からなんだかんだみんなの“お兄ちゃん”枠になっているが、本人はそう言われたらブチギレる。自分に出久以外弟も妹もいないとのこと。ただもし海外で父が不倫でもしてようものなら子供だけは大切にして父をボコボコにするらしい。
欲が人とは思えないほど極端に薄く、欲しい物もなければ別に見返りが欲しい訳でもない。
お金の使い道に関してもなく、だいたいは出久と家族のために使い、必要ない資金は貯めるか寄付にくらいにしか使ってないくらいには無頓着。
服装に関しては最低限必要に応じて服装を変えるため、社会人に必要なスキルでしかないとのこと。
彼の魅力的な部分といえば、やはり真っ直ぐなところだろう。
必要時以外言葉に嘘がなく、思ったことをそのまま告げるため好意的に思われやすい。誰にも隔てなく平等に接し、決して差別したりしない。謎の察し力を時折発揮し、嫌いな相手には容赦がない。
たまに言葉が足りなくなる時もあるので、そこが問題か。
大体の人には礼儀正しく接するが、割と敬語じゃなくなることが多い。
別に前世で何かあった訳では無いが、頭の中は社会人なのでハラスメント関連には未だにちょっとビビってる。
努力をとにかく惜しまず、彼がここまで成長したのは限界まで行った努力と勉強に時間を使ってきたからである。それこそ『青春』を捨ててまで。
決して才能だけで成り上がったわけではない。
そのため、スペックだけなら超ハイスペックな超人。ブラコンを除けばただのハイスペックなイケメンとのこと。
ブラコン要素が強すぎてついていけない者の方が多く、その者からすれば知り合いや友達程度の関係が良いと落ち着かれることが多い。
ただ自分に関心が薄いのかクソ鈍感であるため、複数の女性から好意を持たれているが全く気づいておらず、恋愛に全く結びつかない。正直ラノベ主人公。
自己肯定感が妙なところでは低い。
前世の影響で自分に幸せになる権利はないと思っているのか。はたまた別の理由か。
元々弟を最高のヒーローにするまで誰かと付き合うつもりはないとのこと。
恋愛観は弟の出久をちょっとレベルアップした程度しかないため、かなり初心。弟のことをどこでも叫ぶレベルなので、多分羞恥心は死んでいる。
ただ責任感は強いため、もし誰と付き合おうと、仮に複数人を選んだとしても責任は取るのは間違いないだろう。
ただ基本煩悩は向けるべきではないと滅却してるらしく、困った時は出久を考えて癒されるかオールマイトを呪ってるらしい。
好きなタイプは散々前世でクソ上司に面倒をかけられただけあり、嘘をつかなかったり隠し事をしない純粋なタイプだと思われる。ちゃんと報告出来る人なら問題ないかも。
(今世から見て)年上もタイプのひとつだろう。
頭もよく戦闘IQも高い。
秘密にされているスターアンドストライプの個性をたったの数回で看破し、ネフィリムや魔虚羅といった個性の概念を超えるような相手にも知識なしで初見で見極めるほど。
己の個性に囚われず客観視も行える他、決めつけず複数の可能性を考える柔軟性もある。
しかも呪術廻戦のことを一切知らないくせに能力を再現する発想力もある。
章が進む度に成長していくにつれて周囲を置いていくことになってしまい、少しずつ孤独に蝕まれることもあったり、最終的には誰もついていけないように追い抜いてしまった。
他にも世界の在り方に疑問を抱いたりと悩みを抱えることがあり、ヴィランにすら手を伸ばせるのが最高のヒーローなのではという答えに行き着いて実践を成すが、そもそも本人が対峙したヴィランの大半がまともに会話出来る相手ではなかった様子。
今は『強くて聡い仲間達を育成する』という目的の元、雄英以外の高校で臨時の教師をすることもある。
性格的な問題なのか前世の影響なのか独りで抱えがちな部分があり、なんだかんだ体が勝手に動くなど出久の兄だと思わせる部分が多々ある。
治せるとはいえ、割と合理的に自分を犠牲にすることが多く、守りたい相手がいればその相手を最優先にしがち。
出久の存在が彼を人として押し止めてるのは間違いないため、そこが消えてしまえば本当に世界すら滅ぼすレベルではブラコン。
とにかく行動思念は弟の為であり、弟を傷付けるものには友達という関係であっても容赦なく攻撃性を持つ。
弟を褒められたりするとクソちょろくなる。
ただなんだかんだ周りも大切にしている。
来る者拒まず、去る者追わずのスタンス。
自分は常識人みたいに思っているが、弟のことになると暴走するし脳を弄ったり雄英全体を巻き込んだりホークスやイレイザーヘッド、セメントスと関わりが深い者の胃を壊したりとかなりの問題児で割と狂人。
戦闘中も煽れる時があれば煽りがち。
誰も止められないので余計にタチが悪い。
天上天下唯我独尊という言葉が正しく、自分こそ最強だと思っているが実際に自他ともに認める現代最強の
現在は国家転覆を可能にするどころか、計測不能な力を持つ絶対的な希望として知り合いには扱われている。
睡眠時間も2〜3時間、もしくは寝ないことが多いようだ。正直人間やめつつあるが前世よりマシらしいので前世がニンゲンやめてたかもしれない。ニンゲンヤメマスカ?
戦闘の際も極力一般人を救おうとしているが、無理な時は切り捨てる代わりに必ず相手を仕留めるという考えも持ち合わせている。
ちなみになんだかんだ戦闘狂のようなところがあったりする。
・評価
雄英のやべーやつ。
おもしれー男。
OFA継承者(勘違い)。
ブラコン。
人たらし。
女たらし。
変人。
狂人。
保護者。
お兄ちゃん。
お兄様。
最強。
など様々ではあるが、だいたいは“お兄ちゃん”らしい。
イレ先曰く、緑谷転間の“個性”は決して最強でも強いわけでもない。“個性”が緑谷転間にしたのではなく、
事実、緑谷転間以外が使えば一切使えないゴミ個性化する。前世が優秀すぎたから使えるだけで一般人は1度使えば脳が破裂するゴミ。カッシーより酷い。
・戦闘能力
当時は“収束”でしかなかったが、現在は“無限”に変質した個性を扱う。
自身の個性が“無下限呪術”という“術式”と同じ力だと自覚し、その力は五条悟と同等とされる。
過去に生き返った際に“呪力”を得たが、世界に漂う負の感情を取り込んだのと死の淵で発動した“収束”が無限に変質させたと思われる。
簡単に言うと。
呪力『これから仲間になるぞ!』
個性因子『ええ……肉体限界なんですけど。というか今死にそうなんですけど。収束からどう変わればいいの……この個性で正直キツキツよ? これ以上拡張出来ないもん』
呪力『ほーん引き寄せる力? なんか使い方も無下限っぽいな……ほなワイが入り込むし無下限呪術でよくない? 1番近いのそれくらいだよ。あと最強』
個性因子『最強!! じゃあそれで』
的な感じで個性と融合したらしい。個性因子が拒否して融合失敗したら死んでた。
個性因子くんも最強じゃなかったら弾いてた。ただ反転が使えないだけでなんだかんだ黄泉から這い出て生き返りはすると思う。
なお本来六眼もなしに扱える力ではなく、複数回使えたらいい方だがその辺は脳を弄るというイカれた行為で可能にしている。
融合した個性因子も引いた。
対峙した五条悟でも流石にドン引きした。
弱点としてはほぼほぼないが、あるとすれば味方がいると最大限の力を発揮出来ないことだろう。
それは最強故のことであり、もし味方ありで彼が本気で戦える時は自分と同等か近しい者が居る時だけ。
戦闘以外では割とあり、一見完璧超人だが、まず非常に鈍感。
実は耳が性感帯。
弟のことになると周りが見えなくなる。
割と方向音痴。
個性の影響で案外甘いものに弱い。
珈琲はブラック派だが、砂糖をたくさん入れる時もあるレベルで。
とまあ、他にもあるが日常では大きく弱点はあったりする。
・技
・蒼。
吸い寄せる力を生み出す力。簡単に言えばなんでも吸い込む引力。
圧縮、削る、引き寄せ、引っ張る、引っ付かせる、拘束、2種の高速移動(疑似加速とワープ)など応用の幅が効く。
ただし自分の周りに大きな反応を作れないらしい。
指向性を持たせる面倒とのこと。
この中でも1番使う力は疑似加速の高速移動と拳に纏わせて引き寄せながら殴って衝撃を最大限与える蒼パンチ。
普通に吐くレベルでダメージが高く、クリティカルヒットを連発してくるようなもの。
異常なのが転間は知識もない状態でこれらを自分で身につけたということ。
呪詞によって出力を上げれるらしい。
『位相・黄昏・知恵の瞳』
・不可侵
転間が生み出した絶対防御。
防御というよりは距離の問題であり、自分と他者感の間の距離を無限に引き伸ばすことでそもそも攻撃が届かない状態にする。
当初はマニュアルでこの攻撃は通さない、通すと高速で脳を稼働させて使用していたが、個性を弄って拡張した際に害のある攻撃をオートで防ぐようにしている。
毒だろうがビームだろうが質量を持った攻撃であろうが全て効かず、己を害するもの全てを無効化する。
弱点としては空間ごと削ったり概念に干渉される力に弱い。
ただし自分の意思で発動する発動しないを選べるのは変わらないため、転間は発動しないことで敢えて攻撃を不発させたりとかする。
首を狙った刀の突き刺し→止めるのではなく首を動かして地面に突き刺させて無効化など。
簡単に言えば膜のようなバリアを貼っていて、地面なども含めてその範囲は攻撃が一切通らない無限のバリア。
触れてるものにも適応されるため、転間が自ら触れた状態なら押し倒したり引っ張ったり出来る。
・赫
収束を反転した結果、生まれた発散の力。弾く力で、斥力の力。
転間は個性反転と呼んでいる。
衝撃波を飛ばし、その威力は蒼の2倍以上とされる。
敢えてダメージを拡散させたりすることも可能で、本気でやればだいたい消し飛ぶ。
実質個性の二つ持ちだが、個性は1つという判定。
蒼の他に赫を拳に纏わせて赫パンチも存在し、衝撃そのものを与える。
これは五条悟も使わなかった技。
失敗すれば腕が吹っ飛ぶ危険性があるらしい。
転間は逆噴出するように赫を放ってその際の衝撃で加速する時もあるため、それも高速移動の一種。
同じく呪詞によって出力強化可能。
『位相・波羅蜜・光の柱』
・蒼赫拳
エンデヴァーの赫灼熱拳とバニシングフィストから発想を得たもの。
蒼から高速で赫に切り替えることで成せる技であり、蒼で引き寄せつつ赫で殴ることにより、衝撃波を一切逃がさない赫を直接与える。
基本人外にしか使えなく、使えるとしたら最強相手くらいだろう。人間にやれば消し飛ぶ。
作中では引き寄せの能力を無効化してたとはいえ、五条悟にコピーされた転間が受けた際にあまりに威力がヤバすぎて開発者を恨んだ。なお自分。
・茈
正式名称は『虚式“茈”』。
蒼と赫を1つにすることで仮想の物質を生み出す転間の必殺技。
全盛期オールマイトを殺すために生み出した技。
全てを削り取る力だが、イメージしやすいのだと厳密には異なるがブラックホールを飛ばしてるようなもん。
応用として200%の茈。
自爆技の無制限の茈。
それらが存在し、開発当初は無制限の茈で普通に死にかけた。
これも呪詞がある。
『九綱・偏光・烏と声明・表裏の狭間』
蒼と赫、茈の完全詠唱は転間にとっての最大最強の技とされる。
ただ今頃茈を“複数”飛ばしたり“
・呪力
転間に宿る個性とは別の力。
これが無下限と同じ力に変質させた。
スター戦までは無自覚だったが、そこで自覚。制御可能に。
魔虚羅との激戦で五条悟と再び出会った時に完全に理解したため、現在はちゃんと理解している。
理解しててなお転間はお兄ちゃんパワーとして扱っているが、たまに出力がおかしい時があるのでガチでその力も含まれてるのかもしれない。
量は結構あるらしく、最低でも無数に傷付けられる世界であろうと異常に消費しまくる反転術式をフルで回し傷を回復しても数分は問題ないレベル。
・反転術式
負と負の力を掛け合わせることで正の力を生み出す高等技術。肉体を治癒する他に、使い手によっては他者にも可能に。
転間曰く、ひゅーっとやってひょいとしか説明出来なかったとの事。今では呪力の知識があるため、ちゃんと説明出来る。
当初は脳しか治せなかったが、初の黒閃で肉体の治癒をして、スター戦で完全に使いこなした。
転間は長年無意識でも使い続けていたため、自分に対しては死なない限り。他者は欠損くらいなら何とかなるらしい。
もうこいつ1人でいいんじゃないかな。
・黒閃
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した瞬間。空間は歪み。呪力は黒く光る。
稲妻の如く迸る黒い光は通常時の2.5乗の威力という高威力を発揮するが、強力なのはそこではなく、アスリートでいう『ゾーン』状態に入ること。
潜在能力の解放、ポテンシャルを120%を可能にする強力な技。
使用者は作中で明かされてるメンバーは緑谷転間、五条悟、虎杖悠仁のみ。ヴィオラは魔力を呪力に出来るため、黒閃を発動する条件は整っている。
ただ条件が整ってるとはいえ、転間に分け与えるレベルでの操作性があるため、恐らく過去に発動したことがあると思われる。
転間は基本出す前に終わるので出せないが、作中で書いた話だと海の怪物事件で3回。スター戦で1回。魔虚羅相手に4回出しており、計8回。しかしその他にも出したことがあるような様子があるため、正確にはそこに数回プラスされるだろう。
ちなみに黒閃を発動するとハイになって口も悪くなる傾向はあるが、特別そういう効果はないため転間が純粋にテンションがおかしくなってるだけ。
本人としては別に自覚は無い。多分前世で抑圧していた感情が解放されてるせい。
・領域展開
自身の心象風景、生得領域を具現化する力。
結界という形で体外に創り出して敵を閉じ込め、その結界に発動者本人の術式を付与する事で術式に基づく攻撃を必中とする結界術の一種。
転間が使うのは、正確には“全因解放”。
本来は個性を複数を持つ者が"個性"の力を一つに結集させる技だが、転間は別。
彼の場合は自分の全ての個性因子を解放する力であり、そのまま己の力の全てを世界に拡張して創り出す技。術式を個性に置き換えたものと思えばいい。
呪術、個性においての究極奥義であり最終到達点。
それぞれに付与された力の、必中必殺の効果を持つ。
防ぐにはこっちも領域を展開する、領域対策を使用する、個性で防ぐ、ほぼ不可能だが範囲外に行くくらいしかない。
弱点としては使用後、個性の使用が困難になってしまうという点。ただし別に使えないわけではない。
一応数回程度なら治せることは検証したが3回くらいで完全に使用出来なくなったという弱点も把握したようだ。
その後、無事に倒れてちょっと騒ぎになった。
・
無限に広がる蒼の世界。
空間は青空。地面には水面がある。
緑谷転間にとって雄英での『青春』が大切であったこと。
発動が可能になったが最後、転間にとっても『眩しくて戻れない瞬間』でもあることを意味し、転間が“最強”へと至ることになったきっかけ。
必中効果は『相手の行動の強制停止』。
境界を消失させ、行動を不能にさせる。
魔虚羅は存在してるだけで適応を発動出来るため問題なかったが、他の者相手だと個性の使用すら封じることになる。
“距離”、“方向”、“感覚”、“相対方向”などなどに影響を及ぼすため、“感覚”が分からなくなる時点で発動が出来なくなるからだ。
領域内では浮遊感と落下感の狭間を常に与えるため、浮いてるのか落ちてるのか分からなくなる。
それに伴い、体感速度や判断能力を低下させるため当たれば勝ちの技。
食らったものは多少脳にダメージこそあるが、強者であれば強者であるほど脳のダメージは無くなる。その場合、“縛り”によって拘束力を上げてくる可能性はある。
1秒にも満たない時間でも十分効果はある。
・魂の知覚
前世がある影響で無意識に知覚しており、本人の反転術式の力が凄まじいのは実はこれの影響。
五条悟と生得領域内で会えるのもこれが原因かもしれない。
・感知能力
気配を感知する力とも言える。
出久に対しては海を超えてても感知出来るらしく、出久が居た場所からI・アイランドの場所を探り当てるなどヤバい。
教えてもないのにOFAフルカウルを習得したことや、45%を使えるようになったことなど感知する程の制度。
さすがに気持ち悪い。
・身体能力
個性を失っても戦えるようにしているため、素の身体能力が高い。
経験の浅い者たちならば無個性の状態で叩きのめせるほど。
様々な格闘技能を持ち、投げ技だろうがプロレス技だろうが中国拳法だろうが結構武術方面に長けている。
呪力操作が無自覚の状態でマスキュラーに殴り勝ち、完全制御後は全盛期オールマイト級の身体能力。覚醒後は全盛期オールマイト以上であるため、最低でもマッハ10は出る。
ちなみに耳が異常に良く、小声でも早口でも聞き取れる。前世で身につけた技能らしい。
耳が弱いのは耳が良すぎるためだと思われる。
・実力
ヒロアカにおいてトップの全盛期オールマイト以上の最強。
呪術廻戦においては五条悟、両面宿儺、ダブラ、モジュロ虎杖と天井組と渡り合えるレベル。
近接においては、お兄ちゃん>五条悟。
呪力においては、五条悟>お兄ちゃん。
発想力においては、全て自ら開発したお兄ちゃん>五条悟。
領域展開においては、五条悟>お兄ちゃん。
短期決戦ならお兄ちゃん。中、長期決戦なら他といった感じだろう。
少なくとも今なら五条悟相手だと短期決戦なら勝るようだ。領域の展開になると中和が限界。時間が掛かれば掛かるほどパフォーマンスが落ちて敗北する。
・関係性。
・緑谷出久。
転間にとっての最愛の弟で天使。
何かあれば世界が滅びる。なお出久本人もOFAという最強の力を持ち、後に複数個性に目覚めるので仮に殺す寸前まで行ったとしてもそこに必ずお兄ちゃんがやってくるというヴィランにとって無理ゲー。
弟は大事だが弟の意思を尊重し、過保護だが何でもかんでもアドバイスしたりするわけでもなく見守る選択もしている。
じゃなきゃオールマイトに任せることなんてせず全部自分で教えて自分で導く。
それでは出久が本当の意味で成長しないため、困ったことがあって相談されない限りは力にならないようにしているらしい。
・雄英生
・波動ねじれ
入試で出会った少女。
才能があると思いつつも、彼女を初めて見た時の様子が自分を抑圧する前世の自分を思い出し、それが気に入らずに行動した結果、彼女の闇を祓った。
雄英では1番仲が良く、1番付き合いが長い。
そのためかなんだかんだ転間も心を許してる節があり、他の者たちよりねじれに対して甘いところがある。
が、たまに彼女が理解出来ないしついていけない時がある。
元から距離感がバグってたので今更何かを言うわけではないが、ふとした時からスキンシップが激しくなってきてて困ってることはあり、自分の容姿の良さをいい加減自覚するべきだと思っている。
あまりに無防備すぎるため、もし自分が手を出したらどうするつもりなんだ、と。
なおそんな彼女に好意を持たれてるが自覚してない。
ただ彼女の笑顔が曇ると転間も思うところがあるため、彼女のことを大切に想っているのは間違いないだろう。
・天喰環
転間が認めるほどの才覚がある男子。
メンタルが弱く陰キャみたいなところがある。
転間が表立って親友と唯一呼ぶ相手であり、転間は環は凄いヒーローになると思っている。
が、引っ張っていかないとダメそうなので引っ張っていくようにしている。
環には滅茶苦茶優しい。
・通形ミリオ
何かと笑かせようとしてくるが、一切笑ったことがない。
そろそろ面白くないギャグはやめた方がいいと思って約二年目になっている。
一応親友と認めている。
が、環と違って色々対応が雑。ミリオなら問題ないと分かってるからこそであり、ミリオもそれはちゃんと理解している。
・甲矢有弓
なんだかんだまともに友達と呼べる関係。
お互い雑に扱いあえるため、本音で言い合える仲。もちろん互いに好意は一切持っていない。
が、互いに友達としては大切だと思ってるらしい。
・不和真綿
転間が認めるほどのリーダーシップを持つ少女。博多弁で話すことが多いが、作者は博多弁を翻訳に任せてるので正直博多弁が可愛いくらいしか分からない。
転間は博多弁の意味が分かるので問題なく対応してるらしい。自分にはなく決して届かない才覚があり、転間は彼女に期待してるため鍛えることを引き受けた。
取引が上手く頭の回転も評価しており、中々いい性格をしてると思っているが、後輩として大切に思っているらしい。
なんだかんだ一緒に過ごす期間が長いため、仲もかなり深まっている。
さりげなく渡された彼女の手編みマフラーと手袋は大切に使っているようで、彼女にもそのことは伝えている。
最強になったあと、転間は自ら死ぬ未来を話した。
自分たちを救ってくれたこと、自分を強くしてくれたこと、転間の人間性に触れる度に惹かれ、次第に好意を持たれることになったが本人はやはり気づいていない。
・ヴィオラ
雄英生になった少女。プロヒーローの資格も持っている。
初めて会った時は唯一まともに話せた相手であること、自身が前世持ちであったため彼女に何処か共通点を感じていたこと、彼女の強さを理解出来てたというものあって手を伸ばし続けた。
色々知ってる彼女なら理解出来るかなと前世のことを話したら、そういった現象は過去にもあったと普通に納得された。
何故かもっと好意を持たれた。
何時でも子供を孕むつもりであったり表立って転間に猛アタックしてるため、流石に転間でも好意を持たれてることには気づいているが応えられずにいる。
が、実際に彼女が理解者であるため、転間が“怪物”になることは避けられている一人でもあるようで、過ごした時間は1番短いものの、距離感はかなり近いようだ。
・教師
・イレイザーヘッド
何があっても、何をやっても決して転間を見捨てなかった先生であるためか、転間はイレイザーヘッドのことをイレ先と呼んで先生として慕っている。
普段身なりを整えないしすぐ寝袋籠るし簡易飲料や簡単飯ばかりでだらしないため、弁当を作ってきたり部屋の掃除をしたり仕事を手伝ったりと色々世話を焼いている。
もはや転間が嫁。
なんだかんだ前世の年齢に近いためか話しやすく、色々と迷惑をかけても関わりをやめないイレ先は大切に思っており、大事な先生でありながら友人と思っている。
・プレゼント・マイク
イレ先繋がりで仲良く、イレ先について対策してる二人。
とりあえず二人で掛かって外に連れ出し、出掛けることが多い。
割と話は合うし仲も良いが、ちょっと五月蝿い時があるのが難点。
・セメントス。
セメ先と呼ばれる先生。
だいたい転間が雄英の施設を壊すため、今も修理担当で呼ばれることが多い。が、なんだかんだ転間のことを大切な生徒だと思ってるし壊しても文句は言うけど来てくれるセメ先に転間も感謝してる。
それはそれ、これはこれなので壊しているが。
本人も壊したくて壊してる訳では無いので許してやって欲しい。転間が強すぎて時代が負けてて耐えられる材料がないからなのだが、転間はセキリュティが脆いのが悪いのでは? としか思ってない。
多分8年後の未来でも耐えられる物質は完成してない。
・プロヒーロー
・オールマイト
転間が強くなることを決めた存在であり、未だに憎んでいる相手。
今では自分の方が強いと思っているし強いが、彼を殺すために開発した技や彼を殺すために身につけた格闘能力は彼を最強たらしめるものになっている。
オールマイトの偉業に関しては普通に凄いと思っているが、それはそうと弟を奪ったやつなので許さない。
呪詛は未だに送り続け、たまにオールマイトは体調を崩す。多分偶然。
OFAの教え方をミスったり歴代個性を変に使用させて弟に怪我させた瞬間、転間が問答無用で襲うことが確定してるので今のうちに逃げた方がいいかもしれない。
ちなみに転間の反転術式ならオールマイトを治せるが、二人がちゃんとして会うのはUSJ編。
・エッジショット、ベストジーニスト
1年の時に行った職場体験でお世話になった二人。
マスキュラーと殴り勝った転間を推薦し、蒼穹魔境では転間の強さを改めて目撃して受け入れている。
仲はいい。
・ホークス
色々と便利に使われる苦労人。
何かと焼き鳥にしようとするため、ホークスはビビってる。
しかしホークスのことはもう許しており、対応変えたら変えたらで気持ち悪いからそのままにしてるだけ。
割と理不尽を押しつけがちだが、ホークスが優秀だと認めてるからこそのこと。
・エンデヴァー
純粋に家族を大切にしてないから嫌い。
『実力は高いのは認めるが、自分のためにしか戦ってないやつが俺やオールマイトを超えられるわけねえだろ』とのこと。
普通に喧嘩腰で対応するため会えば喧嘩になるが、そもそも会ってない。
・ミルコ
約束通り戦って返り討ちにした。
特に好意は持たれてないが、普通に気に入られている。
転間も別に嫌ってないため、対応は普通。むしろネフィリムや魔虚羅の時に危ういところを助けてくれたので一応感謝してる。
ただ会う度に戦えと面倒になってきてるようで、対応が会う度に雑になっている。
・レディ・ナガン
闇を知るからこそ、彼女の力が必要だと可能性を見せて出所させた。
協力者として共にすることも多く、この人技術で個性のようなことしててやばくね? 公安アホでは? と思ってる。ブーメラン返ってきてますよ。
脳を焼いてることに気づいてない。
こいつ男女問わずいつも誰かの脳焼いてるな。
・沖マリナー
・セルキー船長と船員たち。
1週間近くの船での旅だが航海を共にした仲であるためか、彼らとは今でも連絡を取り合ったり遊んだりと楽しくしているようだ。
本人曰く、実年齢が近いから話しやすいとのこと。
UNOをやって負けたのが悔しくて再戦したり大富豪やら将棋やらチェスやらダーツやら滅茶苦茶楽しそうなことばかりしてる。
仲良すぎる。
・シリウス
かつて転間の指導係だった女性。
今でも会うことが多々あり、この世界では年下のように扱われてこなかったため、そんなふうに扱う彼女には割と頭が上がらないようだ。
好意は持たれているが、やはり気づいてない。
ただし、何気に転間は彼女の独立を手伝うことを約束してるため、将来的にはある意味内定持ち。
・その他。
・爆豪勝己
クソガキ。
過去にボコボコにしてトラウマを植え付けることになったが、転間は爆豪が出久を理解出来ずに畏れてることに気づいている。
『こいつ自分が1番だと思ってるのか? ザコめ』程度にしか思ってない。
なぜなら1番は出久だから。
次点でお兄ちゃんの自分。お前の席はない(無慈悲)
因みに出久の成長のために見逃しているが、出久が爆豪を本気で嫌ってたら今頃彼は死んでいただろう。
・うみちゃん
“普通の少女”でしかなく高校も普通。
ただ転間は今も会いに行っているようで、結構仲は深まっている。
再び再会した際にあからさまに再会直後が目を合わせない、顔を赤くするなどと言った様子から彼女からの好意はやっぱり“そういう意味”なのだと気づいているが応えることが出来ずにいる。
ただ好意には応えられてないが、遠くて会えないのに会う必要はなく、わざわざ会いに足を運んでるため、転間なりの誠意は見せてるのだろう。
なお既に胃袋は彼女に掴まれている。
・妖精さん。
うみちゃんたちの家系を代々見守ってきた土地神的なアレ。
転間も祝福を受けてるらしい。
効果はよく分かってないが、健康的なやつの可能性が高い。
・五条悟
何故か人の生得領域に居るいずれ超えるべき壁。五条悟本人も分かってないが常に居るわけではないため、たまに繋がることがあるだけらしい。無下限と無下限に近い無限だからこそ、何か共鳴してるのではと推測してるが不明。
自身が最強になれた要因であり、転間は感謝と敬意を称して先生と呼んでいる。
が、結構似た者同士なので同族嫌悪はしてる。
クズかブラコンかの違いだろう。
・前世お兄ちゃん。
前世は営業職だったらしく、休める日もなければ仕事が出来ない、押し付けてくる上司の尻拭いをしていたようだ。
面倒見が良く教えるのも上手な上、優しいだけじゃなくて庇ってくれたり部下の責任を負ったり謝ったり、無理難題を代わりに引き受けたりと理想の上司だったため、性別問わず部下には慕われていた。
彼の下にいた部下たちは次々と出世するくらいには教えるのも優秀。
同期のために勉強した結果違う部署の仕事まで出来てしまうため、割と頼られがちでなんなら別の部署からスカウトを受けていたくらい。
複数人のタスクを受け持って捌けるくらいには仕事が出来る。
望めば出世出来るほどの才覚もあり、上の方にも気に入られてたり認める人もいたが、自分が離れれば部下に被害が及ぶと分かっていたため敢えて残っていたらしい。
営業先でも評価は高く、お兄ちゃんが担当するならあっさりOKを貰えるレベル。
天才では無いが秀才であり、人の何倍も努力することで出来ないことを出来るようにしていた。
慢心している天才くらいなら努力で追い抜くくらいには努力家。ただし努力する天才相手には90まで迫ることは出来ても100、120と抜かれるため、決して自分に才能があると思ったことはないらしい。
最低でも日本語、英語、フランス語、ドイツ語は話せたとのこと。ロシア語はちょっとだけ。
長年使ってないため、今はもう一度勉強しないと無理だが勉強したら多分思い出して話せるようになる。
何でもかんでも自分が背負えばみんなが辛くならないという思考を持ってるため一人で抱え込むところがあり、無理をする姿に部下たちも心配で気にかけていたようだ。
本人の食生活が基本会社や仕事で家に帰ることがなく、基本はエナジードリンク+錠剤+カロリーメイトといった体に悪い生活をしていた。
時折弁当を作ってくれた部下が気にしないように言い訳をして分け与えていたものの、食生活を改善する暇がなかったのでそのままだった。
睡眠時間もほぼ無く、休みの日であろうと有給を使ったとしても出社することになっていたため、栄養失調や睡眠不足、過労など諸々の影響で亡くなったとされる。
訴えればいいのに、人が良すぎてその選択肢はそもそもなかった。
知識の豊富さや人生経験も相まって最低でも30歳以上と思われる。
ちなみに会社はほぼ前世お兄ちゃんの力で成り立っていたため、彼が死んだあと会社は潰れた。
少なくとも転間は部下たちに自分の経験や必要なことは伝えてあったため、潰れたあともそれぞれ仕事につけたと思われる。
なお、お兄ちゃんが死んだ際に会社が一気に機能しなくなり、上司は報復を受けたがお兄ちゃんが知ることはない。
前世でも鈍感で気づいてなかっただけで、モテていたらしい。
彼の葬式には男性もだが、多くの女性とされる。
ぶっちゃけ罪深い。
今世も引き継いでしまっているため、前世お兄ちゃんも今世お兄ちゃんも彼は彼のままで結局本質は一切変わってないのだろう。
誰かのために自分を犠牲に出来る人間なのだと。
〜前世お兄ちゃんのある日の出来事。
今日も徹夜してしまったが、何とか終わった。
この後は会議の準備……は既に済ませておいたので時間になったら出席。その後は資料をまとめて必要なものは提出。そのために一応間違いがないか目を通して、その後は今日予定のある営業先に挨拶に行って帰ってきたあと資料作成。トラブルが起きたら起きたらで対応して、部下たちの仕事が問題ないか見て、間違いがないか確認。心配だったり不安そうな子がいたら一緒に見てあげて間違いを教えたり正しいやり方など教えるとして、他の部署に渡されたものは、これは優先度が低いから後回しで他には面倒な上司に気を遣いながら必要な情報をまとめたり商品をチェックしたりSNSで情報リサーチの他に――。
――よし、これなら今日は会社で30分は寝れそうだ。とにかく部下たちがやめないように可能な範囲の仕事にして仕事をちゃんと割り振りつつ残業も出来る限り減らしてやらないと。サービス残業になるのは辛いだろうし、あの上司から小言を聞いたり機嫌取りは面倒だろう。
その辺は俺がやればいい。ただその前に店が開いてる間にいつものように風呂に行かないと。流石に衛生上毎日入らないとまずい。その辺は時間作るか。
「先輩、おはようございます」
「おはよう。朝早いな、まだ出社時間じゃないはずだけど……大丈夫か?」
「そこは問題ないです! 私朝得意なので!」
「そうか、まぁ汐里さんが大丈夫ならいいけど……」
黄土色のような茶髪の短い髪に左右に小さな三つ編みらしきものがある髪型の女性。
部下の1人で20代前半とまあ若い。
大学卒業後この会社に務めることになったらしく、今では戦力になれるくらいには成長している。
「この時間なら先輩と二人きりだし……」
「ん? なんだ、人が居ないと聞きづらいことか? 会議までまだ時間あるから、仕事の内容なら教えられるけど」
小声で俺と二人になることに意味があるような言い方をしていたため、気になった。
人が多いときだと聞きづらいこともあるだろうからな。これでも耳は良いので、普通に聴き取れる。
「い、いえ。そういうわけではなくって! というか先輩はもしかしてまた残業ですか?」
「ちょっと一からやり直さないといけなくなってな、わざわざ深夜に呼び出すのも悪いし」
「先輩……それ、先輩のじゃなくて上司の人のですよね。押し付けられたんですよね?」
よく分かったなと思ったが、押し付けられたのではなく押し付けられにいったというか。
まだ育成中の部下に流そうとしたから引き受けたが正しい。
沈黙は肯定ってことで。
「先輩……無理しすぎですよ。私に止める権利はありませんし休みを取っても結局先輩は休日出勤で来てますけど……今日で徹夜三日目ですよね? 顔色も悪いし隈も凄いし……噂では起きすぎてると人格が変わるとかなんとか……」
「そういう与太話はあるね。今日は30分は寝れるから大丈夫だ。そういえば最近、何か妙なものが見える気もしなくもないけど」
「絶対やばい傾向ですよね!? あの、私のことは気にしなくていいので。寝てください! 会議の時間になったら起こしますし!」
「いやいや、大丈夫だって。これくらい慣れてるし汐里さんも早く来たのに理由があるんだろ?」
「それはそうですけど理由が違うというか……!」
「違う?」
違うとはなんだろうか。
この時間に仕事以外にこの付近に来る理由はないだろう。
店が開いている時間ではない。
そう思ってると、なんだか汐里さんが顔を赤くして狼狽えてるように見える。
「い、え、あの……えっと」
「もしかして風邪か……? 最近冷えてきたもんな、そうだな、先に休憩室行って待っててくれ」
「あっ、ちょっと先輩……!」
珈琲を淹れるために立ち上がると、ポットの方がある方へ向かう。
いつの間にか夏は過ぎ去っている。
夜中になると制約のためにエアコンが使えなくなるため、扇風機で暑い中で仕事しなければならないから大変だ。
その点、秋や冬は何とかなるので俺は秋や冬の方が好きだ。
しかし最近急に冷えてきたのも事実。
風邪を引いたら引いたらで俺が代わりに仕事を引き受けるからいいが、風邪を引くとしんどいだろう。
「はい。汐里さんはミルク多めだったよな」
「あ、ありがとうございます……」
「俺も飲みたかったからついでだよ、1人分増えたところで変わらないから」
「……そういうところなんです」
「何か言った?」
「なんでもありません」
渡した後に自分も飲んで珈琲が美味くて落ち着いてたら、普通に聴き逃してしまった。
大事なことは言ってなさそうだ。
「先輩は……辛くないんですか?」
「んー、まあ辛い」
「ですよね、なのにどうしてそこまでやるんですか? 確かに先輩は仕事出来ますし今も複数のタスクをしてますし、二人分どころか四人分くらいの仕事してますけど……辞めても責められないと思うんです」
彼女は俺が辞めないか気になってるのだろう。
普通ならこんなに仕事辞めたいと思うだろう。でも全員が退職する勇気を出せる訳でもない。退職という結果が将来を閉ざす可能性もある。
何より。
「そうだな、でもさ。俺が辞めたら誰かがその穴を埋めなくちゃいけなくなる。あの上司は上にはいい顔するし俺の仕事を自分の手柄にしてるから気に入られて辞めさせられることはない。そもそも社長は息子を辞めさせる親じゃないだろうし、結局あの上司の部下の俺の言葉は届かないだろうしな。だから俺が抜けたら汐里さんや他の人達がやらないといけなくなるだろ?」
「……はい」
「新しく入ってくる子たちもここで精神的に参って“これから”の明るい未来を閉ざしてしまうかもしれない。俺みたいにもうこの道しか生きられないならともかく、若い子たちには未来があるんだ。いくらでも選択肢はある。だから少しでもここで良い経験をして、良い仕事が出来るようになって欲しい。俺がいるうちは誰にも辛い思いをして欲しくないし」
「先輩……。でもそれじゃ、先輩が辛いだけじゃないですか……」
「そんなことないよ。俺が教えた子達が最前線に行ってくれたなら意味があったと思えるし、その時はその時で、何か奢ってもらうよ。エナドリとか」
ぶっちゃけ俺でも他のところでやっていけるとは思うが、言ったことは本当だ。俺が抜けたら必ず誰かが対象になってしまう。それはダメだ。あの上司の相手は新人時代からしてきたし慣れている俺が引き受けた方がマシだ。心が潰れることもない。
ただ不安なのかどうかは知らないが、汐里さんが辛そうに見えたので少しでも安心出来ればと笑顔を作った。
ちょっとしたジョークにでもなればとそれっぽいことも添えて。
「なんですか、それ……先輩相手ならエナドリ程度じゃ足りないですよぉ、もう」
少し晴れたような気がした。
汐里さんは明るい人だ。ギスギスした状態にならず社内を明るくしてくれる。正直、俺にそこまでの元気は出せないので真面目に助かってるため、曇られると俺も辛い。
「先輩は本当にお節介で優しい人ですね。なんというか、ヒーローみたいです」
「そんな大層なもんにはなれないって。ただのおじさんだろ」
「さっきも思ったんですけど、ひとつ言っていいですか?」
「ん?」
戻ったのはいいが、なんだか今度は怒ってるような雰囲気だ。
何か怒らせるようなことを言っただろうか?
「先輩はおじさんじゃないです。訂正してください、今すぐ」
「あ、ああ……なんかごめん」
たまにあるのだが、明るい彼女からは考えられない圧を感じる時がある。
満面の笑顔のはずが、何故か逆らえない気がして俺は謝った。
「私だったから良いですけど、華ちゃん相手にそれ言ったら監禁されますよ」
「急に物騒なことを言って来られると怖いんだが!?」
「いやーあの子、ヤンデレですもん」
「やん……?」
「先輩は、うん。知らない方がいいです」
なんだか聞かない方がいい気がしたので、やめておこう。
華ちゃんというのも部下の1人だ。
仕事が速く正確な優秀な子だが、会った時はドジな子だったので今ではそんな姿は想像出来ない。最も成長した子だろう。
たまにじっと見られることはあるが、表情があまり出ない子なのでそこの真意はよく分かってない。
それでも新人時代から彼女を知る俺からすれば、感慨深いものだ。
ただ俺からすれば一緒に居る時ドジなところを度々見るため、なんだかんだ変わってないように感じる。何でもないところで躓いたりするし。
その度に助けてるが、怪我しないか心配だ。あまり異性の体に触れるのもどうかとは思うし……放置出来ないから結局助けることになるんだが、変なところを触って不快な思いをさせたら差し出せるものが俺にはない。
謝って許して貰えるならいいのだが。
「私、先輩の下でよかったです」
「急にどうした?」
「思ったことを言っただけですよーほら先輩、寝てください。今なら私の膝が空いてます! 30分は寝れるかと!」
「いやそれはちょっと。俺が捕まるから」
「ふふ、その時は私も一緒に入るので安心してください」
「いや捕まることは前提なの……?」
「上司を労るのも部下の仕事だと思いません? だって先輩が倒れたら私も大変になりますし? 先輩がふらふらしてたりしたらみんな心配になって仕事が出来なくなったりとかすると思いませんか? 仕事仲間が体調悪かったら先輩も心配しますよね?」
「汐里さん、たまに痛いところ突いてくるよな。分かった、普通に地面で寝るから。会議始まる30分前には起こしてくれる?」
そこまで言われたら流石に大丈夫だとか言えない。
1日徹夜ならともかく、3日とそうなる可能性は捨てきれないからだ。
確かに俺も体調が悪そうな部下がいたら心配になってしまうため、ここは大人しく彼女の手を借りようと思う。
1時間は時間あるが、念の為に30分早く起きておきたい。
既に準備は済ませているとはいえ何があるか分からないからな。
時間的にも休憩室なら人が入ってくる時間ではないため、彼女しか居ない。
特に騒ぎになることもないだろう。それに彼女ならちゃんと起こしてくれる。時間にしっかりした子というのはよく分かっているし俺の言うこともよく聞いてくれるからな。
「はい、それでいいです」
彼女から承諾を受けたので、横になって目を閉じる。
疲れ切ってたのかどうか知らないが、すぐに眠気がやってきた。
なんだか意識を失う直前、頭が持ち上げられて柔らかい感触を感じた気もしたが頭が疲れ切っていたせいでそう錯覚したのだろう。
俺の意識は意外と簡単に落ちた。
「――先輩はもう少し警戒した方がいいですよ、もう。本当に……無理しないでくださいね。先輩が居るから私は……」
前世お兄ちゃんはだいたいこんな感じで無理してました、人間は多分既に辞めてたんじゃないですかね。
この作品がオリジナルならここから改善していくようになって、恋愛物になってたかもしれない。
短編
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ねじれと過ごすだけの話
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ヴィオラとミミズ人間観に行った話
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うみちゃんとの再開
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真綿に未来に関して話した話
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環とミリオと会話する話
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イレ先とマイク先生とお出かけ(デート)
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前世お兄ちゃん
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学校での日常
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なんかその他書いて欲しいやつ
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本編も
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どれかじゃねぇ。全部書くんだよ