トリニティセブン theフリークス   作:ユーベル

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ヤベ、誤字してた。


崩壊からの歯車始動

王立ビブリア学園。

此所は魔道士を育成する各国政府公認の超秘密組織。

他にも2つ、同規模の育成機関。

すなわち、王立リベル学園と王立アカーシャ学園が存在するが…とりあえず横に置いとくか。

 

――――王立ビブリア学園~学園長室――――

 

ーコンコンコンー

 

「きしし。

学園長、入るぜい」

「ああ、むげんちゃんか。

良いよ」

 

受け持ちのクラスを持たないむげんは、基本的に学園長室か自身の魔術工房に籠っているか、街に有る自身の店に入るかの何れかである。

今日はどうやらお茶をしに学園長室を訪れたようだ。

 

「今日のお茶うけは何だい?」

「翠屋のシュークリームさ」

 

ここまで出張してきたの?

翠屋…。

 

「え?

海鳴市まで買いに行ってきたに決まってるじゃん」

 

地の文に反応しないで。

とまあ、少し話が脱線したが何時もこんな感じである。

そして、何時ものように世間話や魔道具の製作状況を話して解散するのだが…

今日はどうやらそれだけで終わりそうになかった。

何故なら、

 

「きし。

大量の存在が消えたね。

街1個分か?」

「そのようだ。

大規模な崩壊現象が起きたようだ」

 

崩壊現象と呼ばれる史上最悪の大破壊現象が発生したからだ。

 

崩壊現象

特定の地域・範囲が重力震動や磁場発生により大破壊を引き起こす現象。

一度でも引き起こすと廃墟と化し、生命そのものも消滅する。

一方で、崩壊現象が完遂する前に崩壊現象の「基点(コア)」を破壊すれば、その現象もストップして、元来いた生命も戻ってくる。

ただし、書庫毎に発生する現象は異なるが、最終的な生命の消滅という結果自体に変わりはない。

Wikipediaより抜擢

 

「こいつはかなりの規模だ。

トリニティセブンクラスじゃねえとヤバイぜ?

しかも、今最後に消えた魔力反応からすると、リベル学園の春日聖が飲まれた」

「それはきついねえ。

となると、今動けるのは…」

「魔力耐性から考えてリリスが適任だね。

つう訳で、

 

ーカチー

ーピンポンパンポン↑♪ー

 

浅見リリス~。

至急学園長室まで来てくれ~。

大至急超特急で~。

 

ーピンポンパンポン↓♪ー

 

さっさと呼んだ」

「行動速すぎない?」

 

うん。

自分もそう思う。

 

「学園長、突っ込み五点」

「評価が辛辣‼」

 

それ以前に、校内放送の呼び方アレだが、この件はかなりヤバイと感じたようだ。

で、数分後…。

 

ーコンコンー

 

「学園長、浅見リリスです。

入ります」

「おう、リリスちゃんいらっしゃい」

「私も入るゾウ」

「むげんさんもいらっしゃったのですね」

 

挨拶もそこそこに本題に入るとしよう。

 

学園長説明中…………

NAW LOADING…………

 

「なるほど、その街に向かって原因を調査、排除せよ、と」

「そうなるね」

「しかも、リベル所属の春日聖が飲まれて消滅した反応も私は感じた」

「かなり厳しいですね」

「きしし。

だから、この『アンチマジック・ディスペル』を封入した水晶の腕輪を持っていってくれ。

つっても気休め程度だけど」

「気休め程度でも十分です。

では、準備が整い次第崩壊現象の調査及び原因の排除に向かいます」

「うん、気を付けてね」

「それでは、失礼しました」

 

ーバタンー

 

「はてさて、これから楽しく忙しく成るねえ。

きしし」

 

そう、ここからが本番。

一人の魔王候補とトリニティセブンと呼ばれる七人の美少女魔道士を中心に起きる数々の騒動。

その物語が始まる。

そこに放り込まれた一人の異物。

本筋から外れた道はどこまで続くか見ものだ。

 

「所で、むげんちゃん。

君はどう思う?」

「ん?

運命の歯車が動き始めた。

そんな所かネ?」

「運命の歯車?」

「そう、運命の歯車。

どっかの誰かが書いたシナリオ。

でも、私はそれを認めない。

下らない運命なんて、破壊してなんぼだ。

きし。

きしし。

きししし。

きしししし。

でも、始まりだけは、開演の合図だけはちゃんとしとかないとね。

きししし」

 

さあ、回れ回れ歯車よ。

時計の針を進めろ。

世界は回る。

全て動き出す。

運命も、過去も、未来も、現在も。

全てが動き始める。

 

『巻き戻し、繰り返し……めぐる因果の糸車。

めぐるぐるぐるめぐるぐる。

エンブリオ・ファンタズム』

 

「きしし。

我が迷宮は破れない。

たとえ御身が神であろうと。

我こそは全にして一なるもの、ヨグ=ソトースなれば。

きしし!

此処にアブドゥル・アルハザードの原稿を代筆する!

埋葬の花に誓ってーー我は世界を螺旋るものなり‼」

 

そして…

崩壊現象の調査及び原因排除依頼から数日後……

 

「きし?

崩壊現象の原因である魔王候補君が入学?

マジか!」

「ええ、ですのでその事をお伝えに…「きし!」あの、むげんさん?」

「きしし!

きししし!

きしししし!

運命の歯車が本格的に回り始めた!

さあ、楽しく成るぞ!

忙しく成るぞ!

早い段階で接触するとしよう。

一度、トリニティセブンと私とその魔王候補君とお茶会をしよう」

「は、はあ?」

 

さあ、物語を…

物語を始めましょう。

 

デタラメを入れて…

語りを遮りながら… 

ゆっくりと一つ一つ…

風変わりな出来事を打ち出して…

可笑しな物語を…

歪んだ国の物語を…

歪んだ世界の物語を…

可笑しな物語を…

育みましょう…

紡ぎましょう。

 

誰もが望む結末を迎えるために転生者と言う異物(イレギュラー)を…

マジンと言う異物を投げ込みましょう。

 

そして…

世界を破壊し…

再生し…

修正しましょう。 

 

何通りも在るクソッタレな運命を打ち壊して…

バットエンドでは無くハッピーエンドを迎えられるように。

 

誰もが幸せに暮らせる世界を創りましょ。

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