私の武器ですか?弓ですけど?   作:珈琲紳士

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プロローグ
第一話 私ですか? リラですけど?


引き、放つ 引いて放つ

その一連の動作をするたびに飛んでいるフリスビーは粉々に粉砕され地面を彩っていく

 

此処は射撃訓練場、内容としては飛んでいるフリスビーを撃ち抜いていくと言うもの

ただし、射出されるのは左右だけではなく、前後上下を含めており360度全てからフリスビーがランダムに射出されていくかなりの高難易度な射撃訓練である。

 

そんな訓練の最中、本来ならスコアを表示する筈のディスプレイに光が灯りとある人物を映し出した。

 

 

「こんにちは………銃火器とも引けを取らない正確さね」

 

「会長……今日は此処を貸し切りにさせていただきありが」

 

「畏まらなくていいわ、滅多に無い後輩の我儘だもの出来る限りの願いは叶えるつもりよ」

 

 

だとしても、本当にこの人には良くしてもらっている。

調月リオ…此処ミレニアムサイエンススクールの生徒会長であり、私の命の恩人であり私が忠誠を誓い敬う主君である。

 

 

「訓練の途中で申し訳ないのだけれども、1つ頼まれてくれないかしら?」

 

「会長のご命令とあらば、どんな事でも」

 

 

その言葉と共に持っている武器を後ろに向け放つ

カツンッ!と音が響くと共にそれぞれ別の発射口から射出されたフリスビーが重なる場所に向けノールックで放ち破壊する。

 

その時点で全てのフリスビーは射出されなくなりスコアが表示された。

まあ、今そのディスプレイは今通信に使っているため右上の方に小さくなって表示されていたが、そこには【Perfect!】の文字が表示されていた。

 

 

「そんな畏まらなくてもいいのだけども、不良達がミレニアム自治区に侵入して発明品を強奪する情報を手に入れたわ………本来ならC&Cに依頼するんだけど、彼らが強奪する場所には例のアレに関係する部品があって露見する可能性があるわ」

 

「それで白羽の矢が私に立った、と言う訳なんですね?……文字通りに」

 

「意図した訳では無いわ、でもそうね…トキだと戦闘の後が残ってしまうわ、頼むわリラ」

 

 

 

 

 

日は落ちその代わりにと輝かんばかりのライトが建物から出ている此処ミレニアムの中でも暗い建物の周りをぞろぞろヘルメットを被った集団が向かっていた。

 

「オイ!早くしろ!!モタモタしてると見つかっちまうぞ!」

 

「わ、わかってるってリーダー」

 

そんな小さな声が静まり返っている夜の中を響かせている。

 

「ヨシ、みんな揃ったな?強奪5見張り3に分かれイテッ!?」

 

その声と共に割とテキパキと動くが、それが叶う事は無かった。

突如として赤いヘルメットを被っているリーダーに矢が突き刺さった

 

「リ、リーダー!?」

 

「え?え!?リーダー!?」

 

周りがどよめき始めたが、リーダーのヘイローは消えていないどころか倒れてすらなかった。

 

「〜〜っ!マジいってぇ!?ヘルメット割れてんじゃねーか!?なんだコレ!?」

 

無造作にヘルメットに刺さった矢を外し手に取って見てみる。

自分の血がついていないか否かを見るためだけのその行動は悪手だった。

ヘルメットに刺さった矢から凄まじい光と共に音が放たれた。

 

周りにいた不良達はゴーグル越しとはいえモロに光を見てしまい銃を落として蹲っているのも何人かおり、光どころか音すら至近距離で喰らったリーダーは目を回しているようでパタンと仰向けに倒れていた。

 

そこからはワンサイドゲーム、蹲っている不良には服の上に刺さるように電撃矢を放ち気絶させていき回復したのか慌てて銃を構え直した不良には銃本体に先程よりも加減を無くした普通の矢を放ち破壊してから同じく電撃矢を放つ。

 

第一矢を放ってから終わるまで3分と掛からなかった。

 

 

「会長、無力化完了……後片付けに移る」

 

『流石よ、後片付けはいいわこっちで済ませるから………ご苦労様よ』

 

 

 

これは、銃社会のキヴォトスにおいて弓と矢を持つ生徒瞳鷹 リラ (ドウオウ リラ)についてのブルーアーカイブだ。

 

 

 

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