私の武器ですか?弓ですけど?   作:珈琲紳士

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いや、遅くなって申し訳ありません……こう…………シャドバが面白くて………あ、はいすいません。


第十話 やられたらですか? やり返しますよ?

高く上る日差しが雲で暗く覆われようとしてる中、崩れる音や破壊音が響きながら大きな巨体が雲よりも先に太陽を覆った。

 

その大きな巨体は、蛇と言うには刺々しく鯨と言うには体が長く大きい……龍に見えるそれは大きく口を開け地面スレスレに泳ぐ様に飛びながらこちらに向かって来ていた。

 

 

「はぁ、アカネ」

 

「はい部長、えいっ」

 

 

そんな非常事態に対してネル先輩は最初こそ驚きはあったものの冷静になりアカネに指示を出した。

そしてアカネの意図を読み取り私はカリンに目くばせをする

 

投げられた爆破は地面に落ち軽くバウンドしてから大きな巨体の下に潜り込んだ瞬間爆発する。

途轍もない衝撃波を感じる程の爆破はその大きな巨体を浮かせ尾鰭が高く天に上がる程の威力があった。

 

そんな隙だらけの瞬間を私達は見逃さない

 

 

「アスナ先輩、何処狙えばいいか分かりますか?」

 

「う〜んとね……ココかな!!」

 

 

そんな言葉と共にアスナ先輩の射撃が打ち上がった巨体の丁度中心に撃ち込まれた。

 

カリンの銃ホークアイは対戦車ライフル……流石にゲヘナ学園が採用している戦車の装甲を1発で撃ち抜くのは難しいが、ブラックマーケットに流れている戦車の装甲ならば簡単に撃ち抜くことが出来る弾丸は吸い込まれる様に龍の様な巨大の中心を撃ち抜き抉り取られたなような弾痕を残す

幾ら廃棄物で作られた粗悪な装甲とはいえその巨体により貫通はしていなかったが……コレでは終わらない

 

 

「2、いや3本……」

 

 

素早く炸裂矢を三つ矢筒の中でセットし纏めて放つ、抉られた弾痕に横並びになる様に刺さる。

 

 

「よし、早くネプとか言うナメた奴倒すぞ」

 

「は〜い、どんどんやっちゃうよ〜」

 

「爆弾もまだありますし、アレが出てもまだなんとか出来ますね」

 

 

リカーブボウのスイッチを押すと同時に3つの矢は爆発し大きな龍の様なロボットは2つに別れ、内部の引火物に爆炎が移ったせいか更に爆発し跡形も無くその破片を撒き散らしていた。

 

 

「リラ、矢大丈夫?3つは多かったんじゃない?」

 

「そうだね……でも矢もだけど矢尻は多めに持って来てるし、こうやって再利用出来るから多少は大丈夫」

 

 

近くに落ちていた矢をロボットから外しまだ使える矢を回収しながらネプと作製機のある場所を目指していた。

 

 

 

 

ロボット達の攻撃をそれぞれ連携して撃破して進んでいくと、ロボット達の数が少なくなり進みやすくなっていた

たが、コレを好機と思えるメンバーは誰も居ない。

 

 

「チッ、舐められてるな」

 

「お誘い…ですね……」

 

 

ネル先輩はイラつき迫って来たロボットを蹴り飛ばし無力化させており、アカネも持っている特殊なハンドガンで難なく仕留めていた。

 

動いているロボットを全て壊し静かになったのと同時に一体のロボットが現れた

そいつはコレまで見た魚型のロボットでも無ければ無理やりツギハギにして人型にしたロボットでも無かった。

 

 

「初めましていや、1人は初めてでは無いな…腕の調子は良さそうだね?」

 

「へぇ、テメーがリラをやったヤツか……」

 

「……うるさい」

 

 

2人、いや片方はロボットだから2人では無いが少しイラッと来たので苦言を言いながらネプに向かって電撃矢を放った。

 

 

「話はキライか?私としては話したいんだがね?」

 

 

胸の中心に当たる筈の矢は後ろから飛び出したタイの様な形をしたロボットがその身を盾にして矢を塞いだ。

 

 

「インターネット上に入って自己進化を進める筈が、君達の仲間達にハッキングされてね………悔しい事にこのままでは乗っ取られる所だったから無理矢理に外部からの接続を全て切る羽目になってしまったよ」

 

 

と言う事は、ネプは外部の情報を殆ど手に入れられていないって事になるのか……だとしてもあの数のロボットを生産して守ってた理由は?

確かに保安部に被害は出たが、この場所から一体も外にロボット達が出る様子は無かった。

すぐに撃墜されるから?

 

 

「たが、それも全て終わる……今ここに最高戦力が集まっているのだろう?あともう少しだ……」

 

 

全て終わる?回線を開くのか?そんなのすぐにヴェリタスがハッキングして………もしかして対抗手段が?内部の設定を最適化しただけではとてもじゃ無いがヴェリタスのハッキングには耐えられないだろう。

 

自分のスペックや処理速度を上げないと……いや、待てツギハギのあのロボット達は元あるデータのロボットを中途半端に作って繋ぎ合わせて無理やり人型にしてた。

 

……まさか!?

 

 

「外部にロボットを出さないで守ってただけのはそれが理由!!」

 

「うん?どう言う事だリラ」

 

「多分だけど、作れるロボットの中にメモリか多分処理速度とかのパーツが組み込まれてる設計データがあってそれを量産して無理矢理に性能をアップさせてるんだと思う」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、ネプは狂った様に笑い始めた

 

 

「素晴らしい……が、遅かったな?」

 

『っ!皆んな聞こえる!?今その場所からのハッキングを受けてるわ!!……何この量……凄い数からハッキングされてる!』

 

 

チヒロ先輩からの通信が入ったと同時に私は電撃矢を矢筒でセットしもう一度ネプに向かって放つが、先程と同じ様に後ろから魚型のロボットが現れその体を盾にしネプを守っていた。

 

まずいの状況なのは間違いないが、最悪では無い

 

 

「ネル先輩!多分コイツの後に作製機があると思う!!それにヴェリタスが受けてるハッキングのサーバーも近くにあると思うからそこを物理的に破壊しないといけない!!」

 

「なんでそう思うんだ!?」

 

「作製機にもハッキングのサーバーにも電力が必要……それこそちょっとした工房の電力じゃ足りないだから同じ場所にあると思う、それにハッキングする為にロボットを作り始めて警備ロボットが少なくなった今、私の矢を防ぐために2回ともロボットが後ろから現れたのを見るにあの先にあると思う」

 

 

それに、ネプを倒すにはあのロボットを壊すだけじゃ意味がない…壊した所でまた作られて終わりなのだから。

 

やるとしたら作製機を壊してヴェリタスがネプのデータを外部に逃げ出さない状態であの機体を壊さないといけない

 

 

「なるほどな……アカネ!アスナ!お前達は私と一緒に来い……カリンはリラと2人で相手しな」

 

「了解ですわ」

 

「部長に着いていくね〜」

 

「行かせるとでッ!?」

 

 

見かねたネプが右腕を3人に向けてようとした所にカリンの狙撃により邪魔をされた。

 

 

流石にカリンの狙撃は私の様にロボットを盾にする事はせずに動かして避けていたが、たったそれだけの隙があればあの3人はネプを無視し走り去っていった。

 

 

「まぁ、いいあの場所にも守る為のロボットに任せればいい……それに時間を稼げば私の勝ちなのだからな」

 

 

いまだに余裕を崩さないネプに私とカリンは顔を合わせクスッと笑ってしまっていた。

 

 

「何がおかしい?」

 

「いや、私達の事…何よりネル先輩の事を知らないんだなと思って」

 

「駄目だよカリン、あいつ私達の情報を得る前にヴェリタスに負けたんだから」

 

「それはそうだが……今まで戦ったロボット達が無駄だとでも?……既に君達5人の戦闘は記録している」

 

「ふーん、ならコレは如何かな?」

 

 

私は2本取り出し2本纏めて放つ

気付いたネプはまた同じ様に魚型のロボットでまた防ごうとしたが……何度も同じミスを繰り返す私では無い

ロボットに当たる前に弓のスイッチを押すと、一本の矢が爆発した

そして爆風により並んで飛んでいたもう一本の矢の軌道が変わり魚型のロボットを避けネプの頭部に向かっていた。

 

 

「機転は買うが、銃弾より遅い」

 

 

そう言って矢を片手でキャッチした

 

 

「そしてお前の爆発範囲はその見た目以上に狭い……3センチ程の爆弾など直接刺さってなけ」

 

 

私達の目の前にいた高弁を垂れるロボットは爆発に包まれていた。

 

 

 

 

ネルside

 

 

 

 

「部長、あの2人に任せて大丈夫なのですか?」

 

 

目の前に大きな口を開けて噛みつこうとするロボットをチェーンで巻き取り蹴りを入れ壊しているとアカネからそんな事を聞かれた。

 

 

「ふん、カリンはそんなヤワじゃねーよ誰が鍛えたと思ってんだそれに!」

 

 

手に持っているツインドラゴンを横薙ぎに動かしながら引き金を引き纏めてロボットを撃破していく

 

 

「少しだけだが、リラも鍛えたんだ……何よりカリンはまだあたしらよりもリラと組んだ戦闘が長いからな」

 

「なるほど……それだと私達の連携はまだまだ練習しなければなりませんね」

 

「うーん、どうだろ?…カリンちゃんなら直ぐに上達するんじゃない?」

 

 

後ろから飛んでくるロボットを見ないで体を低くして避けたアスナはあたしと同じ事を思っていたのか言おうとしていた事を先に言っていた。

 

カリンを保安部から引き抜いた時、同じくリラもC&Cに入れるつもりだった。

それはリラの戦闘スタイルが、あたしの目指すC&Cのソレと同じだったからだ

 

アスナの様な鋭い感程では無いにしろそれに近い機転を利かせることができる

 

カリン程ではないが遠距離狙撃も可能、むしろ風向きを読んで弾丸では到底無理な軌道で狙撃も可能

 

そしてアカネの様な全てを壊す程の爆発を使う訳では無いが、遠くからの爆発も出来れば催涙ガスや煙幕など戦略の幅が広がる武器を扱う

 

そして、あたしみたいな得意な距離(・・・・・)での勝率の高さ……まるで今のC&Cの得意分野を全て内包した様な戦闘スタイルのリラと一緒に戦ってきたカリンは後何回か練習をすれば誰にも負けないミレニアムの槍となるだろう。

 

本当ならそこにリラも加わる筈なのだが………と考え事をしていた中、目的地に着いていた。

 

 

「おっと、お喋りはここまでみたいたぜ」

 

「うわぁ……」

 

「お〜にょろにょろが沢山あるね!」

 

 

目の前には円柱型の作製機を頭にした巨大なタコの様なロボットが鎮座しており、作製機の周りにはぶつぶつと何か小さな部品がズラッと並んであった。

おおよそアレが今ヴェリタスに攻撃してるモノなのだろう

 

 

「よし、お前ら…掃除の時間だ!!!」

 

 

もしかしたら、今頃ネプに1発入れてるんじゃ無いかなと思いながらネルはツインドラゴンのマガジンを交換し戦闘を開始した。

 

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