めっちゃ遅れてしまい申し訳ありません!!!!
ででは、本編どうぞ……
第十二話 ゲーム開発部ですか? 容赦無しで行きますけど?
「先輩、あの人って同じエンジニア部なの?偶に見かけるけど……」
「いや、あ、そっか一年の子達は知らないか…彼女は瞳鷹 リラでセミナーだよ」
「えっ!?セミナー!?いや、え?………じゃあなんで此処に?」
なんて話し声が聞こえてきていた。
まぁ、不思議に思われるのも仕方がない…セミナーとはいえいい意味でも悪い意味でも研究者気質な生徒が多いと何回も会っていても初めましてと言われる事もあるし……
さて、何故セミナーの私がエンジニア部の部室の一角を借りているのか?
それはミレニアムプライスがあるからだ。
此処、研究者や技術者が沢山居るミレニアムにて行われる最大の品評コンテストである
そしてそのコンテストに出す為の作品を今エンジニア部の一角を借りて制作しているのだ。
今年は出さないらしいが、去年はノアが出した【思い出の詩集】は発表する前に見せてもらったが………うん、アレは中々で最後まで聞くのにかなりの集中力が必要だったなぁ……うん?電話、ユウカから?
あぁ、なるほど
先生side
私は今、ゲーム開発部からのSOSを受けてミレニアムサイエンススクールに来ていた。
先生らしく第一印象はしっかりとするべき、なのだが……頭上からプライステーションが落ち私は目の前が真っ暗になってしまった。
そして今目の前にはゲーム開発部の部員であるモモイとミドリが現状のゲーム開発部の説明をしていた。
「えっとね、まず私たちゲーム開発部は今までずっと、平和に16ビットのゲームとかを作ってたんだけど……ある日急に生徒会から襲撃されたの!」
生徒会から襲撃?………ミレニアムの生徒会といえば確かユウカがそうだった様な
「一昨日には、生徒会四天王の一人であるユウカから最後通牒を突きつけられて」
“最後通牒?”
「それに関して、私が直々に丁寧に説明しましょう」
「こ、ここ、この声は!?」
そう言ってゲーム開発部に現れたのは此処、キヴォトスに来て初めて戦闘指揮をとったユウカと、ユウカより少し背が高く見慣れない武器を持った生徒だった。
黒に紫のメッシュが入った髪をハイポニーテルに纏めて肩に掛からない様に纏める事で清潔感と華やかさを感じさせる髪型だが、目はかなり鋭く此方を見ておりその目は最初の頃のアビドスのセリカよりも鋭く、敵対しているかの様な目をしていた。
「で、で、出た〜!生徒会四天王の【冷酷な算術使い】のユウカと【無慈悲の射手】のリラ!」
「勝手に変な異名を付けて、人をモンスターか何かみたいに呼ばないでくれる?失礼ね………それよりも、先生」
”やあ、ユウカ……と、そっちの子は初めましてだね“
キヴォトスに来てから何回かシャーレに来てくれるユウカに軽く目を合わせてからもう一人の子に目を合わせる。
名前自体はユウカから何回か聞いたことがある、まぁ今さっき異名付きでさらに知ったのだが………
「………初めまして、私は
”うん、よろしくねリ「
うん、この子とは凄く距離を感じる
スケバンやヘルメット団以上に、これは先生として乗り越えないとね。
しかし、ユウカから聞いた話と印象がかなり違う
ユウカからは活発とまでは行かなくとも周りに話しかけに行ける程のコミニケーション能力と広い人脈があってミレニアムの会長を凄く尊敬しているって聞いたんだけどなぁ
「さて、話を戻します……メンバー的に、モモイ」
「は、はい!」
「貴方が廃部から免れる為にシャーレに手紙を出していたのは知っていますが、関係ありません………例え連邦生徒会だとしても部活の運営は各学校の生徒会に委ねられています」
ピリッとした雰囲気にモモイとミドリは背筋をピンと立て話を聞いていた。
このリラは怖いイメージがついているのだろうか?
「よって、ゲーム開発部の廃部は変わりません」
「で、でも、ユウカが部員が規定人数に達するか,ミレニアムの部活として見合う成果を出せれば、いいって……」
「現在ゲーム開発部は部員が足りていないのに部活としての成果を証明出来ていない状態……寧ろもっと早くこの最終通告は出されるはずでしたが………ユウカにより現在まで待ってあげましたが」
「正直、私じゃこれ以上待たせられない…廃部になっても異議は認められないわ」
「で、でも!全力で活動は「先日の古代史研究会の襲撃の件については?」うっ…」
うん?襲撃?………思った以上にゲーム開発部ってチェックメイト寸前なのでは
「貴方達が他の人達に迷惑をかけている間も他の部活や研究会は成果をあげています……現在活動している部活で結果を出していないのは貴方達くらいですよ」
「い、いや!結果ならある!!」
「そ、そうですよ!テイルズ・サガ・クロニクルはちゃんと、あのコンテストで受賞も」
「………貴方達はあのコンテストで一位を取って嬉しかったんですか?」
「…………」
「…………」
”え、何?どういう事?“
「その反応を見るに,先生はご存じないようですね」
そして、ユウカからこのゲーム開発部の成果であるテイルズ・サガ・クロニクルについて話を聞いた。
曰く絶望的なゲームの完成度だと
曰く1番足りていないのは製作者の正気だと
曰くこのゲームをプレイすれば他のゲームは名作になると
要するにテイルズ・サガ・クロニクルは
「底辺を決めるコンテストで一位を取ってそれを成果って言って恥ずかしく「あぁ!そこまで!ね?落ち着こうリラ」
絶対零度の様な目線から放たれる容赦の無い言葉の矢にミドリとモモイはノックアウト寸前だった。
「だけどユウカ、正直ゲーム開発部に出してる部費や部室を他の部活に回せればこれ以上に有意義なモノになるんじゃない?」
「それは…そうだけど…、本当にそうだから何も言えないんだけど………」
「………分かった」
そんな時、ノックアウト寸前だったモモイが顔を上げた。
その目はまるで逆転の一手があるのだと疑わない強い意志が宿っていた。
「結果を、成果を出せばいいんでしょ!?」
「いや、もうその期限は過ぎ「今回のミレニアムプライス」…へぇ?」
「そう、今回のミレニアムプライスで切り札を使って私たちのゲーム……TSC2、テイルズ・サガ・クロニクル2を、出すんだから!」
「ミ、ミレニアムプライス!?」
ユウカが驚いた様な声でモモイの言ったソレを復唱していた。
しかしそれにしても
”ミレニアムプライス……って、何?“
モモイ曰くミレニアム中の部活が各々の成果物を競い合うミレニアムの中でも1番大きいコンテストらしい。
後に聞いたのたが、このコンテストの凄い所は様々の各分野の成果物を一緒に評価する点にあるらしい
ロボットだろうが、新素材だろうが、詩集だろうがジャンルに分ける事なく審査する為受賞する事自体かなり難しいらしい。
「どう!?ソレで文句はないでしょ!?」
モモイの言葉により、今皆の視線はリラに集まっていた。
部活の中で稼働しているエアコンの音がハッキリと聞こえる程の静寂を止めたのは無慈悲の射手からの言葉だった。
「いいでしょう……ミレニアムプライスまで後2週間それまで待ってあげます」
そう言ってリラは何やら含みのある笑みを浮かべユウカを置いて部室を後にしていた。
「お、お姉ちゃん」
「こ、怖かった!!!」
”なんとか首の皮一枚繋がった、かな?“
「い、いや、そんな事ないわよ………」
一安心して緩みかけた空気は残っていたユウカによって引き裂かれてしまった。
「あのね、貴方達に取ってその行動は素人がメジャーリーグに挑戦するってレベルの話なのよ?……それに、前回の一位の受賞者誰だと思ってるの?」
”え、もしかしてリラ、なの?“
「ええ、そうよ……はぁ、こんな可愛くない感じで先生には会いたくなったのに」
そんな事を言いながらユウカはリラの後を追って部活を後にした。
中々に高い壁……でも、先生として生徒のサポートをするのは変わらない
私は大人で生徒の味方なのだから、いつかそれがリラにも伝わるといいな…………
リラがあまりにも容赦無く言う為、ユウカはフォローに回ると言う感じにさせて頂きました。
やはり、飴と鞭を分けて話すのは大切