私の武器ですか?弓ですけど?   作:珈琲紳士

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第五話 過去の話ですか? お話しますよ?

飛んでくるフリスビーを打つ、カツンッと良い音が響いても私の心はちっとも晴れない。

射抜かれたフリスビーも中心では無く端っこ辺りに矢の穴が開いていた。

 

連邦捜査部S.C.H.A.L.Eは今のところこれと言った動きは無いが、各学校はその動向を注視しておりそれはミレニアムも変わらない。

 

ただ、ミレニアム…というよりリオ会長は現在とある計画により手が離せない状況である為かシャーレにこちらから干渉するつもりは無いらしい。

 

最も、それはリオ会長の意向であってミレニアム全体の意向では無い為か当校の生徒がシャーレに支援要請を出していた。

 

そんな考えながらの訓練の為か矢を外してしまい無傷のフリスビーはそのまま地面に落ちて転がっていった。

 

ミスをしたことによりフリスビーの射出機は停止しディスプレイにはスコアとGAME OVERと大きく映し出されていた。

 

 

「リラにしては珍しい結果ですね」

 

 

不意にそんな声が聞こえた。

声のする方向を見てみるとそこにはメイド服を着た金髪の子が無傷のフリスビーを手に取り立っていた。

 

 

「私にだって、ミスはあるよ…トキ」

 

 

飛鳥馬トキ、メイド服を着ている為C&C所属ではあるが厳密に言えばリオ会長の懐刀である。

 

私とリオ会長との関係を知っている人からすれば私がリオ会長のC&C以外の懐刀と思われているようだが、それは半分正解であり半分間違いなのだ。

 

私はリオ会長の表向きの活動を担当し、トキは裏の活動を担当している。

 

まぁ……そのせいなのか本人は言っていないがトキは留年し本当なら私と同じ2年生の筈なのだが

私はディスプレイを操作し電源を落としタオルで汗を拭いながらトキに話しかける。

 

 

「それで、どうしたの?わざわざ私に会いにくるってことは何かあったの?」

 

 

本当ならトキとの接触はあまりよろしく無い……それはトキという存在がバレてしまう可能性があるからだ。

一応バレにくい場所とは言えこうして会いに来ているという事は何かそれほどの事があるという意味を持つ。

 

 

「はい、実は………私とても暇なのです」

 

「…………暇?」

 

「はい、リオ会長からの依頼も来ておりませんし今はかなり忙しいらしく補佐をしたいのですがその作業はリオ会長レベルでなければ難しい為こうして休暇を貰ったのですが暇なので会いに来ました」

 

 

まあ、うん……こんな子なのだ。

いやね?私も最初の頃は完璧なメイドってこんな感じなのかなぁ…アカネとはまた違う完璧さがあると思っていたらとある日、こんな感じの行動をしてびっくりしたのはよく覚えてる。

 

 

「それじゃ一緒に訓練でも「休暇を貰ったので訓練以外の事をするのが一般的と聞きました」

 

 

うん、こんな子なのだ(大切なので2回言いました)

 

でも、私としても訓練にあまり集中出来なかったし…トキの暇つぶしに付き合うのも悪く無いかもしれない。

 

 

「それじゃ、そうだね……何かしたい事とかあるの?」

 

「はい、お話を聞きたいと思いまして」

 

「話?なんの話が聞きたいの?」

 

「海洋生物研究部とエンジニア部が合同で作り出したロボットの話です」

 

 

あぁ……その話か、保安部が全滅して私とC&Cで対処に当たった話でありかなり大きな被害になりかけた話でもある。

 

更に言えば、私がセミナーとして、カリンはC&Cとして初めて2人で一緒に戦った話でもある。

 

 

 

「ちょっと長くなるから場所を変えよう」

 

 

地面に落ちている矢を回収しながら私はその時の出来事を思い出していた。




短くてすみません!

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