第六話 事の発端ですか? 水族館プロジェクトですよ?
2年生になり少し立った日、私は海洋生物研究部に部活視察に来ていた。
この部活、じつはかなり人数がおり、総勢21名の生徒が所属している。
部活内容としては勿論海洋生物、つまり海に住む全ての生き物が研究対象だ。
そして私の目の前には3メートル程の高さがある円柱形の機械がけたたましい音を響かせながら稼働していた。
此処はミレニアムサイエンススクールから多少離れた場所に位置する二階建ての建物、まあミレニアム自治区内には変わらないしそもそも自治区内にはモノレールがある為これくらいの移動は差ほど時間は掛からない
元は海洋生物研究部が管理する建物であり2階の床をくり抜いている為かなり広く感じる。
「君がセミナーから来てくれて本当にありがとう、部活視察って言うから警戒しちゃったよ」
「仕方ないですよ、実際に部活として活動出来ているか否かを見て判断するのも仕事の一つですから」
声をかけて来たのは海洋生物研究部部長だ。
実際に私はミレニアム内にて多少ではあるが畏怖されてる感じが否めない。
使っている武器が弓でありその戦闘能力もだが【部活潰し】や【セミナーの武力担当】だの言われることもありこの部長も警戒していたみたいだ。
「でも、来てくれて良かった…おかげでエンジニア部も呼ぶことができてコレが完成したんだから」
部長が言うコレというのは今目の前にある円柱型の機械の事だ。
これは海洋生物模倣ロボット作製機。
これまで海洋生物研究部が集めたデータを元にロボットを作製する言わば3Dプリンターの上位互換みたいな機械だ。
これを使って海洋生物研究部は自分達だけで集めたデータを元にした海洋生物型のロボットで水族館を作るのがこのプロジェクトのゴールだ。
ミレニアム自治区内にて生き物の居ない水族館……このプロジェクトには幾つもの壁があった。
まず、一つの模型ならまだしも沢山の、しかもロボットとなると制作する事が出来ない。
そして次にお金、部費で水族館レベルは無理だという事。
他にも壁はあったがこの2つが高い壁としてこのプロジェクトを阻んでいた。
そこで私はこれまで部活視察として広げた人脈を使った。
まず初めに沢山のロボット作ることが出来るエンジニア部に話をしに行ったところ快く快諾してくれた
やはりエンジニア部の皆んなならこの浪漫を感じられずにいられないと思ったからである……まぁ、エンジニア部の部費を殆ど使ってとあるモノを制作してしまったが為に殆ど何も作らずに暇になっていた所にこの話なのだから食い付かないはずが無い。
そして作製費用だが、実はそんなに掛からずに済んだのだ
理由の一つとしてこの機械は不要となったガラクタなどで使っている。
ガラクタと侮るなかれ、此処は最新技術が集まるミレニアム……高性能な部品などがゴミとして出されら事なんてよくある
それに加え新素材開発部とも連携した事も解決出来た1つでもある。
「それじゃ早速記念すべき第1号を作ろう!!皆んな集まってー」
部長の声に皆んな作業を止め集まり始めた。
このプロジェクトの完成の為に私1人とは言えセミナー、エンジニア部、新素材開発部、海洋生物研究部の4つが集まったかなり大きなプロジェクト……その第一歩目が始まろうとしていた。
青白い光が灯り始め稼働音が更に増して行く中、海洋生物模倣ロボット作製機と接続していたパソコンを見ていた生徒が急に声を上げた。
「あ、あれ?…人型?なんで?」
「え?ちょっと待ってどういう事?」
「い、いや、なんかデータの中は私達が集めたデータしか無いのにそれに無いロボットを作ってる」
混乱が広がる中、私はこれまでの
海洋生物模倣ロボット作製機から光が強くなったと共にその扉が開いた
中に居たのは確かに人型のロボット……いや、あのロボットには見に覚えが…………
「◎△$♪×¥●…〆<、ギ、ヴゥ………ア、アあ……」
喋った!?ってそれよりもこのロボットって廃墟に居るロボットじゃ!?
「……ハッピーバースデー、だ…プレゼントとしてコレは私のモノだ」
ロボットは指で後ろにある海洋生物模倣ロボット作製機を差した後、1番近くにいた私と部長に向けてもう片方の手を伸ばした。
「部長!!伏せて!!!」
背筋が凍るレベルの危険を感じ後ろに居る部長に飛び掛かるようにして地面に伏せさせたと同時に私達の上スレスレを青白い光球が飛んでいき壁に激突したと同時に爆発音とは違うどこか電撃を思わせる音が響き壁を破壊していた。
「皆んな避難!!早く!!!」
「わ、わぁ!?」
「こ、これ、いつもの失敗じゃ無い!?」
「ちょ、ちょ!撃っちゃダメ!!私達のプロジェクトの集大成よ!!」
チッ!精密機器がズラッと並ぶ場所だったからリカーブボウと矢筒は外のロッカーに預けてあった。
立て続けに撃ち始めるロボットは私達を狙う…というより下げさせるような撃ち方…いや、かと言って炸裂する光球はそんな撃ち方をされるだけでとても驚異的であった。
私達は、ただ逃げる事しか出来ないまま建物から逃げた。
現れた謎のロボット……一体どこの神様モチーフなんだろ?