ここだけ小鳥遊ホシノがチートバグな世界   作:よるくろ

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変態(膝枕フェチ)、加入。

 

 

 

 

 今日も今日とて昼寝日和である。

 

 勉強会をブッチして貪る惰眠は格別だ。

 

 授業の概念すら皆無なアビドス高校では、勉学は全て自習のみで行う。

 

 砂に塗れた学校に教職員がいるはずもなく、ましてやレポートやBDなんてものはあるわけもなく、アビドス高校所属生徒は己の知力のみで勉学に励む。

 

 中でもアビドス随一の知能を持つアヤネちゃんが開く勉強会は、最早一種の授業となっており、以前は机を囲んでやっていた筈なのに今ではアヤネちゃん一人が教壇に立ち教鞭を振るっている。

 

 最初は遠慮しがちに小さい声で教科書通りな授業をしていたアヤネちゃんだが、今ではハキハキと、様々な喩えや表現でマークスワーストバイトバーバリアンセリカちゃんにテストで全教科高得点が取れる程までに成長している。

 

 因みに本来ならばアビドス高校にテストは無いが、そこは余計な気を利かせる連邦生徒会で、キヴォトス統一テストから一部引用されたテスト用紙が送られてくるのでそれをアビドスのテストとしている。

 

 難易度は高い。何せ数千の学園の偏差値を()()()させた難易度なのだから、偏差値バグってるミレニアムやトリニティを取り入れた平均偏差値レベルの問題がバカスカ機関銃のように出てくるのだ。

 

 しかしそこはアヤネちゃん’sスタディーブートキャンプのお陰で問題無し。あのセリカちゃん(最低ボーダーライン)ですら全教科75点以上を取れる程に成長しているので、私を含めたそれ以外の皆は80や90点台を平気で出しまくっている。

 

 またまた因むとアヤネちゃん、私、ノノミちゃん、シロコちゃん、セリカちゃんの順にテストの成績が良いのだ。

 

 まぁ私は前世の知識を引き継いでいるアドがあるから当然として。

 

 流石はアヤネちゃん。サンキューアヤネちゃん。フォーエバーアヤネちゃん。一人につき一人のアヤネちゃんで皆もアインシュタインの仲間入りな上に膝枕し放題。

 

 …まぁアヤネちゃん主催の勉強会ブッチしちゃったから暫くお預けかもぉー…うへぇ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アヤネちゃんとのお詫びお泊まり会の約束を取り付けて早二時間。

 

 時間割もクソも無い我が校は生徒会ルールによりお昼以降は自由時間とし、皆各々がフリーダムに過ごしている。

 

 アヤネちゃんはヘリや学校設備の整備。

 

 ノノミちゃんはショッピング。

 

 シロコちゃんは自転車で爆走中。

 

 セリカちゃんはバーバリ…バイト。

 

 そして私は盾とSGを背中に背負って、見回りも兼ねた一人の時間と砂塗れの街をふらふらと御堪能しております。

 

 カタカタの連中が完全に手を引いたのは把握している。しかし我が弱小校と名高いアビドスのゴーストタウンを根城にしようと不法侵入してくる輩がいるので、こうして見回りでもしないといつの間にかゴキブリの如く勝手に巣を作っていたりするから油断はできない。

 

「…ん?」

 

 やけに軽い足音? 砂を擦る音が聞こえるから忍び足ではないんだろうけど、足音が小さくて気付くのに少し遅れてしまった。

 

 距離は後方約2km。足音と布が擦れる音のみ。武器の所持は無さそう。

 

 もしかして遭難者かな?

 

 そう思い、私は踵を返して来た道を歩き進めた。

 

 暫く歩き続けると、まさかのまさか、なんと『先生』が草臥れた様子でこちらに向かって来ていた。

 

「おや、先生じゃん」

 

「“や、やぁホシノ…”」

 

「どったの? 学校なら真反対だけど?」

 

「“いや、ホシノに用があってね”」

 

 私に用事?

 

 あー…。

 

「当番なら前にお断りしたと思うけど」

 

「“うん。口を開く前に拒否されたから覚えてるよ”」

 

 『先生』と共にアビドスの問題を解決した後の話だったっけ。

 

 私がお昼寝してる時、『先生』の当番勧誘の声が聞こえてきて、私の中の怠惰が駄々を捏ねて行きたくないと囁くものだから先生が来て口を開こうとした瞬間に「私はNOと言える強いキヴォトス人」って言って断ったんだ。

 

「じゃあ、何?」

 

「“ホシノってさ。私に本気を見せてないよね?”」

 

「___へぇ?」

 

 バレない手加減に余念は無かった筈なんだけどね。

 

「大人の目からはボロが出まくってた?」

 

「”いいや。怪しいと感じたのは、初日にヘルメット団が攻めて来た時かな。ホシノを見た途端に逃げたり戦意喪失してる子達がいたからね。確信したのは同じ日の前哨基地を攻めた時かな。また同じく君を見ただけの子の中に、少数だけど戦う前から敵前逃亡、戦意喪失してる子がいたからね。それに、その時のホシノは皆に合わせていたって思える動きが何回もあったから、それでね“」

 

「なるほどね〜」

 

 パトロール中にぶちのめした奴らがいたんだ。とっくにアビドスから尻尾巻いて逃げたと思ってたのに…。

 

「それで、それがどうかしたの?」

 

「”あれ、素直に認めるんだ“」

 

「おじさんが手加減してるのは後輩達への試練みたいなものだからね〜。私が一人で全部終わらしちゃったら成長できないでしょ?」

 

「”確かにね。でもさ、ホシノ“」

 

「ん?」

 

「”___夜間パトロールに暴れるだけじゃ足りないでしょ?“」

 

「…あはッ。そっちもバレてんだね?」

 

 一番気を付けてたのに。

 

「手加減ってのは意外に窮屈なものでさ〜。行けるのに行けない、倒せるのに倒せないって感じのもどかしさが常に付き纏うからさ〜。ストレス溜まるんだよね〜」

 

 後輩達が入って来た後の一番の悩みがこれだったりする。

 

 最初はストレスをシロコちゃんとかの模擬戦とかでちょっとずつ晴らしていたんだけど、強くなるのが思いの外早すぎて手加減がバレかけたりしたから、遠慮なくボコしても良い相手…ヘルメット団に目を付けたのだ。

 

「それで結局、何の勧誘なわけ?」

 

「“あぁ、それはね。はい、これ”」

 

 先生から、連邦生徒会のロゴが入った紙袋を渡される。

 

 中身を見てみると、丁度先生の制服と同じカラーリングの服と…仮面?

 

「“あと、これ”」

 

 丁度名刺が入りそうなケースを渡される。

 

 中身は案の定名刺で…。

 

【『先生』直属特命戦闘部員 アカツキ】

 

「…つまり、これに入れってこと?」

 

「“そういうこと。因みに提案したのは私で、反対意見を全部押し切って作ったものだから拒否されると私の肩身が狭くなるよ”」

 

「…」

 

 脅しかどうかも分からない脅しを受けて、私は口角をひくつかせる。

 

 つまり、実質拒否権なんてないってこと…だよね?

 

「…分かったよ。因みに、何か特典はあるの?」

 

「“えっと、私よりワンランク下の権限が与えられるから…あらゆる規約や法律による規制や罰則を免れる、までは行かないけど、危険区域の立ち入りとか、各自治区内への立ち入りを手続き無しで行えるとか、かな? あ、因みに私の命令下であれば超法規的権限が作用するから、実質私と同じ立ち位置になるのかな?”」

 

 …え?

 

「“因みに一回でも敗北した時点でその立場は消失するから気を付けてね”」

 

 …え?

 

 …え?

 

 …つまりキヴォトス中の可愛い子の膝枕を___。

 

 独り占め出来るってコト!?*1

 

 

 

*1
バカ






 おじボディin膝枕フェチ(変態)情報②
 :前世のアドでウトナピシュティムの本船のオペレーターの一人を将来的に担うレベルの頭脳を誇るアヤネちゃんの次に頭が良い。
 :原作より凶暴でストレスを溜めやすい。
 :2km範囲内の砂の上の足音を聞き取れる。
 :実質『先生』と同じ権限を得た。
 :バカ。
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