私は美少女の膝枕が大好物である。
これは絶対不変の思想であり、私の嗜好が微かにでも歪むことのない確実な性癖である。
しかし、性癖とは極端に大胆な解釈で言ってしまえば、それは『興味』であると言える。
私の場合既に四人攻略済みなので『興味』という範疇は超えているが…。
だが、『興味』というものには派生がある。
『脇』から『脇毛』や『剃り跡』。
『足』から『足裏』や『足指』。
『髪』から『頭皮』や『味』。
私の『膝枕』にも、無論派生という『興味』はある。
『膝』を椅子として座るか、足置きとして置くか、顔を包み込むように使うか。
『枕』という使い方を他の部位で利用できないか。
そういう『興味』が、『膝枕』を追い求める道中で道草として生えてくる事は少なくない。
もう一度言おう。
私は『美少女の膝枕が好きだ』。
であれば、対象を『先生』とした場合、何が私の『興味としての性癖』になるのか。
いつもなら勝手に生えてくる考えを、自分から育てる時、私はどんな『興味』を先生に対して芽生えさせるのか。
『先生』直属特命戦闘部員、アカツキ。
今日からシャーレに常駐する為、モチベーションを少しでも上げる為に『先生』に対する『興味』を『性癖』に育て上げる活動を推進します。
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まず、『先生』は男性である。
この時点で『美少女』として論外であり、まず性癖になる事はない。
「“今日からよろしくね、ホシ、じゃなかった。アカツキ”」
「よろしくね〜」
第一印象は
当然の事ながら銃弾一発で致命傷を負う身体と、ヘイロー持ちには小さな子供にさえ容易く負ける膂力の持ち主。
その癖権力だけは一丁前にある上に悪用する事なく生徒の為だけに全力で使うのみ。
うん、扱い難い。ゲーム的には至極問題ないんだろうけど、『先生』も『生徒』も互いの思考や自我を持っている以上少なからず衝突とかは起こるんじゃないの? ってくらい面倒臭い存在である。
「それで、常駐ってどうすりゃ良いの?」
「“基本なんでも、かな? 寝てても良いし、私の書類処理も手伝っても良いし、常駐って言ったって長期的な泊まり込みのシャーレの当番みたいな感じだからね”」
「なるほどね〜。んじゃおじさんは寝るとするか〜」
どうせ当番の子も来るだろうし、私の出番なんてないでしょ〜。
「”うん、それでも良いよ。じゃあ私は執務室で作業しているから、何かあったらそこに来てね“」
「分かったよ〜」
そう言って『先生』はオフィスから出て、少し離れた場所の執務室へと向かう。
さて、じゃあ私は仮眠室にでも行きますかね。
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「ん…うへ?」
………ありゃ、ベッドから落ちちゃったか。
やっぱり敷布団とかじゃないと寝相の悪い私じゃすぐに落っこちちゃうねぇ。抱き枕とかがあれば寝相の悪さは軽減されるんだけど。
シャーレのベッドなら安眠できると思ったんだけどねぇ…。
あぁ〜…変なタイミングで目が覚めたから気持ち悪いや。寝直そうにもこのベッドじゃまたすぐ落ちちゃうし…。
…とりあえず『先生』のとこ行くか〜。
私は一緒に落ちた枕を、ベッドに放り投げて仮眠室から出る。
ちょっと歩いて執務室に向かって、私はコンコンとノックした。
『”はーい。入って良いよ〜“』
「うへ、お邪魔するよ〜」
「”あれ、ホシ…アカツキ? 寝てたんじゃないの?“」
「ちょっと目が覚めちゃって…。てかさ、先生。無理にそっちで呼ばなくても、おじさんが仮面被った時に呼べば良くない? 呼び辛いでしょそれ」
「”うーん、シャーレに常駐中は呼ぼうと思ってたけど、慣れないねやっぱり。ホシノの言う通り仮面付けた時だけ呼ぶとするかぁ“」
閉じていた目を少し開けると、こっちを見る『先生』のデスクには山のような書類のタワーが幾つもあった。
「…そういえば先生、当番の子は?」
「”あー…実はデスクワークであんまり募集とか出来なくてさ、インターネットで募集してるんだけど、直接足を運んでない学校からだとあまり応募してくれる子がいなくてね…人数不足で毎日のローテーションが出来ないから、今日は私だけなんだ”」
「ありゃま〜…」
よく見ると『先生』の顔には疲労が滲んでいる。
…そうだな、良い事思いついたかも。
「んじゃ、先生。ちょっと来てよ」
「”ん?“」
理由も告げずに手招きしただけだが、『先生』は疑いもなくこっちに寄ってくる。
私は少し長めのソファに『先生』を誘導した。
「変なタイミングで目が覚めちゃったから、まだ眠くてね〜。先生も働き過ぎって事で、先生には休憩も兼ねておじさんの枕になってもらおうと思ってね」
「”ハッ…もしかして私を抱き枕に!?“」
「とりあえず座って座って〜」
戯言を聞き流し、私は『先生』をソファに座らせる。
あぁ違う。ソファに寝転ぶような形で座らせて、そして足は少し開いて…もうちょいね。そうそう。
「”あの、ホシノ。これは…“」
「よっこらせっと」
「”おっふ!?“」
少し勢い強めに後頭部を乗せた。
『先生』は痛そうだ。
それはそうだろう。だって、今私が『先生』にさせてるのは…。
『たまたまくら』。言い換えると『金たまくら』だからだ。
野郎の膝は硬い。しかし抱き枕になるかと思えば私のサイズが問題で出来ない。
であれば、柔らかい部位で枕になる場所。そりゃ…『金玉』しかあるまい。
私の後頭部にジャストフィットする二つの肉肉しい球。
『枕』としては赤点スレスレだが、意外にも心地よく…。
私はすぐに
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「“おーい、ホシノ? そろそろ起きてくれないと本格的に間に合わなくなっちゃうんだけど…”」
「ん〜…うへ…?」
…外は真っ暗に近い紺色。
ありゃ、もしかしてガチ寝しちゃってたか。
『先生』の顔を見ると、寝る前よりかは気分が良さそうな顔色。
私に釣られて眠くなって寝たからかな?
「ふぁ〜…ん〜、意外と枕に丁度いいね。先生のきんたま」
「”ちょっ…あんまり女子高生の口から聞きたく無いんだけどそれ“」
「ふっ。そんなんじゃおじさんのようにきんたまのマスター…『きんたマスター』になれないよ?」
「”いや『きんたマスター』って何? 聞いたことないんだけど。語呂良過ぎて頭の中に染み付くからやめて?“」
「『きんたマスター』は『きんたマスター』だよ。逆に『きんたマスター』以外の何があるってのさ?」
「”ちょ、連呼やめて? 今後ホシノの事思い出す度に脳裏に
「うへへ、これで先生も『きんたマスター』…」
「”勝手に決めないで? 匙どころか砲丸投げちゃうよ私“」
「あはは、『砲丸投げ』ならぬ『睾丸投げ』って事? 先生二回挑戦出来るじゃん」
「”誰が上手い事言えっつったよ。というか二回挑戦しちゃったらもう終わりなのよそれ。オリンピックが一生に一度になっちゃうから“」
「でもほぼ確実に金メダル取れるよ? あ、いや、金たまメダル取れるよ?」
「”なんで最悪な方向で言い換えちゃったの? なんでもかんでも『金』に『玉』付けりゃ良いってもんじゃ無いよ?“」
「確かに、『玉』には『棒』だもんね」
「”ホシノさん!?“」
ソファから降りながらの、クッソくだらない話し合いの応酬。
それは書類仕事中も何時間か続いたが、次第に途切れ途切れになり…。
『先生』と私は、夜になる頃には死んだ目をしながらペンを動かしていた…。
おじボディin
:美少女→『膝枕』 『先生』→『
:寝相が悪い。
:下ネタ大魔神(微)
:申し訳程度の責任感(笑)はある。