隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録 作:sakigake2004
二一〇二年十二月十八日
場所は第二都市、かつての名を大阪府。
現在、僕こと
「まいったなあ…」
昨日前乗りしてジュウロウさんに地図だってもらったのに…どうしたらいいんだろう。
「困ってるのかな?」
「…えっと、どなたでしょうか?」
黒髪の同年代っぽい色白の女の子が声をかけてきた、ここまで一人も人がいなかったのに…
「私はねえ…うーん…『かぐや姫』ってのはどうかな?似合う?」
コードネーム、それか偽名、この人も
「いいと思います!」
「でも被りありそう…よし、やっぱそれで呼ばなくていいよ。」
「え。」
「…私はルイ、
「えーと、カルラさん。」
「ルイでいいよ。」
「じゃあルイさん、僕は今道に迷ってるんです、よければ道を教えてくれませんか?」
「いいよ、じゃあちょっと離れててね。」
「はい?」
ルイさんがポケットから観測函を取り出して、壁に向けた、何を?
「『ルナティック・ルール』!」
コンクリートの壁がギリギリと捻じ曲がり、壁に大きな穴が空いた
「よし、ついてきてくれるかな?」
「い、いいんですか?この壁。」
「そのうち戻るから大丈夫だよ。」
「何か妙な気配が近づいてくる。」
ライトがまた変なことを言い出した。
「妙な気配って、何?」
「わからん、覚えがあるような気もするし、ないような気もするが…」
「ルシール、貴女は何か感じる?」
「…これ、あれだ、異界の時と一緒だよ。」
「それって」
その時、オークション会場に轟音が響く。この音は、地下鉄?
「急に何!?」
「これは…」
「うわああああ!」
急に会場の中心にツルギさん達が現れた
「くっ、現状確認!」
「ここオークション会場だよ!」
「くそ、最悪だ…」
「おい狐火!今までどこほっつき歩いてた?」
「ほっつき歩いていたかったわけじゃないが!?」
「課長、説明しないと!」
私の知らない少年が慌てている。
「あーっ面倒な…雑に言うと、いたんだよ!」
「何が!?」
「『異界駅』がだよ!」
『勝手に追いかけてきておきながら、見つかったら逃げるとは、礼節というものが無いので?』
女性の声が聞こえた瞬間、その場の全員に嫌な緊張が走ったのを感じた、間違いない。
会場に近づいてきたのは赤い肌に額のツノ、駅員服の女性…
「「「如月マガツ!」」」
『八咫ライトにカタシロ呪術事務所、お久しぶりですね?』
「あんまり会いたくなかったけどね、なんの用なの?」
『私、というか私達もオークションに参加しようかと。』
「私達?」
『自己紹介しましょうか、みなさん、出てきてくださいね?』
マガツが手を叩くと、彼女の背後に列車の扉が現れ、開くと
マガツと同質の、悍ましい気配が溢れ出した
「ようやく出番かい?」
「実に長い待ち時間でしたな。」
「待つだけで疲れたよー、だけどようやく作品が撮れるって思うとマジ楽しみ!」
『ええ、存分に腕を振るってください。』
狼の被り物に着崩したスーツ、黒いコートに蝙蝠の羽、布で顔を隠した女性…あのマスクはおそらくフレデリック、私とルシールを吹き飛ばした怪物の作り手…!
『(予定外、想定外、修正を要求)』
『もう無理です、覚悟を決めてください。』
何これ、頭の中に直接声が聞こえてくる?意味わかんないけど…マガツが持つ大きな黒い函からこの声が聞こえてる事はわかる、本当に意味わかんないけど。
『どういう事だ!?何故今召集される!?』
『口答えしないでください。』
待って、あれは『アルゴス』?『ネフィリム』が抱えられてるし、関係あったの?
「行くよケイト!」
「お嬢様、私達がこれに付き合う道理は…!」
『貴方方は既に認められたのです、付き合ってもらいますよ。』
「マリアにケイト?なんでそこに居るわけ?」
「ルシールじゃん、もしかしてルシールもオークションに行く感じ?こっちは新しいサークル!」
マリアの後ろでケイトと呼ばれた女性は頭を抱えていた、振り回されてるみたいね…
『異界よ』「これは正しいのか」(考察が必要であろう)
『必要ですよ。』
黒い人影だけの何か、色んな声が同時に聞こえて、頭痛がしてくる…
「…久しぶりだね、ライト。」
「…まさか、葵?」
黒と白と黄と赤のけばけばしい髪色の女性はライトの知り合い?でもライトの表情は何か信じられないものを見たって顔で…
「意味わかんない!貴女達はなんなの?」
『それでは改めて自己紹介を…!』
『我らは
『我らは今日!ここで!オラクル&インサニティ・カンパニーに宣戦布告する!』