隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録   作:sakigake2004

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結局俺たちは普通に車に乗って移動することになった、俺はレンタカーを借り損ねているので、エジプト支社の車で運転はカゴちゃんである。

「う、吐きそう、急いでるからって、運転が、荒いよ…」

倉庫の目前で車を止めて早々にオルフェは吐き気を訴えていた。

『私って〜普段は走るだけで事足りるので〜人間の耐えられる運転とか忘れてました〜』

「無重力状態への適応訓練を受けてないと流石にそうなるか、明日からの訓練メニューにそれも加えておこう」

「そんなの、あるんだ…」

ゴテゴテした防護服を着せてまでわざわざ連れてきたオルフェには『カリオペー』を利用しての緊急脱出という役割がある、一方でユリディスに役割がないというのは人手の無駄なので事務所で留守番をしながら再開発計画の資料を漁ってもらっている、この計画自体がどうにも引っかかるんだよな。

「わざわざ『八咫烏』を遠隔起動してるんだ、なにかは見つかって欲しいところだな」

『ライトさんもこっちに集中してください〜そろそろあの人達逃げるみたいですよ〜』

見れば昨日ボコったチンピラ達とよく似た格好のチンピラ達が箱を車に載せていた、あれが資料か横流し品かは知らんが…

「どうやら出遅れたらしいな、行くぞ」

「待ってよ、うえっ…」

 

チンピラ達の大半が一旦倉庫に戻ったのを見て俺たちは敷地に堂々と侵入し

「開けろ!エジプト支社だ!」

会社支給の全領域対応スーツによる身体強化の段階を上げ、古臭い扉を蹴破って倉庫へと押し入る。

『勝手に名前使わないでください〜』

「すまない、一回やってみたかったんだ」

「なにもんだテメェら!」

当然チンピラ達に気づかれるが

「まあこれが一番楽なんだよな!」

「ミソクラスト投影鏡、起動」「『神明裁判/実像』『目標(ベクトル)/小悪党(チンピラ)』強制照射」


倉庫に見掛け倒し━━ではない炎が広がりチンピラ達を襲う

「そして俺たちは平気ってわけだ」

チンピラ達が倒れていくなかで俺たちは走って倉庫の奥へと進む

「なにこれ…眩しいだけで熱くない…」

『シンプルな『神明裁判』というより〜『盟神探湯(クガタチ)』ですかね〜疑わしきを罰してしまう欠陥制度を〜疑いすら通り過ぎた相手を攻撃する為に使うなんて〜無慈悲というより残酷な使い方ですね〜』

「手持ちがこれしか無いからな、殺してないだけありがたいと思ってほしいぐらいだ」

まあ日本に居てもこれ以外使って無いけど、そもそも対人戦は不得意な方のジャンルなんだ、俺の代わりにセンパイや山田さんを呼んできてほしいって思うよまったく。

「待ちやがれ!ウチの連中をよくも痛めつけてくれたな…」

ん?チンピラの一人が気絶してないとは、小悪党を指定したから…こいつはそれなりの悪党らしい

「よし、カゴちゃん頼んだ!」

『はいは〜い』

「なんだこのふざけたマネキンは、しばきあげ━

 

『誰にものを言っているんだ?』

 

「━━━あ、俺の、腕、が」

チンピラが腕を振り上げた瞬間、オレが認識するより早くその腕がペシャンコになり、チンピラはそのまま気絶した、即落ち2コマとかそう言う次元を通り過ぎてるな…流石営業一課の戦闘用アンドロイド、驚異的出力だ。

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