隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録   作:sakigake2004

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3皿目

『そのスルー出来ないボス戦だが、思っているよりは少なく済むはずだぞ』

ん?それは…あ!

「動いてさえいないってそういう意味か、まだ残りの目録は正式な参加者の手に渡ってないんだな!」

『いかにも、そして目録の行き先は二課以下の社員達の尽力によりとある場所に纏められている』

なるほどそこに攻め込めば一網打尽だな

「そこがブラックマーケットというわけですね」

振り返るとそこには黒髪の老婆と金髪の青年が立っていた

「ジェシカさん!お久しぶりです!貴女とまた一緒に仕事出来るなんて光栄ですよ!」

「ライトさん、お久しぶりですね、相変わらずお元気で何よりです」

『本社からの応援、いや、監視役』

「監視役というのも否定はしませんが、本業は印象の調整ですよ」

「とりあえずカゴちゃんはライオンから猫に戻ってくれないか?何言われるかわからなくて怖いんだ」

『ふん…ライオンじゃないとシリアスな話ができないのは〜私の欠点ですね〜セラムさん、お久しぶりです〜』

金髪の男、セラムの発言を受けてカゴちゃんは元に戻った

「知り合いか?」

「仕事柄よくこっちに応援に来るんですよ」

「開発一課が応援に来なきゃいけない仕事って?」

「…答えられないのをわかって聞いてるんですか?性格悪いって言われません?」

反応はある、たぶん隠し事も、戦いになれば俺が一方的に勝てる確信も有る、まあこれ以上探りを入れる理由も無いしやめておくか

「稀に言われるよ…話が逸れたな、ブラックマーケットにはどうやっていくんだ?」

「そこを調べてたのよね、ジェシカさん」

エリザベスが乗り出してきた

「エジプト支社からの情報と、セラムさんの協力でその位置は特定されています、結論は…ライトさん達が迷い込んだ異界駅です」

「え?あそこなんですか?」

「ええ、ライトさん達が戦いの旗によって送り込まれたのは完全に想定外の挙動でしょう。オリジナルの異界駅との挙動の差は一通り確認しましたが、オリジナルと同じく多少の調整で起動条件や観測対象を変えられるものではありませんでした。」

「しかし、そこまでコピーした海賊版を作れるレベルの勢力が協力している以上、あの異界は交渉者達にとって最も安全で、外部勢力にとって最も危険な場所です」

セラムとジェシカさんが説明する、いつのまに俺たちのデータまで確認したんだこの人達…流石の手際の良さだ、これがエチオピアの秘密兵器と本社役員の実力か。

「エジプト支社はこの異界駅を作ってる勢力については何も知らないのか?」

『支社長以外は誰も知りません〜少なくとも私は何も〜』

カゴちゃんがどんどん小さく縮こまっていく、ネコちゃんモードのコンセプトが崩壊してるんじゃないか?

「支社長もなかなかに危険な選択をしたわね、ま!それは後でいいんじゃないかしら?本社から改めて監査が来るでしょうし」

「そうだな、じゃあカゴちゃんはブラックマーケットに攻め込むべきタイミングは分かるか?」

『それはしっかりと〜具体的には三日後です〜その日に改めて取引が行われます〜』

「よし、ある程度の予定は立てれそうね、じゃあ今日は一旦解散って事で…」

「リーダー、それでいいのか?」

まだ話す事は山ほどありそうだが、日が落ちて大した時間経ってないし

「私、急に飛び出してきたから着替えは無いし食事もとってないのよね」

まあ世界危機対処チームが召集されたのは昨日の今日だもんな

「飯に関しては自信があるぞ、冷蔵庫の残り物でなんでも作れる俺の実力を見るといい!」

「それは楽しみですね」

「ジェシカさんには更にイカしたものをお出ししますよ!!!」

「露骨な贔屓だ…私は少し調整があるので席を外しますよ…」

「ご飯には戻ってきてね、ゴエティアの人!」

「私の名前はセラムだ!ちゃんと呼んでくれ!」

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