隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録   作:sakigake2004

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2皿目

『…というわけで、ライトさんとジェシカさんが残りの目録を確保したみたいです』

ネコちゃんモードのカゴちゃんだったが、その口調にいつもの猫なで声はない、真面目な秘書という態度だ。

『へえ、日本支社もなかなか面白いのを抱えてるみたいだね』

『面白いって…儀式を無茶苦茶にされてるのにですか?

『まあね、そもそもシリウスみたいな顔無しの偽物がやる計画が成功するなんて欠片も思ってなかったし、だからわざわざオデュッセウスなんかと船の取引をしてるんだ』

軽薄な態度でカゴちゃんと話しているのは、黒髪を長く伸ばし丸メガネを掛けたどことなく陰気な雰囲気の少女。

『勘弁してくださいよ、エジプト支社長ともあろう人が社員に何も伝えないなんて』

『それは…うーん…『エイハブ』『シーシュポス』『ジャック』『アクエンアテン』『嫦娥』…ああ違う!なんだっけ今のコードネーム?』

『『エンキドゥ』ですよ、エジプト支社長エイト・スミス』

『ああそうそう!それだよ!前の僕達のコードネームも大概頭おかしいけど今の僕のコードネームとか特におかしいよね、『いい感じに死ね』って言われてるのと一緒じゃないかい?』

『前の貴方も同じ様な事をおっしゃっておられましたね…そして交代するのと関係なく同じ事を言いますよね』

『憶えてないね!とにかく僕が言いたいのは』

『『僕が動けばなんでも解決する』ですよね、前の貴方からも聞きましたよ』

『そうそう!』

陰気な雰囲気はどこへやら、支社長とは思えない態度と見た目のエイトであった

『貴方が動く事そのものの問題を理解してるんですか?『オクドアド』の唯一の使用者とはエジプトの結界システムそのものの…』

『あーもうお小言とかやめてくれないかい!僕はこれでも大真面目にやってるんだよ』

『…知ってますよ、知ってるから余計に私の思考回路がキリキリしてるんですよ、私達という所有物の信頼性をもっと評価して欲しいのです』

『努力するよ…それはともかく!シリウスがどういう風に勝つ気だったか僕も知らないんだよ、オデュッセウスは知ってるだろうけど…今更それだけ聞きにいくのも癪なんだ、だから』

 

『もしもし?エジプト支社長に連絡したい事があるんだが』

『お、噂をすれば影が指すってやつだね!』

『口調を直してください!』

オデュッセウスからの電話であった

『エジプト支社長…その、噂とは?』

『なんでもないさ!それで、わざわざこっちにかけてくるという事は、ケートスを売る気になったかい?』

『その通りですよ、しかし、何故わかったので?』

『君がシリウスに味方してるのは世界をひっくり返す為だろう?だけどアイツはもう負けそうだし、だったらこっちに賭けてくれるかなって思ってただけさ』

『ノーコメントという事で、それでケートスの値段と各種処置については』

『まあまあ、慌てない慌てない…それよりも、シリウスをはっ倒す為の良い案があるんだ』

『何故それを私に?』

『今後の協力への…前準備ってやつさ』

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