隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録   作:sakigake2004

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四章、主菜、真世界も悪夢
1皿目


「さて、目録を全部集めたのになんの変化も無く1日が過ぎたわけだが…カゴちゃん、説明してくれ」

事務所の中でライト達は市長と儀式の反応を待っていた、待っていたが何も起きなかったのでライトは静かにキレていた。

『それがですね〜市長が尾行の途中でぱったりと消えてしまいまして〜まあ儀式を無茶苦茶にしたので雲隠れの準備をしているのではないかと〜』

「儀式の主催者が儀式を終えずに抜けられるもんなの?」

「オルフェ君、いい着眼点ですね、結論から言えば無理です」

「えっ」

セラムの発言に対して一同が注目する

「前回の戦闘の直後から結界の構成要素や儀式の形態を調査していましたが、この儀式と結界は『代償を払うからこそ利益を得る』という極めてオーソドックスな魔術でできています、名前すらついていない生贄の儀式の構図ですね」

「儀式でカリオペーの利用や警官の幻影といった利益を得ている以上、なんの代償も払わずに儀式を終えることはできない、そういうことよね」

「そういうことですが話を奪わないでくれますかエリザベス」

 

『…支社長に聞いてみるしかありませんかね〜何か企んでるみたいでしたし〜』

またエリザベスとセラムが戯れだしたので話の主題はカゴちゃんに移る

「儀式も大詰めなのに支社長はどこにいるんだ、まさかあっちも逃げてないだろうな…」

 

「僕を呼んだかい!!!」

 

「うわ、うるさ…ってもしかして、エジプト支社長?写真と違くないか?もっとこう…仙人みたいな男じゃなかったか?こんなガキだったか?」

部屋に入ってきたのは黒い長髪で丸メガネを掛けた少女であった。

「ガキとは失礼だね『真世界への窓(ヤタ ライト)』、君が想定してたオラインエジプト支社長エイト・スミスは数ヶ月前に死んだよ、僕が今のエイト・スミスさ」

「失礼しました!」

「わかればよろしい」

胸を張って自信を支社長だと宣言する少女に対しライトは即座に頭を下げて謝罪した、あまりにも先ほどまでと違う対応でオルフェはドン引きしていた

「今?同姓同名の人が後任になったってことですか…えーと、支社長さんでいいですか?」

「大体はそういうことさ!それと呼び名はエイトさんでも支社長さんでもコードネームの『エンキドゥ』でもなんでもいいよ、そういう君がユリディスで、そっちがオルフェか、儀式が終わるまでもうしばらくよろしくね」

「「よろしく、おねがいします」」

『支社長〜どこで何やってたんですか〜こっちは急な暇でおかしくなりだしたエリザベスさんを宥めるので大変だったんですよ〜』

「よしよし大変だったね…なんて褒めるの今必要かい?今やるべきなのは僕の悪巧みと市長が何やらかすかの話じゃないのかい?」

「その話ができるなら早くしてください、貴方の今回の暴挙に対する社内での声もありますから」

「ああ、それもあったね」

しばらく静観していたジェシカの一言で全員に緊張が戻った

「まあ結論から言うと、市長のちゃぶ台返しに対抗するために無名(ウーティス)警備と取引してたんだ」

「本当にそれだけですか?」

「監査はまだだよね?今は市長への対抗ですよで済ましてほしいと僕は思うわけ」

「わかりました、続けて」

「情報によれば市長の本拠地は街の中心、再開発の中心たるビルの工事現場さ、そこであいつがやるのが…」

 

『ムー大陸浮上』『アトランティスの遺物』をトリガーにしたオカルティエンスの『破戒』さ」

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