隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録 作:sakigake2004
想像
四国
徳島、香川、愛媛、高知の四県で構成された日本の島、地域。
日本のほぼ全ての土地から「県」という括りでの地名が消え、単なる都市番号呼びになった後も概念として四国は残った。
ここはそんな四国のとある都市
海の向こうには国産みの島
山々と暴れ川の齎す恩恵と災害に付き合ってきた、よく見るがどこにでもはない土地
「そういうわけでようこそ、我が故郷第四十四都市もとい『徳島』へ!歓迎するよ新人君!」
「…誰もいないじゃないですか、景色も見えないし。」
「そうだな。」
「…うあーっ社会性フィルター!」
「あっ、爆発した。」
「…はー、おっかしいな、本当なら誰か一人ぐらいは迎えにくるはずなんだけど。」
小柄な体格には確実に合っていない大きなサイズの黒いビジネススーツ、暗い茶髪、明るい色の狐耳のカチューシャというチグハグな格好の女性は大きなため息をついている。
「迎えって、ご家族ですか?」
新人とよばれた白いスーツに白い鞄、全身真っ白な青年は女性へと問いかける。
「この場合は、情報を提供した提携事務所の確率が高い。」
一方、黒いビジネススーツ、冬の夜だと言うのにサングラスを付けている無愛想な男。
「両方だよ両方、帰るってわざわざ連絡したんだから来ると思ったし、情報提供者は急いでたから待ってたっておかしく無いんだ。」
「『超能力者』の情報だ、既に他の組織が介入していてもおかしくは無い。」
「一刻も早く見つけないと、営業一課も開発一課も最近動き回ってるし、営業二課に至ってはこの前世界を救ってその次は錬金術師の珍獣を飼い始めたんだ、私たち営業三課四課も動かないと消費者から忘れられてしまう。」
「貴女が気にしているのは前任の三課課長の事では無いか?」
「そうだけど!?ツグミ先輩からモテる為ならたとえ火の中水の中宇宙だって行くね!」
「この前フラれたんじゃ…?」
「そうだけど!?!?それでもカッコつける必要はあるんだよ、戻って来てもらう為にもね。」
「三課の課長が私情優先とは、先が思いやられるな『狐火』」
「四課のワンマン課長に言われたかありませんね『墓穴』!」
「まあまあ、落ち着いてくださいよ課長」
「新人君、君も『凶星』のコードを目指すなら成果は要りますからね!」
「はいっ、わかりました。」
「わかればよろしい。」
「はっ、さっさと提携事務所に向かうぞ、時間が惜しい。」
この場に集うは
「さっさと成果を上げて、
オラクル&インサニティー・カンパニー、日本支社営業三課課長
『狐火』、三好ツルギ
「成果、成果、僕も頑張らなくては。」
オラクル&インサニティー・カンパニー、日本支社営業三課
『凶星』申請中、藤山タロウ
「気を張っていては上手くいかん、肩の力を抜いて上手く行くのがプロというものだ。」
オラクル&インサニティー・カンパニー、日本支社営業四課課長
『墓穴」、佐藤レン