隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録 作:sakigake2004
「お前ら珍走団だか半グレだかチンピラだか…まあなんでもいいが、直接
「さて、ここからどうする?」
分身達にゾンビの怪物だったチンピラ達を拘束させながら、レンはタロウへと問いかける。
「どうする、とは…」
「どうにもこうにも!目的の超能力者は異界駅に送られて、事情を知ってるエセ軽蔑の情報はこの住所にしかないんだよ、行くに決まってるでしょ!」
「誰がこの後警察や関係各所に事情を説明するんだ?」
「うっ…」
「この住所はここからとても遠いが時間は?」
「うっ…」
「そもそもあの珍走団の言う事は信ずるに値するのか?」
「じゃ、どーしろと!?」
感情を爆発させるツルギ。
「素直に応援を呼ぶべきだろう、最近異界駅へアクセスした営業二課とエジプト支社から情報を貰うべきだ。」
「…」
「『狐火』いや三好ツルギ、貴女の個人的な理由を方針に挟むのはやめた方がいい、それで業務に支障が出るなら尚更。」
「…は、わかったよ、流石にこれ以上意地を張る気はないさ。」
「今のうちに四課長にお聞きしたいんですが。」
ツグミが警察に事情を説明している間にタロウはレンに近づいていた。
「なんだ。」
「課長…はややこしいですね、三課長はどうしてあんなに二課に張り合ってるんでしょうか。」
「本人に聞けばいいだろう。」
「はぐらかされると言うか、定型分でしか返してくれないんですよ…
『業績を追い求めるのは社員として当然!』みたいな感じで。」
「今から話すことは全て社内で公然の情報故に過去の報告書を読めばわかるが、今年の二月に当時の三課副課長であった三好ツルギは一度死んだ。我が国の特性上死んだ事自体は問題ないが、彼女の死の直後に当時の三課長である伊藤ツグミは退職した。」
「それは…部下の死の責任を取って?」
「いや、『ツルギの死に様が頭から離れなかった』らしい、今時過敏だと伊藤本人が自嘲しながら報告書に書いていたのを覚えている。俺と二課長は記憶処理を勧めたが、結局辞職してしまった。」
「そういう人もいますよね…僕の学生時代の先輩も巻き戻しされることを怖がっていました。」
「そして繰り上がりで三好が課長になり、責任を感じているのかそうでないのか、前々から主張していたエリート意識や伊藤への憧れは悪化した。彼女があのライター型のコンフュージョン投光器を乱用しているのも、やたら前線へ出たがるのも伊藤の真似事だ。」
「そうだったんですね…僕にできることは何かあるでしょうか。」
「何を求めるかによる、彼女にまともに仕事をさせたいだけなら手段はいくらでもある。伊藤に関しては二課が連れ戻そうとコンタクトをとっているらしい、それがどこまで本気かはわからないが…三課という枠組みで言うなら、彼女をもっと頼るべきだろう、彼女の炎は明確に三課という妖怪集団の強みだ。」