隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録 作:sakigake2004
「二一〇二年冬、
最近流行りの都市伝説は、ありきたりで、下らなくて、面白みがない、うち父のギャグよりもつまらない。
傷のついた学校の机に体重を預け、小さくあくびをする。
『世界各国で魔法の箒に飛行車両基本法が適応、議会では今日も議論が────』
『冥界行の立役者アリス氏に独占インタビュー!世間で注目の────』
『大手寿司チェーン
ああ、今日のニュースもどうでもいいわね。
先日、具体的には二日前、
別段、特に親しいわけではなかったけれど、それでも親戚の死というのは私の人生に重くのしかかってきた。
葬式の準備から遺産相続、父はてんやわんやでしばらく家に帰ってこなかった。
これは十八歳の高校生にとっては結構な問題で、なんせ新学期の準備なんかはなんだかんだ親が手伝うことを想定されていたりするからだ。
結局一人でやったけど、正直な話授業が始まる前から満身創痍。
現在時刻は十時半、十八歳の、大学目前の一年最初の授業が始まろうという、憂鬱な時間だ。
「みんな〜!新学期が始まってすぐだが転校生を紹介するぞ〜!」
転校生?
「はーい、おはようございまーす!」
先生がそう言って連れてきたのは金色の長髪、青い瞳、ちょっと身長高めでスラッとした━━━━俗に言うモデル体型?━━━━の女の子だった。
「自己紹介をどうぞ!」
「初めまして、ルシール・
いかにもギャルという感じの元気な自己紹介…
「えーとグレイさんの席は…ちょうど形代さんの隣が空いてるな、そこで頼む。」
「え。」
急に隣が指名されたかと思えば、ルシールと名乗った女子はずかずかと、何も物おじせずに隣に座った。
「初めまして!今言った通り私はルシール!貴女のお名前は?」
「…
「あなたもしかして、
セツリ…
「形代セツリ…おばあちゃんは死んじゃったよ、一昨日。」
「え…ええ〜っ!」
これが私、呪理・W・形代とルシール・E・グレイのファーストコンタクトだった