隠秘実存フルコース:二十二世紀オカルトパンク・アポカリプスの生存記録 作:sakigake2004
『ま〜オルフェさんとユリディスさんの
…俺たちの未来が勝手に決まっていた、それは大丈夫なのか?法律とか
『とは言っても別にワニの餌になるってわけじゃありません〜お二人は今日付でオラクル&インサニティ・カンパニーエジプト支社と業務提携するってことになりました〜』
「業務提携?別に会社とか事務所とかは持ってないけど…」
俺もユリディスもスラムの端にある飲食店で働かせてもらっている、だけど経営してたおじさんはギャングの奴らに殺されて、店のおばさんたちも拷問された人が出て今は散り散りになってしまったし…
『ま〜業務提携というのは書類上の言い方の一つで〜要するに使いっ走りですね〜使いっ走りですけどお金は出ますし〜訓練メニューとか装備とかも提供できますよ〜』
『あなたたちの今の実力でオラインの2課以上に正式に雇われたいなら〜国から不逮捕特権の一つや二つはもらってないと話になりませんから〜そもそもウチの製品の最高グレードを闇取引から盗んでる時点で会社の顔に泥塗ってることをお忘れなく〜』
…とんでもなく温情のある処置だ、そしてカゴちゃんの顔のアニメーションが全く笑ってない、真顔だけでこんなに恐怖を演出できるのを今初めて知った
「ギャング組織間での目録の闇取引を把握してるなら、他の目録の位置とか目録が散らばってる原因である正体不明の
ライトが切り込んだ、まあ天下のオライン社だもんな…というかライトも知らされてないのか…
『駄目というか無理です〜それを調べるために営業一課の人員が全員駆り出されてますので〜市長さんに聞けばわかるかもですけど〜彼こそがこの儀式の要石ですので〜下手な言及も干渉もできないんですよ〜』
「この街から市民が脱出できないのは?」
『市長さんが儀式をそう設定してるからです〜儀式が続く限りアレクサンドリアの市民権を持つ人は出れません〜』
「続く限りってことは止めれば出れるってことだな」
『儀式の停止や破壊はライトさんならできるでしょうけど〜儀式の継続は支社長が市長さんに同意してしまったので〜もしやるなら〜
その一瞬、カゴちゃんの顔は少女のアニメーションからライオンのそれになった、俺たちなんて気づく間も無く殺せる、猛獣の、いや、神の顔だった
「…肝に銘じておくよ、死にたくは無いんでね」
『私も殺したくは無いのでそうしてください〜持ち主の命令だからってロボット三原則に違反するアンドロイドなんて〜今どき時代遅れですからね〜』
「ライトが壊さなくても外の…軍とか警察とか、後はオラインの他の人が儀式を壊す決定をしたりはしないのか?」
『少なくとも社内でのそういう要請は10分前に全て却下されました〜本社の方でこの儀式を続行するべきと
「にしてはさっきから社用端末にギリシャ支社開発課名義ですごい量の警告と脅迫が届いてるんだが?」
ライトの手元を見るとスマホがすごい勢いで通知を垂れ流していた
「読み上げると『今すぐ止めろ!』『こっちの負担考えたことあるのか!』『ユピテルで
『わかってるでしょうね〜そもそも対処チームのリーダーはギリシャ支社営業一課の『タイフーン』さんですよ〜自分のところのエースが向かってるのにそういうの送っちゃうのは〜開発一課の課長さんのトラウマからくる反射ってとこでしょうか〜』