バッカーノ!~また別の物語~   作:雨宮ラキ

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更新が遅くなってしまいすみません、8話目です。
病院やら新学期やらで少し忙しくて…今さっき仕上げたので誤字脱字などがありましたら申し訳ありません。気が向いたら調べて修正しておきます。

さて、こんなところで長話もあれなのでどうぞ!


ミッチェル・アッシュベリーとレイルトレーサー

 

「レイルトレーサーと読んでくれると嬉しい。」

 

そういった直後、扉がギィ…と音を立てて開く。なぜ、こんなにも綺麗な列車の扉から音がなるのか…それはなかを見ればすぐわかることだった。

 

だが、中は遮るように立っている男…レイルトレーサーによって見えなくされていた。故意に隠したわけではないのだろう。ただ、部屋から出ようとした…それだけのように見えた。

 

「そうか。なら、クレアと呼ぼう。」

「その人を怒らせるような言動をするところ、変わってないね。」

「そこまで久しくないだろ…。この前の事件みたいなものには手を突っ込みたくない、やめてくれ。」

「俺はお前と会う為にやってるわけじゃないんだ。突っ込みたくないのなら突っ込まなければいいんじゃないか?」

「ああ、そうだな。でも残念ながら警察のお偉いさん方からの依頼でね。これが…いいんだ。」

 

ミシェルはどこから取り出したのか、硬貨を一枚弄ぶように見せる。それを見てレイルトレーサーは「お前はそういう男だったね。」と鼻で笑った。

 

だが、二人がいがみ合っている中、一人だけ状況を飲み込めていない者がいた。

 

「あの、お取り込み中のところ悪いんだけど…どういう関係なの?」

 

そう、シャーリーだ。当たり前だ、彼女はただお客の接待や事後処理―と言ってもミシェルが不在の時だけのようなものだが―あと、簡単な仕事を任されるぐらいなのだから。

 

「…犯罪者と探偵。それ以下でもそれ以上でもない。」

「お前も犯罪者みたいなものだろう?いざとなれば簡単に人を殺せるんだから。」

「無差別には殺さないんでね、誰かさんと違って。」

 

端から見れば物騒な話を繰り広げられているようにしか見えないが、シャーリーには子供の口喧嘩のように聞こえた。話す内容は違えど喧嘩している門下生たちと同類みたいなものだ。

シャーリーは、「はぁ…。」とため息をつき、二人を止めようかと考えた。

 

 

だが、一足遅かった。頭に血が上ってしまったミシェルはレイルトレーサーの頭目掛けて脚を振るう。そのスピードと頭部への明確な攻撃は普通の人間ならかわせる筈もなかった…そう、普通の人間なら。

 

レイルトレーサーは手でミシェルの足を掴み、そのまま力を入れる。

 

「危ないな…お前が邪魔をするのなら今ここで排除しよう。」

「はっ…出来るものならやってみるといい。クレアに俺が殺せるのなら、な。」

 

足がそのまま潰れてしまうのではないかと思ぐらい力を加えられているのだが、ミシェルは平然と薄ら笑いを浮かべている…いや、シャーリーにはわかる。彼は我慢しているのだと…。当たり前だ、あんなに力を加えられて痛くない訳がない。痛くなかったらそれこそただの怪物か痛覚障害を持っているかだろう。

 

「じゃあ、殺そうか。まずはこの足から。」

 

そうレイルトレーサーが足にもっと力を入れようとした時。

 

―バァンッッッ!!

 

一つの銃声が響く。その音の先にはシャーリーが立っていた。

 

「…その手を離してくれない?」

「嫌だと言ったら?」

「その手を千切るまでよ!」

 

彼女が撃った場所…それはレイルトレーサーの腕の関節部分だった。

 

彼女の愛用しているトカレフTT-33は命中した。これが動いている相手なら当たってなかっただろうがミシェルを掴んでいた為に躱せなかった。

 

…彼も不意を食らったのだろう少し驚いた表情をしてミシェルの足を離した。

 

「驚いたよ。お前が彼女に拳銃を持たせるような男だったとは。」

「俺は忙しいんでね。自分の身は自分で守って貰わなきゃ困るんだ。」

「必要ないと思ってたコレがまさか役に立つとはね。……あと、銃なんて無くても自分の身ぐらい守れるんだけど。」

「そうなのか?知らなかったな。」

「それはミシェルが真剣勝負をしてくれないからでしょう。」

 

そういって、シャーリーはミシェルの脛…先ほど掴まれていた部分を軽く蹴る。

 

「っ――!?…悪かった。だが、一つ言わせてもらう。…もう少し距離を考えろ、鼓膜を破るつもりか。」

 

まだあまり痛みが引いていないのか、少し苦しい顔をしながらも文句を垂れる。

 

「しょうがないでしょ、これぐらいの距離のほうが当たりやすいんだから。」

「君たちは愉快だ。見てて面白いよ…夫婦漫才を見てるみたいで。」

 

「そういう風に見えるというのなら、とてもいい眼科を紹介するけど?」

「眼科を紹介しても無駄だ。…手遅れだからな。」

 

ミシェルがそう言った直後、二人は絶対に殺すと言っているかのような表情でレイルトレーサーに挑む為、戦う体制に入った。

 

 

 




今回も読んで下さりありがとうございます。

こうやって、書いててひとつわかった気がします。
私ってシリアス苦手なんですね。今回はシリアス感満載に書こうと思ってたのに最後の方はシリアスじゃなくなってしまっていました。…レイルトレーサーのあの発言のせいでしょうか。

さて、まだまだ終わりが見えませんが頑張りますので何卒応援お願いします。
キャラ崩壊に関しては申し訳ありませんが変更する気はありません。ここのレイルトレーサーはあんな感じで行きたいと思ってます。他の登場人物もそうですが…。

次回なのですが、また更新が遅れると思います。期限などはもともと決めていませんが出来る限り、早く出したいと思っていますので、ごゆるりとお待ちください。

ではでは!
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