TS少女のやらかし記録。   作:チーズ美味しい

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矛盾とか起きちゃうかも…その時はごめんなさい…誤字報告して下さると、とても助かります!コメントなども、ありがとうございました!


???「お前が始めた物語だよ」主人公「そーだけどさぁッッ」

「なんで、お前は人を守るんだい?いつだって人は君達『超人』を人扱いせず自分達の盾の様に扱ってきたじゃないか。大きな代償を支払ってまで守る価値はあるのかな?」

 

 

随分といい顔の青年が問いかける。

人当たりの良さそうな笑みを浮かべていて、大抵の女性はこれで恋に落ちてしまうだろう。しかし、彼の周りには『壊人』と呼ばれる禍々しい物が彼を守るように囲んでおり、イケメンオーラよりも恐怖の方が勝つ。

 

彼が語りかけているのは、今世界中から英雄と呼ばれている『超人』の少女であり、絶賛家出中の本記録の主人公である。

 

そしてこれは、人類の命運を決める戦いであるはずであり、青年は『壊人』と呼ばれる人類の敵の親玉である。

 

そして、人類の運命を背負い今絶賛質問されている最中の彼女()は……キレていた。

それは、人の命を踏み躙り遊んできた事に対しての怒りなどではない。ただ純粋に、敵のボスがイケメンであった事にであるッッ!!!

 

 

 

(はぁ!?なんで悪者のボスがイケメンなんだよッッ!昔の俺よりもずっとイケメンじゃねぇか!はーぁぁぁ?バケモンはバケモンらしくきったなぇ醜い姿晒しとかカスッッ!しかも、自分は戦わずに呑気に質問だとぉ〜???なんだよ、俺の相手は雑魚で十分ってか?はー上等だねやってやらぁ!)

 

 

今にも飛びついて青年の顔面をベッコンベッコンにしてしまいそうな事を考えているが、彼女の顔は無表情そのものでありぴくりとも動かない。ちなみにこれは能力で表情を固定しているだけであり、彼の忍耐力が凄いわけではない。

 

彼の考える最高にすげぇ英雄は敵の顔の良さに嫉妬して殴ろうとはしないし、変な逆ギレもしないはずであり冷静に敵の質問に答えるはずであるッッという謎の強いこだわりによって彼は怒りに耐えていた。

 

そして、表面上は無表情であり巨悪を前にしても冷静でいられるかっこいい英雄である彼女は短く抑揚のない、しかし深い慈愛(笑)を抱えた声で答える。

 

「皆んなは私の大切な(かっこいい英雄ムーブをする為の最高の)居場所だから」

 

「皆んなとは『超人』達のことかな?だったら、『超人』だけの国を作ればいいじゃないか!そうすれば人を守る必要なんてない!」

 

 

(すっげぇ喋るじゃん…しかもムカつくほどいい声してんな…せめて口臭はきついと良いな…または禿げてくれないかな…スキンヘッドとかじゃなくてバーコード禿げとかそんな感じのやつで…)

 

「それをしても、あなたは世界を壊すために私達をころすでしょ?人は(かっこいい英雄を演じるための)ついで」

 

「それにしては随分と人をたくさん守っていたけどねぇ?ほら、君の左目もさっき君が庇った人間が錯乱して近くにあったガラスで切ってたから、もう何も見えないだろ?」

 

「………(確かに予想外だったけど片目ないってかっこよくね?)」

 

「バカだなぁ…確かに僕は君達を殺すつもりだけど、今ここにくる必要はなかったよね?来なければもうちょっと生きられたのに」

 

「…随分とお喋りなんだね(うるさい死ねこのイケメンが)

 

「そうかなぁ?思ったよりも君と話すのが楽しくて!そうだ!君の勇姿を人間にも見せてあげるよ!そうだなぁ…題名は『英雄が死ぬ時』。人間にとっての英雄は死に、ぼくに殺される未来がよくわかる良い知らせになりそうだ!」

 

「そう…殺せたらいいね?」

 

「あぁ、あぁ!初めて殺すのが惜しいと思ったよ!この世界はつまらなくてしょうがないけど君を殺すのは楽しそうだ!こんな面白いオモチャをここで壊さないといけないなんて惜しい…悲しいなぁ」

 

ごちゃごちゃうるさい(黙れ変態)。やろう?」

 

「ああ、やろうか」

 

 

少女は青年と話している間に、襲ってきた壊人と青年を守っていた壊人を倒し切っていた。

 

カメラが配信を始め、

少女が少し咳をすると赤い血が口から流れ落ちる。

血が地面に落ちたのを合図に、少女と青年が衝突しあっていた。

 

瞬き一つで5メートルは離れていた場所から移動している。

速すぎてカメラはそれを捉え切ることができず画面を停止してようやく姿を見ることができる。彼女の持つ刀と青年と硬くなった腕がぶつかり合い、青年の腕が押し負け切れた瞬間再生を繰り返す。やがて切れなくなり青年が優勢になると思いきや、少女も刀に何かを纏わせ再度腕や体を切断する。その間も何か話しているが聞こえない。状況に変化が見られず三十分経ったころ、ようやく変化が見られる。青年が膝をつき、体が膨張し始める。

 

カメラには青年が施したと思われる結界があったが余裕がなくなったのか徐々にカメラの映像が乱れ始める。

やがて、衝撃波をもろに受けたのか配信は中止された。

 

一般人が見ることができたのはここまで。

 

 

そして────

 

(はぁ、疲れぁ…無駄にかてぇなこいつ…やっぱ顔はパチモンだったか…良かったぜ。俺よりイケメンのバケモンは居なかったってことだな)

 

今、戦場に立っていたのは少女だけだった。

 

 

しかし、次の瞬間彼女は気がつく。そう、親玉を倒した事によって今まで自分のしてきた事を冷静になって思い出してしまったのだ。

 

(え???死にたい…うっそぉ…今気が付いたけどこれって厨二びょ…)

 

彼女が真実に気が付いた時、タイミングよく戦場に仲間が現れてそれに向かってまだ生きていたナニカが攻撃を始める。捨て身の一撃、紛れもなく致命傷になり得る一撃。

 

彼女は躊躇なく仲間を助けに行った。

全ては自身の英雄像を最後に守り、不名誉な今世から逃れる為。

 

 

『世界を平和にした後、仲間を守って死んだ』

 

 

という大義名分を得たボケナスは、今世最大のやらかしに気がつく事なく最大の悪手とも言える方法で死のうとしたのだった。

 

────────────────────

目の前に、この世界で唯一俺が男だった事を知っている奴が立っている。面白い事でもあったのか、いつものポーカーフェイスを守ることも出来ずに笑っている。

 

“よぉwwwボロボロじゃねぇかwwwよく生きてたなw”

 

“うるせぇやい…なに笑ってんだよ”

 

“いや、だってwwwここまで一回も気付いてない上に1番やっちゃいけないことしようとしてんだもんwww世界救ったから死にたいって?勝手に救ったくせに…これはお前が始めた物語だよ”

 

“そーだけどさぁッッ!久しぶりに会ってなに言い出すかと思ったら俺を貶しにきたのかよ!”

 

“あぁ当たり前だろ?現実でも俺はお前に会ったら同じ行動取るね。まぁこれ夢だけど”

 

“へー夢…そーなん…夢!?!?!?俺死んだんじゃないの!??”

 

“ま、そゆことだから、さっさと起きな───くん”

 

“ちょっまて─────

 

 

「う…あ……?」

 

うっっっそだろおまえ夢でもこんなんなのかよあいつ…

 

おかしいだろ…なんであいつだけ俺が男だったこと覚えてんだよぉ〜ふざけんなよぉ〜

 

つーか今のが夢ってことは俺が生きてたってのは夢じゃなかったのかよぉ〜マジかよぉ〜しかも無駄に俺にダメージ与えてきやがって…やっぱこれは自決するしかないのか?そういう事だよな?よしやってやらぁ!ハヤキリだこんちくしょう!

 

てかあれ?なんで俺、庇ったはずの仲間に手ェ繋がれた上になんか動けなくなってんですけど…なんかここ、病室っぽいし…こんなに沢山溜まってんの迷惑じゃね?なんか寝袋で寝てるやつもいるし…

 

俺が引きたった子供のうちの1人…ネルも俺の腹の上で寝ている。

えぇ…俺助からないほどの重症だったはずなんだけど…腹も結構重症だったと思うんだけど…

あと、なんか右足抱きしめて寝てる奴もいるけど俺の左足どうなってるん?

 

おい、俺の右手のある筈のとこで丸まって寝てるお前もだぞ?

 

 

「!?!????おねぇちゃん、起きた!?!?!!!」

 

「お…きた…から…体の上で…跳ねるの…や…めて…」

 

ちょうどそこ鳩尾だから、ちょ、お客様〜?いけませんお客様〜!

 

 

俺にトドメを刺しかけた子の叫び声に周りのみんなも起き始め…グェッ

 

あの…号泣しながらエグい力で抱きしめるのやめて…ほんとに死んじゃう…死にたいけど…死因味方に抱きつかれて殺されたとか嫌だから…さすがにもっとかっこいい死に方がいい…ほんと…ほんとにやめて……あっ意識が…





主人公が引き取った子供の名前はネル、クウ、サキで、名前は主人公がつけました。

名前の由来はそれぞれ、寝るのが好きなのがネル。食べるのが好きなのがクウ。花が咲いたのを1番喜んでいたのがサキ。
という安直なものですが、この3人にも中々エグめの過去があり、名前がなかったので主人公がつけてくれた時も泣くほど喜んでいました。

ちなみに主人公はその場のノリで名付けた上に、暗い過去なんて知らないし、彼女達がなんで泣くほど喜んでたのかも知りません。ばかがよぉ…

ちなみに今回主人公にトドメを刺したのは腹の上で飛び跳ねて傷を攻撃したネルと馬鹿力で抱きついた仲間です。
右足に引っ付いて寝てたのはクウで、なくなった右手のとこで丸まって寝てたのはサキです。


アンケートのご回答ありがとうございました!これ短編じゃなくて連載なんですね…変更します!答えてくださった方々ありがとうございました!

これって連載か短編どっちですかね…?

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