姫騎士(肉食)共から貞操を守りつつ、僕の騎士道がハードモードすぎる   作:お庭屋さん

4 / 55
第4話 先行予約は蜜の味(大嘘)

「……というわけで、殿下がお呼びだ。今から宮廷へ向かう。」

 

 僕がその言葉を口にしたのは、日も完全に落ち、宿屋の周囲が夜の静寂に包まれた頃だった。

 買い出しで疲れ果て、ようやく夕餉を終えて一息ついていた騎士団の面々にとって、それは寝耳に水の、いや、氷水をぶっかけられたような衝撃だったらしい。

 どうにか隠れてコッソリ、という訳にもいかなさそうなので素直にゲロった。

 

「「……はい?」」

 

 ルイーズとネリー。我が騎士団の双璧をなす二人の声が、不吉なほど綺麗に重なった。

 

「エヴ様、今、なんと? 夜の、この時間に、お一人で、あのメ……殿下の元へ?」

「あぁ。さっきも説明した通りだ。殿下は僕をタダ働きさせたことを気に病んでおられるらしく、公式な場ではなく、内密に『褒賞』を授けたいとのことだ。」

「内密に! 褒賞を! 夜中に!」

 

 ルイーズが立ち上がると、その勢いで椅子が背後に吹っ飛んだ。彼女の背後に、実体化した殺気のような黒いモヤが見えるのは僕の気のせいだろうか。

 

「エヴ様、それは『褒賞』ではありません。『夜這い』の招待状です! 少なくとも、この世界の常識ではそうなります!」

「いや、でも殿下は一国の皇太子だよ? 呼び出しを無視すれば、それこそ僕の首が飛ぶ。」

 

 僕は必死に、この世界の「男卑女尊」な常識よりも、騎士としての「義務」を優先させようと言葉を尽くした。

 

「それに、労役が終わったとは言え未だ我々が居るのは敵地だからね。安易に断って相手に不快感を与えるようなリスクは犯したくない。」

 

 そんな僕の正論を遮るように、宿の前に重厚な蹄の音が響いた。

 ガタガタと車輪を鳴らして止まったのは、4頭の大層立派な馬が繋がれたコーチ。帝室の紋章が刻まれた、あまりにも豪奢な漆黒の馬車だった。

 

「夜分遅くに失礼仕る。お迎えに上がりました、マドゥワス卿。」

 

 御者台から降りてきたのは、先ほど別れたばかりのマイヤ卿だった。

 彼女は外套を深く被り、周囲に悟られないよう細心の注意を払っている。……それが余計に、密会としての怪しさを際立たせていた。

 

「「…………ッ!」」

 

 ルイーズとネリーが、反射的に身構える。

 馬車という閉鎖空間に、主人が一人で閉じ込められ、欲望渦巻く宮廷へと運ばれていく。

 彼女たちにとって、それはこの世の終わりにも等しい光景だったに違いない。

 

「二人とも辞めなさい。……大丈夫だ、信じてくれ。僕は騎士だ。たとえ相手が誰であろうと、僕の『騎士道(貞操)』が揺らぐことはない。」

 

 僕は二人の肩に手を置き、精一杯の「凛々しい顔」を作って見せた。前世の剣道家としての誇り。そして今世の騎士としての矜持。

 その二つを盾にすれば、どんな誘惑も跳ね返せる……はずだ。『騎士道』という言葉に隠した僕の貞操も多分伝わってるはず。多分。

 

「……一時間です。」

 

 苦虫をダース単位で噛み潰した様な表情のネリーが、絞り出すような声で言った。

 

「一時間経っても戻られなければ、たとえ相手が殿下であろうと、私たちはこの帝都を火の海にしてでもエヴ様を奪還します。……いいですね?」

「いや、それは宣戦布告になるから……。せっかく収まりかけてる戦火に油をぶち込む様な真似はよしなさい。」

「貞操を奪われるよりはマシです!」

「僕の貞操と天秤にかけて!?ウソだろお前!?」

 

 僕は内心で(一時間は短くない!?)と叫びつつ、逃げるように漆黒の馬車へと乗り込んだ。

 夜の闇に消えていく馬車の窓から、いつまでもこちらを「執念」の籠もった目で見送る二人の姿が、僕にはどんな魔物よりも恐ろしく見えたのだった。

 

 ☆

 

 漆黒の馬車の内部は、外観に違わず豪華絢爛だった。

 ふかふかの革張りシートに、微かに揺れる魔導灯の淡い光。

 だが、向かい合って座るマイヤ卿の沈黙が、その空間をひどく窮屈なものにしていた。

 

「……あの、マイヤ卿。先程から一言もお話にならないのは、何か怒らせるような事をしたからですか?」

「……いや。卿をあのような修羅場に放り込んでしまったことへの、一抹の罪悪感だ。」

 

 マイヤ卿は外套のフードを深く被ったまま、窓の外を流れる夜の景色を見つめていた。その横顔には、昼間のハツラツとした面影はなく、どこか、これから死地に向かう戦友を見送るような悲壮感が漂っている。

 

「修羅場って……。褒賞をくださるだけでしょう? 昼間は普通に『旅費を出し忘れた』とかそんな話だったじゃないですか。」

「それはそうなのだが……。あの後、殿下の様子がどうにも『熱』を帯びておられてな。卿を『今晩必ず呼び戻せ。』と命じられた時のあのお顔、私でも背筋が凍った。」

「…………。」

 

 おい、やめてくれ。これからその本人に会いに行く僕の身にもなってほしい。

 

「マイヤ卿、一応確認したいのですが。宮廷に僕を捕まえるための網とか、そういう物理的な罠はないですよね?」

「物理的なものは、な。……だが卿よ。殿下は一度狙った獲物は逃さぬ御方だ。卿の騎士団の連中が言っていた『一時間』というタイムリミット……。案外、妥当な数字かもしれぬ。」

 

 ……マジか。

 ハーフリング特有の可愛らしい顔立ちで、そんなガチの警告をされると、いよいよ僕の股間……じゃなくて騎士道(貞操)が危機を告げて鳴り響く。

 馬車は吸い込まれるように、夜の闇にそびえ立つ帝宮の正門を潜り抜けた。

 昨日のような賑わいはない。代わりに、不自然なほど静まり返った回廊を、マイヤ卿の先導で歩く。

 たどり着いたのは、あの絢爛豪華な執務室の前だった。

 

「……ここから先は、私でも入ることを禁じられている。マドゥワス卿、どうか武運を。」

「武運って……。戦いに行くわけではないはずなのですが。」

 

 マイヤ卿が、どこか同情を禁じ得ないといった様子で僕の肩を叩き、足早に去っていく。

 残された僕は、一呼吸置いてから、重厚な扉をノックした。

 

「エヴァン・クロード・マドゥワスです。ご召還に応じ、参上いたしました。」

「……入れ。」

 

 奥から響いたのは、鈴を転がすような美声――だが、そこには隠しきれない情動が混じっていた。

 扉を開けた瞬間、漂ってきたのは昨日よりも一層濃密な、甘く、それでいて攻撃的な香水の香りだった。

 

「やぁ、エヴァン。待ちかねたぞ。」

 

 執務室の主、アンドレア・フォン・グラディウス殿下は、ソファーでこれ見よがしに足を組んでいた。

 その姿を見た瞬間、僕の脳内で前世の記憶が「これアカンやつや」と叫び声を上げた。

 

 昨日のような公的なドレスではない。

 薄いシルクで仕立てられた、体のラインが露骨に出る寝衣に近い装い。

 そしてテーブルの上には、二つのグラスと、並々と注がれた琥珀色の酒、そして――。

 ずっしりと重そうな、金貨が詰まった革袋。

 

「さァさァ。そこに座るがいい。今夜は余と貴殿の個人的な『精算』の時間だ。……誰にも邪魔はさせぬよ。」

 

 殿下が蠱惑的に微笑み、自分の隣――密着するほど近い席をポンポンと叩く。

 

 あっこれ。キッツゥ……。

 一時間というタイムリミットの中、僕の『騎士道(貞操)』を守るための、最も長い戦いが幕を開けた。

 

 

 ☆

 

 

 僕は、覚悟を決めてソファへと腰下ろした。

 ただし、物理的に可能な限り、殿下との距離を空けて。ソファーの端ギリギリ、尻が半分落ちそうな位置だ。

 

「……失礼いたします。」

「チッ……。相変わらず堅物だな、貴殿は。もっと近くへ寄らぬか。」

「いえ、殿下。敗戦国の虜囚ともあろう私が、皇太子殿下の玉体に軽々しく触れるわけには参りません。騎士の礼節として、この距離を保たせていただきます。」

 

 僕は背筋を鋼鉄のように伸ばし、視線を前方の一点、壁に掛けられた高そうな絵画に固定した。

 なるべく殿下のどエロい姿を視界に入れぬためだ。

 しかし、視界の端に映る、薄いシルク越しに強調された彼女の柔らかな曲線。そして、鼻を突く甘く重たい香りが、僕の理性をガリガリと削っていく。

 

「ふん……。だが、その頑ななところが余の征服欲を刺激してやまないのだ。」

 

 殿下はフフッと喉を鳴らすと、琥珀色の酒が入ったグラスを僕の目の前に差し出した。

 その指先が、わざとらしく僕の手の甲をなぞるように這う。

 

「飲みたまえ。これは我が帝国の秘蔵、『竜の涙』と呼ばれる名酒だ。一滴飲めば臆病者は獅子となり、聖女も娼婦に変わると言われている。」

「……随分と物騒なお酒ですね。それに私は、まだ任務中ですので。」

「任務? 余の相手をすること以上に重要な任務があるというのかね?」

 

 殿下の瞳が、妖しく光った。

 彼女はグラスをテーブルに置くと、僕の太腿の上に、その白魚のような手をそっと置いた。

 鍛え抜かれた僕の大腿四頭筋の感触を確かめるように、指先が這う。熱い。火傷しそうなほどに、彼女の手のひらは熱を帯びている。

 

「エヴァン。余は貴殿を、ただの騎士として見ているわけではない。この一年、お前の働きを見て、その魂に惚れたのだ。」

 

 殿下の顔が近づく。

 吐息がかかる距離。彼女の甘い唇が、獲物を狙うように歪む。

 あれ?これ殿下酔っ払ってない?

 『竜の涙』とかいう酒だか媚薬だか分からんコレ、先に飲んじゃったでしょ。

 だとしたらこの態度にも納得できる。

 いやしかし……股間に悪いなマジで。

 

「どうだ、このまま帝国に残れ。お前が望むなら、ベレイン王国を凌ぐ広大な領地も、爵位も……そしてこの余も。お前の望むままに与えようとも。」

 

 耳元で囁かれる甘美な提案。

 前世の記憶を持つ僕の「男心」が、全力で「イエス! !!」と叫びたがっている。

 

 爆美女の皇太子に、領地と自分自身を差し出される。これ以上の「ご褒美」がこの世にあるだろうか。男なら誰だって飛びつく案件だ。

 だが、その時、僕の脳裏を過ったのは、馬車を見送った時のルイーズとネリーの、あの「執念」の籠もった眼差し。

 

『一時間経っても戻られなければ……帝都を火の海にしてでも奪還します。』

 

 ……あいつらはやる。絶対にやる。

 もしここで僕が殿下の誘惑に屈し、事及んでしまったら。

 事後の僕と殿下がまどろんでいるところに、血眼になった幼馴染たちが宮廷の門をぶち破り、この執務室になだれ込んでくる。

 その後に待っているのは、愛憎入り混じった修羅場と、国際問題不可避の大惨事だ。僕の首が飛ぶどころか、ベレイン王国ごと消滅しかねない。

 

……くそっ! どうする!? 拒絶すれば不敬、受け入れれば死!

 

 嫌すぎる究極の2択を迫られる葛藤する僕の沈黙を「迷い」と受け取ったのか、殿下の攻勢はさらに激しくなる。

 彼女の手が、太腿からゆっくりと内側へ、禁断の領域へと滑り込んでくる。アッ!アッアッ!(童帝)

 

「遠慮はいらぬ。今夜は余が、お前のその『騎士道』とやらを、骨の髄まで愛してやろう……。」

「ッ……!」

 

 殿下の唇が、僕の首筋に触れた瞬間。

 僕は反射的に、殿下の両肩をガシッと掴み、強引に体を引き剥がした。

 

「お待ちください、殿下!!」

「……あン? なんだ、これからが良いところではないか。」

 

 不満げに眉をひそめる殿下。その瞳は潤み、情欲の色に染まっている。

 今すぐにでも押し倒されそうな空気を切り裂くために、僕は脳みそをフル回転させ、前世で読んだ漫画や小説の知識を総動員して最強の言い訳を紡ぎ出した。

 

「殿下。……貴女のお気持ち、痛いほど伝わっております。私ごときにこれほどの寵愛を注いでくださること、身に余る光栄です。」

 

 僕は殿下の両手を包み込み、まるで悲劇のヒロインを見つめるような、切なくも熱い眼差しを向けた。

 役者になれ、エヴァン。ここで演技に失敗すれば、貞操か命のどちらかが散る。

 

「ですが今の私は……いいえ、僕は何者でもありません。ただの敗戦国の捕虜上がり。惨めな男です。」

「だからどうした。余が全てを与えると言っているのだ。」

「それではダメなのです!!」

 

 僕は声を張り上げ、殿下の言葉を遮った。

 

「貴女は、高潔なる帝国の皇太子。太陽のように輝くお方だ。そんな貴女の隣に立つ男が、貴女の慈悲にすがるだけの『ヒモ』であっていいはずがない!」

「……ヒモ?」

「そうです! 今の僕が貴女の手を取れば、僕は一生、貴女の威光に隠れて生きるだけの情けない男に成り下がる。……そんな男を、貴女は本当に愛せますか?」

 

 殿下の動きが止まった。

 その瞳から、情欲の霧が少しだけ晴れ、代わりに探るような色が浮かぶ。いいぞォ……このまま、このまま。

 僕は畳み掛けた。

 

「僕は、男として、騎士として、貴女に相応しい存在になりたいのです。誰に指をさされることもなく、堂々と貴女の隣に立ち、貴女を守れるだけの『最強の騎士』に。」

 

 僕は殿下の手を、そっと自分の額に押し当てた。

 最大限の忠誠と、そして哀愁を演出するポーズだ。

 

「だから……今はまだ、その時ではありません。どうか僕を行かせてください。僕が祖国に戻り、己を磨き上げ、大陸一の騎士となって再びこの地を踏む、その日まで。」

「……ほう。」

 

 殿下が息を呑む気配がした。

 沈黙が、執務室を支配する。一秒が永遠のように長い。

 僕の背中を冷たい汗が伝う。

 果たして、この苦し紛れの「未来の約束(大嘘)」は通用するのか。それとも「御託はいいから脱げ」と一蹴されるのか。

 

「……ク、クククッ! アッハハハハハ!」

 

 突然、殿下が腹を抱えて笑い出した。

 あまりの爆笑っぷりに、僕はキョトンとしてしまう。

 

「あー、愉快だ! 実に愉快だよ、エヴァン! まさか、この状況で『もっとイイ男になってから出直す』などとほざく男がいようとはな!」

「……本気、ですが。」

 

 すんません。大嘘です。

 

「分かっているとも! その青臭い潔癖さ、無駄に高いプライド、そして愚直なまでの向上心……! あぁ、たまらないな。やはり卿は、余が見込んだ通りの『男騎士』だ。」

 

 殿下は笑い涙を拭うと、どこか憑き物が落ちたような、それでいて今まで以上に熱のこもった瞳で僕を見つめた。

 

「よかろう。その気概に免じて、今夜は引いてやる。……だが、忘れるなよ?」

 

 彼女は僕の胸倉を掴み、グイと顔を近づけると、耳元に噛み付くように囁いた。

 香水の香りと混じって、殿下の、女性特有の柔らかな匂いが鼻をくすぐってクラクラする。

 

「次に会う時は、逃がさぬぞ。その体も、心も、騎士としての誇りも……全て余が骨までしゃぶり尽くしてやる。覚悟して精進するがいい。」

「……はッ。肝に銘じます。」

 

 そう答える僕の声は、情けないほど震えていたかもしれない。

 だが、殿下は満足げに頷くと、テーブルの上の金貨袋を放り投げて寄越した。

 

「持っていけ。貴殿への先行投資だ。……さっさと行かねば、気が変わって襲ってしまうかもしれんぞ?」

 

 その言葉を聞いた瞬間、僕は弾かれたように立ち上がった。

 

「心より感謝いたします! では、これにて失礼を!」

 

 僕は一礼もそこそこに、脱兎のごとく執務室を飛び出した。

 背後で殿下が再びグラスを傾ける気配を感じたが、振り返る余裕などない。

 廊下を走りながら、僕は懐中時計を取り出した。

 ――59分、30秒。

 

「あっぶねぇぇぇ!!」

 

 ギリギリだ。本当に首の皮一枚だった。

 僕はなりふり構わず、夜の回廊を全力疾走した。

 

 

「……59分、55秒。」

「56、57……。」

 

 宮廷の正門前。

 漆黒の闇の中で、二つの人影が仁王立ちしていた。

 ルイーズとネリーだ。

 二人の手には既に抜き身の剣が握られ、その切っ先は宮廷の門番たちに向けられている。

 門番たちは「勘弁してくれよ……」と泣きそうな顔で震えていた。

 

「58、59……。」

「60、突撃ィィィ!!!」

 

 ネリーが叫び、ルイーズが大剣を振り上げた、まさにその瞬間。

 

「待てぇぇぇい!! 戻ったぞぉぉぉ!!」

 

 僕は最後の力を振り絞り、スライディングで門を滑り抜けた。

 ゼェゼェと荒い息を吐きながら、二人の足元に転がり込む。

 

「エ、エヴ様!?」

「戻られたのですか!?」

 

 寸でのところで剣を止めた二人が、驚愕の表情で僕を見下ろす。

 僕は親指を立て、懐から金貨の袋を取り出して見せた。

 

「はぁ……はぁ……。約束通り、戻ったぞ。……五体満足、貞操も無事だ」

「本当ですか!? あのメス……殿下に何もされていませんか!?」

 

 ルイーズが疑り深い目で僕に詰め寄り、まるで軍用犬のようにクンカクンカと匂いを嗅ぎ始めた。

 

「む……! いやらしい香水の匂いがべっとりと付いています! やはり抱きつかれたのでは!?」

「い、いや、これは狭いソファーで交渉したからで……! ほら、服も乱れてないだろう!?」

「怪しい……。ネリー、念のため『身体検査』をしましょう。服の下にキスマークの一つでもあれば、今から宮廷を焼き討ちに行きます。」

「同意します副団長。エヴ様、そこで脱いでください。」

「ここで!? 門番が見てる前で!? お前らも大概にしろよ!!」

 

 夜の帝都に、僕の悲痛な叫びが響き渡る。

 こうして、僕の騎士道(貞操)を懸けた、ハードすぎる帝都での最後の夜は更けていくのだった。

 手に入れたのは、たっぷりの路銀と、皇太子からの重すぎる愛の予約。

 そして失ったのは、幼馴染たちからの信用と、僕の精神的安寧であった。

 

……これ、帰国するまでの道中、もっと酷いことになるんじゃ?

 

 月を見上げながら、僕は自分の前途多難すぎる未来を予感して、深く深くため息をついた。 

 

メインキャラが増えてきたので....みんなの好きなキャラを教えてくれぇ!!!書くわよ〜!!!!

  • ルイーズ・ロンズデール
  • ネリー
  • サーシャ、クロエ、ミリア他騎士団
  • アンドレア殿下
  • ガーベラ
  • アグニ
  • バルバラ
  • 上記以外のキャラクターは感想等で教えてね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。