姫騎士(肉食)共から貞操を守りつつ、僕の騎士道がハードモードすぎる   作:お庭屋さん

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第46話:喪ったもの

 感覚が、唐突に戻ってきた。

 無重力の浮遊感と、視界を覆い尽くしていた眩い光が、ぷつりと途切れる。

 代わりに全身を襲ったのは、暴力的なまでの冷気と、叩きつけられるような衝撃だった。

 

 ドサッという音と共に柔らかい何かに体が沈み込む。

 肺の中の空気が押し出され、僕は激しく咳き込んだ。

 

「……けほっ、かはっ……!」

 

 目を開けると、そこは白一色の世界だった。

 王城の絢爛な玉の間でも、血と炎にまみれた戦場でもない。

 深々と降り積もる雪。

 頬を刺す冷たい風。

 そして、見覚えのある荒涼とした稜線が、月明かりの下に浮かび上がっている。

 

「……ここは……?」

 

 僕は震える体を起こし、周囲を見渡した。

 すぐ近くの雪溜まりに、ルイーズとネリー、そしてアグニが倒れているのが見えた。

 

 

「エヴ……様……ッ!」

 

 ルイーズが、苦悶の声を上げながら身を起こす。

 彼女の鎧は砕け、あちこちから血が滲んでいる。だが、彼女は自分の傷など気にする様子もなく、這いずるようにして僕の元へ来ると、僕の体をまさぐるように確認した。

 

「ご無事、ですか……? お怪我は……!」 

「僕は……大丈夫だ。それより、ネリーが!」

 

 僕の視線の先で、ネリーは雪の上に崩れ落ちたまま、ピクリとも動かない。

 顔色は死人のように白く、呼吸も浅い。

 離宮の階段で負った深手と、その後の連戦。

 そして転移の負担が、限界を超えた彼女の体を蝕んでいるのだ。

 

「ネリー! しっかりしろ!」

 

 僕は駆け寄り、彼女の体を抱き起こした。

 冷たい。

 このままでは、彼女を失ってしまう。

 

「……母上! 母上……!」

 

 僕は無意識に叫び、周囲を見回した。

 母上なら、なんとかしてくれるはずだ。あの人はいつだって、僕の危機を救ってくれた。今回だって、きっと――。

 

 だが。

 どこを見ても、銀色の髪の女傑の姿はなかった。

 あるのは、冷酷なまでに静まり返った雪原だけ。

 

「……母、上……?」

 

 思考が、凍りつく。

 脳裏にフラッシュバックするのは、鮮血に染まった玉の間。

 僕を突き飛ばし、凶刃に貫かれた背中。

 そして、光の中で微笑んだ、最期の表情。

 

『――愛していますよ、私の小さな騎士。』

「……嘘だ。」

 

 僕はネリーを抱いたまま、後ずさった。

 

「置いてきたのか……? あの場所に……母上を一人で……?」

 

 心臓が早鐘を打つ。

 嫌だ。認めない。

 僕は立ち上がり、王城があるはずの方角――南の空を探した。

 だが、そこには分厚い雪雲が垂れ込め、何も見えない。

 

「戻らなきゃ……! まだ、間に合うかもしれない! 母上は強いんだ、あんな奴らに負けるはずがない!」

 

 僕は雪を蹴り、走り出そうとした。

 だが、足が動かない。

 恐怖か、絶望か、それとも魔力切れか。膝がガクガクと震え、力が入らない。

 

「エヴ様! お待ちください!」

 

 ルイーズが、背後から僕の体に抱きついた。

 彼女の腕も震えている。温かい涙が、僕の背中に染み込んでくる。

 

「……いけません。戻ってはいけません……!」

「離せ、ルイーズ! 母上が待ってるんだ! 僕が助けに行かないと……!」

「ラウラ様は……ラウラ様は、貴方を生かすために、あの秘術を使われたのです!」

 

 ルイーズの悲痛な叫びが、雪原に響いた。

 

「あの方は……もう……!」

「言うなッ!!」

 

 僕は彼女の腕を振りほどき、叫んだ。

 認めてしまえば、それが真実になってしまう気がして、それはどうしようもなく認めたくなくて。

 

 母上が死んだなんて。

 僕を守って、身代わりになって死んだなんて。

 そんなこと、あっていいはずがない。

 

「……アオォォォォォォォォン……ッ!!」

 

 その時。

 足元で、アグニが天を仰ぎ、長く、悲しい遠吠えを上げた。

 それは、仲間の死を悼む獣の慟哭だった。

 大粒の涙を流しながら吠える彼女。

 彼女の鋭敏な鼻は、もう感じ取っているのだ。

 あの「強くて、いい匂いのするカアチャン」の気配が、この世界のどこにもなくなってしまったことを。

 

「……あ、あぁ……。」

 

 その声が、僕の心の防壁を粉々に砕いた。

 膝から力が抜け、雪の上に崩れ落ち、冷たさが、浸みてくる。

 ここは、ブレスダンだ。

 見覚えのある岩肌。遠くに見えるダンテ市の灯り。

 母上が、最期の力を振り絞って僕たちを送り届けたのは、彼女が愛し、守り抜こうとした故郷だった。

 

「……なんでだよ……。」

 

 涙が溢れて止まらない。

 視界が滲み、白い雪が灰色に濁る。

 

「僕は……強くなったんじゃなかったのかよ……。母上を助けるために、ここまで来たんじゃないのかよ……!」

 

 雪を握りしめ、拳を叩きつける。

 何度叩いても、痛みは心の傷を癒やしてはくれない。

 何も守れなかった。

 王も、母も。

 ただ、無様におめおめと生き残っただけだ。

 

「……うぅ、ぁああああ……ッ!!」

 

 喉が張り裂けそうなほどの咆哮が、僕の口から漏れた。

 それは言葉にならず、ただの音となって、吹雪の中に消えていく。

 ルイーズが、無言で僕の肩を抱いた。

 駆け寄ってきたアグニが、僕の足に顔を埋めた。

 別れの遠吠えを終えた彼女は、おいおい泣きながら震え、ぐったりと倒れたネリーは未だ動かない。

 

 雪は降り続く。

 僕たちの絶望を、白く覆い隠すように。

 世界で一番寒くて、暗い夜だった。

 

 

 ☆

 

 

 

 雪は、止むことなく降り続いていた。

 僕の慟哭は風にかき消され、喉が凍りつくように痛い。涙も、鼻水も、全てが冷気に晒されて感覚を失っていく。

 

 寒い。

 王城の地下牢よりも、雪原の戦場よりも、遥かに寒い。

 それは気温のせいだけではないのだろう。

 僕の心を温めてくれていた、最も大きな灯火が消えてしまったからだ。

 

「……エヴ様。……誰か、来ます。」

 

 僕を支えていたルイーズが、掠れた声で警告した。

 彼女も満身創痍だ。鎧は砕け、片目は腫れ上がり、立っているのが不思議なほどの重傷を負っている。

 それでも、彼女は震える手で折れた剣の柄を握り、僕の前に立ち塞がった。

 

「……敵、か……?」

「分かりません。ですが……この殺気、ただならぬ数です。」

 

 雪のカーテンの向こう。

 暗闇の中から、無数の松明の灯りが揺らめいているのが見えた。

 

 次第に大きくなる規則正しい行軍の足音。

 追っ手か?

 もう王都から、転移の痕跡を追ってグルーゲルの兵が来たのか?

 だとしたら終わりだ。

 誰も戦えない。

 

「……守ります。……私の命に代えても。」

 

 ルイーズが、血を吐くように誓う。

 やめてくれ。

 もう、誰も死なないでくれ。

 

 僕は叫ぼうとしたが、喉が引きつって声が出ない。

 灯りの群れが近づく。

 先頭を行く騎影が、僕たちの前で足を止めた。

 馬上の人物が、高く掲げた松明でこちらを照らし出す。

 炎の明かりが、雪原に倒れ伏す僕たちを浮かび上がらせた。

 

「……おい。そこで何をしている。」

 

 頭上から降ってきたのは、聞き覚えのある、野太くハスキーな声だった。

 敵意ではない。

 純粋な困惑と、微かな警戒を含んだ声。

 

「……あ……。」

 

 僕の喉から、空気が漏れた。

 その声の主を、僕は知っている。

 燃えるような赤髪。

 分厚い毛皮を羽織り、巨大な戦斧を背負った女傑。

 

「……バル、バラ……?」

 

 僕の呟きが聞こえたのか、騎上の女性が目を見開いた。

 彼女は松明を近づけ、目を細めて僕の顔を覗き込む。

 泥と血にまみれ、涙でぐしゃぐしゃになった僕の顔を。

 

「……嘘だろ? ……色男、なのか?」

 

 バルバラが馬から飛び降りた。

 彼女は雪を蹴立てて駆け寄り、僕の目の前で膝をついた。

 

「おい、しっかりしな! ……一体どうしたってんだ、その怪我は!?」

 

 彼女の大きな手が、僕の肩を掴む。

 その熱さが、服越しに伝わってくる。

 ああ、生きている人間だ。

 敵じゃない。味方だ。

 

「……バルバラ……」

 

 彼女の顔を見た瞬間、張り詰めていた最後の糸が切れた。

 王都での決死行。

 母上との再会。

 そして、別れ。

 抑え込んでいた全ての感情が、決壊したダムのように溢れ出した。

 

「守れなかった……! 何も、守れなかった……!」

 

 僕は彼女の胸に縋り付き、子供のように泣きじゃくった。

 

「母上が……母上が、僕を庇って……! 僕だけ、逃がされて……!」

「……ッ!」

 

 バルバラの体が、一瞬硬直した。

 彼女の視線が、僕の背後――雪に埋もれたルイーズ、意識のないネリー、そしてアグニへと走る。

 そして、そこに「銀髪の英雌」の姿がないことを確認した。

 彼女は、何も聞かなかった。

 「どうなった」とも、「なぜ帰ってきた」とも。

 ただ、状況の全てを瞬時に悟り、痛ましげに顔を歪めただけだった。

 

「……そうか。」

 

 バルバラは、僕の頭を力強く抱きしめた。

 分厚い毛皮の感触と、鉄と油の匂い。そして、彼女自身の生々しい体温。

 それらが、僕の凍えた体を包み込む。

 

「辛かったな。……よく、生きて帰ってきた。」

 

 その声は、いつもの豪快なものではなく、驚くほど優しく、静かなものだった。

 

「謝るんじゃないよ。……あんたが生きてる。それだけで、ラウラ様の勝ちだ。」

「う、うぅ……あぁぁぁ……ッ!」

 

 彼女の胸の中で、僕は声を上げて泣き続けた。

 自分の無力さが許せなかった。

 けれど、彼女の腕の温かさだけが、今の僕を現世に繋ぎ止めてくれている唯一の鎖だった。

 

「……お前ら!」

 

 バルバラが、背後の部下たちに向かって鋭く叫んだ。

 

「担架だ! 急げ! 全員、大至急屋敷へ運ぶぞ!」

「はッ! おい、衛生兵! こっちだ!」

 

 呆然としていた傭兵たちが、弾かれたように動き出す。

 彼らは手際よくネリーを担架に乗せ、応急処置を施していく。ルイーズも数人に支えられ、ようやく剣を手放して崩れ落ちた。

 

「ガウッ……。ネエチャン……。」

 

 アグニが、バルバラの足元に擦り寄った。

 彼女もまた、限界だったのだろう。バルバラの顔を見て安心したのか、その場にぺたりと座り込んだ。

 

「おう、アグニ。……偉かったな。ちゃんと旦那を守ったんだな。」

 

 バルバラは片手で僕を抱いたまま、もう片方の手でアグニの頭を撫でた。

 そして、周囲に集まってきた部下たちを見渡し、低い声で告げた。

 

「いいか、女郎ども。……今夜見たことは、他言無用だ。」

 

 彼女の瞳が、ギラリと光る。

 

「領主代行は、極秘任務から帰還された。……ただ、それだけだ。余計な噂を広めた奴は、アタシがこの斧でカチ割る。分かったね?」

「「「了解!!」」」

 

 全員が、真剣な顔で頷く。

 彼女らもまた、僕の無惨な姿を見て、事の重大さを理解しているのだ。

 同情ではなく、主君の尊厳を守るための沈黙。

 それが、今の僕には何よりもありがたかった。

 

「……さあ、行こうか、旦那。」

 

 バルバラは僕の体を軽々と抱き上げた。

 抵抗する力も残っていない。僕は彼女に身を委ねた。

 

「屋敷に戻れば、あったかいスープとベッドがある。……後のことは、全部アタシらに任せて、今は眠りな。」

 

 彼女の心臓の鼓動が、トクトクと耳に響く。

 それは、生きている証だ。

 母上はもういない。

 けれど、ここにはまだ、僕を待っていてくれた人たちがいる。

 意識が、急速に遠のいていく。

 深い闇の中へ落ちていく直前、僕の視界の端に、遠く輝くダンテ市の灯りが見えた。

 

 帰ってきた。

 何もかもを失って。

 それでも、僕は帰ってきたのだ。

 

 

 ☆

 

 

 意識が浮上する感覚と共に、懐かしい匂いが鼻腔をくすぐった。

 古びたレンガと、微かな香草の香り。

 それは、僕が幼い頃から慣れ親しんだ、マドゥワス屋敷の匂いだった。

 

「……着いたよ、旦那。」

 

 バルバラの声が聞こえる。

 目を開けると、視界の端に屋敷の正門が見えた。松明の灯りが、深夜の闇の中に揺らめいている。

 門の前には、多くの人影があり、報せを聞いて飛び出してきたのだろう、コートを羽織っただけの姿で使用人たちが整列している。その先頭には、背筋を伸ばしたガーベラの姿があった。

 

 バルバラが僕を抱いたまま、馬から降りる。

 後続の傭兵たちが、ネリーを乗せた担架を慎重に下ろし、ルイーズに肩を貸して歩み寄ってくる。

 僕たちの姿が、松明の明かりに照らし出された。

 泥と血にまみれ、衣服は裂け、見る影もなく消耗しきった姿。

 そして何より、そこにいるべきはずの「銀色の髪の主」がいないという事実。

 

「…………ッ。」

 

 使用人の一人が、小さく悲鳴を上げて口元を覆った。

 それを皮切りに、悲痛などよめきが波紋のように広がる。

 泣き崩れるメイド。

 蒼白な顔で立ち尽くす料理人。

 誰も言葉を発することはできない。目の前の残酷な現実が、全てを物語っていたからだ。

 

 その中で、ガーベラだけが動いた。

 彼女は静かに歩み寄り、バルバラの腕の中にいる僕を覗き込んだ。

 その瞳が、僕の顔を、傷を、そして空虚な目を、じっと見つめる。

 

「……エヴァン様。」

 

 いつもと変わらない、凛とした声。

 だが、その目尻には、抑えきれない光るものが溜まっていた。

 

「……ば、あや……。」

 

 彼女の顔を見た瞬間、バルバラの腕から滑り落ちるようにして、僕は石畳の上に膝をついた。

 ガーベラの足元に縋り付く。

 

「すまない……! 本当にすまない、ばあや……!」

 

 言葉が、堰を切ったように溢れ出す。

 

「母上を……母上を、連れて帰れなかった……! 僕を庇って……僕を逃がすために……!」

 

 喉が張り裂けそうなほどの慟哭。

 謝っても謝りきれない。

 

 僕が弱かったから。

 僕が人質になどならなければ。

 僕がもっと強ければ。

 

 悔恨と自責の念が、涙となって止めどなく流れる。

 ガーベラは何も言わず、ゆっくりと膝を折り、僕の視線の高さに合わせた。

 そして、シワの刻まれた温かい手で、僕の泥だらけの頬を包み込んだ。

 

「……お顔を上げてください、エヴァン様。」

「合わせる顔なんてない……! 僕は、母上を死なせたんだぞ……!」

「いいえ。……貴方様は、生き残られた。」

 

 ガーベラの声には、不思議な力強さがあった。

 優しい老執事の暖かい言葉。

 

「ラウラ様は、貴方様を生かすことを選ばれたのです。……ならば、貴方様が無事に戻られたこと。それこそが、ラウラ様にとっての勝利であり、何よりの幸福でございます。」

「……っ……。」

「泣いても構いません。悔やんでも構いません。……ですが、ご自分を責めることだけは、あの方が許しませんよ。」

 

 彼女は僕の頭を胸に抱き寄せた。

 懐かしい、陽だまりのような匂い。

 幼い頃、剣の稽古で泣いた時に慰めてくれた、あの温もり。

 

「よく、ご無事で……。よくぞ、生きてお戻りくださいました……。」

 

 ガーベラの肩が震え、僕の頭に熱い雫が落ちてきた。

 気丈な老執事もまた、主を失った悲しみに耐えていたのだ。それでもなお、僕を迎えるために「家」を守り続けてくれた。

 

「……さあ、皆様。いつまで泣いているのです。」

 

 ガーベラは涙を拭い、立ち上がった。

 その背中は、マドゥワス家を守る柱のように真っ直ぐだった。

 

「ネリー様の治療を急ぎなさい! ルイーズ様にもお湯と着替えを! ……アグニ様にも、温かいミルクを!」

 

 パン、と手を叩く音で、凍りついていた使用人たちが弾かれたように動き出す。

 悲しみは消えない。

 だが、為すべきことはある。生きている僕たちが、生きていくための営みが。

 

「……旦那。行こう。」

 

 バルバラが僕の脇を抱え、立たせてくれた。

 アグニが心配そうに僕のズボンの裾を握り、ルイーズが、ボロボロになりながらも、僕に寄り添うように歩き出す。

 

 屋敷の扉が開かれた。

 溢れ出す暖炉の光と、温かい空気。

 僕は、光の中へと足を踏み入れた。

 

 

 ☆

 

  

 長い夜が明ける。

 窓の外、東の空が白み始めていた。

 それは、本当の意味で母上のいない、初めての朝の訪れだった。

 僕は自室の寝台に体を横たえたまま、起き上がれずにいた。

 

「……こんなに寒かったかな。」

 

 シンと静まり返った屋敷の一部屋。

 誰に言う訳でもなく、独りごちた。

 母上。この世界に産まれ落ちた僕を育ててくれた人。

 今思えば、若くして病死した父の代わりを務めようと必死だったのだろう。

 貴族として、武人として、そして母親として……。

 今世の全てを母上から学び、その背中に憧れた。

 

 だが、その人はもう何処にもいない。

 豪快に笑い、苛烈に戦い、時折見せる母としての顔。

 それを見る事は……もうないのだ。 

 

 失ったものはあまりに大きい。

 心に空いた穴は、二度と塞がらないかもしれない。

 それでも、僕はここにいる。

 母上が命を賭して繋いでくれた、この命がある限り。

 

 ……見ていてください、母上。

 

 僕は心の中で誓う。

 

 ……僕はもう、泣かない。……貴方が守ろうとしたこの国を、この領地を。僕が必ず、再生させてみせます。

 

 マドゥワスの若き獅子が、真の意味で「領主」として覚醒した瞬間だった。

 

メインキャラが増えてきたので....みんなの好きなキャラを教えてくれぇ!!!書くわよ〜!!!!

  • ルイーズ・ロンズデール
  • ネリー
  • サーシャ、クロエ、ミリア他騎士団
  • アンドレア殿下
  • ガーベラ
  • アグニ
  • バルバラ
  • 上記以外のキャラクターは感想等で教えてね
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