姫騎士(肉食)共から貞操を守りつつ、僕の騎士道がハードモードすぎる 作:お庭屋さん
ブレスダン領の南部、境界に近い雪原。
アウグス伯爵家が設営した本陣の天幕内は、張り詰めた緊張感と、それを上回る熱気に支配されていた。
中央に置かれた巨大な作戦机を囲むのは、総大将であるゾーラ・フォン・アウグス伯爵をはじめとする北部の諸侯たち、そして僕。
机上には詳細な地形図が広げられ、敵味方の駒が配置されている。
「……報告します。」
天幕に入ってきた斥候部隊の長が、片膝をついて報告を始めた。
彼女の装備は軽く、雪中での隠密行動に特化した白の外套を纏っている。ゾーラ伯爵を始めとした保守派、北部諸侯軍――征罰軍――が放った軽騎兵の一人だ。
「敵、討伐隊の先鋒は、ブレスダン領境まであと半日の距離に接近。……その数、およそ六千。正規軍、およびグルーゲル子爵の私兵団、さらに金で雇われた傭兵の混成部隊です。」
六千。
予想していた数よりも多い。王都の守りを薄くしてでも、この「逆賊討伐」に全力を注いできたということか。それだけ奴らは、生き証人である僕たちを消したがっている。
「我々の斥候部隊は、敵の斥候を潰すことに成功しました。先行していた敵の偵察騎兵は、バルバラ殿の軽騎兵隊との連携により、一騎残らず捕捉、殲滅いたしました。」
「でかした。」
ゾーラ伯爵が短く賞賛する。
情報の遮断。これが最初の勝負だった。
敵は、僕たちがこれほどの規模の軍勢――五千の連合軍を組織していることをまだ知らない。
彼らの認識では、相手は「手負いの騎士団数名と、百名程度の傭兵、そして農具を持った農民」のままだろう。
「して、敵の陣形は?」
伯爵の問いに、斥候長が地図上の赤い駒を動かした。
細長く、一本の線のように伸びた配置。
「……『長蛇の陣』です。本隊を中心に、輜重隊を挟み込み、街道に沿って長く伸びた隊列で進軍しております。」
その報告を聞いた瞬間、天幕内の空気が変わった。
諸侯たちが顔を見合わせ、失笑とも怒りともつかぬ声を漏らす。
僕も同じく、あまりに信じ難い報告に思わず息をついてしまう。
「……長蛇、だと?」
ゾーラ伯爵の眉がピクリと動いた。
その黄金色の瞳が、冷ややかな怒りで細められる。
「この開けた雪原で、しかも敵地へ侵攻しようという時に……長蛇の陣だと? 正気か?」
長蛇の陣は、山岳地帯や狭い街道を移動する際には適している。だが、横への防御が極端に薄く、側面を突かれれば部隊が分断される脆い陣形だ。
敵がいるかもしれない平原でこの陣形をとる理由は、一つしかない。
「……舐めているのですね。」
僕が呟くと、オークの偉丈婦、アリスト子爵が不愉快そうに鼻を鳴らした。
「ああ。ハナから『戦う気』なんてないんだろうよ。ただの行軍、ただの処刑だと思ってやがる。……抵抗なんてされない、踏み潰して終わりだってな。」
完全な油断。いや、慢心。
奴らにとって、この討伐は戦争ですらない。「ゴミ掃除」程度の認識なのだ。
「ククッ……ハハハハッ!!」
突如、ゾーラ伯爵が乾いた高笑いを上げた。
その笑声には、底知れぬ怒りと、獲物を見つけた捕食者の愉悦が混じっている。
「よもや、ここまで愚かとはな! 徹底抗戦派などと勇ましい名を名乗りながら、その実態は戦を知らぬ素人の集まりか!」
バンッ! と机を叩き、彼女は立ち上がった。
その巨躯から放たれる威圧感に、天幕が震える。
「良いだろう。その慢心、骨の髄まで後悔させてやる。……全軍、陣形を変更する!」
伯爵が地図上の青い駒――我ら連合軍の駒を一気に動かした。
横に広がっていた陣形を、一点に集中させる形へ。
鋭く尖った、三角形の陣。
「『蜂矢の陣』だ。」
蜂矢の陣。
防御を捨て、突進力と貫通力に全てを賭けた、超攻撃型の陣形。
一点突破で敵の中枢を食い破る、必殺の構え。
「敵の弱点は、間延びした側面だ。……我が軍の主力を切っ先とし、敵本隊の横っ腹に風穴を開ける!」
伯爵の指が、敵の長蛇の陣の中央――本隊の位置を叩く。
「先鋒は……マドゥワス卿、貴殿に任せる。」
黄金の瞳が、僕を射抜いた。
「貴殿と、マドゥワス騎士団。そして『赤錆の風』。……貴様らが、この巨大な矢の『鏃』となれ。」
「……ッ!」
一番槍。
名誉であり、最も危険な役割。
だが、今の僕たちにとって、これほど望ましい配置はない。
「我がアウグス家の精鋭騎士団が、その側面を固める。……残りの諸侯連合軍は、敵の先頭と後尾を抑え、奴らが混乱から立ち直る前に包囲、殲滅せよ!」
完璧な作戦だ。
敵の先頭と後尾を別働隊が食い止め、動きを封じている間に、最強の突破力を持つ中央軍が、手薄な本陣を蹂躙する。
長蛇の陣の弱点を、最も残酷な形で突く戦法。
「……マドゥワス卿。不服か?」
「いいえ。……感謝します、閣下。」
僕は深く頭を下げた。
ゾーラ伯爵は分かっているのだ。
僕たちが、どれほどの思いでこの戦場に立っているかを。
母を奪われ、濡れ衣を着せられ、故郷を焼かれようとしている僕たちの、「復讐」の権利を。
一番槍を任せるというのは、僕たちに「敵将の首を取る権利」を譲るという、武人としての最大の配慮だった。
「部下たちは、飢えています。……敵の血肉を食らいたくて、うずうずしていますよ。」
「ハッ! 良い殺気だ。……ならば存分に暴れろ。背中は我々に任せ、ひた駆けるが良い。」
伯爵は満足げに頷き、そして全軍に向けて号令を発した。
「聞いたな! 作戦開始は明朝! 敵が朝霧の中、寝ぼけた頭で進軍してくるところを、側面から叩き潰す!」
「「「応ッ!!!」」」
諸侯たちが力強く応える。
それぞれの領地の誇りを懸けて。
そして、腐敗した売国奴共に鉄槌を下すために。
「……皆様、感謝申し上げます。このご恩は必ずお返し致します。」
一番槍は騎士の誉。それを快く任せてくれた諸侯の皆々様に感謝を述べて天幕を出た。
冷たい雪の風を吸い込んだ。
肺が焼けるように熱い。
恐怖はない。あるのは、静かに、しかし激しく燃え上がる青い炎だけだ。
「軍議は上々だったみたいだな。……ウチの連中も、待ちくたびれてるところだ。派手な花火を打ち上げようじゃないか。」
天幕の外では見知った赤髪の女傑が一人。
バルバラが斧を担ぎ、獰猛に笑っていた。
「あぁ、喜べ。一番槍だぞ?」
「ヒュー!腕がなるねェ!」
賽は投げられた。
明日、この雪原が赤く染まる。
それは僕たちの血か、それとも――。
僕は自軍の野営地へと足を向けた。
そこには、僕と同じ炎を目に宿した、誇り高き「家族」たちが待っている。
☆
軍議を終え、僕は重い足取りでゾーラ伯爵の本陣を後にした。
天幕の外は、日が落ちかけて紫に染まった雪原が広がっている。頬を刺す風は相変わらず冷たかったが、今の僕には、その冷気さえも生ぬるく感じられた。
それほどまでに、身体の奥底で燻る熱――どす黒い怒りと使命感が、全身の血を沸騰させているのが分かる。
「……へっ。いい面構えになったじゃないか、色男。」
隣を歩くバルバラが、口元を歪めて笑った。
彼女は愛用の戦斧を肩に担ぎ、雪を踏みしめる音を楽しんでいるようだ。
「一番槍だ。敵のど真ん中に突っ込んで、肉壁を食い破るだけの簡単な仕事さ。……ビビって漏らすんじゃあないよ?」
「……まさか。望むところだ。」
僕は短く答えた。
恐怖はない。あるのは、早くあの高慢な敵将たちの喉元に剣を突き立てたいという、飢えにも似た衝動だけ。
しばらく歩くと、連合軍の野営地の一角、マドゥワス騎士団と『赤錆の風』が駐屯するエリアが見えてきた。
いつもならば、そこは華やかな場所だ。
屈強な女傭兵たちが賭け事に興じて卑猥な冗談を飛ばし、我が騎士団の従騎士たちが、僕の姿を見つけるなり「キャーッ! エヴ様がお戻りよ!」「今日も尊い!」と声を上げて駆け寄って来てくれる。
そんな、騒がしくも温かい日常がそこにはあったはずだった。
だが。
天幕の入り口をくぐった瞬間、僕を出迎えたのは、墓地のような静寂だった。
「…………。」
音がないわけではない。
シャリ……シャリ……という、一定のリズムで金属を研ぐ音。
ガチャリ、と鎧の留め具を確認する乾いた音。
そして、パチパチと爆ぜる焚き火の音だけが、不気味なほど鮮明に響いている。
焚き火を囲んでいるのは、二十八名の騎士。
彼女たちは誰一人として笑っていなかった。酒を飲む者も、無駄口を叩く者もいない。
まだあどけなさの残る十代の従騎士の少女たちでさえ、今はその瞳から「少女」の色を消し去っていた。
彼女たちは黙々と、愛用の剣や槍の穂先を砥石で磨き上げている。その瞳に宿っているのは、親を殺された獣のような、昏く、底冷えするほどの殺意だ。
彼女たちにとって、先代領主ラウラ・マドゥワスは絶対的な英雌であり、師であり、騎士としての指標であり、そして母だった。
それを、卑劣な罠と暴力によって奪われ、あまつさえその息子である僕にまで汚名を着せようとしている。
許せるはずがない。と言うように、彼女たちの沈黙は、爆発寸前のマグマが地殻の下で脈打っている音そのものだった。
「……お戻りですか、団長。」
音もなく、クロエが歩み寄ってきた。
彼女もまた、いつもの温和な人好きのする笑みを忘れ、腰には、手入れの行き届いたショートソードを佩いている。
「皆、準備は整っております。……いつでも、奴らの肉を削ぎ落とせるように。」
「ああ。……頼りにしているよ、クロエ。」
僕は彼女の肩に手を置き、野営地の奥へと視線を向けた。
そこに、ひと際大きな焚き火があり、その炎の前で一人、胡座をかいて座り込む副団長の姿があった。
彼女の手には、いつもの愛剣――あの巨大な『ツヴァイハンダー』はない。
王都脱出の際、母上と僕を守るために振るわれ、折れてしまったあの剛剣は、もう彼女の手にはないのだ。
代わりに握られているのは、黒光りする巨大な鉄塊。
身の丈ほどもある刀身は厚く、装飾の一切を削ぎ落とした無骨な作り。
聞かなくとも分かる。カステ領で製鉄される独特な黒い鉄。
その剛健な鉄で鍛え上げられた『クレイモア』だ。
恐らく、ゾーラ伯爵から贈られた一振りなのだろう。
ギィ……シャリ……。
ギィ……シャリ……。
ルイーズは、その黒い刃を、大きな砥石でゆっくりと、慈しむように研いでいた。
炎の光を受けて、黒い刀身が鈍く、禍々しく輝く。
「……いい剣だな。」
僕が声をかけると、ルイーズは手を止めずに答えた。視線は、剣の表面に映る自分の顔に注がれたままだ。
「……ええ。重く、硬く、そして冷たい。……華やかさの欠片もない、ただ人を殺すためだけの鉄塊です。」
彼女の声は、凍りついた湖面のように凪いでいた。
「今の私には、この無骨さが丁度いい。」
「ルイーズ……。」
「……ラウラ様は、私の光でした。」
彼女の手が止まる。
革手袋が軋むほど、強く柄を握りしめているのが分かった。
「いつかあの方のように、強く、気高く、美しい騎士になりたい。そう願って剣を振ってきました。……貴方様をお守りする為、我らが忠を捧ぐマドゥワス家を守る為に。」
ふ、と彼女が自嘲気味に笑う。
「ですが、そんな甘い理想が、あの方を死なせてしまった。幼馴染が……ネリーが倒れてしまった……私の剣がもっと速ければ。私がもっと、なりふり構わぬ修羅であれば。」
「違う! それは……!」
「慰めないでください、エヴ様。……事実は、変わりません。」
ルイーズはゆっくりと立ち上がった。
長身の彼女が、黒鉄の剣を片手で軽々と持ち上げる。
焚き火の炎が爆ぜ、彼女の金髪を照らし出した。その美しい碧眼には、かつての快活な輝きはなく、狂気すら孕んだ決意の炎が揺らめいている。
「私はもう、一介の騎士ではいられません。……この剣は、貴方様の前に立ち塞がる全ての敵を叩き潰し、挽肉に変えるための刃です。」
彼女は切っ先を夜空に向けた。
それは誓いだった。
騎士としての誇りを捨て、ただ主を守るための「怪物」になるという、悲壮なまでの決意。
「見ていてください、ラウラ様。……貴女が命を賭して守り抜いたこの方を、今度は私が、地獄の底まで守り抜いてみせます。」
「……ルイーズ。」
かける言葉が見つからなかった。
僕はただ、彼女の決意を受け止めるように頷くことしかできない。
「……ああ。頼むよ、副団長。……僕の背中は、君に預ける。」
僕の言葉に、ルイーズは一瞬だけ、いつものような、けれど泣き出しそうな笑顔を見せ、深く頭を下げた。
「御心のままに。……マドゥワスの剣となりて、立ち塞がる全てを断ち切りましょう。」
夜風が、血の匂いを孕んで吹き抜けていく。
決戦の時は、もう目の前まで迫っていた。
☆
夜が更け、決戦の時が刻一刻と迫っていた。
雪原の冷気はさらに鋭さを増し、吐く息すら凍りつきそうなほどだったが、マドゥワス騎士団と『赤錆の風』が布陣する一角だけは、雪をも溶かさんばかりの異様な熱気に包まれていた。
パチパチと爆ぜる松明の明かりが、闇の中に浮かび上がる無数の顔を赤く照らし出している。
僕の前には、整列した二十八名の騎士たち。そして、バルバラ率いる傭兵団。
彼女たちの顔に、明日への恐怖や不安の色は微塵もない。
あるのは、獲物を前にした飢えた狼のような獰猛さと、どす黒く濁った昂ぶりだけだ。
僕は愛馬オニキスに跨り、ゆっくりと彼女たちを見下ろした。
心臓が早鐘を打っている。けれど、それは怯えではない。
背中には母上の無念が、隣には覚悟を決めたルイーズが、そして目の前には、僕を信じ、共に地獄へ堕ちようとしてくれる仲間たちがいる。
その事実が、僕の腹の底に熱い塊を宿していた。
「……皆、聞いてくれ。」
声を張り上げる必要はなかった。
僕が口を開いた瞬間、ざわめきは波が引くように消え、百を超える瞳が僕一点に吸い寄せられたからだ。
「敵は六千。対して我々は、ゾーラ伯爵含め、北部諸侯の軍を合わせても数で劣る。……常識で考えれば、勝ち目はないかもしれない。」
僕は腰の剣を抜き放った。
成人の儀を終えた日、母上から贈られたマドゥワスの紋章が入ったロングソード。
もはや母上の形見となったその切っ先を、天ではなく、敵が潜む闇の方角へと突きつける。
「だが、奴らは知らない。……このブレスダンの大地がどれほど過酷か。そこで生きる我々が、どれほどの泥と雪を乗り越えてきたか!」
騎士たちの肩が震える。
抑えきれない殺気が、湯気のように立ち昇るのが見えた。
「奴らは我々を『ゴミ掃除』だと言った。敗残兵の残党狩りだと。……上等だ。ならば教えてやろう。そのゴミ掃除に、喉笛を食いちぎられる恐怖を!」
オニキスがブルルッ、と鼻を鳴らし、前足を掻く。
僕の言葉に呼応するように、騎士たちが一歩、前へと踏み出した。
「我々は鏃だ!卑劣なる悪鬼共を討ち滅ぼす矢だ!マドゥワスの誇りを懸け、敵の脇腹を食い破る最初の一撃を!舐め腐った反逆者共に鉄槌を!!!」
「「「オオオオオオオオオオッ!!!!」」」
腹の底から絞り出された咆哮が、夜空を震わせた。
それは綺麗な歓声ではない。
怒り、憎悪、悲しみ、そして渇望――あらゆる感情がないまぜになった、獣の如き叫び。
「行くぞ!! 母上の無念を、陛下の仇を!! ……この雪原を、奴らの血で赤く染め上げろ!!」
僕の号令と共に、隣にいたルイーズが動いた。
彼女は『黒鉄のクレイモア』を高々と掲げ、普段の玲瓏な声とは違う、裂帛の気合を迸らせる。
「マドゥワス騎士団、抜剣ッ!!」
ジャラッ!!
一斉に抜かれる白刃の輝きが、松明の光を反射して煌めく。
「我らが主、エヴァン・クロード・マドゥワスの為に! 邪魔する者は皆殺しにしろ!! 地獄の果てまでお供するのだ!!」
「「「マドゥワスに栄光あれ!! 復讐を!! 」」」
バルバラもまた、狂喜の笑みを浮かべて戦斧を振り回した。
「ハハハッ! いいねぇ、最高だ! 赤錆の風始まって以来の大一番!女郎共ォ!遅れを取るんじゃないよ!」
「「「うおぉぉぉぉぉぉッ!!!」」」
アグニまでもが「ガウッ! ヤル! ツブス!」と興奮して飛び跳ねている。
もう、誰も止められない。
ためらいも、慈悲も、騎士としての綺麗な誇りさえも捨て去った復讐者たちの群れ。
燃え上がる復讐の炎が、雪原を焼き尽くそうとしていた。
夜明けと共に始まる殺戮の宴を待ちわびて、僕たちは長く、熱い夜を越える。
メインキャラが増えてきたので....みんなの好きなキャラを教えてくれぇ!!!書くわよ〜!!!!
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ルイーズ・ロンズデール
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ネリー
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サーシャ、クロエ、ミリア他騎士団
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アンドレア殿下
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ガーベラ
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アグニ
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バルバラ
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