転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
感想欄でこれから書き込もうとしている内容を指摘され、
皆様の予想に戦々恐々としている作者です(笑)
皆様はなぜこれほど正確に作者がこれから書き込もうとする内容を予想出来るのでしょうか(涙)
(単に作者が実力不足なだけでは?)
どうかお手柔らかにお願いします(笑)
これは少し未来の話。
プラントとの大戦後、民間に最も普及したMSは何か?
旧式になったジンだろうか?
急速に105ダガーへの切り替えが進んでいるストライクダガーだろうか?
どちらでもなかった。
最も普及したのは、モジュール構造のため製造が容易な アストレイ だった。
なにしろ戦場跡で「手だけ」「足だけ」「胴体だけ」を拾い集め、
組み立てればそれだけでMSが完成する。
他の機体からOSをコピーすれば、最新のMSとして動かす事すら可能だった。
しかも、手・足・胴体といったパーツ単位であれば、
大規模な工場は不要で、小さな町工場の集まりで製造できてしまう。
テロを警戒する側からすれば、悪夢と言ってよかった。
しかし、オーブは既に対策を講じていた。
OSがコピーされた時点でネットワークに接続し、
正規認証を受けなければ指一本動かない ようにしていたのだ。
正規のアストレイであれば問題はない。
だが、不正コピーされた「海賊版OS」では認証は不可能だった。
さらに海賊版OSは起動するたびにネットワーク接続を要求され、
最終的には 強制初期化 された。
MSは軍事機密の塊なのだから当然の処置である。
結果、OSが使えない複製アストレイは
“巨大な置物” に成り果てた。
何とか認証を突破した者もいたが、
民間には不要な機能――特に火器管制機能――を動作させた瞬間、
やはり全て初期化された。
結局、複製アストレイを使用するには、
ネットワークに接続してオーブ軍の正規認証を受けるしかなかった。
そして認証画面には、
• OS無断複製に対する法外なペナルティ
• OS継続使用のための使用料
が表示された。
複製者たちは憤慨したが、タイガの
「軍事機密を無断複製して、それで済ませてやるだけでなく、
金さえ払えば継続使用を認めてやるのに何が不満だ?」
という当たり前の正論の前に沈黙した。
金額は個人には法外でも、
集団や団体なら支払える。
そして金を払い続ければ、
民間用にデチューンされているとはいえ 正規OS を使える。
こうしてアストレイは戦後世界に普及していった。
アストレイのOSやデータは、正規品でなければコピーした時点で初期化される。
さらに定期的にアップデートしなければ動作が緩慢になる。
つまり、
俊敏な動作や熟練作業を必要とする者ほど、OSアップデートを継続する必要があった。
戦後の世界でMSに俊敏さや熟練作業を求める者とは誰か?
ほとんどが テロリスト であった。
こうしてオーブは、
民間に潜伏するテロリストの動向を 事前に察知 できるようになった。
アストレイOSの機能はそれだけではない。
通信が可能な場合、NJで通信が不可能な場合を問わず、
アストレイ同士は互いの位置や起動データを交換し、
アップデート時にオーブへ送信していた。
一部から「個人情報保護に違反するのでは?」という声もあったが、
タイガの答えは明快だった。
「OSの使用条件に使用データの提供への同意が明示されている。これに同意している以上問題ない」
というものだった。
事実、初回認証画面には「携帯電話の契約書か!」と言いたくなるほど細かい同意項目が並んでおり、
全てに同意しなければ認証は不可能だった。
その結果――
• テロリストが重要人物の移動ルートに近づくとアストレイが停止
• テロ準備の段階で行動が把握され検挙される
といった事例が多発した。
もはや世界中に張り巡らされた
アストレイ・ネットワーク
から逃れられる者は存在しなかった。
これにより、世界の安定はさらに加速していく。
軍用に開発された兵器によって平和がもたらされる――
そんな実例が、そこには存在した。
プラント大戦後の世界の情勢でした。
この話は本来であれば最終話付近(200話前後)で公開予定でした。
皆様の指摘される事態は当然起こる事であり、それに対する対策も当然取られているであろう、
というのがこの話を作成するきっかけでした。
皆様の疑問を最終話近くまで放置するのはなあ?と思い急遽公開する事にしました。
裏設定ですが本作ではオーブが開発したのは「MSのOS」です。
ネットワーク認証が必要なのは「アストレイのOS」です。
今後オーブは世界に「MSのOS」を販売する事になります。
従って「MSのOS」であればコピーして利用する事も可能です。
ただし「MSのOS」を組み立てたアストレイにコピーして使うことはできません。
スマホの「アンドロイドOS」と「リンゴOS」と同じです。
「アンドロイドOS」を「リンゴのスマホ」にコピーしようとしてもできませんし、逆も同じです。
戦後に普及するのは保管や整備に大規模な場所と設備と維持費が必要な「20mの巨人」ではなく、
「モジュール構造のアストレイ」が大半になります。
戦後のテロで「安価に入手可能なアストレイ」が身近にあるのに、
わざわざ多大なコストが必要な「20mの巨人」を選ぶか?
というのが理由です。
そして身近にアストレイがあればテロの警戒は可能なので「MSのOS」にはバックドア等はありません。
「表向きは」。
しかし、今まで何の問題もなく動いていたMSがテロに使おうとした時だけ「たまたま」動作が鈍くなったり、トラブルを起こすことはあるかもしれません(笑)
最も、これは本当の「最終手段」であり、これが実行された場合「OSの致命的な問題点」が発覚し、世界中で「大規模なOSのアップデート」が必要になります(笑)
周囲にアストレイがあれば最低限のテロ対策は可能な事なので、これが作中でタイガがアストレイのコピー使用を認めた理由でもあります。
皆様のご指摘や暖かいご声援が作者の力になります。
今後とも拙作をよろしくお願いします。