転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。

アムロの存在によりC.E.の歴史が大きく変わっていく事になります。

どうぞお楽しみください。





第91話 夜明け

 

 

 

「3分で12機のジンが全滅」

 

この衝撃は、瞬く間に世界中へ広がった。

今まで――

ナチュラルではコーディネーターには勝てない。

それが常識だった。

しかし、その常識が覆された。

そして熱気が収まり、戦闘内容を詳細に確認していくと、

次々と“不可解な点”が浮かび上がった。

 

なぜここで反応できる?

なぜこの攻撃に気付いた?

なぜ敵の位置を先読みできた?

 

分析が進むほど、説明のつかない現象が積み重なっていく。

そして、オーブで広まりつつあったひとつの噂に行き着いた。

 

「ニュータイプ」

 

ジオン・ズム・ダイクンの『ニュータイプ概論』が、オーブのみならず

世界中で注目される契機となった出来事だった。

 

――

 

「いやー、凄い人気ですね二尉?」

 

「やめてくれよ、そういうのは」

 

「でも実際、まともに外も歩けませんしね」

 

戦闘の結果、アムロたちメテオ小隊は昇進していた。

アムロは二尉に、バーニーとクリスは三尉に。

オーブはアムロの戦果を公表した。

ただし公表したのは 戦果と部隊名のみ で、アムロの個人名は伏せられた。

空前絶後の戦果を挙げたアムロの“偶像化”を避けるためだと考えられている。

これは地球連合や他国にも要請された。

もちろん他国には従う義務などない。

だが――

 

「要請が聞き届けられない場合、今後一切の協力は行わないものとする」

 

オーブのこの一言に、各国は従うしかなかった。

この戦果がアムロ個人の才能によるものなのか?

訓練で再現できるものなのか?

コーディネートで再現可能なのか?

すべてが不明だった。

もしオーブの協力を失い、他国がオーブの支援を得ればどうなるか。

考えるまでもない。

もっとも秘匿されているのは個人名だけで、部隊名が判明している以上、

個人名を特定するのは簡単であり、完全な秘匿とは言えない。

だがこの“オーブの要請”を無視することは、オーブと敵対する意思表示 に等しかった。

つまりアムロの存在は、敵対勢力を炙り出すリトマス試験紙 でもあった。

 

――

 

「官舎だからマスコミが入り込めないのが救いですね」

 

「そうそう、セイラさんも“お父様に講演依頼が殺到して大喜び”って言ってましたよ」

 

「まあ、忙しいのはいい事だよ」

 

もっとも、この後ジオンの忙しさは国境を越え、世界へ拡散し、

“忙しい”という言葉では足りないほどの殺人的なものになるのだが――

それを知る者はまだいない。

 

――

 

タイガはこの結果を受け、ある程度の情報を世界へ公開した。

• 「パイロットは普通のナチュラルである」

• 「多少勘が鋭く、他人と共感できるだけの人間である」

それを表す言葉として選ばれたのが――

「ニュータイプ」であった。

 

この日、オーブという国家は 「ニュータイプ」という存在を公的に認めた。

それは同時に、世界中に蔓延していた

「コーディネーター優生主義」

という幻想の終焉が始まった事を意味していた。

 

新しい時代の夜明けであった。

 

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

アムロによって、国家による「ニュータイプ」という存在の公認と、
それによる「コーディネーター優生主義」の終焉が始まる事になりました。

アムロの戦果は、正にC.E.の歴史の転換点となりました。

「ニュータイプ」の存在がC.E.にどれほどの変革をもたらすのか?

次回お楽しみください。
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