転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
たったひとつの戦闘の結果によって、C.E.の変革が広がっていきます。
どうぞお楽しみください。





第93話 ニュータイプの発現

 

 

それは、何気ない日常の続きだった。

 

「ふう~」

 

「お疲れ様、クリス。今日も無事だったみたいだね」

 

「ええ、アムロ二尉。なんとか今日もマスコミに捕まらずに済みました。

まったく連中ときたら、官舎を出た瞬間に群がってくるんですから、たまりませんよ」

 

「はは、クリスは美人だからね。マスコミもむさくるしい男より、クリスみたいな美人にインタビューしたいと思うさ」

 

「そういうのはセイラさんに言ってあげてください。私に言ってもしょうがないですよ?」

 

「セイラには、わざわざ言葉にする必要はないからねえ」

 

「はいはい、ごちそうさまです」

 

「二尉! 心配するなら俺のことも心配してくれてもいいじゃないですか!」

 

アムロとクリスの会話に、バーニーが勢いよく割り込んだ。

ちらちらとクリスの方を見るが、クリスは気付く様子もない。

 

「???」

 

「どうしたんだ、バーニー?」

 

「いえ……やっぱりニュータイプってのは、簡単になれるもんじゃないんだなあ、と実感してるところです」

 

「『ニュータイプ概論』だったっけ? あれを読んだだけでニュータイプになれるなら、誰も苦労しないでしょ?」

 

「だよなあ!」

 

クリスの言葉に、バーニーは肩を落とした。

 

「よし。それじゃ訓練の続きだ! 行くぞ!」

 

「「はっ!」」

 

――

 

アムロとバーニー、クリスの模擬戦。

当然ながら当初は勝負にならず、二人は瞬殺されていた。

だが訓練を重ねるうちに、撃墜されるまでの時間はどんどん伸びていった。

 

「だ~! また負けた!」

 

「まあまあ」

 

悔しがるバーニーを、クリスがなだめる。

いつもの光景だ。

そして――

• バーニーがクリスにタオルを渡し

• クリスがバーニーに水を渡し

• ブリーフィングではバーニーが椅子を引き

• クリスが端末を用意する

それらを自然に、言葉もなく、以心伝心で行っていた。

お互いに気付くこともなく。

 

そしてついに二人は、制限時間内にアムロから撃墜されず逃げ切ることに成功した。

 

「やったあ~~~!」

 

「やったわあ~~~!!」

 

二人は飛び上がって喜んだ。

 

「おいおい、逃げ回れただけでそんなに喜ばなくても」

 

「二尉から逃げられたなら、どんな相手が来ても怖くありません!」

 

「そうです! 二尉と対戦するぐらいなら、生き残る可能性があるだけジン100機と戦った方がマシです!」

 

「俺はラスボスの大魔王か何かか?」

 

二人の遠慮のない本音に、アムロは落ち込んだ。

 

――

 

この二人の訓練記録が分析された結果、アムロとの数々の共通項が見出され、

二人は 「ニュータイプの可能性あり」 と判断された。

二人はナチュラルであり、コーディネーターではない。

• 個人の資質なら、同時に開花するのは不自然

• 訓練の結果なら、同じ訓練を受けた他の者にも兆候が出るはず

• 遺伝子でもない

• 才能でもない

• 訓練でもない

これらの事実から導かれた結論は――

ニュータイプの発現は、誰にでも起こり得る。

この発表を境に、ニュータイプの概念は世界中に爆発的に広まっていった。

 

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回、地球に降りた大天使の中の様子と低軌道会戦のその後になります。

次回お楽しみください。
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