転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第97話 模擬戦

 

 

 

アーク・エンジェルはついにオーブ領海へ到達していた。

途中、イザークとディアッカがアスランやニコルと合流し、

ザラ隊が結成され攻撃を仕掛けてきたが――

キラはそれを悉く跳ね返した。

カガリが一時的にMIAになった以外は特筆すべき被害もなく、

追撃してくるザフトを撃退し続けた。

低軌道会戦で少女を救えなかったこと。

バルトフェルドとの出会いで突きつけられた“戦う意義”。

そして数々の戦闘経験。

それらがキラの技量を確実に引き上げていた。

しかし――

それはあくまで「パイロットとしての技量」だけだった。

心の奥に沈んだ暗い思いは、決して消えることはなかった。

 

 

数日後、領海侵犯してきたザラ隊に対しオーブ軍が攻撃を開始。

事前の打ち合わせ通り、アーク・エンジェルにも砲撃が行われた。

だが――

それは威嚇とは到底言えないレベルだった。

至近弾がかすめ、小口径とはいえ艦砲が命中する。

耐えきれずカガリが通信を開いた。

 

「砲撃を止めろ!私はカガリ!カガリ・ユラ・アスハだ!」

 

しかし返ってきたのは冷静な声だった。

 

「あなた様がカガリ様だという事は存じております。

タイガ様より『真実味を持たせるために多少は命中してもラミネート装甲だから問題ない』とのお言葉をいただいております」

 

さらに追い打ち。

 

「それと『家出娘へのお仕置きだ』とのお言葉もいただいております」

 

「叔父上えぇぇぇ!!」

 

カガリの絶叫が艦内に響いた。

こうしてアーク・エンジェルとオーブ軍の迫真の演技(?)により、

アーク・エンジェルは無事(?)オーブへ入港した。

 

 

オーブに入ったマリューたちは、

世界中で「ニュータイプ」が熱狂的に受け入れられている現実を目の当たりにした。

降下前、第8艦隊は全滅寸前だった。

10数機のジンに襲われ、何もできず、降下したため見ていることすらできなかった。

それが蓋を開けてみれば――

- 「3分で12機撃墜」

- 「オーブの白い流星」

- 「ニュータイプ」

この言葉が街中に溢れ返っていた。

本来なら大事件であるはずの「オーブがプラントに宣戦布告」は、ほとんど話題にならないほどだった。

もちろん、プラントの態度から宣戦布告は既定路線で、正式発表されたに過ぎないという側面もある。

それでも街の話題の中心は――

「ニュータイプ」

だった。

 

 

オーブに来てから、キラはドレスアップしたカガリを見て

「お、女の子?」

とまたしても口走ってしまったり、

街中に溢れる「ニュータイプ」について調べたりしていた。

だが――

両親に会いに行くことはしなかった。

今会えば、戦っている間は気にならなかった

“自分の力”

“コーディネーターとしての存在”

その苦しみが溢れ出し、

「なぜ自分をコーディネーターにしたのか」

と問い詰めてしまいそうだった。

キラには、その勇気がなかった。

 

 

そんな時、オーブ軍から一つの提案が届く。

 

「地球軍唯一のMSパイロットの実力を確認するために模擬戦を行いたい」

 

ただし――

問題は対戦相手だった。

アムロ・レイ。

「オーブの白い流星」。

キラは、ついに“伝説”と向き合うことになる。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

皆様お待ちかねの「彼」の登場でした。(名前だけですが(笑))

次回、いよいよキラとアムロの対戦です。

「最高」のコーディネーターと「伝説」のニュータイプの対峙。

次回お楽しみください。

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